ハイスタに続き、リアムに続き、オルタナ王子ベックの新作カラーズに想いを馳せる!
いつもご覧いただきありがとうございます!
今月の新譜3枚目は、オルタナ王子のベックの新作を聴きました!
前作の’モーニング・フェイズ’の幻想世界でグラミー賞も獲得し、次ノーベル賞を獲るロックアーティストはベックだと思っていた所、制作に取り掛かったと噂がたった新アルバム。
それから待ちに待たされていた所、難航か?みたいな情報もあり、気持ちが薄れかけていた所、急に発表された新作カラーズ。
ハイスタの巨大なバンドスコアとか、リアムを待ちわびてるとかの所に、ぶっこまれたベックの新作情報は、前者のアーティスト達とは全く違う高揚感が既にあった。
ふわふわと、浮かびながら消えていく様な期待感。
だいぶ待った甲斐があった鬼才の新作。
途方も無いほどの思考とパワーが込められたカラーズ、これはハマる。
今回はベックの新作に想いを馳せる。
その他豪華な今月の新譜はこちら!
Beck 'Colors'
amazon
iTunes
完璧なポップアルバムだ。
アルバムごとに幻想とか電脳の世界と、現実世界を行き来する様な癖のあった彼の作品。
今回はモダンでリアルな世界に鳴らす、オルタナティブでパワフルなポップアルバムだ。
Beck - Dreams (Official Audio)
ロックのジャンルを自在に往来しつつ、ドリミーでダンサブルなモダンなポップ。
様々な音が入り混じり、その中で圧倒的にポップなフォルムを描くベック流の最新モードは、軽い聴きやすさと共に、広く深く広がる音世界に引き込まれる引力もある。
1つ1つの音を、どこ行った?と探してしまう変幻自在な音世界のワクワク感。
とにかく一曲一曲がパワフルで、フワフワした浮遊感よりも、ロック的な音の振動を感じる。
芸術的で、更にその温度が高く、直に聞いた時のパワーを想像させるライブ向きの楽曲が多いかもしれない。
カラフルなトラック達、それでもどんな音のカラーも、境界を淡くぼやかせるベックの声により、アルバム全体で一枚の絵画になっている様な一体感もあるのだ。
RPGとかのラスボス近辺で、マップを切り替えるたびに今までのマップがゴチャゴチャになるとこ。
世界観は変わらず、時間も光景も空気も全部入り混じる様な、そんな印象を受けた快作。
これはしばらくヘヴィに浸っていたい。
ソングレビュー
1.Colors
潤いに満ちたナンバーで数分で陶酔させられるタイトルトラック。
2.Seventh Heaven
流行りとも言うべき瑞々しいメロディーを圧倒的な音のクオリティで。
3.I'm So Free
モダンジャズ的ピアノメロディーから、刻まれるギターと焦燥的なサウンド。
強めのビートと、スタイリッシュなムード、これぞベックらしい変態的なオルタナソング。
4. Dear Life
5. No Distraction
くぐもって枯れたカラフルなファンク。
ファンキーで突拍子のないベースラインに跳ねるぼやっとしたメロディー。
6.Dreams
Beck - Dreams (Official Audio)
7.Wow
8.Up All Night
9.Square One
10.Fix Me
ラストトラックは艶やかな幻想的なナンバー。