MVのススメ第1弾。ただただ演奏する姿がべらぼうに格好いいプレイMV集! 画像クリックで動画再生
最近You Tubeに'お前コレも好きだろ?'と指摘されて気づいたがMV(ミュージックビデオ)/PV(プロモーションビデオ)が好きである。
学生時代は音楽缶とかで次々と垂れ流されていたPVを、食い入る様に見ていた。
3-4分くらいで曲のイメージを凝縮して、目でも惹き付けるMVはそれぞれ趣向があって、世間的に大きな話題になったり個人的に心に刻まれているモノも多い。
どのMVが好き?となったら、どの曲が好き?より白熱する議題になるかもしれない。
今回はそんなMVを集めたコラム。
第1弾は部屋の中とか、ガレージの中とか、地下のライブハウスとかで、ただただ演奏をしているMV集を集めてみた。
Nirvanaの'Smells Like Teen Spirit'のイメージで合っている。
いや凝って無くても演奏している姿、それだけでカッコいいのだ。
バンドメンバーの個性が弾け、最も画になる形を閉じ込めた作品。
いつの間にか1時間位、次々と見ていたりする。
ドラマパートがあったりするが、そのバカらしさがまたチープで良くて、その後の演奏シーンが際立ってカッコよくなる。
MVの世界に浸ってみませんか?
素敵な暇つぶしになれば幸い。
- MVのススメ第1弾。ただただ演奏する姿がべらぼうに格好いいプレイMV集! 画像クリックで動画再生
- 1.Hi-STANDARD 'All Generations'
- 2.ELLEGAREDEN 'Red Hot'
- 3.Foo Fighters ’Monkey Wrench’
- 4.Greenday ’Warning’
- 5.Weezer ’Say It Ain't So’
- 6.Simpleplan ’Addicted’
- 7.The Offspring 'Defy You'
- 8.Radiohead 'Just'
- 9.The Raconteurs 'Salute Your Solution'
- 10.The Strokes 'You Only Live Once'
- 11.+44 'When Your Heart Stops Beating'
- 12.The Subways 'Rock & Roll Queen'
- 13.The Strypes 'Behind Closed Doors'
- 14.The Vines 'Outtathaway'
- 15.SUM41 ’Motivation’
- 16.New Found Glory ’Dressed To Kill’
- 17.MXPX ’Responsibility’
- 18.MONOEYES ’My Instant Song’
- 19.RUN-DMC ’Walk This Way’
- 20.Arctic Monkeys ’ I Bet You Look Good On The Dancefloor’
- 21.斉藤和義 'ずっと好きだった'
- たまにはMVだけを眺めるのも楽しい
1.Hi-STANDARD 'All Generations'
絶対に有り得なかった再結成で、ハイスタ世代という言葉すら自ら吹っ飛ばす全世代に響かせたNEWハイスタパンクアンセム。
2分足らずのパンクトラックの中に、3人のパーソナリティが濃縮された強烈な見応え。
1音目から琴線を感電させる最強のパンクサウンドとリンクする躍動的なカメラワークと、屋根裏チックなガレージで自分たちのパンクなスタイルに陶酔すらしている様な超楽しそうな姿が良い。
ケンのツバ吐きもあり、難波とケンが目配せするシーンもある、ファンが待ち望んだ姿を濃縮した最高の2分間だ。
2.ELLEGAREDEN 'Red Hot'
エルレガーデンの最強ポップパンクトラックの傑作MV。
美しいファルセットの弾き語りから、スケートパンクさながらの曲の滑り出しに合わせ突風吹きすさぶガレージで、ダッチワイフやら、ピザやら、エロ雑誌やら、ヅラやらが飛んでく中で演奏するファニーなタッチのMV。
凄くベタでアメリカンオマージュなネタの連続に、演技っぽくないナチュラルな'ノリ'に心躍ったりもする。
何より鬱な気持ちを吹き飛ばす享楽的な爆風の爽快感を持つ曲の展開と合致した名作のMV。
3.Foo Fighters ’Monkey Wrench’
現代最高ロックバンドのフーファイターズ屈指のパンクチューン。
家帰ってきたら自分の部屋でバンドが演奏してるという設定。
真っ赤な部屋に黒一色の衣装のフーファイのメンバー、しょっぱなのデイヴのジャンプが死ぬほどカッコいい見所。
絶妙な密室感に部屋から溢れる程の音圧、男らしくスタイリッシュな映像の連続。
曲の大きな見せ場である大サビ前のデイヴの連続シャウトも、ドアの覗き穴からの画で超迫力。
4.Greenday ’Warning’
グリーンデイの隠れた名曲のウォーニングのMV。
タイドでマイナーポップなメロディーが、どん底っぽい生活をする無関心な男の1日を通して流れる。
淡々とくすんだ生活を送る男の生活感丸出しのダイニングキッチンで黙々と演奏する3人がチラチラと映り、ドライでダークなポップ感はすごくカオティックな映像になっている。
全ては読み取れないが主人公がする一つ一つのアクションが細かい意味がありそうで、タイドでオルタナティブなリフレインもどこか狂気的に聞こえてくるし、ビリーがニットキャップで顔を覆う瞬間がそれを感じられて好き。
5.Weezer ’Say It Ain't So’
ウィーザーを初期から支えた稀代の名曲のMV。
霞がかったナイーヴなリフとは対照的なおどけたリバースの表情から始まるのも印象的。
色んな設定も見え隠れするが、ずっと一軒家の一部屋の中で演奏してる。
しっとりと激しく演奏するメンバーの表情/手元/全体像を淡々と最も映える形で映していく素晴らしいカット割はずーっと見てしまう。
メンバーの距離も良い距離感でリバースの後ろでちょっとぼやけていたりするマット・シャープにちょっと嬉しさを覚える。
揺らめくような美しいメロディーにエモーショナルの爆発のコントラストが肝な名曲、良さを存分に引き出すシンプルな構造は、きっと初期だからこそ生まれたのかもしれない。
6.Simpleplan ’Addicted’
ポップパンクストリームのド真ん中にいて今でも変わらぬ姿をエネルギッシュに魅せてくれる永遠のストリートアイドル、シンプルプランの初期のポップロックチューン。
リフからわかりやすいくらい誰もが楽しめるキャッチーなビートにテンプレ通りのスケートパンクファッションと息の合ったジャンプ。
懐かしい!という時代感ももちろんあるが、アイコニックな見栄えとポップパンク的な感性が香るからこそ、今でも強烈に目を惹かれる。
だんだん部屋が崩れていく漫画みたいな展開の中でジャンプを繰り返す姿が印象的。
5人が仲良さそうなのも◎。
7.The Offspring 'Defy You'
ストリートパンクの帝王オフスプリングのタフでコアなパンクチューン。
部屋の中ではないんだが、夜のコンビニ的な店の前で演奏してる。
このPVを観てから夜の独り歩きはこのパンクサウンドが欠かせないくらい妖しく激しく響く。
ちっちゃい子供からイケイケのギャル、イカれた野郎まで入り乱れ凄くストリートの夜っぽい雰囲気の登場人物がいい味出すカオス具合。
途中デクスターが水買いにいったり、ヌードルズがサイン求められたりと、微妙に混ざる世界観。
僅かな時間の中で色んなことが起こるストリートの縮図的なコンビニの前で、その世界に叩きつけるようなハードでソリッドなサウンドはハラハラするような中でも全ブレない燃えるような高揚感がある。
8.Radiohead 'Just'
今や本人たちがほとんど出ないレディオヘッドの初期の名曲のMV。
ドラマ的なストーリーの中にちょいちょい挟まれる彼らの姿。
スモーキーな色がかかる映像と、ぽつりぽつりとそして脈々とうねっていく超越的なロックサウンドを演奏するシーンは、油絵にでもしたら何億とかしそうな程そのものがアート性に優れる画。
虚ろなトムヨークの表情が、急にタガが外れ鬼気迫ってきて曲のテンションとともに異様なくらい拍車がかかっていく。
謎のドラマの行方も気になるんだがバンドのパフォーマンスの狂気ぶり、向かい合う5人の姿は完全にストーリーの外で聞こえて見えていて、そこにどうしても目が行く。
だからこそ凄く不可思議なドラマが意味わからなくて、ミステリアスでアートな世界観という後味が残るのだ。
9.The Raconteurs 'Salute Your Solution'
ジャック・ホワイト、ブレンダン・ベンソン率いる才能の頂とも思えるメンバーがフランクに集まったスーパーガレージバンド、ラカンターズの名曲。
コマ送りの映像、その迫力が2人の奇才ボーカルと完璧にリンクする奇妙でありながら圧巻という彼らの世界観にドハマリした撮り方。
定型無視だがどキャッチーでマジカルなロックサウンド、変人とも言える域の達人たちによる空間掌握力、それを敢えて燦めく瞬間切り取るコマ送りとモノクロームによって逆に3Dで飛び出してくるような得も言えぬ躍動感を生み出してる。
10.The Strokes 'You Only Live Once'
00年代のガレージロック・リバイバル以降、世界で最も魅力的なバンドで有り続けるストロークスの一曲。
白一色で超絶キマっている面々が、謎の地下室で黒の汚水まみれになる異常なほど美しい背徳感。
ストイックにタイトなグルーヴが淡々と流れる中、彼らが飲み込まれる様と同時に、音の流れにも引き込まれてしまう。
これが普通のバンドなら寒い映像。ストロークスの魅力ならではの美しさが凝縮されてる。
11.+44 'When Your Heart Stops Beating'
Blink182が時間を止めた後、マークとトラヴィスが立ち上げたプロジェクト、+44のアイコンナンバー。
度肝を抜く桁違いの疾走感。でもどこか影のあるオルタナ感は、ブリンクにはなかった。
PVの構成としては超よくあるシュチュエーションでも、とびきりアイコニックな仕上がりなのはやっぱり彼らのタレント性がずば抜けているからだ。
12.The Subways 'Rock & Roll Queen'
キレ味鋭いガレージバンド、サブウェイズのキラーチューン。
バンドの3人だけがだだっ広い地下の空間で演奏するだけという良くあるパターンの演出だが、エゲツないほどカッコイイ。
コレを演り終わった後、死んでもいい。
その位のエネルギッシュさで全員が全力でパフォーマンスする姿がシンプルでダイレクトにぶつかってくる。
ボーカルのビリーが大きなシャウトを終えて滑るようにぶっ倒れ、そのまま再び立ち上がる姿は超見どころ。
13.The Strypes 'Behind Closed Doors'
その完成度でロックンロール界に衝撃を与えた若きブルースロックバンド、ストライプスの一曲。
パキッとしたパステルカラーの背景を組み合わせ、鏡を巧みに使ったアートテイストな仕組み。
ちょっと趣肴は違うけど'おぉー'とずっと観てしまう。
徐々に回転数が増す鏡のトリックアートも、ブルース・ロックの色めきをモダンにビビットに映やすことのできるサウンドがあってからこそ、色彩豊かに映るのだ。
14.The Vines 'Outtathaway'
オーストラリア史上最大のロックアイコン、ヴァインズのキラーチューン。
僕はこのMVを見て緑のパーカーを買った。
熱狂の坩堝のライブハウスに、そこにいるどいつよりもアイコニックに'キレて'いるクレイグ・ニコルズのカリスマ性。
ギラついたサウンドもメロディアスな重なりが美しいからこそ、こういう狂気も色づいて異様な興奮を引き起こすのだ。
15.SUM41 ’Motivation’
サム41の初期のパンクソング。
屋根裏っぽい秘密の部屋にステッカーで一杯貼ってある時点で最高の雰囲気、その中スタジオスタイルで向かい合って歌う。
ちょっとした小物の間を通してくるカメラワークがカッコいい。
飛んで回って動き回りちょっと変な顔をする、決め所を知ってるパンクなパフォーマンスが見てて飽きないのも彼らのアイコニックなカリスマ性が光る。
16.New Found Glory ’Dressed To Kill’
ポップパンクを背負い走り続けるニューファウンドグローリーの初期の名曲から。
ライブでもヘヴィーに流すキラーチューンはMVもプレイシーンが中心。
ストーカーチックな謎のストーリーもちょっと気になるけど、エネルギッシュなパフォーマンスはライブと変わらずこれでこそNFGと思わせる。
やっぱりこのバンドの見た目はベースが一番好き。
17.MXPX ’Responsibility’
ストリートに根差したコアでファンなパンクを鳴らし続けるエムエックスピーエックスの一曲。
演奏シーンのカッコよさとドラマパートのバカさのギャップがパンク的にいい湯加減。
耳を掴んで離さないキャッチーなビートが、すんなりサウンドトラック的にも耳に入ってくるマッチした映像だ。
途中のプレイシーンを待ちながら馬鹿馬鹿しいドラマも聴きながら観てしまう。
最後のパンクMVらしい大団円もニヤニヤしながら観てしまう。
18.MONOEYES ’My Instant Song’
モノアイズが始動した最初の曲のMV。
楽しくファニーで陽光が射す様な明るい映像。
単純で心が躍るような音楽とリンクして心から音楽を愛せる暖かい時間。
無邪気で可愛い子供たちが、彼らの門出を祝う暖かく楽しくなるMVだ。
19.RUN-DMC ’Walk This Way’
伝説のロックグループ・エアロスミスと伝説のヒップホップグループ・ランディーエムシ―の異色のコラボヒットソング。
実際の壁もロックとヒップホップの壁も取っ払うというシンプルな構成と圧巻のライブシーン。
クールでホットな音楽の楽しさが詰まった音と映像。
スティーブン・タイラーのパフォーマンスはロック界でも飛びぬけてカッコいい。
20.Arctic Monkeys ’ I Bet You Look Good On The Dancefloor’
UKロックの新時代の象徴として君臨し続けるアークティックモンキーズ衝撃のデビュー作。
劇場の地下感と、なんだこいつら?感からの恐るべきサウンド。
めちゃくちゃにカッコよくて、スケールの違いを感じる数分間。
地味に抑え目な映像と鮮烈な音のギャップの一点突破の作品だ。
21.斉藤和義 'ずっと好きだった'
短いバージョンしか無かったが最後は斉藤和義。
ビートルズのアップル・レコードの屋上のライブのパロディー。
でもそんな事も忘れるくらいシティポップでキャッチーでハートフルな音と声にやられる。
無条件にイイね!と言いたくなるセンス、この画こそシティポップの原風景であり最たるモノ。
きっと僕の心に永遠に残るPV。無人島に持っていくならこの3分間。
たまにはMVだけを眺めるのも楽しい
以上いかがでしたでしょうか?
演奏シーンが中心のMVはそれだけで楽しいし、その躍動感が曲の良さを助長させてくれる。
たまにはぼっーと眺める、そんな時間もあると、よりその曲を好きになれそうなMVに出会って幸せな時間となる。
そんな夜があってもいいんじゃないかと思います。
それではまた別の記事で。