ハイスタに続き、あのリアムのアルバム!リアム・ギャラガーの新アルバム’アズ・ユー・ワー’に思いを馳せる
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今月の新譜は、もの凄いラインナップ。
ハイスタに続き、リアム・ギャラガーのファースト・ソロ・アルバムを聴いた。
散々ツィッターで吠え兄貴に喧嘩を売りながらも、「このアルバムをハズしたら、俺は消えて無くなる」と発言し、並並ならぬ気合いで投下したソロアルバム。
今年に入ったくらいでアルバムの全像が見え出し、4ヶ月前に先行されたシングル’Wall Of Glass’の絶好調ぶり大いに沸き、膨れ上がった期待はハイスタ事変を超えても薄れる事なく、大いなる楽しみの一つだった。
今はどう考えてもこれが正解というほかない。
通して聴いてそう想いを馳せた。
今回はリアム・ギャラガーのソロアルバム、アズ・ユー・ワーに想いを馳せる。
Liam Gallagher ’As You Were'
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乾いたギターロックミュージックと、潤いに満ちたボーカル。
ロックミュージックの型はビシッと決め、それでも流麗に現代のフォルムを取り入れた、時代遅れ感も時代に乗っかって見ました感もない、絶妙で不遜な佇まいの音楽。
Liam Gallagher - Greedy Soul (Recorded At Air Studios)
オアシスには非らず。
フレーズもメロディーも。
ただロックというフォルムで繋がる部分で、思い出の琴線に触れる部分はもちろんある。
それも認め否定はせず、飲み込む様なシンプルでキレのある歌。
聞く方が個々に投影すればいいと思うし、それだけ無色透明のただただ密度の濃いロック的瞬間が散りばめられている思った。
Liam Gallagher - For What It's Worth (Live At Air Studios)
とにかくクリアで透明感のあるリアムの声。高音も美しく響く。
シンガーとして、ビートルズも感じるしストーンズも感じるしピストルズも感じるし、もちろんオアシスだって感じる深いリアムの声。
時を経たんだな、と思うヴィンテージな濁りも、シンガーとしての真摯な技術の高さも、冷静な自己観察眼で今を描写し切った、かっこいい男の結晶的な香りがするのだ。
幅広い楽曲の中、ミディアムなナンバーの揺らぐ様な声も、ロックナンバーのパリッとした歪んだ声も、オアシスのアンセムの様にポップさに解け合わず、しっかりと中心に佇んでいる。
踏ん反り返っている様な不遜さよりは、決して行儀良くはないが丁寧に音を紡ぎ、ちょっと肩をすくめて歌う姿に心を打たれる。
キャッチーで絶対的なアンセムが立て続けに襲うアルバムではない。
素直で素朴で、でも譲れないリアムの歌。
トラックリスト
1.Wall Of Glass
2.Bold
3.Greedy Soul
4.Paper Crown
5.For What It's Worth
6.When I'm In Need
7.You Better Run
8.I Get By
9.Chinatown
10.Come Back To Me
11.Universal Gleam
12.I've All I Need
13.Doesn't Have To Be That Way
14.All My People / All Mankind
15.I Never Wanna Be Like You