抜群に嫌な事があった時、怒りに任せて聴いたパンクソング12選 2019.9.19 リライト
とびきりに理不尽で嫌な事が降り掛かってきた。
事を納めたつもりだがまだ何か尾を引きそうだし、完全に余計な体力を使い死ぬほどムカついた帰り道、怒りに任せてパンクを爆音で聞いて帰ってきた。
もの凄く個人的な理由だが、その勢いのままに記事を書いちまおうと思ったまでだ。
怒りを納めないと生活なんて出来ない。それでも怒りを忘れちまうのも何か違う。
拳を握ったアツさを忘れない為には、サウンドトラックが必要なのだ。
と、言う事で怒りを忘れずに、少しでもストレスを感じている人に聞いてもらえたら幸いのパンクソング12選。
是非聴きながら読んで頂けると幸いです。
Spotify Playlist
- 抜群に嫌な事があった時、怒りに任せて聴いたパンクソング12選 2019.9.19 リライト
- Spotify Playlist
- 1.Bad Religion 'Fuck You'
- 2.No Use For A Name 'I Want To Be Wrong'
- 3.The Offspring 'Staring At The Sun'
- 4.Pennywise 'Same Old Story'
- 5.NOFX 'The Separation Of The Church & Skate'
- 6.Nirvana 'Stayaway'
- 7.Rise Against 'Give It All'
- 8.Rancid 'Time Bomb'
- 9.Lagwagon 'Coffee And Cigarettes'
- 10.Pinhead Gunpowder 'Life During Wartime'
- 11.Hi-STANDARD 'Fighting Fists, Angly Soul'
- 12.MXPX 'Punk Rawk Show'
- 怒りを僕の力に
1.Bad Religion 'Fuck You'
メロコアの始祖でありジーサンになってもパンクスの生けるレジェンド、バッド・レリジョンの高速メロコアナンバー。
真っ先にこっから聴いてやる!となったこれ以上ない直接的なタイトル。
焦燥感高ぶるアグレッシブでメロディアスなギターリフから、高速のメロコアビートに乗せ、情熱的にまくしたてるボーカルが電撃的に襲う。
コーラスの鮮やかさもあってどこか歌声は冷静でヒステリックにならず、それが核心を付くような鋭いアングリーパンクは、存分に反射的に心を怒りの感情の赴くままに動かしつつ、聞き入ってしまうメッセージも伝わってくるのだ。
2.No Use For A Name 'I Want To Be Wrong'
美しくエモーショナルを爆発させる最高のストリートパンクバンド、ノーユース・フォー・ア・ネームのハードコアナンバー。
まさにメロディックなハードコアらしく、絶対的に蔓延する叙情的さに尾を引かれながら、抗えないスリリングな疾走感で突き進むサウンドと、燃えている様で美しいトニーのボーカル。
どこかもう突き放した様な悲壮感、達観してしまっても遠く遠くから叫ぶようなエネルギッシュさは、こみ上げる物があって怒りを噛み締められる荒廃的で、下らねぇ時間を美しくしてくれる。
3.The Offspring 'Staring At The Sun'
心から頼りになるパンクス達の兄貴分、オフスプリングのタフでストレートなパンクチューン。
導火線に迫られるチリチリしたギターの助走から、ノイジーなパンクサウンドで超高速で畳み掛け、アイコニックでキャッチーなフックを残しつつユーモラスにダイナミックに刻みつける様な王道っぷり。
日常へのヒリヒリとした違和感を、'間違ってねえ!'とタフなパッションで燃えるように火を点けネガティブをポジティブにひっくり返す、陽性で攻撃的なパンクアンセムだ。
4.Pennywise 'Same Old Story'
ストリートパンクの大ベテラン大御所ペニーワイズのキラートラック。
シンプルなスケートパンクサウンドに、あっけらかんと伸びるように歌うボーカル。
怒りを抑えるというか小馬鹿にして走り出したくなるような爽快さは、攻撃性を溶かして濾過して、前を向けるようなエネルギーをもらえる一曲だ。
これこそストリートパンクの流儀。
5.NOFX 'The Separation Of The Church & Skate'
これまでも、きっとこれからも怒りをパンクに乗せて僕らにぶちまけるノーエフエックスのキラーパンクソング。
パンクって何?ってヘラヘラ顔で聞かれたらこの曲を顔面にぶん投げる完璧なフォルムのパンクソング。
攻撃本能を刺激し続けるパンクギターの極致を行くサウンドに、絶対に風化しない怒りをぶち撒けるように叫ぶ。
例え誰も聴いていなくともそうする事に意味があるのだ。
6.Nirvana 'Stayaway'
史上最もピュアにパンクだったニルヴァーナから屈指のパンクチューン。
猛烈なドラミングと、コミカルなベースラインを滑空するようなギターが暴れまわるアンタッチャブルなパンク&グランジサウンド。
フラストレーションごとめちゃくちゃにダークにイカれた色に染め上げるサイケなパンクの炎は唯一無二の快感。
何もかも壊してくれそうなカートの声に酔える、逆に怒りがスパイスにもなってしまう様な曲本位の3分半だ。
7.Rise Against 'Give It All'
苛烈でハードコアなストリートパンク・バンド、ライズ・アゲインストのキラーチューン。
過密なほどに濃縮されたハードコアサウンドが凶暴でもしなやかに打ち付けられ、叫ぶだけではないめちゃくちゃ男の色気ある情感的なボーカルに心掴まれる。
物凄い引力と、この有無を言わせない説得力。
鋭いアグレッシブなロックの貫通力で心に風穴を空け、通り過ぎない様にフックでがっしりと刻み込まれるトラックに、絶対に炎を絶やさない様に心に決めるのだ。
8.Rancid 'Time Bomb'
世界で最もパンクスで有り続けるパンクバンド、ランシドの穏やかなパンクソング。
ささくれていても、どこか陽性のパンクサウンドは彼らのお手の物。
めちゃくちゃ土砂降りの雨の中、この曲さえあれば全裸で踊っていられる。
怒り渦巻く自分の心と化学反応を起こし、炎は残しながら晴れやかにさせてくれる唯一の音。
9.Lagwagon 'Coffee And Cigarettes'
王道のサウンドを変則的に揺らすオルタナティヴで唯一のパンクバンド、ラグワゴンのキラーナンバー。
卒倒しそうなくらい痺れるパンクリフに、ジョーイのアイコニックでトリッキーなボーカルが映えまくる、彼ららしい独特のテンションのうねるパンクチューン。
常に疾走しながらリズムを変えつつうねるグルーヴは陶酔感すらあるし、何よりコーヒーとタバコさえあれば何もいらないって、そういうドラッギーなテーマに物凄く合っていて、下らない感情を超えた境地で聴けるのが最高な疾走ナンバー。
10.Pinhead Gunpowder 'Life During Wartime'
グリーンデイのビリーが在籍したイーストベイパンクの伝説バンド、ピンヘッドガンパウダーのパンクアンセム。
ビリーの声を、もっと擦れてインディーに聴きたい心に靄を抱える時は、このバンドの疾走アルバムを聴くのが良い。
弾丸の如きメロディックなサウンドに、飾らず自然体でむしろ純度の高いパンクボーカルを最大限楽しめるショートフォルムは、まさに完璧。
11.Hi-STANDARD 'Fighting Fists, Angly Soul'
日本が誇るパンクス、ハイスタンダードのアングリーパンクス。
何か怒りに震える事があれば、必ずこの曲を心に持ち続ける僕らの凱歌だ。
毎日使うノートの裏表紙にこの歌詞を刻み込んだ。
明るいパンクサウンドでも、ライトなメッセージにはならない胸に響くストレートなパンクメロディー。
怒りを胸に、それでも目線は上に上げられるのも、彼らの持つ底抜けのパワーがあるからだ。
12.MXPX 'Punk Rawk Show'
大好きポキナッチャ君、大好きエムエックスピーエックスのパンクアンセム。
頭よりも心と身体が真っ先に反応するポジティヴィティーとファニーさ溢れたストリートパンクの爽快さ。
最後には、こうやって笑顔になるんだと、呆れたように思った。
つまんねえ事ばっか起こっても、ムカついた時間の最期にはこの曲を一緒に歌ったことを忘れないでいれば、万事オッケーなんだろう。それだけで僕は幸せだ。
怒りを僕の力に
以上、ご覧いただきありがとうございました。
帰り道の妙なテンションに勢いで書き殴ったサウンドトラック。
なんかこういう事のおかげで概ね清々しいし、切り替えというよりは上手いこと変換できている気もする。
今はもう割りと気分は良いし、何回だって闘ってやるぜと、胸に炎の余韻を残しつつまた前を向けているのだ。
それではまた別の記事で。