Hi-STANDARD必殺のポップ/ロック・名クラシックスカバー、まとまめたサウンドトラックを作ってみた!
奇跡の復活後、全ての世代に愛さるバンドとして戻ってきたハイスタばっかり聴いているのだ。
シャッフルで流れる一曲一曲に想いを馳せると、カバーソングが凄く心に残る事に気付く。
難波・横山のソロバンドによるカバー曲はコチラ❕
ハイスタの至高の20曲レビュー記事はコチラ❕
ロックカバーソング サウンドトラックはコチラ
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- 1.GOTTA PULL MYSELF TOGETHER (Nolans cover)
- 2.MY FIRST KISS(あんしんパパ cover)
- 3. SATURDAY NIGHT (Bay City Rollers cover)
- 4.CAN'T HELP FALLING IN LOVE (Elvis Presley cover)
- 5.CHANGES(Black Sabbath)
- 6.SINCE YOU BEEN GONE(Rainbow)
- 7.HAVE YOU EVER SEEN THE RAIN(Creedence Clearwater Revival)
- 8.MONEY CHANGES EVERYTHING(Cyndi Lauper)
- 9.THE KIDS ARE ALRIGHT(the Who)
- 10.You Can't Hurry Love(The Supremes)
- ロックへの憧れは尽きることなく
1.GOTTA PULL MYSELF TOGETHER (Nolans cover)
1980年のイギリスの姉妹ポップグループ・ノーランズによるポップソングのカバー。
邦題は恋のハッピーデート。ヤバい。
ご機嫌な手拍子からユーモラスなベースラインの上で、角度をつけ鳴らされるパンクギターがグッドメロディーをあまりにも自然になぞる。
語感の良さを味方につけ、快活に畳み掛けられるサビは彼らの曲全体で見てもきっての爽快感。
笑顔いっぱいの多幸感、そして程よい電気的な痺れが身体を揺らしてくれるのだ。
クラシカルを程よくコミカルに、ファニーでカッコいいパンクを操れる彼らの真骨頂がはっきりと溢れたグッドカバー。
原曲はコチラ。
2.MY FIRST KISS(あんしんパパ cover)
アニメ”キテレツ大百科”のEDテーマ”はじめてのチュウ”の英詞カバー。
このアイディアが本当にハイスタらしい、最後のやりたいことをやるんだと休止前の最後のシングルに収録された代表曲。
パンクなサウンドでメチャクチャ甘いメロディー、超ポップにしてパンキッシュなアレンジは彼らのバランス感覚の極致でもあった。
ライブ映えしそうな瞬間を数々入れ込み、あくまでもパンクキッズをハッピーにという思いを前提のお茶目な企みは、今やどのアンセムよりもキャッチーに響いている。
原曲はコチラ。
3. SATURDAY NIGHT (Bay City Rollers cover)
ベイ・シティ・ローラーズのカバー。
「S!A! T!U!R! D!A!Y! NIGHT!」のリズムで弾けまくる、土曜の夜のパーティーをファニーなスカパンクに。
どこかで聞いた事があるを更にとびっきりアイコニックに仕上げるアンセムカバー。
4.CAN'T HELP FALLING IN LOVE (Elvis Presley cover)
言わずと知れたElvis Presleyの大名曲のカバー。
ファンへの壮大な愛をパンクサウンドに乗せて疾走するイノセントなパワー。
涙を堪えられない美しいストリングスと、もっとアツい涙を誘うザラついたギターの幕開け。
涙を振り切る様に疾走する爆音が頂点に達して、弾けた先に、「手を取ってくれよ」と見えない繋がりで彼らと繋がっていて、お互いにそれを望んでいることを再確認できるような優しい瞬間があるのだ。
原曲はコチラ。
5.CHANGES(Black Sabbath)
全てのヘヴィロック・メタルの始祖でもあるブラック・サバスのカバー。
原曲は鬼気迫るほど美しいロックバラードだが、シンプルなロックチューンにアレンジ。
伸びやかなメロディーと軽快なパンクビートが折り重なると、不思議と明るいだけでないマイナーな耽美さも帯びる。
突き抜けきらず、砕けた明るさの中に仄かに憂いを帯びた、原曲の本質を残したカバーだ。
原曲はコチラ。
6.SINCE YOU BEEN GONE(Rainbow)
ディープ・パープルの天才ギタリスト、リッチー・ブラックモアによるバンドRainbowのカバー。元々はラス・バラードというアーティストの曲だがRainbowがカバーしたバージョンが最も有名。
7.HAVE YOU EVER SEEN THE RAIN(Creedence Clearwater Revival)
CCR雨の大名曲のカバー。
スリリングでハイエナジーなメロコアビートに載せたメランコリックなパンクカバーだ。
呆れるほどに明るい、太陽の様な難波の声に照らされて、虹を描くようなサウンドは、むしろ雨上がりを思わせる爽快感だ。
原曲はコチラ。
8.MONEY CHANGES EVERYTHING(Cyndi Lauper)
こちらも言わずと知れた歌姫シンディー・ローパーのカバー。
原曲はピチピチの80sポップスだが、ゴリゴリのハードなメロコアカバーに。
大胆な程に振り抜かれるギッザギザのハードなサウンドが、緩急をつけつつメロディックにストイックに鳴らされる直情的な展開。
荒々しくも流麗なギターに酔いつつ、怒りすら篭ったアイロニックな叫びが、眩しいほど若くたまらなく格好いい。
原曲はコチラ。
9.THE KIDS ARE ALRIGHT(the Who)
Hi-STANDARD - Kids Are Alright [OFFICIAL MUSIC VIDEO]
パンク・ロックの始祖的な伝説的ロックバンド、ザ・フーのカバー。
反骨的ポップソングの金字塔的な原曲を、ナチュラルに素直なパンクカバーに。
ローファイな音、それぞれが激突気味にラフに響くパンク的な演奏。
シンプルなバンドアンサンブルの享楽的で徒手空拳的なエネルギーが、実に心強い親しみを産むのだ。
インディー気味に滑っていくスリリングさにもパンクの埃っぽさも感じるクラシカルなカバー。
10.You Can't Hurry Love(The Supremes)
Hi-STANDARD - You Can't Hurry Love(OFFICIAL VIDEO)
黒人女性ボーカルグループ、スプリームスの歴史的なポップソングのカバー。
昨年の冬のシングルだったが、個人的にはアナザー・スターティングラインよりも彼らの復活を実感した彼ららしすぎるカバーだった。
もう逆に一発でハイスタのカバーだと、わかるようなクラシカルなメロディーをなぞるギターリフ。
そこからケンと難波のボーカルの掛け合いに、聴いてるこっちは頬が緩む。
スピーディーにメロディアスにキラキラしたメロディーを刻めるパンクセンスは彼らのやはり専売だった。
圧倒的華のあるカバー。
原曲はコチラ。
ロックへの憧れは尽きることなく
いかかでしたでしょうか?
根底にあるロックへの憧れは、きっと彼らと僕らがおじさんになっても、尽きることはないし、持ち続けていられる事が嬉しい事でもある。
その上で、クラシカルな趣きをキュートにファニーに捉えていた彼らの耳が、ハイスタのサウンドを作り上げた要因の一つになったと言えるのかもしれない。
このカバーソング達を聴いてみると、彼らを産んで育てた大きな大きな目に見えない音楽的な真理の暖かい存在すら感じる。
実はカバーの方が楽しみにしている事もあるかも。
ハイスタファンにおいてはそんな瞬間も多々あるのかもしれない。
僕もその口である。
それではまた別の記事で。