Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

偉大なDNAを持つ2世フットボーラー10人に想いを馳せる【ジダン・マルディーニ・ハジ・テュラム・キエーザ…】

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レジェンドのDNAが今開花しようとしている 2019.10.01リライト

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長年、音楽ファンをやっていると、バンドと共に歳を重ねるという喜びも知ることが出来る。

その点サッカー/フットボール界では引退が早く、自分の青春期を共に過ごした選手を追い続ける事はできないが、それでも辛抱強く彼らを追っていれば彼らと瓜二つの二世フットボーラーに想いを馳せる事も出来る。

毎年訪れる欧州サッカーシーズン。開幕前はテンション上がるがいつも全部は見切れない。

そこでスポットライトを絞って楽しむのが良いかもしれない。

今回は名選手を親に持つ2世フットボーラーに想いを馳せる。政治家とは大違いだぜ。

94年のアメリカから98年フランスくらいまで世界的に席巻した名選手たちのDNAが今花開こうとしているのだ。

往年のサッカーファンは必ず名前を知ってる名手揃い、是非追いかけてもらえると幸いだ。

 

 

世界の忘れたくない名プレーヤーの記事はこちら!

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1.シュマイケル家

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父親は20世紀を代表するGKで長らくデンマークの守護神を務め、90s全盛期のマンチェスター・ユナイテッドのゴールマウスも守り続けた英雄ピーター・シュマイケル

キーパーという息の長いポジションというのもあり、まだまだピーターの活躍も記憶に新しいが息子のカスパーも31歳でベテランの域。

プレミアリーグではレスターに所属し欧州サッカー近年最大のサプライズ、ミラクルレスターの正GKを務め、ロシアW杯ではデンマーク代表の守護神として出場。

ビッグセーブを連発する父親顔負けのゾーンの深さを見せ、堅守型のチームを牽引しベスト16進出。

決勝トーナメントのクロアチア戦は死闘となったがゴールに鍵を掛け続け、同点のまま延長後半にはモドリッチのPKを完璧に止め正に起死回生のセーブを見せる。

PK戦でも2本のストップをみせたが、父親に並ぶベスト8へは進出出来なかった。

それでもPKを止める度VIP席で現役さながらのガッツポーズを決める父ピーターの姿はW杯全体で見ても強烈な印象に残り、誇りある親子としてその歴史に名を刻んだ。

 

2.グジョンセン家

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父親はアイスランド史上最高のストライカーで、チェルシーやバルセロナ在籍時も時代のスター選手を押しのけ重用された超万能型FWエイドゥル・グジョンセン

実はエイドゥルの父親もアイスランド代表FWで、エイドゥルの代表デビュー戦は父との途中交代だったという逸話もある。

そんな国家レベルのサッカーDNAを持つエイドゥルの息子は4人おり、その全てが逸材。
20歳のスヴェンは父のプレー経験のないイタリアを闘いの舞台に選びセリエBで奮闘中。
16歳のアンドリはレアル・マドリードの下部組織に移籍し、その影響で13歳のダニエルもバルセロナからマドリーという禁断の移籍を育成年代でかまし、大きな話題をさらった。

アイスランド旋風に沸いたサッカー界、名手グジョンセンの息子は小国の新たな英雄になるかもしれない。

 

3.ジダン家

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父親は20世紀最後のスーパースターであり、銀河系で最も寡黙で最も美しかったフランスの将軍ジネディーヌ・ジダン
現役時代から長く在籍し昨季まで監督を務めた彼のキャリアの象徴的なレアル・マドリード下部組織出身の4人の息子がいる。

4男エリアスこそまだ12歳以下のカテゴリーだが、その他の3人は既にプレーの全貌が明らかになってきている。

レアルからのレンタルで武者修行を続ける長男エンツォのプレーは言葉を呑むほどジダンのプレーそのもの。

ストライドの大きいステップ・しなやかなターンやシザース・少し猫背なプレーもまるで生き写しだ。

次男でGKのルカもレアルのセカンドカテゴリーで昇格を虎視眈々と狙い、3男のテオは上の2人を超える超逸材という噂。

永久保存されるべき史上最高クラスのDNAは今後、どう輝いていくか?サッカー界でも大切にその才能は守るべきだ。

 

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4.マルディーニ家

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チェザーレ、パオロの親子鷹は既にイタリアではレジェンドであり、特にパオロは史上最高のサイドバックとして90年代を席巻し、ミランはその栄誉を称え彼の3番を永久欠番とした。

その3番を継ぐ事が出来るのはDFとしてプレーする長男クリスティアンのみ。

ミランユースからトップへの昇格へは叶わなかったクリスティアンは現在はセリエD相当のチームでプレー。

険しい遠回りの道だが、まだ22歳のクリスティアンがミランの3番を着てプレーするチャンスは十分に残されている。

16歳の次男FWダニエルはミランの下部組織U-16クラスで早くもスクデットを獲得しトップを目指して奮闘中。

ミランの黄金期はマルディーニの名無しでは語れないはず、この兄弟が揃ってこそ真の復権はあり得るのかもしれない。

 

5.シメオネ家

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父親ディエゴ・シメオネはアルゼンチンを代表する守備的MFとしてプレーし、時に悪役になる事も厭わない荒々しくタフなファイターぶりはチームにスピリットをもたらした。
現在はAマドリードの監督としてその闘志を奮っているが、息子ジョバンニの名前も欧州最前線に届きつつある。
FWとしてプレーするジョバンニはアルゼンチンでのキャリアを経て10代の内に若くしてイタリアに渡る。
2014年にはリオ五輪代表に選ばれスーパーサブとして存在感を見せると2017-2018シーズンはフィオレンティーナでスタメンの座を確保し、14ゴールを上げている。
豪快さと繊細さが7:3で混ざる推進力あるストライカーで狡猾さは親父譲り。
得点能力にその才能を補完しだしたプレーはヨーロッパでも注目株に急上昇している。

 

 

6.クライファート家

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父親パトリック・クライファートは僕らの時代のフライングダッチマンだった。
スラッとした体躯にしなやかな動き、宙を舞うスーパーゴールの数々。
簡単なチャンスを外すのがたまにキズだったが、それでも時代を代表するオランダ代表のエースだった。
その父と同じく名門アヤックスのユースで育ったジャスティンはオランダの若手の象徴的選手になりつつある。
トップチームでも強烈なインパクトを放ち、2018-2019シーズンよりローマに20億を超える移籍金で移籍する事が発表された。
センターフォワードの父とは違いサイドを主戦場にするウィンガーで、重心のブレの少ないスタイルのドリブルはゴールに直結しやすく、巧みなボールスキルを中心に斜めにエリアを切り裂き強烈なミドルでゴールへ迫るプレーヤーだ。
世代交代が急速に進むオランダにとって、この2世はその象徴になる選手かもしれない。
 

7.キエーザ家

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エンリコ・キエーザはセリエAで130ゴール以上決めている伝説的なFWで、代表での活躍よりクラブでの活躍が軸だった為、知る人ぞ知る感もあるがセリエA黄金期に猛烈に輝いていたFWだった。

息子フェデリコはその才能を全面に受け継いだジョカトーレぶりを見せている。

フィオレンティーナの生え抜きとしてトップデビューし効果的なプレーを連発、そのまま20歳でイタリアフル代表に召集され、テストマッチではあるがアルゼンチンからPKを奪取する好プレーを見せている。
父に似た幅広いプレーが可能な何でもできる器用さを持っていて、中盤前線左右問わずプレーするマルチプレーヤーで、チャンスメイクはもちろん自らゴールも狙える希少なアタッカーだ。

地に堕ちたイタリア代表の僅かな光明として、期待がかかる良血統選手。

 

8.テュラム家

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リリアン・テュラムはフランス史上最高のDFとして98年W杯と2000年欧州選手権の優勝に多大な貢献を果たした。

抜群のフィジカルと冷静な戦術眼でユベントスでもDFの要としてプレーし続けフランス最強時代の象徴でもあった。

2人の息子も十分にその素質を引き継いでいる。

長男マルクスはリーグアンに所属。FWとしてプレーし得点能力に磨きをかけ世代別代表にも順調に召集され続けている。

次男のケフレンは父と同時代を席巻したパトリック・ヴィエラ二世と言われる逸材MFで16歳ながら既にユベントスがモナコからの強奪を狙っている様だ。

再び強くなったフランスはまだまだ逸材に恵まれそうである。

 

9.ハジ家

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東欧のマラドーナとまで言われたルーマニアの英雄的プレーヤー、ゲオルゲ・ハジ

10番が似合う東欧最高のファンタジスタで、超越的なテクニックでルーマニアを世界の舞台に導き続け、レアルとバルサでプレー歴のある不世出の天才として名を馳せた。

長男のヤニスは伝説的な父の名を背負いながらも、飄々とプレー出来る天才ぶりを若くして発揮していた。

父が立ち上げたルーマニアのチームのユースからデビューするとフィオレンティーナでの武者修行を経て2017年より母国に復帰。

19歳にして、落ち着き払ったテクニカルなプレーはボールを持っているだけで期待感に溢れる類のもの。

両足を遜色なく使うオーソドックスながらバリエーションに富んだプレーはハジらしいセンスに満ちている。
世代別代表でもずっとエースを務めてきた、ルーマニアの未来を担う存在として更なる開花が期待される。

 

10.クリンスマン家

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一時期日本代表監督の噂がたったユルゲン・クリンスマン
監督としてもドイツやアメリカを率いた経験があるが、現役時代はドイツのエースとして華麗なプレーでゴールを重ねW杯やユーロを制した当時のアイドルストライカーだった。
息子のジョナサンは彼ら一家が暮らすアメリカ国籍のGK。
U-20W杯にも正ゴールキーパーとして出場し、信じられないミスもあったが現在はドイツのヘルタベルリンに所属。
トップデビュー戦でPKストップをかますなど'持っている'と思わせる鮮烈な活躍も見せるが、若さ故かドラ息子的な炎上の噂も立つ。
奔放な面も含めて、ビックなスケールだと思い飛躍に期待したい。
 

その姿がダブって見えるその日まで

以上、10人の選手に想いを馳せました。

どちらかといえば何かとネガティヴな見方をされる事が多い彼等ではあるが、それでも浪漫の方が勝るのがDNAの凄さ。

絶賛脳裏から離れない彼らの父親の幻影を塗り替える様な活躍を期待したいのだ。

その瞬間こそファン冥利につきると言うものだ。

 

それではまた別の記事で。