音楽を持って箱根に行ってきた その④
その①新宿からロマンスカー~箱根登山鉄道はコチラ!
その②宿・雪月花~強羅公園
その③温泉~食事
2日目 朝ごはん~朝風呂
朝起きる。
全然晴れていて良い日になりそうだ。
昨日の瑞々しさを残しつつ、キラキラとより緑が深い。
Weezer’California kids’で起きる。行ったことないけどカリフォルニアにも負けない光景だと思う。
朝ごはんは7時から9時半の間にレストランへ行けば良いらしい。
ただ時間帯によっては混む。
開始直後の7時と駆け込みの9時くらいを避けて、7時45分頃向かう。
典型的な宿の朝ごはんといったメニュー。
ホッとするし、夜鳴き蕎麦まで食べてるのに食欲が湧いてくる。
1つ1つあっさりしてても味がしっかり感じられてすごい美味い。
ご飯と味噌汁は食べ放題。どっちもお櫃と鍋ごとやってくる。
結局3-4杯くらいご飯を食べ、卵かけご飯も頂いて大満足の朝食になった。
No Use for a Name’Why Doesn't Anybody Like Me?’の爽やかで満たされた気分で部屋へと戻る。
部屋に戻って朝風呂へ向かう。
もう一種類の炭酸泉へ向かう事にする。
これは館内に入口があって、露天もある。
そんなに勢い良く炭酸がシュワシュワしてる訳ではなく、とってものどかなお風呂。
朝に来て正解だったかもしれない。
のどかな空気の中、太陽の光がキラキラと降り注ぐ露天でボーッとする時間は特別感満載である。
The Get Up Kids’Stay Gone’
チェックアウト
チェックアウトの11時まで後1時間を切る。
風呂も入ったのでのんびりと準備しながら旅館を振り返る。
贅沢な空間ながら情緒があって、控えめにも映る。それが品があるって事なんだろう。
豪華過ぎて落ち着かないって事はないし、丁度良いもてなしが溢れるサービスは、何かと窮屈な世の中で嫌味雑味のない偶の贅沢として、多分何年間前とはフォルムを変えて迎えてくれたのではないかと思う。
清々しい気持ちで一杯。
それを歓迎するような箱根の空は、昨日とは打って変わって限りなく青かった。
Descendents ’One More Day’がカラッと響く。
途中下車の旅 彫刻の森へ行く
狙ってたお土産を買い、強羅駅へ。
今日はケーブルカーは動いてる。
当初の予定では箱根湯本に戻って何か探そうと思っていたが、途中の彫刻の森が気になってくる。
チラッと登山鉄道の窓から行きに見えたのだ。
行くことを決めて途中下車。強羅の隣の駅だ。
The Beatles 'Here Comes The Sun'が流れてワクワクが高まる。
巨大な駐車場と無機質でスタイリッシュな壁の威圧される美術館のエントランスに着く。
荷物を入れる無料のロッカーがあったので、スーツケースをしまって入場券を買う。
大人は一人1600円。WEBサイトのクーポンを見せると1500円になる。
箱根 彫刻の森美術館 THE HAKONE OPEN-AIR MUSEUM
入場し、打ちっぱなしのコンクリートに囲まれたエスカレーターを降りる。
なんか隔絶感が増しドキドキする。
コンクリートの道を抜けると、とんでもない見晴らしの高原。その中に目を惹く彫刻が点在してるのがわかる。
かなり広大な敷地内で左から回っていく事にする。
軽い散歩ペースで歩いてても、次々とド迫力の彫刻が現れる。
色も形もコンセプトも全てがバラバラだけど、どれも今ココに合う奇妙過だけどハイアートな空間。
室内の展示では、篠山紀信の写真館が二つ。これが言葉を失うくらい凄かった。
「シノラマ」って言われる彼の真骨頂の各界の有名人を映し現したパノラマ写真を集めた展示と、こんな晴れた日と正反対の冷たい雨に打たれる彫刻の森の彫刻を映した写真展。
これは写真はないけど途轍もない衝撃を受けた。
最奥まで到達するとピカソ館もある。
これも圧倒される展示の数々。子供がピカソの絵に怖がってた。僕は大人になったのだ。
最奥のカフェに併設されているのは足湯。100円でタオルも買える。
丁度よく暖かい温度で、そこそこ歩いてきた足を休められる。
さえぎる物なく空と彫刻しか見えない光景。足元はほんのり暖かい。
この世じゃないんじゃないかと、少しだけ思う奇妙さと抱擁感。これがこの空間の肝の部分だろうと思う。
Beck’Girl’のオルタナ感が跳ねる。Foxboro Hot Tubs’Red Tide’も妙に合った。
一周周り、昼食もせっかくなので併設のレストランで食べる事にする。
2つあったが歩いておなかすいたのでビュッフェの方へ。
社会科見学とか修学旅行的な子供たちに溢れてた。
一面窓で園内を見渡せるビューイングが素敵だった。
箱根 彫刻の森美術館 THE HAKONE OPEN-AIR MUSEUM - レストラン・ショップ - ベラフォレスタ
いつの間にか長めの寄り道となった。
旅にいい彩りを、というかどデカいインパクトを残し、帰路に着くことにする。
帰り道 旅を振り返る
箱根湯本に着き、ロマンスカーに乗って新宿へ向かう。
うつらうつらとしながら旅を振り返る。
間違いなく良き思い出となった。
人間余裕が必要なんだと思う。それがカッコいい人なんだろう。最近ちょっとそう思いながらも、そう過ごせてなかったんだと思った。
古き良き味わい、そしてちょうど良い隔絶感、少しの贅沢。
それが、僕に余裕を少し補充してくれたかの様な感触が残るのだ。
新宿から乗り換えると時間は平日の夜ちょい前。
帰宅ラッシュに巻き込まれながら、いつもより周りが見えている気がする。
シャッフルを解除してOasis’Don't Look Back In Anger’を流す。
とても良い旅になりました。
Oasis - Don’t Look Back In Anger
読んでいただいた皆様ありがとうございました!
駆け足でしたがお付き合い頂き嬉しいです。
是非、今の箱根、行ってみてください。
それではまた別の記事で!