Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

あの頃の擦れたポップは色褪せない【雑記・2000年代前半くらいの擦れたJ-POP/ROCK】

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少し擦れてるくらいが強烈に残っている

100年に一度の灼熱の夏は、確実に僕の身体と心にダメージを負わせている。

特にここ何日かは、より太陽を感じられる所で仕事をしていた事で、肌は焼け焦げ心の中にある潤いみたいなものは消し飛んで、心身ともにがっさがさだ。

とは言え夏は嫌いではない。

こういう疲れたときほど、夏の香りは僕の想い出をがさがさの心から引っ張り出してほんの少しだけ潤いをもたらしてくれる。

そんな事を仕事の出先のTVでやってたDA PUMPの話題の新曲を見ながら思い出した。


DA PUMP / U.S.A.

DA PUMPがまだ4人でISSAが端っこで'If'を歌っていた頃。

1987年生まれの僕は、小6〜中3くらいの期間、土曜日の深夜は欠かさず起きて6チャンをずっと見ていた。
腹減らしながら木村アナ時代の"チューボーですよ"を見て、白石美帆時代の"スーパーサッカー"を見る。
サッカー×音楽の僕にとっての原風景はそのオープニングのチャンバワンバのタブサンピングだ
 
そのまま"カウントダウンTV"になだれ込み、余裕があれば"ランク王国"まで見るが、大体そのまま寝てしまうのが常だった。
思えばサッカーと音楽という僕を支える二つの事柄はこの頃に具現化していたのだ。
ちなみに平日は毎朝'saku saku'を見るサクサカーで木村カエラは最強のアイドルだった。
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話を土曜に戻してスパサカが終わって1時手前。
だいぶ眠いけど、なんとなく流れてくるPVを流し観ている内に、キレのある音楽にハッと目を奪われる。
ジャニーズやらハロー!プロジェクトやらエイベックスやらがランキングの上位に交互に入る中、擦れてキレのある音が聞こえ漏れて来ると強烈に引き寄せられるものがあった。
独自のポップ回路を持ってるオルタナティヴなナンバー達は、当時1位だ2位だ獲っていた曲より圧倒的にカッコよかった
眠くてぼーっとしてるもんだから、バンド名も曲名も覚えてなくて結局来週まで分からずじまいって事も多々あったのも思い出だ。
 
聞いて懐かしい!と思うかつてポップスヒット曲達は時代と共に寝ることで懐メロ化し、それぞれ聞き手のパーソナルな時代背景に溶け込むが、上で書いた様な曲たちは不思議と懐かしい気持ちよりも当時聞いた衝撃が未だに地続きで残っているような感覚がある。
何回も繰り返し聴いて、いくら擦れようが色褪せない。
元から擦れてんだからそりゃそうなのだ。
どっぷりインディーズ・アングラシーンではなく、メジャーで音を出しつつもメインストリームからは離れて擦れていたロックポップス達。
 
今のミスチルやバンプやラッドウィンプスは実に鮮やかだ。
でも何年たっても忘れないのは、僕にとってはこの頃の擦れた彼ら。
擦れたって言い方が合ってるかどうかがわからないが、元からの少しスモーキーな色合いは僕の心に残り続けている。
 
 
pillowsもフジファブリックもくるりもこの頃に知った。
キラキラしたアイドル達のPVの中で、異質な位にカッコよかった彼らのPV。
強烈なシティ・ポップロックは圧倒的で不変的。
時代性を超えた芸術性はどこまでも残る。
 
ほぼ洋楽おにーさんの久保田利伸や斉藤和義、TRICERATOPSなんかもわかりやすいくらい一線を画していた。
ポップスではない、と強烈にわかるスタイルのサウンドはミュージシャン色が強くて、こういう曲にとって順位は何の意味もないと見ながら強烈に思ったのを覚えている。


TRICERATOPS Going To The Moon

 

音楽リスナーも30代40代になると、アーティストと一緒に年齢を重ねるということを実感して味わうという事が増えてくる。

見た目は老けても、どうも小奇麗にな大人になっていく自分はいかがなもんか。

この頃の擦れた大人たちの様になりたいと、そう思った土曜の深夜の音楽達は、こういうふとした時に蘇る。

夏は悪くない。

 

それではまた別の記事で。