Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

【サッカー日本代表】今後10年の代表を変える10人の逸材

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新しい栄光を探す旅 日本代表を10年支える10人の若手

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ロシアW杯で日本代表は史上最悪の下馬評を覆し、ベスト16入りを果たしベスト8にまで手をかけかけて、確かな熱狂を巻き起こしサッカー熱を一時的に最大限に沸騰させてみせた。

経験と柔軟性を最大の武器に戦ったおっさんJAPANの主力は以前10年前から見ても代表に名を連ね支えてきた選手ばかり。

未曾有の熱狂とともに、一つのサイクルは確実に終わった。

むしろ終わったと思われていたサイクルにフィナーレが用意されていて、そのドラマ性が今回の感動を呼んだという見方もある。

結局は4年前・8年前から地続きのドラマとしてロシアW杯は成されたわけだが、確実にサイクルを終わらせる時間が経ったのは明白であり、どこか現実離れしていた理想論の様に語られていた次の逸材達に真剣に目を当てるべき時がきた。

今回、ロシアW杯を彩った彼らの様に、今後10年間日本サッカーを支える存在達を今まとめておきたいと思った。

実際に試合の映像を見た選手に限り、10人をピックアップしました。

是非ご覧いただけると幸い。

 

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1.久保 建英   2001年生まれ

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久保建英

全サッカーファンの期待を背負うニュージェネレーションの象徴的存在になった超逸材は、今や日本代表の顔になりつつある。彼のいない代表戦はもう既にどこか物足りない。

バルサ育ちという日本サッカー史上あり得なかった期待感は、レアル・マドリード移籍という仰天のステップを踏み、誰もが彼の今後を予測できない未曾有のワクワクは留まらない。

現在はマジョルカから始まったスペイン武者修行の旅の途中で、決して簡単な旅路ではない印象こそあるが、それでも乗り越えてくれそうな期待は過去のどれよりも大きい。

 


【日本のメッシ】久保建英マジョルカでの神テクニック50連発!!

 

アタッキングサードのポジションであれば全て高い水準でこなせる攻撃の個人戦術・スキルは秀逸で、ボールを受けるまでも受けた後も世界基準のアタッカーとしてプレーでき、出場さえすれば代表の攻撃戦術は彼が中心になる。

間違いなくそういうタレント性のある存在感。

それでも反面教師的にメッシにしてはいけないという想いは持ち続ける必要はありそうで、決して屈強な身体を持っていないからこそ彼の真髄はコンビネーションにこそある。

中心でこそあれど、常にボールを持たせるのではなく自由にクオリティーを発揮できるタイミングで彼を中心に据える事が、今後の日本代表の至上命題になってくる。

それほどまでの超逸材だ。

 

 

2.中井 卓大 2003年生まれ

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中井卓大

久保に遅れること2年でヨーロッパに渡ったもう1人の超逸材。

レアル育ちのピピこと中井卓大はいつの間にか17歳を超え、泣き虫という意味でつけられたニックネームは過去のものになりつつある精悍な成長を見せている。

既にレアルのトップチームの練習にも参加し、飛び級で19歳以下のチームに在籍し、重要なポジションをこなす。

レアルが来日した日本の凱旋試合では、ブスケッツの様な展開型のアンカーのポジションで高いスキルを活かしボールをさばいていた。

ドリブルやテクニックのスキルに注目が集まっているが、上背も有りアタッカーというかはオーガナイザーとしてピッチの真ん中でプレーするタイプかもしれない。

絶大なるスケールを持ち、世界最高の戦術メソッドを最高のポジションで学んでいる現在の状況は、日本サッカーにとって大きな財産になる。

才能でしか持ち得ない優雅もあって、レドンドの様なボランチになってほしいと個人的には思うのだ。


ピピ中井卓大,フベニールデビュー!別格の卓越したボールテクニックに、試合をコントロールするゲームメイク力

 

3.安部 裕葵 1999年生まれ

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久保のレアル移籍と同じタイミングでバルセロナ移籍を決めたニュースターは、サッカーファン以外には馴染みのない名前で青天の霹靂感も強かったが、彼のシンデレラストーリーはどこまでもインディーズなものだった。

本田圭佑がプロデュースするサッカースクールから立ち上がったチームで才能を開花させ、高校も単身で地方へと渡り、その才能を買った鹿島アントラーズへと入団する。

その後はJリーグ新人王を獲得しブレイクすると、10代で鹿島の10番を背負う。

若手中心の森保ジャパンにも選ばれると、前々から追っていたというバルセロナが他に渡すかとオファーを出し移籍に至ったというストーリーだ。

スピードとテクニックを備えたドリブルはピッチの何処からでもDFラインを切り裂ける攻撃的なもので、視野も確保しつつドリブル中に相手の急所をつけるパスも出せる。

ドリブラーというよりも万能型のアタッカーで、高次なサッカーセンスをもって少ないタッチ数で鮮やかなプレーの選択をし、ファンタジスタ的なプレーも出来る桁違いの才気も見せるのだ。

バルセロナでは主にBチームが主戦場になりそうだがいきなり初戦からゴールを決めるなど、鋼鉄の前進メンタルは変わっていない。

なによりこのサッカー小僧的なキャラクターが、日本代表には必要なのだ。


Hiroki Abe (安部裕葵) ● Skills & Goals ● Welcome to Barcelona 2019 🇯🇵

 

 

4.堂安 律 1998年生まれ

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ロッベンの同じ頃よりもオランダで点を獲ったナチュラルなビックスケール枠、それでも代表に浪漫ある左利きのアタッカーは必要だ。

一足早く海外修行を志願しオランダでボコボコにされながらビルドアップされたプレーは、ドイツの地でよりキレの増したビッグマウスにも説得力が生まれるくらいのスケールを伴う。

もう何回かボコボコになっても良いかもしれないくらいお調子者の勢いも感じるけど、それ以上に強い何かを感じる主人公型選手は、同じ時代にそう何人といないはずだ。

小柄ながら爆発力も推進力も備えたアタッカーは、キャラクターとしても日本代表には欠かせない逸材の一人。


【軌跡】堂安律の凄さがわかる動画。東京オリンピック期待の星。スーパープレー集 -Doan Ritsu 2013~2020 Skills & Goals-

 

5.伊藤 達哉 1997年生まれ

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レイソルユースを経てドイツに17歳で渡った超快速ドリブラー。

所属のハンブルガーSVは今年残念ながら二部降格してしまったが、終盤の追い上げ時には伊藤のドリブルはチームにとって唯一の活路だった。

その後2019年にはベルギーの名門シント・トロイデンに移籍し、活躍の場を確固たるものにしている。

もう既にそれだけなら世界基準の1v1スキル、警戒されている中でも必殺の居合は明らかに才能。

163cmという小柄さ、軽いプレーは若さ故だが、チームとしてそのドリブルを武器として迎えられ、欠点を改善し長所を伸ばさないといけない環境にあるのは強烈に魅力的だ。

怪我だけはしないでくれと誰もが願うばかり。

 

 


【Ito Tatuya】HSV伊藤達哉 BestSkills 2017/18😎

 

6.鎌田 大地 1996年生まれ

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鳥栖から世界へ羽ばたいた世代でも異質の天才司令塔。

視野の広さとかボールテクニックもさることながら、明らかに見ているところが一癖も二癖もある相手も気付かない綻びをつける稀有なパサーであり、独特なセンスは異能的で唯一の物がある。

まだ欧州基準一年目、一年目はほろ苦がったがまだまだ十分に時間はある。

本人の強い意志もありまだ欧州に残りそうだが、ぜひとも武者修行を続けてほしいと思っていた所、2つ目の国ベルギーで神がかり的な活躍を届けて、見事ドイツに復帰しチームでは長谷部の次に欠かせない選手となっている。

攻撃センスはファンタジスタ的でもあって、圧倒的なテクニックを独特のリズムで発揮する事で、相手DFからもっとも厄介なアンタッチャブルな存在になりつつある。

花開いたスケールの大きさは圧巻そうだが、何よりその黄金のセンスがまだまだ爆発を待っている様な不気味さすらあるのだ。


「エジル彷彿の魔法」鎌田大地の天才的なパス&アシスト集! ありえない広い視野…日本代表で最高のパサー?

 

7.冨安 健洋 1999年生まれ

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日本代表の暗黒時代から大型CBは求められ続けていたが、その強化の結果もあり世界で戦えるCBは今や日本の長所となり、富安はその系譜を確実に継ぐ選手でありながら、明らかなニュータイプとしての才能も開花しつつある。

少年期から圧倒的なスピードと身体能力で世代別代表にも選ばれ続けてきて、CBとSBをこなす器用さと抜群のフィジカルで大器の片鱗を醸してきた。

地元アビスパでJリーグデビューを果たすとすぐに、今や日本サッカーの海外進出の登竜門となっているベルギーリーグへと移籍しMVP級の活躍を見せる。

日本代表でも歴戦の猛者、吉田麻也や長友とも積極的にコミュニケーションを取り、過酷なアジアでの闘いも経て大きく経験値を上げた。

もう既に日本のDFラインに欠かせないその才能は、セルヒオ・ラモスに例えられるユーティリティかつ絶対的な物になりつつある。

世界一の守備国家イタリア・セリエAのボローニャへと移籍しても圧倒的な活躍を続ける富安は確実に10年DFラインの軸になる存在だ。


ビッグクラブ移籍待ったなし!セリエA屈指のDFに成長した冨安健洋、プレー集2021

 

8.井手口 陽介 1996年生まれ

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ロシア行きはならかったシンデレラボーイは少年マンガの主人公の地位を捨て、ただ実直に厳しい環境に身を置いた。

バケモノフィジカルをバケモノ達の中で磨く苦行の道は、未だ華が咲く気配は無いが確実に彼の身に何かを残しているはずだ。

もともと感覚型の選手らしく、直感で世界との差を感じ取った勘の鋭さは鋭く、真っ先に欧州移籍を決めW杯を’一回飛ばした’スケールのデカイ決断は、何か吉と出そうなオーラが満々だ。

ダイナミックさ・獰猛さはピカイチだが、それにインテリジェンスが加わればダーヴィッツの様な完全無欠のダイナモになる可能性がある。

古巣ガンバへの復帰も、どこか決意に満ちていて、怪我・不調の先に何かがあると思える宝石感は未だに衰えない。


【怪物】 ガンバ大阪 井手口陽介のスーパープレイ集 / Gamba Osaka / The super play collection / Yousuke Ideguchi /

 

9.田中碧 1998年生まれ

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日本最強のポゼッションサッカーを見せる川崎フロンターレのユースで10番を背負い、中村憲剛や大島僚太としのぎを削る強烈な経験を積む新大型ボランチ。

U-22の選手の登竜門、トゥーロン国際大会で決勝まで進み複数のマン・オブ・ザ・マッチと大会MVPランキング3位という鮮烈な活躍を見せその名を世界にも轟かせた。

センスのあるポジショニングで、線の細さを感じさせない鮮やかなボール奪取から、多くボールを触りチームを落ち着かせ、そのテクニックで全くボールを取られない。

突出した技術は規格外のアイディアを実現するに十分で、キラーパスやミドルシュートへと結びつけ、決定的な活躍もできる。

フロンターレで徐々に出場を増やし、五輪世代でも主力。

最も上手い選手が、ピッチの中央にいるチームはやはり、圧倒的に強い。


田中碧 Ao Tanaka ► 川崎に現れた第三のボランチ 2019

 

10.三笘 薫 1997年生まれ

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三笘薫

 

川崎ユース、筑波大を経てデビューした2020年のJリーグは彼のリーグだった。

歴代でも圧倒的強さを見せて最速で優勝したフロンターレの明らかな原動力で、ほぼ毎週ハイライトに登場していたし、何より何度も何度もそのドリブルはスロー解説された。

なんで抜けるかパッと見わからないようなドリブルは、実はとてつもなくロジカルで、ただただ圧倒的にタイミング・コーディネーション・コースどりが効率的。

日本人らしくない、しなやかな体躯を活かしたドリブルは世界基準で見ても、とても現代的で攻撃のニーズとしては間違いなくある。

世界に出ていって縮こまってしまうようなキャラクターでもないため、むしろ日本代表として彼をどうやって中心に据えるかを考える必要がある。

 


Kaoru Mitoma(三笘薫) ● Crazy Dribbling Skills & Goals ● 2020|HD

 

この10年 新しい物語に想いを馳せる

以上、ご覧いただきありがとうございました。

夢の様なW杯が終わり、10年間代表を支えてきた選手は夢の可能性を広げてくれた。

ここから新たなサイクルになるが、数々の輝けなかった逸材の事も知っている。

夢物語で若手を語って居ればいい期間は終わったのだ。

彼らを日本の代表にする意思がサッカーファミリー全体として、必要な時期にきていると思うのだ。

 

それではまた別の記事で。