Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

【今月の新譜】Foo fighters "Concrete and Gold”

広告

世界最強のロックバンドの全力の美しさ Foo fighters "Concrete and Gold”に想いを馳せる。

 

いつもご覧頂いている皆様ありがとうございます!

yellowScaleです。

今月の新譜を紹介する記事、まずはこのアルバムから。

 

f:id:idwcufds:20170914104215j:plain

いよいよ発売となったフーファイターズの新アルバムコンクリートアンドゴールドを聞いた。

サマーソニック2017以後、と自分の中でも明確に分けられる様な、印象を変え憧れを強くしたライブの直後のこのアルバム。

前回、想いを馳せた彼らの音とは、如実に違いを感じる音

 

www.footballsoundtrack.com

 

初見殺しに近い。最初に聞いて、鷲掴みにされる様な感じはなく、ムムムとなるかもしれない。

でもじっくりと攻略し、向き合ってみれば何とも聞き応えに溢れる名盤と言えるはずだ。多分もう何周かしたけど、まだ攻略の途中なんだろうとも思う。

これぞ更新だろう。

そこらかしこの方針転換とは違う抜群の練られ具合と聞き応えだ。

今日はフーファイターズのコンクリートアンドゴールドに想いを馳せる。

 

 

Foo fighters "Concrete and Gold”

amazon
コンクリート・アンド・ゴールド

コンクリート・アンド・ゴールド

 

 

i Tunes 
Concrete and Gold

Concrete and Gold

  • フー・ファイターズ
  • ロック
  • ¥1600

 

何ヶ月か前に”RUN”のPVのぶっ飛びっぷりが話題となって以来、サマソニを超えて世に姿を現した今作。

前回想いを馳せた時にも触れたが、過去もひっくるめたルーツを根底に置きながらハードコア・グランジ・パンクの交点とも言えるロックをオルタナティヴかつハードに鳴らすのが彼らの音だった。

そして、転がり続けるロックを掴み取ろうとその前衛に立って様々な試みでロックを切り開いてきた役割も持っているバンドであった。

前作は数々の都市を周りレコーディングするというプロジェクトだったし、今作も練りに練られたプロジェクトであったことが音に如実に現れる。

 

ロック一筋なのは変わらない。人間味のない音ではない。

それでも大きく舵を切ったその音創り。

プロデューサーにはグレッグ・カースティンリアムのウォール・オブ・グラスも携わっている今アツい音を作る職人らしい。

 

www.footballsoundtrack.com

 

デイヴは「モーターヘッドがサージェントペパーズを作った様な」と言うし、聞かせたクイーンズ・オブ・ストーンエイジのジョシュは「ようやくダークなレコードを作ったな」と喜んだらしい。

実験的、と言えるかもしれないが、それでも強靭な完成度でビルドアップされているのが、単なる思い付きではない鍛錬と工程を思わせる。

 

大雑把に言えば、キャッチーなアルバムではない。

ハードでアシッドでクレイジーなトラックに包まれたロックの躍動感。

これぞ、ではないが、この姿勢こそフーファイだ。

 

1.T-Shirt

聞こえないくらいのデイヴのささやきから始まる。

モノローグから始まる壮大なオープニングも仰々しくなく、1分ほどにまとめられている。

T-Shirt

T-Shirt

  • フー・ファイターズ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

2.Run
美しい旋律から急にのたうちまわるリフのサウンド。
数々の音がカッティングして来るめまぐるしい展開は、カオスでもごちゃつかない統制を持ってる。
大きく体ごとグラインドする様なビートは彼ららしさを存分に感じれる。


Foo Fighters - Run

 

3.Make It Right
キャッチーで特徴的なリフを軽快に重ねたサウンドは最も彼ららしいかも。
ハードでビッグなサウンドががっちりと組み合うケミストリーは圧巻。
ジャスティンティンバーレイクがコーラスで参加しているらしい。
Make It Right

Make It Right

  • フー・ファイターズ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

4.The Sky Is A Neighborhood

これも代表的なトラックになる。

明確なフレーズを軸に拳を突き上げたくなるヘヴィなビートのリフレイン。
アシッドめなパワーは今までと全く違うやみつき感に溢れる。

 


Foo Fighters - The Sky Is A Neighborhood

 

5.La Dee Da
ソニック加工のリフとボーカルがギザギザに響く。
音の組み合わせ方は精巧で、的確に琴線を揺らす刺激的なトラック。
La Dee Da

La Dee Da

  • フー・ファイターズ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

6.Dirty Water
ダヴなグルーヴとロウなテンションで完結する意表突かれまくりな一曲。
でも美しいという感触がじわりと残る、アルバムで見ると割とハイライト的なコアな曲かもしれない。
Dirty Water

Dirty Water

  • フー・ファイターズ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

7.Arrows
王道の路地裏を除いた様で危険で陶酔性のある高揚感。
ダークなテンションのまま突き抜けて、これでもかと言うほど沈んでいく。
Arrows

Arrows

  • フー・ファイターズ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

8.Happy Ever After (Zero Hour)
優しく漂うロックバンドの生のスロウなグルーヴ。
そこかしこで書かれているけど超ビートルズを感じる一瞬。
Happy Ever After (Zero Hour)

Happy Ever After (Zero Hour)

  • フー・ファイターズ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

9.Sunday Rain
ドラマーのホーキンスのボーカル曲。ドラムは何とポール・マッカートニー。
シンプルだけど最適なグルーヴに泣きの入ったメランコリーなギターが男らしい哀愁を呼ぶ。
歪み具合はグランジを香らせるし、グルーヴィーでマイナーな感触はこのアルバムで個人的に一番好きかもしれない。

 

Sunday Rain

Sunday Rain

  • フー・ファイターズ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

10.The Line

晴れやかな雰囲気に包まれるグッドメロディー。

何重にもかかるフィルターを完璧に機能させる展開は聞き応えが徐々に出てくる。

The Line

The Line

  • フー・ファイターズ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

11.Concrete and Gold
タイトルにもなったナンバーは想いが込められた曲なのだろうと思う。
空虚な音空間、ライブ感はなく想像の世界にいる様な。
星空が落ちて来る瞬間の様な音の高鳴り、空虚なままの重みはあっても残響的な希望 にも聞こえる暖かさも感じる。
Concrete and Gold

Concrete and Gold

  • フー・ファイターズ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

 

このアルバムをリアルタイムで、と言う価値

びっくりした、とか、最初は何だってなった、とかそう言う評価にあっているアルバム。

フーファイターズが出したのは幅ではなく深み。

そこは彼らの矜持を感じたし、そう言う試みを今、目の当たりにできたのは幸福なことと思う。

諦めずにじっくり聞いてればいいことあるんじゃねーかと、御守り的なニュアンスも感じる。

ぜひ聞いてみてください。

 

それではまた別の記事で。