世界最強のロックバンドの全力の美しさ Foo fighters "Concrete and Gold”に想いを馳せる。
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yellowScaleです。
今月の新譜を紹介する記事、まずはこのアルバムから。
いよいよ発売となったフーファイターズの新アルバムコンクリートアンドゴールドを聞いた。
サマーソニック2017以後、と自分の中でも明確に分けられる様な、印象を変え憧れを強くしたライブの直後のこのアルバム。
前回、想いを馳せた彼らの音とは、如実に違いを感じる音。
初見殺しに近い。最初に聞いて、鷲掴みにされる様な感じはなく、ムムムとなるかもしれない。
でもじっくりと攻略し、向き合ってみれば何とも聞き応えに溢れる名盤と言えるはずだ。多分もう何周かしたけど、まだ攻略の途中なんだろうとも思う。
これぞ更新だろう。
そこらかしこの方針転換とは違う抜群の練られ具合と聞き応えだ。
今日はフーファイターズのコンクリートアンドゴールドに想いを馳せる。
Foo fighters "Concrete and Gold”
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何ヶ月か前に”RUN”のPVのぶっ飛びっぷりが話題となって以来、サマソニを超えて世に姿を現した今作。
前回想いを馳せた時にも触れたが、過去もひっくるめたルーツを根底に置きながらハードコア・グランジ・パンクの交点とも言えるロックをオルタナティヴかつハードに鳴らすのが彼らの音だった。
そして、転がり続けるロックを掴み取ろうとその前衛に立って様々な試みでロックを切り開いてきた役割も持っているバンドであった。
前作は数々の都市を周りレコーディングするというプロジェクトだったし、今作も練りに練られたプロジェクトであったことが音に如実に現れる。
ロック一筋なのは変わらない。人間味のない音ではない。
それでも大きく舵を切ったその音創り。
プロデューサーにはグレッグ・カースティン。リアムのウォール・オブ・グラスも携わっている今アツい音を作る職人らしい。
デイヴは「モーターヘッドがサージェントペパーズを作った様な」と言うし、聞かせたクイーンズ・オブ・ストーンエイジのジョシュは「ようやくダークなレコードを作ったな」と喜んだらしい。
実験的、と言えるかもしれないが、それでも強靭な完成度でビルドアップされているのが、単なる思い付きではない鍛錬と工程を思わせる。
大雑把に言えば、キャッチーなアルバムではない。
ハードでアシッドでクレイジーなトラックに包まれたロックの躍動感。
これぞ、ではないが、この姿勢こそフーファイだ。
1.T-Shirt
聞こえないくらいのデイヴのささやきから始まる。
モノローグから始まる壮大なオープニングも仰々しくなく、1分ほどにまとめられている。
2.Run
3.Make It Right
4.The Sky Is A Neighborhood
これも代表的なトラックになる。
Foo Fighters - The Sky Is A Neighborhood
5.La Dee Da
6.Dirty Water
7.Arrows
8.Happy Ever After (Zero Hour)
9.Sunday Rain
10.The Line
晴れやかな雰囲気に包まれるグッドメロディー。
何重にもかかるフィルターを完璧に機能させる展開は聞き応えが徐々に出てくる。
11.Concrete and Gold
このアルバムをリアルタイムで、と言う価値
びっくりした、とか、最初は何だってなった、とかそう言う評価にあっているアルバム。
フーファイターズが出したのは幅ではなく深み。
そこは彼らの矜持を感じたし、そう言う試みを今、目の当たりにできたのは幸福なことと思う。
諦めずにじっくり聞いてればいいことあるんじゃねーかと、御守り的なニュアンスも感じる。
ぜひ聞いてみてください。
それではまた別の記事で。