音楽を持って、長野の戸隠・湯田中に行ってきた
その①はこちらから!
前回の旅行記はこちら!
中間地点の中社〜戸隠そば
中社へ
第二の社、火之御子社から歩いて駐車場まで戻る。
今度は車道をゆったりと歩いて戻ることにする。
まだまだ雨は強いけど、丁度いいマイナスイオン。
第一の社の駐車場から車で第三の社、中社へと向かう。
ちょっと疲れた体にGreen Day”Give Me Novacaine”が沁み入る。
降り注ぐ様なギターサウンドとビリーの声は、今日の雨と同じくらい優しくて、いつもより暖かく聞こえた。
中社は中間地点というのもあり最も人の数も多い。
とても洗練された社。
最も大きい社で、ランドマークの様にど真ん中に三本杉が聳えている。
周りのお店も多いし、中間地点でもあって5つの中でも中心的な場所。
洗練されてて、そして華やかな印象すら受けた。
すごく綺麗な神社だ。人が集まるだけの器がある。
The Strypes”Behind Closed Doors”とかThe Strokes”Under Cover Of Darkness”のモダンなロックすら十分に映える光景だった。
The Strypes - Behind Closed Doors
戸隠そば うずら家
丁度、お昼前くらいだったので、楽しみにしていた戸隠そばを食べる。
有名なお蕎麦やさん【うずら家】に行く。
随一の人気店らしく、平日の大雨の中5組くらい待っている人がいた。
軒先を借りて並ぶ。
毛布をくれた。この寒さはお店のお父さんも予想外だと言っていた。
「唯一無二」と書かれた看板が、ものすごく風格がある。
店内も人でいっぱいで、店員さんの声も、活気と柔らかみがあって、居心地がいい。
野菜の天ぷらと、暖かいそばを食べる。
どっちも優しい味で、素材の味というのが凄くわかる。
冷たいそばも食べたかったけど、この冷たい雨には温かいそばで正解だ。
お店から、そこにいる人からも凄く自信があるのも伝わるけど、決して押し付けじゃない暖かさがある。
山道の運転と、結構な歩きもあったが、中間地点で一度エネルギーを貯めれることが出来た。
いよいよ奥社へ
中社の駐車場から、いよいよ奥社・九頭龍社へと向かう。
まずは車で奥社手前の駐車場へと向かう。
その駐車場から、山道を歩いて40分ほど歩くと、奥社へとたどり着くのだ。
いよいよ最後の冒険である。
舗装された道はここまでだ。
ここから入って行くと、まっすぐの参道に入れる。
Weezer”Only In Dreams”の様に、いい感じでじわじわと壮大な道に気づく。
大きな鳥居と下馬の文字。
聖域的な、迫力のある文字。
ここから約40分間歩いて進んでいく。
行きは登り、帰りは下りだ。
最初は広い道で、徐々に狭くなって行く。
めちゃくちゃ長い道のり、だけど引き寄せられる様に奥へ奥へと足が向かう、森林の心理。
Radiohead"Fake Plastic Trees"が情景にハマる。
思いっきりリアルな杉に囲まれて、この歌を聴くのも、凄く面白い。
そもそも無機質に音として響くトム・ヨークの声がいい。
Radiohead - Fake Plastic Trees
ここの門で中間地点。
屋根にも木が茂る。恐ろしい年月を感じる。
周りも木々も高いし、周りの全てがとんでもない時間を感じる、圧倒的な年季の自然。
ELLEGARDEN”Middle Of Nowhere”とかSum 41”Best Of Me”のパンキッシュなバンドの浮遊感あるミドルなナンバーが、綺麗に耳に残り、バンドの耳馴染みの分とこの周りの光景とセットで、歩きながら心の内に響く時間もある。
もうようやく半分だ。
Best of Me by Sum 41 (music and lyrics)
徐々に登りがきつくなり、急に勾配がきつくなって石段が現れる。
石段てよりはむき出しの岩肌みたいな段もある。
残り15分くらいは全て石段だった。
もう一踏ん張り、結構疲れてても、クライマックス感もあってギアを上げられる。
いよいよ見えてくる。
本当に山道の終点みたいなところに、ものすごい存在感で建っている奥社と九頭龍社。
最もパワーに溢れている荘厳さと、不思議な空気に包まれていた。
お参りして少し休憩がてら佇む時間。
これがまたいい時間だった。
中々の道のりの40分。
たかだか40分と言えばそうだが、十分すぎるほど圧倒されて、空っぽの心は、色々な感情を振り返るのに丁度いい。
今この場所で、ぼーっとするのが、何よりの価値だった。
Oasis"Stand By Me"に乗せて、来た道を戻るとする。
帰りは下り道な分、早かった。
行程を知っている余裕もあるんだろう。
一緒のペースで歩いている参拝者の方も居たんだが、多分70歳とか80歳の方もたくさん居た。
結構きつい道のりでも、笑顔を絶やさず挨拶してくれる。
ほんわかする気持ちと、きっとまたここに来ようという思いも芽生える。
そういう道のりだった。
Jason Mraz”Live High"が軽快に疲れを癒す。雨は止みつつある。
山を降りて、宿へと向かう。
湯田中温泉へと行く。
その③へと続きます。