データで振り返る日本代表の選手達と戦い方!
8月31日、オーストラリアとの最終予選9試合目。
終わってみれば結果的に盤石の戦い方で勝利し、6大会連続のW杯を決めた日本代表。
昨年の今日から始まったW杯最終予選。1年間僕らを楽しませてくれた。
そう思えるのも出場権獲得という結果があるからなんだろうけど、見返して見ると多くの選手を見ることができた。
不満も心配もある、フラフラしながらなんとか結果を残した事へ賛辞を送りつつ、一度ちゃんと最終予選を振り返ろうと思った。
まずはデータで振り返る最終予選という事で、どういう選手達がどれだけ出場し、どのように戦い、どう点を取ったのかを集計して振り返ってみた。
代表に呼ばれた選手達とプレー時間
まずは代表に呼ばれた選手達、それを招集回数・プレー時間と共に紹介し、定着度・経験値を測ってみる。
招集の機会は最大で6回。プレー時間の最長は810分。
以下のようになった。
最大の出場時間は、原口だ。
8試合に出場しエース級の活躍と言っていい結果も残した。
次点は本田。不要論を吹き飛ばすまではいかない活躍にとどまっている。
結果も残しているが出場時間と貢献度のギャップは否めない。使うのなら使い方は永遠のテーマになる。
岡崎も毎回選ばれているが出場時間を得られていない印象。
逆にFW陣は新戦力が定着を進めたポジションでもある。
大迫はほぼ変わりがない選手にまで定着したし、久保は調子の良さを追い風に一気にブレイクした。
待望論さえ出ていた乾は最終戦で初出場し大きなインパクトを残した。
あまり印象なかったが5回選出されていた浅野は、ジョーカーとしての信頼が見える。
まとめて見えた 選手の特徴
総勢42名の選手が呼ばれたここまでの予選。
ハリル体制で今までにない真剣勝負で結果を出さなくてはいけない戦いを、成果第一で乗り切ったと言える。
怪我やコンディション不良もあるが、全部の機会で呼ばれた選手は登録人数の半分に満たない。
ここまでの数字上で見ると軸は見えてくる。
DFは吉田、中盤の長谷部、CFの大迫。あまり変えの効かないというか、変えると戦い方も変わる軸なのだと思う。
これを固定し一年間戦った事を、相応の経験値と考えるなら彼らは軸のままであり続けるはず。
その他のポジションはコンディションや相手に応じて、連携とバランスを見つつ入れ替えてきた。
ただし、この軸ってのが今の代表の特徴的であり、顔とも呼べる中心選手ではないのだ。
大迫のポストプレーやフィジカルバトルはアジアで抜群の存在感だったが、得点は多くない。
長谷部も精神的な支柱であるが、バランサーという役割が強い。
吉田もDFの要、だがそれ以上でもそれ以下でもない。
この軸はあくまでもハリルホジッチが作るチームが倒れないための骨組みであり、そのためのタレントなのである。
骨組みの上のチームの形は状況に応じて、ある程度変化をさせつつ、プレーの強度を保つ事を前提に、出た選手達が色を出しながら結果を出した。
これが今の日本代表の特色で違和感の正体かもしれない。
本田や香川、岡崎が顔ではなく、新世代もごちゃまぜに、どさくさ紛れのうちに点を取ってきた。
そういう実際に得点を取る場面で、相手を幻惑する様な策を取れる幅が目立った。
ならば後一年、それを伸ばしていかなくてはならない。
もっと幅を取るのか、深く長所を追求するのか。
そのキーとなる得点、そして失点の仕方を調べて見た。
そちらは後編で!