今週のお題「プレゼントしたい本」
ご覧いただいている皆様ありがとうございます。
初めて今週のお題を書いてみようと思います。
普段からあまり本をたくさん読むわけではないのです。
が、心に残る本は何度でも読み返して読むタイプです。
お気に入りがあればそれでいいのです。
せっかく音楽にまつわるテーマのブログなので、音楽・サッカーにちなんだ本を選んでみました。
古いけど、たくさんの意味で人に薦めたくなる本です。
それではご覧ください。
1,rockin'on best disc 500 1963-2007
2008年に発売されたロッキンオン社監修の洋楽ロックディスクガイド。
1963年から2008年まで、500枚、10年ごとにセクションで分け1960年代から始まり2000年代まで、1ページに2枚のディスクが紹介されている、重大な名盤の場合は1ページ全部がレビューになっている。セクションの後半には簡単な年表も載っている。
名だたる音楽ライターの人たちが、素晴らしい言葉の数々で名盤を彩っているのが素晴らしいのだ。
ボブ・ディランのフリー・ホイーリン・ボブディランが最初の1枚という辺りにもう、ロックに関わり続け知り尽くした人たちのこだわりを感じる。
エルビス、ビートルズに始まり、グリーンデイ、レディオヘッドまで歴史を追っかけながら名だたる名盤に触れつつも、マイケルやボブ・マーリー、カニエウエストなどにも触れる広義なロックを題材として取り扱っている。
とにかく何でも揃っている。だけど漏れはない。
これを最初読んだときはロックが何なのかわからない時期で、その言葉に悶々としていた時。
冒頭の前書きで、『ロックとは時代に直影響され、古い価値観を否定し、新たな価値観によって揺るがされ、破壊と再生を繰り返しながら転がり続けていく宿命を負った表現形態』と書かれていて、全貌はつかめなかったが、文章に心が震えた記憶がある。
そのほかにも、痺れる表現がいっぱいで、ブログを始めるきっかけになった震える文章の一端がこの本にある。
洋楽を今から聴いてみようって入門編にするには、すこし難解な説明かもしれないけど、そのセレクトと説明に間違いは一つもない。
気になった音楽があって、たくさん聞いて好きになったときもう一度読み返すと更にその愛情が深まる。そんな文章なのだ。
長い長いロックの歴史を紐解くのも、とても気持ちのいい作業。
この本をきっかけに昔のロックで好きになれたものが多かったし、歴史が長いだけに何を聴けばわからないって人も多いはずだ。パンクは強いとか、メタルは任せてって人にも是非読んでほしい。そしたらもっと今好きな音楽も好きになれる。
チラッと読みながら、気になるものがあったら聞いてみる。そこにある文章はさり気ないけどとてつもなく重要で、それをとてつもなくカッコいい文章と、いい音楽だという確信を感じる情熱で、聴いてみよっかなって気にさせることが単純に凄いと思う。
音楽のある生活に、これもあると凄い助かる一冊。
2.サッカー小説『龍時』シリーズ
『眠れる森』『破線のマリス』で知られる野沢尚のサッカー小説。
残念ながら、著者の自殺により正式に完結はしていないが、1部がサッカーのシーズンと同じく2001年‐2002年、2部が2002年‐2003年、3部が2003年‐2004年を舞台にして、一冊ごとに話はシーズンごとに終わっているので、一つずつでも楽しめる。
たくさんのサッカー選手にも読まれ、本格的なプレーの描写、実名のサッカー選手も登場人物として本編にも出てくるなど、リアルなサッカー小説として話題となった。
家庭の不和だったり、恋愛だったりサッカー以外も赤裸々で深刻でリアルなシーンな描写も凄かった。
主人公リュウジが閉塞感のある日本サッカーを飛び出し、スペインでユースチームに入り、トップチームで戦っていき、3部ではオリンピック代表としてアテネオリンピックを戦う。
未完になってしまったのは、とても残念だが、この3作だけでも是非読んでほしい。
サッカーファンとして心が躍るのは、やっぱり実在の人物が出てくるところ。
銀河系のレアルも、ベティスも、日本代表も、どの場面でも出てくる。
スペインでの情景もリアルな分、どんどんリュウジに感情移入していって、ジダンやフィーゴやヒデを相手にするリュウジが目に浮かび応援している自分がいる。
当時をサッカー少年で過ごした僕にとっては最高の自己投影だった。
サッカーファンに是非読んで欲しい一冊だ。
以上2冊が私のプレゼントしたい本になります。
未だに擦り切れそうなくらい読んでいる2冊なので、見てみてほしい。
これからも音楽とサッカーに関する本は探しつつ、色々と想いを馳せる題材にしたいと思います。
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