ポップパンクのキラーチューンメーカー、New Found Gloryに想いを馳せる
めっきりと寒くなって来たが皆様いかがお過ごしだろうか?
- ポップパンクのキラーチューンメーカー、New Found Gloryに想いを馳せる
キラーチューンメーカー キラーチューンとは
いつしかポップとパンクを背負って そのバンドサウンド
そんなわけでデビュー以降、ポップパンクシーンの先頭を疾走り続けたNFGだが、2000年代も後半に差し掛かりポップパンクシーンのビッグバンは終わり、数々のバンドが活動のペースを落としていった。
その頃からNFGはポップパンクと言う言葉を多様し強調し始める。
2008年に行った新木場スタジオコーストのライブのTシャツをまだ持っているが、そこには”Pop Punks Not Dead!"と大きく書かれている。
シーンの移り変わりは、もちろん仕方のないもので、慣れ親しんだがゆえのマンネリズムを打破するように、ロックは次を求め転がり続けてきたのは歴史絵巻にも書いてあるとおりだ。
数々のフォロワーバンドが姿を変え・消していく中でも、彼らは決してそうはせず、そして全く枯渇しないエネルギーで、ポップパンクを背負っていたのだ。
キラーチューンを数々生み出す彼らのウリは、ボーカルのジョーダンのハイトーンでクリアな超絶美声、パンクギターサウンド主体のポップパンクメロディー、そして実は最も大事な部分を占めるメロディー主体に支え増幅する様なエモーショナルなビート。
アグレッシブさよりエネルギッシュさに重きを置き、メロディアスで色鮮やかな、一言で言ってしまえば元気の良さにある。
大志溢れるアウトサイダーというよりは寧ろ僕らに近いヒーローの姿。
ピンボーカルではしゃぎ回るジョーダンの姿は、そうアイコン化されているのだ。
そしてそのポップでパンクなカケラたちの融合が描く、ドラマチックに心に残り続けられるメロディーラインが彼らの真髄。
蒼い血潮を呼ぶ青春の光景を凝縮し、当時のままロマンチックなエッジを残し続ける悠久不変のポップパンクの凱歌達として、最高の形で結晶として残り、少し光にかざせばキラキラと彼等の音楽が流れ出す。
他の何よりも良い歌である事に比重を置きながらポップとパンクをしがらみ無しに最短距離で結んだ真っ直ぐな音、彼等ほど徹底してしかもかっこよくやり遂げたのは他にいないかもしれない。
どれほど時代を射抜いた曲でも時の流れには勝てないのだが、それがキッズの時聴いていた曲だったら話は別だと、そう心から思うヒーローになりつつある。
それは、信じている僕らがそうであってほしい道を歩く彼等の向いているベクトルと、僕らが同じ方向を見ている事を強烈に示している。
ここまでの活動の力強さも、もちろん影響しそれを裏付ける説得力が備わっているのだ。
ソングレビュー
そんなキラーチューン達をソングレビューでまとめていきます。字面だけでもキラキラしたラインナップ。是非聴いてみて頂けると幸い。
1."My Friends Over You"
New Found Glory - My Friends Over You
現在に至る彼等のレパートリーの中で、最もアンセミックなポップパンク界屈指キラーチューンだ。
時代を彩ったポップパンクのテーマソングだし、20年経った今尚、懐メロの範疇を軽々と超えいつでも何処でも鳴り得るメロディーの確固たる強さ。
必殺のキラキラのポップパンクギターリフと実はズシッときているビートのリズムの軽やかさ。
ライブの始まり方がまたカッコいいのだ。
何度となく一緒に歌い何万回だって聴ける一生モノのキラーチューンだ。
New Found Glory - My Friends Over You (live Much FlakeNBake)
2."Understatement"
New Found Glory - Understatement
弾丸ポップパンクナンバー。
個人的にはELLEGARDENのラジオのオープニングで使われていて物凄く想い出深いリフだ。
猛烈なスピードの疾走感でメロディアスなフレーズが爆発する瞬間着火型のパンクチューンだ。
軽やかで爽快な切れ味と大振りのビートのリズム感、ジョーダンのエネルギッシュさもNFG節の基本形になるアンセムだ。
3."Hit Or Miss"
彼等のルーツでもありこの曲から彼らの名は轟いた。必殺から始まったのだ。
ドライヴ感に満ちたキラーリフから、何処までも行けそうな疾走感のメロディーラインとそのラインを所々で跳ねるエネルギッシュなビート。
どの曲でもあるサビのシンガロングも、この曲が一番かもしれない。
身を焦がす様なアツさよりも、弾ける様な瑞々しさを。
焼かれる程のスリルよりも、冒険を前にした様なワクワクを。
今思うと、ポップパンクの理想形だった煌めきに満ちていた。
4."Something I Call Personality"
New Found Glory - Something i call personality (Live RRHOF)
サークルピット必須の遠心力の効いたロールナンバー。
メロディックパンクリフをカーニバルの様に振り回すポジティブでエネルギッシュな空間。
エネルギッシュに旋回しまくるメロディーとビートの渦はトンデモない引力だ
ライブ必須のキラーチューン。
5."All Downhill From Here"
New Found Glory - All Downhill From Here
6.Failure's Not Flattering
New Found Glory - Failure's Not Flattering (What's Your Problem)
ジョーダン節の効いた美メロキラーチューン。
どんな美メロよりも美しいジョーダンの声の本領発揮の一曲だ。
ミドルなテンポに、シンセの音が効いた浮遊的でメランコリックなメロディーが合うノリつつも魅せられる一曲。
7."Coming Home"
アンセム的な鳴り方をするビッグチューン。
タイトルに付随したホームグロウン的な気持ち良さを持つ爽快なメロディー。
ノイジーなギターをキラキラと鳴らし、ポップさを存分に作用させつつ心地よく音を降り注がせる。
ポップセンスの表面化でで確固たるアンセムになった中期の名作。
8."Hold My Hand"
New Found Glory - Hold My Hand
ライブハウスの全員で手の平を掲げるポップロックチューン。
ソフトロックの様な暖かく柔らかいサウンド、パンキッシュなエッジを誇りつつピアノのメロディーがポップの輝きを増幅させる。
ハンドクラップもシンガロングも、青臭くてロマンチックですこぶる楽しい。
僕らと彼らが繋がってる様な暖かい一曲。
9."Tip Of the Iceberg"
New Found Glory-Tip of the Iceberg
持ち前のメロディーセンスをメロコア的に全振りしたアツい一曲。
野太い音をエネルギッシュにかき鳴らし、爽快感にパワフルさにスピリットも加わったこの時期のNFGのパンクアプローチの代表作だ。
今や懐かしい変貌も、キーポイント的に愛されるパンク色の濃い一曲。
10.Truck Stop Blues
New Found Glory - "Truck Stop Blues"
11."Rediosurgery"
ゆったりとしたグルーヴでも痛快なポップパンクのそれになっているのは職人技に近い。
12."One More Round"
ギターが1人いない分、エネルギッシュな運動量は変わらずだが軽やかになった印象もある。
13."Party On Apocalypse"
お気に入りをいつでもそばに