オルタナロック好きによる8/20sat TOKYO SONICライブレポート!
朝から雨が降っていて、途中から台風みたいに強くなって波乱のスタートになったけど、10時半頃には幕張はすっかり晴れた。
安堵とともに、気温と比例して爽やかにテンションが高まってくる。
グッズも買って正装して乾杯して、作戦を練っていよいよマウンテンステージからスタートしたサマーソニック。
異常な程の湿度が纏わり付く、いわゆる日本の不快な夏。
それを吹き飛ばすほどのロックな爽快感がこの夏にはあったのだ。
・ちょっと普通ではないバンド ストラッツ
強烈な見た目のインパクトに一目惚れし、最初はここからと決めていたストラッツ。
翌日の和田アキ子が着そうな真っ赤なワンピースの様な衣装で登場し、アクセル全開で観客を煽りまくる。
オーソドックスなハードロックを鳴らし、エアロスミスの様な風も感じる。
見かけ倒しなんて事は1ミリもなくて、わかりやすくパワーのあるハードロックと、誰よりもテンションの高いボーカルのアクションに観客のハートを掴んだ。
曲数こそ少なかったがもうそんな事を感じさせないボーリュムたっぷりの一体感だった。
このライブは癖になる。
The Struts - Could Have Been Me
・ROCK界最高の悪ガキ ラットボーイ
これも事前からかなり気になっていたラットボーイ。
なかなかの悪ガキだった。
ペットボトルを投げ飛ばし、マイクスタンドを投げ飛ばし、観客にもっと飛べと不満を隠さない。
音で遊ぶタイプのアーティストで、ロックもヒップホップもパンクもごちゃ混ぜの変幻自在のサウンドを次々と振り回す。
興味本位の観客は最初は引いたんじゃないかと思うけど、その若いエナジーとリアルな熱情に最後には引き込まれていくのは、最高の悪ガキの強力な才能故だ。
RAT BOY - LAIDBACK
・weezer
これは凄すぎたので別枠で紹介する。後日必ずあげます。
間違いなくベストアクト。
・サマソニだからこそのモノアイズ
ウィーザーの余韻で涙を拭きながらメッセまで戻ってきてモノアイズのステージへ。
一曲目のWhen I Was A Kingから陽のパワーに満ちたオルタナティヴロックでフロアが沸騰する。
いまさら気づいたけどもの凄く夏に合う。
中盤ではスコットさんのお返しにとリバース・クォモがまさかの乱入。
夢気分でHOMELY GIRLのセッションを終えた細美から、若者へ熱いスピーチ。
「借金漬けだった頃に、仕事もしないで釣りばっか行ってる時、車に積んでるのはウィーザーの1stとサードアイブラインドの1stだった。
夢は叶うとか綺麗事は言いたくないけど、チャンスを掴む準備はして心の向く方に進んでいって」
その直後のグラニートは込み上げてくるものがあった。
リバースの後もしっかり盛り上げるあたりはさすが。
MCで喋ってる途中に、奇声を上げる客に「お前ちょっと今うるせーから黙ってろ」と言うあたりもさすが。
・グルーヴと狂気と サードアイブライド
そのままレインボーステージに残り、楽しみだったサードアイブラインドへ突入。
お客さんには外国人の姿も多い。
やっぱりオルタナロックを席巻したグルーヴはさすがだった。
会場を一つにするグルーヴの波動はビシビシ感じた。
それに加えてボーカルを中心に広がる狂気的なテンション。
急にスイッチが入り暴力的な音の波に変わる。
これがオルタナティブなんだと勝手に納得した。
少しくらい音が外れていようが、やはりセミチャームドライフは最高だった。
また聴きたいな。
・盤石のラスト オフスプリング
入場規制すれすれのマウンテンで迎えるのはオフスプリング。
ラストどこに行こうかみんなは迷っていたが最後はアツく太く終わりたかった。
アンダーワールドもアットザドライヴィンも見たかったけど全く後悔はない。
想定通りのセットリストで想像以上の熱狂を起こす。
You're Gonna Go Far, Kidから始まり、Original PranksterもCome Out And PlayもHave You EverからのStaring At The SunもPretty FlyもWant You Badも全て最高のパフォーマンスだった。
4回目くらいのオフスプのライブだったけどやっぱり外せない、何回繰り返し行っても必ず頼んでしまう定食屋のメニューみたい。僕にはこれでいいのだ。
新曲もコミカルandタフなオフスプリング節があふれていてアルバムも期待!
前作より攻撃的な前のめりなアルバムかもしれない。
以上で全てのライブが終了!
次の日のレディへに想いを馳せながら、かつてない充足感で家路についた。
最高の一日だった。また来年!