今月の新譜②!!生涯パンクス、大ベテラン、ランシドの最新アルバムを聴いた
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yellowScaleです。
今月の新譜紹介その②です。
今日は大ベテランパンクバンド、RancidのNewアルバム’Trouble Maker’をレビューします。
唐突に発表されて、音速で予約して、あっという間に聴き終わった最高のパンクアルバム。
ヴィンテージなパンクロックがこの一枚には詰まっています。
前回の新譜のオールタイムローはコチラ!
Rancid 'Trouble Maker'
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ロックの日の6/9に発売された今回のランシドの9thアルバム。
全17曲、ボーナストラック入れて20曲。それでも45分で終わる。
パンクの先駆者として多岐にわたるプロデュース業の中、バンドとして書き溜めた音源は1年前には10曲弱程あった様だ。
そこからじっくりと寝かせて眺めて揉んで出来上がったのがこのアルバム。
ヴィンテージ過ぎる濃いパンクロックがずらりと20曲並ぶ。
一緒に全曲ライブパフォーマンスの動画まで用意されているのもとっても嬉しい。
時代を鮮やかに度外視し、オリジナルパンクにも通ずる不可侵と思える領域の純粋なパンクを抽出したようなサウンドが並ぶ。
シャーっと流れるギターに40年変わらぬビート。
それが急遽メロウになったりとパンク的な魅せ方も熟知していて、ランシド流に簡単には聞き流せないエッジとフックで襲い掛かる。
ゴリゴリのパンクボーカルに、コミカルさすらある悪ガキ的発想のリズム、シンプルながらアグレッシブなメロディーは、美学に溢れていた。
全てがパンクを基軸にされ、そこから色づけされたトラック達。
スカも、ハードコアも、オールドスクールな的な音もパンクアティチュードたる所以は必ずどこかで感じさせる。
パンクの中でのクロスオーヴァーは生涯パンクスを追求するランシドにしかこなせないし、職人の様な頑固さと信念でそれを閉じ込めるための制作期間でもあったと言える。
精度よりも衝動を閉じ込めた音の煌めきは、今彼らにしか出せない。
An Intimate Close Up of a Street Punk Trouble Maker - Rancid
隔絶されてるのだ。
周りの景色に合うとかそういう事は一切ない。
街中でイヤホンで聴いてるだけで、僕だけ世間と隔絶されてるようなヤバい感覚。
ただそれが凄くカッコ良くて少し誇らしげな気分で歩ける理由でもあるのだ。
Say Goodbye To Our Heroes - Rancid
気になる注目のトラックは、
高速回転するギターに刻まれる開幕パンク①Track Fast、②Ghost Of A Chanceはジェットコースターの様に爆走するエッジーなパンクで、メロコアビートのストイックなパンクナンバー④An Intimate Close Up Of A Street Punk Trouble Maker、伝家の宝刀唯一のスカナンバー⑤Where I'm Going、コミカルなベースのハードコアパンク⑧All American Neighborhood、哀愁の深さ感じるパンク的な旋律の美しい⑭Say Goodbye To Our Heroes、本編最後の乱高下するギターパンク⑰This Is Not The Endあたり。
パンクという言葉をすげぇ使った。このご時勢、それだけで幸せなんじゃなかろうかとも思う。
それでもまだまだ足りない位、パンクロック一辺倒のアルバム。
是非聴いてみて頂けると幸いです!
それではまた別の記事で!