オルタナティヴな日常とROCK音楽
自分の中で、だが、平成なみに大きな1つの時代が、最近終わった。
そう思える出来事があって、実はそれの後処理で超多忙なのである。
かれこれ忙しくてあんまり文章も書いてない。
が、目まぐるしく忙しい時間の中にも、急に頭の中がクリアになって考えがまとまるエアポケット的瞬間がある。
そんな時にふと雑記を書くのだ。
ブログを読み返してみても、おんなじ様な事を書いてる。
きっと書いてもすぐに忙殺されて、忘れてしまうんだろう。
数え切れないほど亡くしてまた拾い集めればいい、ELLEGARDENのジターバグ的なほど前向きに考えられる程、今日はそのくらいいい夜だった。
いつもそう、鮮やかに心をクリアにしてくれるのは、嫌いなやつの誰でもなく音楽だったし、今回もそうだった。
来週、仕事がやっと落ち着くだろうって時、僕は去年に続きノエル・ギャラガーのライブを観に行く。
だからふと聴いてたノエルの声、世界を癒したその声は僕の世界も癒してくれた。
今日はそんな事を、また思い出すために書こうと思った。
Oasis - Half The World Away (Official Lyric Video)
前からそうだと感じているんだが、僕の中で僕の周辺の世界は2つに別れた。
今いるこっちはもうだめだって思ってる。
危険信号がバキバキに鳴ってるのだ。もう1つの世界に行きたい。
優しくも凛とした、Here I Goの声に胸を締め付けられる。
どこまでもステディーで暖かいグッドメロディーとリズム、ドリーミーな優しさと穏やかでも強靭な決意は、今の僕を投影するのにはいとも容易く鮮やかに世界を照らした。
今まではそれを自分の未熟さだと思い込み、そう決めつける人に従っていたのかもしれない。
いつだって優しいノエルの音は、それを怒りで振り返らせずに、解き放つような穏やかな開放感は、完璧に曲とリンクした稀有な光景だった。
Oasis - Talk Tonight (Lyric Video)
心の想いを頭で整理するには、話すのが1番だ。
そういう事を話したい気分の時、そうやって隣にいた奴がいい奴で、絶対に帰りはこの曲を聴いて帰ろうと心に決めた。
'Talk Tonight'の様にマイナーで物憂げなメロディーの作り方はノエルの専売特許だし、歌わせれば世界一だと思う。
アメリカのライブのバンドのダメっぷりに全てを投げ出して、その場であった女の子と話した夜の事を歌った、この寂しくも情感的なメロディー。
そんなノエルと、今同じ気分でいれる。
ただ、わかるわかる!の次元じゃなく、一方的なシンパシーで今は全てが良い気がしてくるから、ノエルの存在はどこまでも圧倒的なのだ。
整理したトコでわかったのは、きっとどっちの世界も、俺がいようがいまいが歯車の一個で変わらないコト。
マスタープランの如く、大きな大きな運命の中でこっち側にいようと向こう側へ行こうと、どうにかなるもんだ。
壮大で不穏、荒廃的で美しい、ノエルだからこその癒やしの力を乗せたビューティフルバラードに、そう考えるならきっと自分がもっとフリーなものを感じられる方にいるべきだ、そう決めさせられるスペシャルワンな一曲なのだ。
オアシスの曲、特にノエルの曲は、人生を考えさせられる芯を食った曲が多い。
現実逃避、ではなく、ただノエルの音と声で、自分の感情とか思考が一杯になる。
その過程でムカつくことに更なる怒りを産むわけではなく、どこまでも平熱で達観し枯れた声で歌うノエルの歌声は、どうしようもない暗い夜から、向こう側の世界への一歩を踏み出させてくれる。
そう思って、いつしか点いた火は、頭で忘れても、きっと消えないのだ。
今度は消えない内に向こう側へ行ってみよう。
良い機会だ。
こんな雑記を読んで頂き本当にありがとうございました。
また落ち着いたら色んな記事を形にしていきますので、今後とも宜しくお願い致します。