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yellowScaleです!
多分今年最後の新譜CDレビューです。
来年以降も毎月買ったCDはご紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします!
それでは行きます。
Hi-STANDARD 'Vintage & New,Gift shits'
前回のシングルの際に、既に告知されていたハイスタのお家芸のロッククラシックスのカバーシングル。
新しいカバー2曲と懐かしい90年代後半時代のカバー2曲の4曲入り。
Beach Boysの'I Get Around'で幕を開けた瞬間から漂うギフト感。クラシックに粉雪の様にふわふわしたコーラスと共に、暖かく丸みを帯びた柔らかなタッチの今の難波のボーカル。浸っていると急にギアを上げてKENのギターソロがさく裂する転調が鮮やかに映える。
2曲目はSupremesの'You Can't Hurry Love'のカバー。選曲がハイスタらしく既に琴線に触れる。スパンコールの衣装でヘンテコなPVもらしい。
キレのあるメロディーとリフでスタートして、最初のボーカルがKENというのも嬉しいポイントだった。
彩り鮮やかなカラフルな音の輝きが瞬時に自分を染めていくメロディアスなスピード感。
これを待っていた!と、新しいライブアンセムにもなりそうな強烈な引力を持つ、鮮やかな一曲だった。
懐かしい2曲も含めて、今年最後のギフトには最高でした。
アルバムも出ないかな?
【トラックリスト】
1.I Get Around(Beach Boys Cover)
2.You Can't Hurry Love(Supremes Cover)
3.Money Changes Everything(Brains Cover)
4.Happy X'mas (War Is Over) (Jhon Lenon Cover)
HUSKING BE 'Suolo'
ハイスタとハスキンの新譜が同じ日にリリースされるなんて。
タイムスリップ感とドリーム感、それでもそれが2016年に日常に溶け込む幸福感。
再結成後、ツアーやフェスでライブを繰り返し、満を持してのNEWアルバムだ。
ロマンチックなギターアンサンブルと独特の表現でドラマチックな曲展開。
浪漫+劇的でエモーショナルな風格はさすが。
泣き笑いするようなメランコリアが不思議で清々しい感情を引き出す摩訶不思議なアルバム。
注目トラックはハスキン節のつまった①Suolo、スタイリッシュにエモさが弾ける②Carry you、④Across The Sensationは彼ららしい独特の言い回しの日本詞が染みるし、疾走するギターサウンドに聞き入る⑥Grand Time、⑪Sufferの表現力は職人芸。
【トラックリスト】
1.Suolo
2.Carry you
3.Let We Go
4.Across The Sensation
5.Invisible Friends
6.Grand Time
7.Spitfire
8.Blue Moon
9.Compass Rose
10.Nonesuch
11.Suffer
12.Puff
13.通りすがりの物語
ASIAN KUNG-FU GENERATION 'ソルファ2016'
アジカンの名盤「ソルファ」のリマスター盤。
ただの名盤ではない、ロックの垣根を越え、数々の人の心を打った時代を彩る記憶に残る名盤。
ボロボロになるまで聴いたファンのみならず、本人たちにも人生を変えたであろう1枚だ。
その幻影に悩むバンドが多い中、大胆なアレンジを加えてリマスターするという勇気は、現役第一線にいるアジカンのシンプルで剥き出しの探求心とやったらどうなるのかなという好奇心にあふれた行為だった。
全曲心して聴きたくなる世代。
ギターロックの衝動の結晶だったリライトは、より深くなったバンド全体のアンサンブルが響くアートな側面も見せ、中盤のメンバーが浮くシーンの演奏もより音響感を増すプリズムの様な構成になった。
その複雑化された音の深さに酔いつつも、一度目はややおとなしいなと思ってしまった消してー!との心地よい高低差に熟成の高揚感を感じるのだ。
【トラックリスト】
1.振動覚(2016)
2.リライト(2016)
3.君の街まで(2016)
4.マイワールド(2016)
5.夜の向こう(2016)
6.ラストシーン(2016)
7.サイレン(2016)
8.Re:Re:(2016)
9.24時(2016)
10.真夜中と真昼の夢(2016)
11.海岸通り(2016)
12.ループ & ループ(2016)