Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

【ここまでのロシアW杯9選】史上最高レベルのW杯を楽しむためのここまでの大きなトピック9つ

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盛り上がってきたロシアW杯を更に盛り上がるための、ここまでのトピック9つ!

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ロシアW杯が盛り上がってきた!

個人的には記憶にないほど盛り上がっていなかったが、やっぱり見ていると惹きつけられるフットボールの原初的な魅力がジワジワと花開き、世界最高の祭典として申し分なく盛り上がってきた。

いよいよグループリーグも最終戦に入り、決勝トーナメントへ進もうとしている今、ここまで大きなトピックになり大会を彩った9つのニュースを振り返ります。

 

 

1.ロシア 衝撃の開幕戦

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両国のサポーター以外、きっと誰もが最も興味のない開幕カードだった。

史上最低位の開催国と見られたが、スピーディーでコレクティブなサッカーを見せたロシアが圧倒し、5-0でサウジアラビアを粉砕した。

中でもチェリシェフの2点目の鮮やかなアイディアはその後の展開を余裕な物にしたこの大会最初のスーパーゴールだったと思う。

チェリシェフやスモロフの中堅的なメンバーと、ゴロビンの若いパワーが融合されて理想的な展開でグループリーグを突破したロシア。

一つの大きな目標を達成し、失うものは何もない中で、スペインと戦うベスト16のカードは大きな感動を呼ぶ展開になるかもしれない。

 

2.VAR ビデオ・アシスタント・レフェリー

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大きく勝敗を左右する、主にペナルティーエリアでのプレーに対し映像によって検証をするシステムは、多くのゴールを取り消し多くのゴールを産んでいる。

2試合に1回以上のペースでここまでVARは採用され、大きな話題になっているが明らかな反則行為の検証はレフェリングの精度を上げる大義がある。

コスタリカ戦のネイマールの様に審判を欺く行為が、テクニックか非紳士的行為か議論が分かれるかと思っていたが、思いの外VARに対する批判の声は少ないことに驚いた。

プレーヤー側から要求できないルールにはなっているが、プレーする上では慎重になる必要がある。

倫理的にどうあれ採用された以上、相変わらずセットプレーから多くのゴールが生まれる近代フットボールにおいて更にその重要度をあげる要素であることは間違いない。

おそらく上にトーナメントに勝ち上がる全チームはある程度の線引きをグループリーグでしたはずで、より高度な駆け引きが期待される。

 

3.徹底した守備戦術 その疲弊

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ベルギー以外の強豪国が初戦に苦しんだ今大会。

確かにランキングで下位のポッドのチームは良く戦っていた。

ただその守備の間に与えられたダメージは長い大会期間で蓄積していくはずだ。

結果が引き分けのイーブンだとすれば、攻め疲れよりは守り疲れの方が圧倒的にダメージは大きい。

競り負けたのであれば、そのダメージは更にデカイ。

韓国戦のメキシコもペースを落としている(落とさざるを得ない)様に見えた、それでも危なげなく勝つのは凄いが。

アイスランドも、暑さも相まり、2戦目は失速が顕著に出ていた。

3戦目に可能性を残しているジャイアントキラー達は、もう一段階ギアを上げる事ができるのか注目だ。

 

4.大事な先制点 激戦の期待値高まる第3戦

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ここまで拮抗した試合が多い中、20試合以上消化し逆転勝ちは2試合のみ。

それ以外は全て先制したチームがポイントを獲得している。

例え先制を許したチームが追いついてもお互いの集中力が高く維持されている。

残り時間と相談しリスクを負ってグループリーグ特有の傾向かも知れないが、その結果第3戦までもつれる好展開になっている。

勝ち点・得失点差に大きな開きが無いため3戦目はリスクを犯し攻撃的なプレーに出る必要のあるチームも多いはず。

オープンな展開になる時間帯は明らかに減少しており、集中力が続くハードな闘いの中先制点は試合の行方を大きく左右する。

 

5.見てて楽しい中堅国

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中堅国のサッカーは哲学があって実に面白かった。

セルビアはとにかく全員が上手い。

15-20mの縦パスをDFがギャップを閉めきれないボールスピードで正確に蹴り、受け手はビタッとインサイドでトラップと同時にバイタルエリアでゴールを向いている

ドリブルのアイディアも豊富で、前線のどの選手もプレスをいなすボールタッチの引き出しが多い。

メキシコはハリルホジッチの目指した進む道の完成形だと思えた。

縦に早くシンプルで鋭い攻撃、そしてペースのアップダウンはチームとして意思があり仮に日本が目指しても4年間ではこの域には到達できないなとも思った成熟度だった。

クロアチアはモドリッチ&ラキティッチの中盤を筆頭にスタイリッシュさと力強さが融合した抜群のクオリティ。

アルゼンチンも下し盤石の状態で決勝トーナメントに進み、中堅を超え優勝候補の一つと言える注目を浴びる事になっても涼しい顔で淡々と勝利を重ねそうな雰囲気があり98年W杯の様な強さがあるのだ。

 

6.強国の明暗くっきり

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終わったと小柳ルミ子に言われるほど崖っぷちどころかスローモーションで崖を落ちて行ってるアルゼンチン。

メッシの魔法の杖でどうにかなるのかグループリーグ最終戦は注目が集まる。

苦しむドイツは残り数秒からのクロースの機械のようなゴールで息を吹き返したがタフなゲームになってしまっている様に、メキシコに分析された攻略法は有効だと証明された。

ここから王道からは外れず、マイナーチェンジで相手をいなしていくフットボールが必要になる。

スペインとポルトガルは初戦のワールドクラスの激闘もあり、2戦目からはややトーンダウンし辛くも突破を決めた。

相変わらずゴールを重ねるロナウド、スペインのパスワークのアイディアは凄いが、判定に助けられたとする声もある。

ブラジルも足を蹴られまくりすっ転びまくり苦しみながら勝ちを拾う展開。

相変わらずタレントのパワーで勝っている事はすごいがどこか不安を残す大会立ち上がりには変わりない。

生まれ変わりを強調するフランス、イングランドは接戦を制してノッたら手をつけられない爆発力を持っている事を見せつけ、ベルギーはここまでのパフォーマンスで考えれば圧倒的に優勝の出来。

これらが激突する時、このスタートダッシュの差がどう出るかが注目だ。

 

7.誇りを持った小国

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割り切る存在だったが、その中でも色を持つ小国の存在もW杯を盛り上げた。

オーストラリアが個人的に凄く好きだ。

高さ強さに頼りきりのサッカーを変え、W杯でポゼッションサッカーの壮大な腕試しをしている。

ボールも上手く回るし局面での少ないタッチでのパスワークによる打開は鮮やかにすら映るシーンが多い。

アイスランドは下馬評通りのパワフルさ。ゲルマン魂の本当の祖はバイキング時代アイスランドだったと、そう思い起こされるほどのメンタルの強さは大きかった。

モロッコも可能性は大いにあった。

イケメン監督だけでなくブロックを作る守備から、オフェンシブにギアを入れ替えた時の迫力はとても洗練されていた。
判定に左右され乱されたが、ポルトガル・スペインという海を挟んだ超強国相手にも誇りを持ってプレーしていた。

心から賛辞を贈りたい。

 

8.日本代表

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スカッとする勝ち方ではないが、ここ数年で最も輝いて映り、最も感動を与えている瞬間がW杯になっているという事は途轍もなく凄い。

僕も小学生の頃見ていたW杯は覚えているし、サッカーキッズ達はこの感動だけ覚えておいてほしい。

小難しい評論は僕が小学生の頃もあったが、それは全く覚えてないし、ただプレーだけが焼き付いている。

引き分け以上で決勝トーナメント確定の3戦目ポーランドがどういうスタンスで来るかわからないが、噛み合っていないだけで強い事には間違いない。

ただきっと大丈夫だ。

結果を出せそうだし、何より出してほしいと心から思えるチームになってきた事、それが大きいのだ。

 

9.'Seven Nation Army'のリフが強烈に大会を彩る


The White Stripes - 'Seven Nation Army'

最早未来永劫フットボールサウンドトラックとして残りそうなThe White Stripesの'Seven Nation Army'は大会の至る所で合唱されている。

天才をこじらせた2人組ロックバンドによる白と赤のアーティスティックでダークなギターリフは、悪魔的なキャッチーさと無機質なスタイリッシュさで圧巻のスタジアム映えをしているのだ。

ロックバンドがこうやって広まるのはうれしいし、ホワイト・ストライプスだってことにドヤ顔で納得できるロック&サッカーファンは多いハズだ。

 

www.footballsoundtrack.com

 

いよいよ後半戦!

グループリーグも終わりつつあり、大会の半分以上が消化された。

いよいよノックアウトステージに入り、否が応でもドラマは産まれる場面へときた。

これらのトピックが重大な分け目になるかもしれないし、新しく注目すべきトピックがでてくるかもしれない。

ここまでそれまで見てないって人も、是非こっからでも見てほしいものだ。

 

それではまた、別の記事で。