ブラウン管の向こうから届く絶妙な映画たち 前篇 あらすじ
映画を観る。
映画館ではなく、家で。
レンタルDVDでもオンデマンドもなく、テレビ放送で。
テレ東の午後を始め、BSで深夜やってるのを撮っといて後で見たり、金曜ロードショーとかを撮り貯めたり。
ブラウン管の向こうから届く絶妙な映画たちのレビュー第2弾。
今回は2010年の映画「ソーシャルネットワーク」を見た。
この襟元と腕まくり、絶妙にダサい。
Facebookの創設者であるマーク・ザッカ-バーグを描いたフィクションのドラマ。
原作はあるにはあるが、事実に脚色したドラマと言っていい。
そのストーリーとその描写に引き込まれる、僕の大好きなディヴィット・フィンチャー監督の映画だ。
音楽も何かと関連深いナインインチネイルズのトレント・レズナーが関わってる。
以前見た事があったけど改めてじっくりと引き込まれてしまう。
ブラウン管の向こうから届く映画と音楽に想いを馳せてその2。
前回はコチラ!
映画概要
公開は2010年。
監督は巨匠で奇才のディヴィット・フィンチャー。
監督デビューの「エイリアン3」で論争を巻き起こし、傑作サスペンス「セブン」そして「ファイトクラブ」でヒットを飛ばし、その独特な色合いの描写とストーリーの展開で一躍ヒットメイカーとなった。
今作の制作総指揮はケヴィン・スペイシー。セブンでも共に仕事をしたお互いを知るタッグだ。
主人公のFacebook創始者のマーク・ザッカ-バーグを演じるのは、ジェシー・アイゼンバーグ。
大イリュージョン映画、グランドイリュージョンのリーダー役もやってた。こっちはチャラい役。
これでアカデミー賞主演男優賞を獲得するほどのナードで理屈っぽい演技は、ストーリーの脚色にはイイ顔をしていなかったマーク・ザッカ-バーグ本人も賞賛していたようだ。
もう一人の主役のエドゥアルド役はアンドリュー・ガーフィールド。
後のアメージングスパイダーマンの主人公だ。
この作品で重要な役を上手く演じ大きく評価を上げた。
もう一人重要な役、ナップスターの創始者でFacebookに大きくかかわるショーン・パーカー役はジャスティン・ティンバーレイク。
シンガーとして知られているが、音楽活動を超えた俳優活動として初めて大きめな役がこの映画となった。
この三者が基本的には物語の渦中にいる。
この3人の関わり、更には脇を固めるキャラの個性も立っていて、物語の合間にも隙なく楽しめる映画でした。
そのあらすじ
時は2003年。シーンはバーで男女がお酒を飲んでいる所で始まる。まさに女子大生っぽい女の子とちょっとオタクっぽい男の子。
ハーバード大学2年生のマーク・ザッカ-バーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は恋人のエリカ(ルーニー・マーラ)と食事をしていた。
マークは彼女の大学をバカにしたり、卑屈な言動を連発し、次第に会話の雲行きが怪しくなり、遂にはジョークではすまない発言が引き金になって、エリカを激怒させてしまう。
慌てて弁明するも、「あんたがモテないのはナードだからじゃない。サイテーな人間だからよ」と名言を吐き捨てられエリカと破局。
大学の寮へと一人帰り、ヤケ酒を煽りながらブログにエリカの悪口を書き込んでいると、勢いで書いた悪口の内容とルームメイトとの会話から「大学の女子のルックスを比較する」サイトが面白いと考えて、もの凄い勢いでサイトを構築。
親友のエドゥアルド(アンドリュー・ガーフィールド)にコード教えてもらい、数々の大学にハッキングし女子学生の顔写真を入手する。
瞬く間に出来たサイトは「フェイスマッシュ」と名付けられ、リリース後一瞬で大学のサーバーをダウンさせる程のアクセスを集め、大学中の話題となり一躍注目の人(女子学生には嫌われ者)となった。
これに目をつけた大学内でも高位の秘密コネクションクラブ、ファイナルクラブに在籍するエリートのウィンクルボス兄弟(アーミー・ハマーの一人二役)がマークに接触を図り、ハーバードの中のコネクションを既視化するようなサイトの構築を依頼される。
これにヒントを得たマークはエドゥアルドを誘い、あっという間にFacebookの前進のサイトThe Facebookを立ち上げ、エドゥアルドが入りそうになっていたファイナルクラブのメンバーにも送り付け、あっという間に登録者を100人単位で増やしていくモンスターサイトとなった。
その勢いは恐ろしい程のスピードで加速し、講演に来たビル・ゲイツにも「次のゲイツがこの中にいる」と目線を送られ、その講演で出会った女の子とイイ事が起こったり、フェイスマッシュからのイメージ転換を成功させ、ハーバードで最もクールな男となった。
ウィンクルボス兄弟もアイディアの盗用だと黙ってはいなかったが、メンツを気にして訴えられず、学長にも手を差し伸べてもらおうとするが一蹴され、そんな間に大学を超え世界へとThe Facebookは広がっていく。
会社として大きくなるThe Facebook。マークとエドゥアルドは、スポンサーを探してNYへ向かっていた。普通の企業との話は興味なさげなマーク。
そんな中エドゥアルドの恋人の伝手で、ナップスターを立ち上げ、あまりに突飛なアイディアが業界を敵に回したクールな人物ショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク)とアポを取れた。
クールだがヤバい奴だと、エドゥアルドは警戒を解かないが、マークはそのクールさに喋る前から心酔している。
現れたショーンはその人たらし振りとトーク力でその場を圧倒。マークは更に心酔し、彼のアイディア「カリフォルニアへ来い」「Theを取った方がクール」を実行し、カリフォルニアの一軒家を借り、何人かの新しい仲間と共にサーバーを増設し、Facebookをより強大なものにしていく。
やがてショーンの関わりも強くなり、エドゥアルドは取り残される様な疎外感を募らせていく。
トラブルの種を抱えていると全員が認識していながらも、拡大を続けるFacebookのスピードは止まらず、やがて彼らの繋がりを絶っていく事になる。。。。
【後篇のレビューへと続く】