Summersonic 2018に行ってきた!前半戦!!
異様な涼空間のサマソニ2018は、特別な夏になった。
知ってますか?
何度も耳元の彼らと歌ってきた歌も、ノエル本人と歌おうとしても、涙で歌えないって事を。
絶対一緒に歌おうと思ってた、それでもノエルの姿と声に涙で声が詰まる。こんなことは初めてだ。
ノエルもクイーンズ・オブ・ストーン・エイジもマシュメロも9ミリもアイリもペールウェイヴスもシャーロックスも、どこまでもクールに心に保存され中々想い出から抜け出せない。
前後半に分けて写真とともにライブレビューしていこうと思いますので、行った方はもう一度噛みしめるきっかけに、行ってない方は来年のために、少しでも素敵な暇つぶしになれば幸いです。
2017と2016はこちら
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オープニング
2018年8月18日土曜日。
夏もしっかりと感じ、それでいて凄く過ごしやすいという超ちょうどいい陽気。
もうちょい言えば軽く肌寒さすら覚えるほど涼しい。友達はハーフパンツじゃなくて7分丈のパンツにすればよかったと言ってた。そんなその2分重要か?
とにかくこの夏こんな日は初めてだし、サマソニでってなると記憶に無いくらいだ。
到着時、日差しがキツく幾分暑かった幕張も次第に涼感に包まれていき、いつもと違う感触の空気でサマソニが始まった。
過ごし方を熟知したお決まりの夏のイベント、でもどこか違う世界様なの夏の光景。
今回はそんなサマソニだったのだ。
開場と同時くらいに着いたので、まだ人気は少ない。
オフィシャルグッズの列もたいした事なく、お目当てのTシャツは買えた。
Yu Nagabaというアーティストの素朴なイラストがかっこいいのだ。
涼しさに感謝しつつ着替えていざスタートする。
いつもより空は淡い青色で、トンボも入り乱れる秋模様のマリンスタジアム。
サマソニ2018一発目は若手のUKロックバンド、シャーロックスからだ。
The Sherlocks 震えるほどストレートなギターロック
2018年ファーストアクトとしてメインステージを飾るバンドにこれ以上なく相応しい超大物ルーキーという触れ込みのもとやってきた、シェフィールド出身の4人組ロックバンド、The Sherlocks。
兄弟と兄弟による4人組という構成でボーカルとドラム、ベースとギターが兄弟。
登場と同時に兄弟だとわかる風貌、そしてボーカルの白ジャケットがスカしてんじゃなく地で征くカッコ良さ。
ちょっと欲しくなったと友達に言ったら友達はインナーがイカすって言ってた。
見た目のスタイリッシュさに圧倒されてたが曲が始まれば、数時間後にここに立つノエルを思い起こすほど、どえらいストレートなギターロックを鳴らす。
去年ここでみたサーカ・ウェイブスの後輩らしく、そのメロディーに清涼感と透明度こそあれど、重厚なベースライン・ギラついた攻めたリフに歌うように鳴くギター、マイクスタンド高めに遠く遠くへ届けと歌い上げるボーカル。
どこまでも逞しく彼らだけのまじりっけない音で、お互いを全く見ずにバンド・サウンドが練り上げられる事が、今や貴重なロマンティックな光景で、衝撃波に身体を起こされた後ぐっと前のめりに引き込まれる。
'Nobody Knows'のラストにかけるバンドの掛け合いは惚れた。ドラム超かっこいい。
初めてのスタジアムライブだったらしく、最後までクールなテンションで演奏し続けていたが、ちょうどこの日の雲の様にとっても自由にいとも軽々とロックを舞い上げる姿は惚れ惚れとする光景だった。
何か大切なものを守り抜く約束のように、エヴァーグリーンなギターロックを大切に自由に鳴らしてくれたシャーロックス。
最高な心地で夏が幕開けた。
iri 君こそ歌姫
超いい余韻を残しつつマリンからソニックステージへ向い、思いっきり趣向は違うが日本の逗子出身の女性シンガーiriのステージへ行く。
デビュー前から巨匠ドノヴァン・フランケンレイターのオープニング・アクトに起用されたりと、ぶっ飛んだエピソードを持つ24歳の彼女。
全然畑が違うんだが、ジャンルこそ違えど凄い音楽を目にしてガツンと殴られた衝撃は一緒だった。
近代的なグルーヴのサウンドに穏やかでソウルフルな声の響きが空間を支配する。
凄くナチュラルな歌声なんだけど、ハスキーで腹の下まで響くぶっ飛んだ心地よさに誰もが身体を揺する。
オリエンタルな魅力もあって、何か世界でウケる意味もわかる。
割とエモい20代女子っぽい歌詞もツボにハマった理由の1つ。
こういう人にこそ歌姫という言葉を使いたい。
iri 「Corner」 Music Video
Pale Waves 誰もが目を奪われるアイコニックなライブ
ソニックステージから隣へ移動してマウンテンステージへ向かう。
こっちも超新進気鋭のインディーバンド、ペール・ウェイヴスが始まりそうなのだ。
The1975がプロデュースしたデビューシングル以降、数々の’今最もアツい’という賞を総なめにしたイギリスの超新星で、フロントウーマン、ヘザー・バロン・グレイシーはその魅力でNMEの表紙を飾ったらしい。
長い長いSEの後登場した彼女たちに焦らす意味が即座にわかる、人の目を奪うその風貌。
ゴシックなメイクに赤いパンツスタイルが悶絶して死ぬほど格好いい。
キラキラの80sディスコをモダンにタイムリープさせたサウンドが軽やかに跳ねつつ、シンディーローパーみたいなキュートでソリッドで鞭のようにしなる声が降り注ぐ。
普通の喋り方もエロいし、声も風貌も全部加味して男も女もみんな息を呑んでんのがわかる程セクシーだった。
もっともっと近くで見てぇと、人の目を奪う引力もったアイコニックさがあった。
気づけばすごい量の人に囲まれた彼女たちのステージ。
それでも音世界をキープするバンドサウンドのしなやかさとシンセの包容力を発揮して、ヴィジュアルももちろんながら馴染み深い様なキャッチーなメロディーの繰り返しが、足早に移動する奴の足を緩め引き止めさせる凄まじく引力を持っていた。
波及するように作用する注目の視線を浴びても、まだまだ彼女は神々しい程美しいのだ。
ギュッと胸を掴まれた、実に魅惑的なステージだった。
前半はこれまで!
残りは後半で。