Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

一度本気で考えるサッカー日本代表―ロシアワールドカップ最終予選開幕― 後篇

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最終予選を戦う選手たち

 
前篇では、日本代表が最終予選を突破する結果には何が必要かを考えた。
でもファンが期待するのはサッカーの内容。
結果はもちろんだが、やはり手に汗を握る戦い、そして魅惑的なプレーを見たいのだ。
 
ハリルホジッチの戦い方がある程度固まってきた中で、気になるのはやはり選手達。
ある程度固まりつつある中で、誰が内容としていいモノを残してくれるか、最終予選が選手にとってどういうモノなのか、想いを馳せて行きたい。
 

最終予選を戦うメンバー

まず先日発表された最終予選メンバー(UAE戦とタイ戦)はコチラ。

GK
東口 順昭 (ガンバ大阪)
西川 周作 (浦和レッズ)
林 彰洋 (サガン鳥栖)
 
DF
丸山 祐市  (FC東京)
遠藤   航(浦和レッズ)
森重 真人 (FC東京)
太田 宏介 (SBVフィテッセ/オランダ)
吉田 麻也 (サウサンプトン/イングランド)
酒井 宏樹 (オリンピック・マルセイユ/フランス)
酒井 高徳 (ハンブルガーSV/ドイツ)
昌子 源 (鹿島アントラーズ)
 
MF
長谷部 誠 (アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)
柏木 陽介 (浦和レッズ)
香川 真司 (ボルシア・ドルトムント/ドイツ)
清武 弘嗣 (セビージャ/スペイン)
山口 蛍 (セレッソ大阪)
大島 僚太 (川崎フロンターレ)
 
FW
岡崎 慎司 (レスター・シティー/イングランド)
本田 圭佑 (ACミラン/イタリア)
小林 悠 (川崎フロンターレ)
原口 元気 (ヘルタ・ベルリン/ドイツ)
宇佐美 貴史 (FCアウクスブルク/ドイツ)
武藤 嘉紀 (1.FSVマインツ05/ドイツ)
浅野 拓磨 (シュトゥッツガルト/ドイツ)
 
山口と大島に注目が集まったが、基本的には変わらないメンバーが揃った。
長友と槙野が負傷で、代わりに丸山と遠藤が入っている。
リオ組からは浅野、大島、遠藤が選ばれている。
 
Jリーグも2ndステージ真っ只中、欧州リーグも開幕したばかり。
コンディションには、さほど問題が無さそうな中、このメンバー達でどう戦うのがベストなのか。
少し考えを巡らせてみる。
 
 

選手にとって最終予選とは?

最終予選とは選手達にとってどういう場なのか?
紛れも無い真剣勝負の場であり、その経験値は計り知れないし、その分貢献度が跳ね上がるので既存のメンバーをぶち抜いて、新しいヒーローが登場したり、代表内の序列にも影響をもたらす大きなイベントとなる。
チームとしては、結果を出しながら、チーム内の競争を、チーム力がプラスになるように仕向けて行くのがベストとなるが、それが難しい所だ。
ただし、この戦いがW杯本番のベースの一端にならないと、もう遅い。
その為には、最終予選中でのチーム内のせめぎあいは大きなウェイトを占めるのだ。
 
そこで戦い方を考えた上で、より魅力的なサッカーになりそうなメンバーをピックアップして提言をしていきたい。
 

提言① 魅惑的な中盤を構成する

まずは日本サッカーのストロングポイント、というか見ていて一番ワクワクする部分はなんなのか?

これが何年か前よりもわかりにくくなったと思う。懐古的になって申し訳ないが、数年前まで日本の中盤と言えばブランドだった。

ヒデに、俊輔に、小野に、稲本。結果こそ出なかったが、見れば魅力が一発でわかるキャッチーさがあった。

それでもやはり中盤より前の選手の、狭いスペースでも高いテクニックを活かし連動して潜り抜ける様な攻撃は世界的に評価されていると思う。

それをキーワードにすると今のメンバーにも世界を驚かせるメンバーはいる。

ずばり、香川・清武、そして今回は選ばれていないがの三人を同時に使ってほしい。

セレッソ大阪を中心として抜群のコンビネーションを見せた3人は、間違いなく魅惑的だと思うのだ。

ドリブルやコンビネーションを得意とするプレーヤーだが、3人同時に出れば絶対に3人とも、自分たち3人を意識する。それが意外と大きい。

距離感さえ、適正に配置できれば大きな武器になる。

横一列よりはサイド、トップ下、FWの様なトライアングルがいい形かもしれない。

攻守のバランスの問題はあると思うので、長い時間は難しいかもしれないが、途中交代でもいいのでこのユニットを揃えてほしい。

途中交代のパターンだとやっぱり同じタイプ同士を交代する事が多いけど、なんとか実現すれば、驚異を与えられるユニットになりえる。

その可能性を最終予選という真剣勝負の場で試してみてほしい。

 

提言② 救世主となるFWの存在

現時点でエースと言えるFWは岡崎になるのかもしれない。もちろん得点力も発揮しているが、最大の長所は献身的な動きにある。

もちろん日本代表に欠かせない選手であるが、1トップとしてならば、もっとエゴを発揮するFWらしい選手がいてもいい。

岡崎の利点はトップ下でもサイドでも活きるから、1トップも適任が見つかれば救世主となりえる。

現時点では、武藤浅野に期待がかかる。締め出されてしまったが金崎みたいなプレイヤーもいい。

さらには待望論がある大久保や、リオ組から久保、海外から調子のいいハーフナーもいる。

この中では、将来性も含めるとやはり武藤が柱になる様なプレーを見せて欲しい所だ。

そのフィジカルレベルは魅力。万能性もあり頭がイイプレイヤーなので、しっかりと中央でポストにもなれるかつての柳沢のようになれればいい。QBKとスキャンダルにかなり話題をさらわれているが、FWとしての技術、とくにボールを引き出して前線で受ける技術は世界クラスだった。

武藤が柱になれば、タイプの違う浅野投入も面白いオプションとなる。

まずは武藤を1トップとして辛抱強く使ってほしい所だ。

 

提言③ 本田を外す事はできるのか

現代表で多大な影響力がある本田

プレーの面でも、メンタルの面でも、取り組む姿勢にも見習う面があり柱である事は間違いない。

が、もう一度ポジションについては考える必要がある。

サイドでは起点になるタイプだが、仕掛けるにはアジリティーがない。

人材が豊富なポジションなだけにもっと組み合わせを考えたい。

異端な存在感はあるが、どうにもポジションを固定するとボールの流れに違和感を感じる。

中央で活きるのか、ボランチまで下げるか、FWまで上げるか

守備的ボランチと組ませるのが柏木なら、いっそ本田でもいいのではないのか。

本田を固定しないことで、チームにプラスな面が出てくる事もあると思うのだ。

あるいはいない場合にどんなメンバーになるのか?

難しいマネジメントになると思うが、代表が強くなるのに必要なことだと感じる。

是非ともやってほしい。

 

まとめ

以上をまとめると

香川・清武・乾の三人の同時期用を

武藤を1トップのエースとして使う

本田のポジションを流動的に試す、あるいは外してみる

が提言の3つ。

 

以上をふまえるて、やってほしい配置を考える。

今回DFには触れていないのでDMから前だけを考える。

ボランチには長谷部と本田を試してほしい。あるいは柏木。

左サイドから宇佐美、香川、岡崎。レスターの岡崎の様に、途中交代で清武

乾がいれば途中で宇佐美と交代させる。

1トップは武藤で固定。リズムを変えるなら、途中から浅野や小林悠も。

 

いかがだっただろうか?

日本の長所に特化した様なプレーヤーばかり集まってしまい、バランスが悪い面もあるけど少しロマンを感じる戦いも見てみたいのだ。

特に長丁場で、酷暑や悪環境のアウェー戦もあることを考えると出場する選手は多い。

その中で大きく「ハマる」選手が出てきて、魅惑的なサッカーが展開されれば、何より。

まずは初戦が楽しみだ。