Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

【Weezerの最近の事】フーファイターズとのジョイントツアーに想う事【新アルバム 'Pasific Daydream' 2017.10.27】

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Weezerの新アルバム発売ともに、フーファイターズとのジョイントツアーが発表された

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Weezerの新アルバム’Pasific Daydream’が2017年10月27日に発売される。

今年の夏くらいには先行でリードトラックの'Feel Like Summer'を発表。

最新な高次の反響音に包まれた浮遊的なオルタナロック。

多様でカラフルな様で、実は物凄くクリアで透明に近いハイブリットな音に包まれ、ウィーザー?と共に徐々に心に沁みこむ様な力強い信頼感もある。

ふわふわしながらも口ずさめてしまうキャッチーなウィーザーらしいメロディーのクオリティを残しつつ、モダンでトレンディーなデジタルな音にわざとらしいくらい隅々まで染まってみたよ、みたいな、久々に不思議さに針を振ったウィーザーの予感をひしひしと感じるトラックだった。


Weezer - Feels Like Summer (Roses N’ Weezer Version)

 

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謎のガンズコスプレでPVを撮ったり、学園祭みたいな太陽の衣装で演奏したりと、相変わらず、わけわからんアイディアでメディアの露出は増えていたが、そのプローモーションの突拍子もない内容も含め、何かと唐突な感も強くて、ラフに肩肘張らない神出鬼没に僕らの生活に飛び込んでくる感じが、これもウィーザーっぽいなと思っていたところ。

フーファイ、ハイスタ、リアム、ベックとビッグリリースが続く中に紛れそうになりながら、そこにウィーザーを見つけた時の喜びはやっぱり特別感に溢れてる。

リリース前から不思議な魅力の濃度が濃そうなアルバムは、そのテイストも相まって別格の楽しみであるのだ。

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そう思っていたところに、フーファイターズとのジョイントツアーも発表された。

凄くビッグ。

日本には来ないけど奇跡的な長期休みが取れれば地球の裏側でも行っちゃうぜレベルの2バンドのジョイント。

近年増えている、世界的な規模のビッグな対バンツアー。

どうやらデイヴ・グロールの豪快な思いつきから始まったアイディアの様で、とてもロック的であり、さらには世界的な人気を誇るバンドのジョイントという事で、大きなプロジェクトになりそうだ。

 

リバースがこのツアーについてコメントしていた記事を読むと、「デイヴに一緒にやらないか?って言われて、えっどこで?やるやる!ってすぐに答えたよ。笑 彼らは友達であり、ほろ苦いライバルなんだ。向こうはライバルだとは思っていないだろうけどね」みたいなコメントしていた。

何か負けを認めたような少し頼りなさは感じるけど、もちろん衝動的な喜びに満ちている様で、興奮しながら冷静に気持ちを抑えつつ高鳴りを待っている様な感じも受ける。

ジョイントツアーと言っても、メインはフーファイで、ものすごく忌憚なく言うとウィーザーは対バンなのだ。

ほぼ同じ時期のデビューであり、今や世界最強となったフーファイターズ、ウィーザーの立ち位置だって負けちゃいないと思ったりもしたが、やっぱりバンドのデカさ的にはこの構図でしっくりくる感触もあるのがリアルなとこだろう。

 

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リバースの発言から見ても、すごく正直に心の内を話している感がある。

彼らのレッドアルバムの中に'Heart Songs'という彼らが大好きだったバンド・アーティストを聴いて来て今自分たちがあるという想いを馳せる曲があるのだが、そこでもNIRVANA'NEVERMIND'にも触れた歌詞がある。

Heart Songs

Heart Songs

  • ウィーザー
  • オルタナティブ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

’あんまり面白いことがなかった1991年。ルームメイトが一枚のレコードを持って来た。

裸の赤ちゃんがいて、そのアルバムを聴いた時に僕の頭の中のコードをぶち壊したんだ。’

リバースが音楽活動を加速するきっかけになったエピソードが描かれているのである。

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その後、1994年ブルーアルバムでデビューしたウィーザーも、憧れたロックスターへの道を歩み始め、ニルヴァーナの消滅後フーファイを作り上げたデイヴも1995年に始動し今や世界最強のバンドとなった。

この2つのバンドは言わば同期なのだ。

 

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あまりに濃い1990年代をともに走って来た同志であり、お互いきっと意識しながらロックを鳴らすライバルである。

リバースも言うように、グラミー賞まで獲得し、ロックミュージックそのものを引っ張り最高峰の位置で孤高の闘いを続けるロックバンドになったフーファイからすれば、一般論的にウィーザーとは認知度にも差があるし、明確なライバル意識は持っていないだろうと思う。

多分リバースからしたら今でも憧れだ、という純粋な想いもあったんだろう。

 

それでも男らしく強靭なロックミュージックを鳴らすフーファイと、良く言えば「頼りにならないけど素直な格好良さ」を地で行けるウィーザーは、上手いこと対照的に描かれそうなイメージも持てる。

全てのバンドが独自路線というオルタナの時代を経て、モダンなロックにも溶けないオルタナティブを更新した姿を見せ続ける2バンドという共通点と、対照的なその性格と、少しのバンドの規模の差。

絶妙なバランスのビッグな両雄の僅かな立ち位置の差とそこに想うこと。

もちろんフーファイも好きだけど、ウィーザー寄りの人生を歩んできた僕にとっては、ちょっとウィーザー寄りでこのニュースを捉えがちである。

良く見りゃどっちも相貌が昔よりはやってきてないか?

 

にじみ出るちょっと頼りなさは味わいとして、最近は逆に若々しく、ただ憧れているだけに留まらない、そこに立てるからには、やって出来る何かはやってみよかな、ってくらいのフレーバー程度のしたたかさも感じられて、でもやっぱり楽しそうだなーって思いを膨らませてそうなリバースを共に感じられて良い塩梅なのだ。

 

そんなウィーザーの今。

しれっと新しいアルバムが今日出るみたいです。

封を開ける瞬間、もしかしたら今月一番楽しみかもしれない。

僕は相変わらず好きだなと感じた一幕でした。

 

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