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Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

【オアシス 映画公開】Oasisに想いを馳せるレビュー【スーパーソニック】

12/24 映画公開!オアシスに想いを馳せる


Oasis - Married With Children (Official Lyric Video)

12時近く水道橋を歩く。
冷たい川風の中、屋台のある一角は賑やかでぼんやり暖かい。
巨人戦もないし、人も少ない。
ふと、iPodからOasis'Married With Children'が流れる。
電流が走る。めちゃくちゃカッコいい。
大通りは車も通ってるし、周りにも人は歩いてるんだけど、ふとノエルのギターとリアムの声以外は無音になる、そんな一年に何回かの感覚。
勿論初めて聞いたわけじゃないし、夜、川沿い、水道橋、巨人、屋台、仕事疲れとOasis、どこにそのキッカケの欠片があったのかはわからないが、この感覚を個人的に凄い信じていて、好きな音楽をもっと好きになるとても幸せな一瞬だった。
 

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Oasisは1990年代中盤から2010年手前の解散まで世界を制したロックバンドである。
それはロック界の教科書にも載るレベルの通説なのだが、ロックの世界には参考書があっても教科書はないのである。
僕が聞くきっかけになったのは、友達が好きって言っていたから。
今思うと、だが、洋楽の世界ってのは縦にも横にも広がりすぎていて、しかも周りには難しい事を言う評論家だらけで初めて足を踏み入れる者には何を信じていいかわからず、全貌を全く掴めない宇宙の様な世界だ。
だから誰か近くにいる友達とかに聴いて好きになるとか、好きだったあの人が聴いていたとか、それこそ前述の様に電流が流れることもある。
入り口も通るルートも人それぞれ自分の音楽性を創り上げるストーリー、それが個性的でとても面白いのだと思う様になってきた。多分そういう歳なのだ。
そこでオアシスは銀河の真ん中で燦然と輝いていたわけだ。
 
さて、そんなOasisの周りが最近賑やかである。
解散してからも、元々隙あらばSNSの間違った使い方でお互いをけなし合い話題に事欠かないギャラガー兄弟ではあったが、2014年からデビュー20周年を記念したプロジェクト「CHAISING THE SUN」が始まり、当時のOasisを振り返るミュージアムや、デビューから3作品のアルバムのリイシュー版を発売したり、ついにはデビューから世界を獲るまでのドキュメンタリー映画'Supersonic'が世界で公開になり、日本では12/24の公開を控えている。
その間もノエルとリアムの罵り合いは続く。
 
オアシス熱が上がってくるタイミングで彼らに想いを馳せるレビューになります。
水道橋で思った事、オアシスを僕なりに紐解いて、聴きながらまとめた文章です。
よく知らない人はよく知るキッカケに、元々好きな人は共感できる様な物に少しでもなればいいなと思います。

オアシスを知ったのは

前述の様に僕がOasisを聞き出したのは友達のススメからで、全然タイムリーに聞いてはいなかった。
聴きだす頃には、代表曲と言われる曲はもう世に確立されきっている、なんて事は洋楽聴いてると良くある事だが、Oasisの場合も正にそうだった。
それでも、洋楽特有の何処かで聞いたあの曲いいなって引っかかっていた曲が、彼らのCDを聴いて「この曲だ!」と邂逅する喜びの気持ちに溢れた快感を数多く味わったバンドでもある。
解散しているとはいえ、今からでも全然遅くないし、むしろ知っておかないと損くらいの、知名度も評価もマキシマムな稀有なバンドなのだ。
 

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僕にOasisを進めた友達は中々のイギリスかぶれで、Oasisに対しても結構な狂信具合で好きだった。
その彼に言わせれば、ビートルズ・ザフー・ピストルズ・ストーンローゼズを足して2か3で割った感じらしい。
4で割らないあたりが狂信的だけど、言いたい事はわかる。
彼の言葉を借りずに別の言葉で表せば、古き良きも含めたイギリスロックを背負って立つ実力とカリスマ性を備えた稀代のロックバンドだった。
 

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バンドの中心となるのは、ボーカリストの弟リアムとリードギターでありソングライターでもある兄ノエルのギャラガー兄弟。
90年代以降、イギリスでロックシンガーと言えばと問われれば大部分の人が名前を挙げるリアム。
今後50年は聞かれるであろうロックの範疇を超えたグッドメロディーを作るメロディーメーカーのノエル。
2人とも飛び抜けた音楽的才能の他に、不遜にして傲慢さが溢れるロックスター気質のカリスマ性を持っていた。
一歩歩く度に畏敬を振りまき、一言喋る度にメディアは一面で騒ぎ立てる。
今年数多の芸能スキャンダルの件で一挙手一投足毎に日本のメディアの騒ぎ様くらいのイメージで大体あっている。
それを毎日デビュー前から解散、いや今でも続けている。
ここまで注目を集めるのは、ロックが国民に根付いている証拠でもある。ちょっと羨ましい。
何よりも、オアシスというロックスターが、スターらしくスキャンダラスでイリーガルでシンボリックでミラクルな存在だった事がその最大の要因でもある。
 

オアシスの音楽


Oasis - Supersonic

 


Oasis - Rock 'N' Roll Star

 

ロックもポップも打ち抜くキャッチーなサウンドとバンドグルーヴ、古きも踏襲した新しいスタンダートに相応しいモダンでビッグなグッドメロディー。
ビートルズがストーンズがピストルズが創ってはぶち壊してきたロック王国イギリス、その自国の前の世代のバンドの素晴らしさを自分達の物にという姿勢で、貪欲に引き継いだ。
敬意と野望が1:9でまざるオマージュで、タイムレスなモノをモダンに彩りを加えるという離れ業をやってのけるサウンドメイキングが、彼らがオルタナティブにしてメインストリームにいる最大の理由なのだと思う。
アンダーグラウンドなモノこそ、ロックの世界では正義が宿ると思っていた僕を軽く突き飛ばす位のパワーは余裕であった。
メロディアスでキャッチーなのだが、ポップだロックだとかの枠組みを悠々に越えるスケールのデカさを見せる壮大な音
抜群に耳に馴染むフレーズは挑戦的で尊大で、ただキャッチーなだけでない、それ以上の何かが潜む底の知れない魅力すら感じる。
 

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UKロックの全てと冠され、数々の記録を塗り替えた完成された1stアルバム、伝説の光景を20万人が目撃・共有したネブワース公演、ブリットポップの狂騒時代。
尋常ではない狂おしい程の盛り上がりを見せた90年台後半のロックシーン。
騒ぎ立てる連中も彼らを愛する人達も彼ら自身も、この先全くどうなるかわからないサイケでトリッピーな世界がそこにはあった。
宣伝みたいだけど、そこまでをドキュメンタリーにした映画『オアシス:スーパーソニック』は是非ファンなら見ておきたいのである。
 

僕が思うオアシス

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僕が思うオアシスの良さってのは、バンドが大きくなるという事、普通じゃなくなる事に対して、決して自棄っぱちにならず、泡の様にではなく永遠に生きることを、強烈に自覚し想像していた事だ。
 
 
もう死んでもいい=カッコいいんじゃなくて、雲の上に立って、ファッキンなんだここは?ってなっても、自分達しかいないという優越的な甘い痺れを感じつつも、極めて不遜にいつも通りに毒づきつつ、光景を共有するクリエイターとしての黄金精神でインテンシティの高いメロディーを模索し続けたのだ。
はみ出し者の音楽ではない、正しさに溢れたメロディーは日常に混ざりやすい。
 
オアシスっていうバンドはつまるところロックの王道を行った正義の物語だった。
煌びやかで、真っ直ぐで、時折どっちに進んでいるかわからなくなる位の広大な道。
いつしか道幅は狭くなって、一歩踏み外せば奈落の底には消し炭になるまで燃やし尽くす炎が。
数々の足跡がそこら中で途切れていても、一瞥してまた前へ進む。
エレガントでデンジャラスな王道をネルシャツとウィンドブレーカーで肩で風を切って歩くのだ
 
心臓を鷲掴みする様にタイトで鋭くて、思わず立ち止まりたくなる様にスモーキーでエッジーで、息を呑むほどにセクシーで美しい
俺の言ってる事がわかるか?と、ムカつきながらも反面どこか優しく語りかける。
 
 
ビッグメロディーだからこそ水道橋でも活きる。
極東の橋の上だろうが宇宙の一部なのだ。
いつだってオアシスはどこかの光景とシンクロする。
スマホの中にしかいないポケモンを捕まえるより、よっぽどいいもんだ。
そうやって世界は回るんだろうな、なんて、僕とオアシス好きな友達はAll Aroud The Worldを聴きながら想いを馳せるのだ。