Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

【ライブレポート】元Yellowcard Ryan Keyアコースティックステージを見た!New Found Glory 20th anniversary tourに行って来た!①【イエローカード ライアン】

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2018.3.23 New Found Glory 20th anniversary tour In 新木場スタジオコースト

2018年3月23日、リバウンドみたいな真冬の寒さを超え、パーカー1枚だけ羽織り新木場スタジオコーストまで行く。
New Found Glory20th anniversary tourだ。
 

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事あるごとに日本を訪れ、何十回と日本でステージを重ねて来たNFG今回は彼ら自身が20周年と節目と銘打ってやってきたのだ。
僕自身何度も見た彼らのライブ、去年サマソニでも見たしスタジオコーストで彼らを見るのは2度目だ。
そういうパーソナルな思い出もひっくるめて、何度見たって変わらないポップパンクの熱量と少しずつ変わっていく僕と彼等とライブハウスにいた人達を確かに感じる、厚い想い出の1ページになったライブだった。
イエローカードのライアンも最高だったぜ。
本日はNew Found Glory 20th anniversary tourに想いを馳せるライブレポート。
まずはスペシャルゲスト、元イエローカードのライアン・キーのアコースティックステージに想いを馳せる。
是非聴きながら読んで頂けると幸いです。
 
 

New Found Gloryのバンドレビュー

www.footballsoundtrack.com

3/23 新木場スタジオコースト

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満開だったらめちゃめちゃ映えそうな桜の木を尻目に新木場駅のロータリーを抜けて、スタジオコーストへ向かう。
めちゃくちゃ人がいるわけではないが、ファッションと雰囲気でわかるライブ民と共に歩く。
高揚感と慣れ親しんだ親近感が混ざりいい心持ちで、絶妙な気温も後押しする。
スタジオコーストのこのぽつんとある感じはすごく好きだし、気持ちを上げる距離の長さも丁度いい。

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中に入る。
何度来てもこの良い感じのバーはちょっと一息つく。
寛ぎ気味の人も多い、ゆったりとした雰囲気
今か今かと爆発寸前の高揚感というよりは、その時が来れば確実に盛り上がれるとわかっている、そんなどっしりとした安心感に包まれていた。
 
18:30になり開演。
先にスペシャルゲスト扱いのステージは、元Yellowcardのボーカル、ライアン・キーのアコースティックステージだ。
 

Ryan Key Acoustic Live

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New Found Gloryとほぼ同期。
ポップパンクシーンを共に盛り上げまくった戦友Yellowcardのボーカル/ギターのライアン・キー
Yellowcardは惜しまれつつも2017年に解散してしまったが、バイオリン×ポップパンクという特殊なフォーマットで特別なパンクを残してくれたバンドだった。
解散後からライアン一人でアコースティックのステージに立っているのは聞いていたが、この日聞けることは並みの対バンよりよっぽど特別で嬉しかった。

 

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ステージの真ん中で1人ライトを浴びながら穏やかに立つライアン。
少し緊張してるのか早口になる辺りにシャイさを覗かせ、はにかみながらアコギ一本でライブに臨む。
 
数々のイエローカードのアンセムは、バイオリンという特殊な音がアイデンティティーの一端を担っていたが、そもそもライアンのソングライティングのメロディーセンスが抜群だった。
アコギ1本にも関わらず、そうとは思えないほど強靭な音でフロアの震わせ、ぐっと引き寄せられる引力を感じる。
 
'Paper Walls'のエモな轟音も、ゆっくりとオーディエンスの耳に、身体に、心に浸透させていくアコースティックなサウンドスケープで、静かに熱を帯びる。
徐々にライアンの感情の高鳴りと呼応するように、ギターを弾く手にも力がこもって旋律が力強さを増し、そのメロディーを高く高く飛び越えるライアンの声
少し掠れた崩壊感、更には強弱緩急を使い分け、途方もないメランコリーを内包しながらどこまでも綺麗に響きわたる。
ポップパンクバンドの最前線で声を上げ続けた稀代のボーカリストである証を、何度も何度も再確認させてくれる。
 
これで21回目の来日らしい。
ポップパンク熱の強い日本でYellowcardはその熱狂の中心だったし、誰もが知ってるバンドだった。
数々の名曲がアコースティックに、少しセンチメンタルに響くかなと思っていたけど、力強く音を上げるエモーショナルさは変わりなく艷やかに時間の流れを感じさせる。
ギターの様々な音色がそうさせるのだ。
ポツリポツリと寄り添う音、強く心を揺らす音、漂い包む様な音。
早口で喋りながらチューニングを変え、一音一音表情を変えつつ僕らに届けてくれていた。
 
'Here I Am Alive'の弾けるようなポップネスチューンも、一つ一つのフレーズをしっとりと優しく奏で、穏やかにシンガロングを誘う。
決して弾ける様な元気さがポップパンクの全てではない、アコースティックライブらしい微笑みに包まれた一曲だった。
 
 
'California'は元々ピアノの旋律が美しいアコースティックナンバー、それもギター一本で逆に強靭に音を響かせる。
Sunset, Perfect Skyという歌詞が、こんなにも様になって響くのも叙情的なYellowcardらしい。
 
この後に控えるNFGの20週年のステージを前に、'Amazing Time'という言葉で僕らの期待を煽っていたが、よっぽどこのライアンのステージもまさにアメージングだった。
ポップパンクが本来持っていたメロディーのクオリティーに、その本人の音楽人としての厚み。
存分にその凄さを、今改めてアコースティックで響かせた事は、僕らにとって祝福の歌の様で、心から賛辞を贈りたい大切な帰還だった。
 
新バンドかソロかわからないが、次に来る時は新しい作品を持ってくるよ、とライアンは言ってくれた。
待ってるぜ。
今日のおかげでYellowcardをまだまだ瑞々しく聴きながら待っていられるよ。
 
ラストの'Ocean Avenue'はやっぱり永遠の燦めきで、シンガロングに包まれ多幸感を全員で共有した圧巻の光景だった。
シンガロングにあわせて、マイクを通さないライアンの声が、何とも優しくナチュラルに僕らの声と混ざりあって聞こえていて、泣きそうになる。
やっぱり凄く良い声だ。
 
ライアン・キーのアコースティックライブ。
実に穏やかで優しい、力強い音でした。

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次はNew Found Gloryのライブレポート!

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