Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

Nirvanaによせて-ソングレビュー18-

Nirvanaの曲に想いを馳せるソングレビュー

前篇に想いを馳せたレビューはコチラ。

www.footballsoundtrack.com

 

後篇は曲に想いを馳せるソングレビュー。

色んな所まで広がってほしいから、なるべくフラットに書くつもりでいる。

読む人だってニルヴァーナへの想いは十人十色だろう。

狂気的すぎてこえぇよって人は暖かい部分にも触れて、もっとアツイ音をって人は鋭い所との光のバランスの妙をついて、何にも知らないって人でも、聴いてみたくなるように
 
常連には初めての客の様に、初めての客には常連の様に扱うのが、バーテンダーには必要らしい。
そんなイメージでちょっと知ってる人はより深く、知らない人はとりあえず浅くでも、すごく知ってる人は一緒に酒飲みながら楽しんでもらえると幸いです
 

Tracklist

1.Blew
2.About A Girl
3.School
4.Love Buzz
5.Negative Creep
6.Smells Like A Teen Sprit
7.Inbroom
8.Bleed
9.Lithium
10.Polly
11.Stayaway
12.Aero Zeppelin
13.Serve The Servants
14.Heart-Shaped Box
15.Rape Me
16.Very Ape
17.Where Did You Sleep Last Night
18.All Apologies
 

1.Blew(Bleach)

Blew

Blew

  • ニルヴァーナ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

1stアルバムのオープニングトラック。解りやすいくらい攻撃的な曲。

レディングフェスのライブ盤のVerがカッコいいのでそっちを貼る。

歌う様にうねりを上げるギターが、それを弾く切れ味鋭いカートの声と当然の様に溶け合い、膨大なパワーを凝縮したソリッドな音を作り上げる。

それでいて実は、淡々とリズムを取るベースと、爆音のドラムの強弱入り乱れるコントラストが、音全体を跳ねさせる力強さの鍵であって、この音の衝突を包み隠さずに感じやすいのも、ニルヴァーナの良さだと思う。

 

2.About A Girl(Bleach)

About a Girl

About a Girl

  • ニルヴァーナ
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

カートの心の暖かい部分のポップネスな音が散りばめられた一曲。

聴きやすいとも言える位、シンプルでメロウで、でもマイナーなギターメロディー。

MTVのアンプラグドでも披露した様に、ピュアなカートの声がとにかく響きやすい。

無理やりのクールさではなく、肩の力ゼロでとびきりナチュラルに弾き語るカートは、どこか優しい笑顔で歌っている様にも聴こえるのだ。

About a Girl

About a Girl

  • ニルヴァーナ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

3.School(Bleach)

School

School

  • ニルヴァーナ
  • オルタナティブ
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

ニルヴァーナ随一のハードナンバー。

ハードに走るギターリフと吐き捨てる様にシャウトするボーカルフレーズのリフレインで構成されるシンプルさ。

それだけに前面に演奏の力強さが出る。彼らの楽曲でも屈指の強力なギターリフが一番の魅力かも。

狂ったように滑空してくる様なギターソロから、消えそうな声でフレーズを繰り返し、これ以上ないタイミングで衝動を爆発させるシャウト。

静と動の使い方は何回聴いてもハイライトになる彼らの18番。

 

4.Love Buzz(Bleach)


Nirvana - Love Buzz (Live at Reading, 1992)

1stシングルにもなった初期の曲。レディングフェスの動画から。途中でギターを一回投げてまた拾う。

コミカルでちょっと奇妙なメロディー、でも体が動いてしまうベースラインとギターリフに瞬く間に心惹かれる。

皮肉で煙に巻くようでミステリアスな雰囲気の中、滑る様な変則ギターと徐々に熱を帯びるボーカルでエッジを損なわない。

トリッキーかつオルタナティブな彼らの始まりの曲。

 

5.Negative Creep(Bleach)

Negative Creep

Negative Creep

  • ニルヴァーナ
  • オルタナティブ
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes
ストイックに尖ったハードコア。
ヘヴィな音でも、スピーディーに滑る様にパンク的に鳴らされるからか、重苦しさはないけど鬼気迫る迫力は凄みがある。
重く刻まれるギター切れ味は鋭い、嫌悪と情熱を振りまく狂気的なカートの声も彼のボーカルの表現力の凄さ一端が見える。
 
 
ブリーチ

ブリーチ

 

 

 

6.Smells Like A Teen Sprit (NEVERMIND)


Nirvana - Smells Like Teen Spirit

この曲がニルヴァーナを良くしたか悪くしたかは議論が尽きないけど、彼等最大の代表曲として史上に残る曲。
ロック的に最もシンプルで燃える様なリフは、単純故にカートにしか弾けない類いのものだと思う。
音は少なくとも浮遊する様な世界観に囚われて、急激にサビに燃やし尽くされる感覚は、未来永劫変わらない。
史上に残る曲ってのを感覚で捉えられる稀有な例だと思う。
 

7.'Imbloom (NEVERMIND)'


Nirvana - In Bloom

キャッチーとも言えるグルーヴに、痛快な皮肉を持たせた彼ららしい一曲。

ネヴァーマインドのジャケットのイメージに近い色の曲だ。

深い透明感ある青い色のバンドサウンドに、ラフなカートの声。

最も爽快感ある曲かもしれない、でもその邪悪な皮肉に満ちたメッセージがあるっていうのも、また乙である。

 

8.Bleed (NEVERMIND)

Breed

Breed

  • ニルヴァーナ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
スピーディーに疾るアルバムきってのキラーチューン。
脈々と打たれる高速のドラムとベースの重厚なグルーヴの中を、導火線についた火が疾走する様な、チリチリと火花が散るサウンドが焦燥感を煽る。
ただ重いだけでないグランジの速さが詰まった一曲。
こういう曲が多いニルヴァーナの中でも、表に良く出てくる曲だ。
 

9.Lithium (NEVERMIND)


Nirvana - Lithium

スメルズに続く代表曲。知らない人でもちょっと聴いた事あるはず。
妖麗なギターのメロディーに淡々と割とクリアな声で歌うカート。
一転サビで荒々しく燃え上がる展開は、開放感を伴う。
ポップバランスも崩さずに、それでもニヒルにダークな部分が終始顔を出す展開はニルヴァーナらしい。
 

10.Polly (NEVERMIND)

Polly

Polly

  • ニルヴァーナ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

しっとりと聞かせるダークなミドルチューン。

飾り気のないストレートなリフの繰り返しと、ピュアなカートの声が味わえる僕の界隈では人気の高い一曲。
焼けて焦がされるのもニルヴァーナの曲の用法としては正しいけど、こういう聴いてるとマイナスなものが音に溶け出していく様な感覚の音も彼等らしい。
Polly

Polly

  • ニルヴァーナ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

11.Stayaway (NEVERMIND)


Nirvana - Stay Away (Live at Reading 1992)

最大の疾走感を持ったパンクチューン。
高速で疾るドラミングにコミカルでエッジの効いたベースメロディー。
この時点で間違いないが、滑り落ちる様で所々ショートして焦がされる様なギターが胸を抉って衝動を起こさせる。
歌いながら歌う様なギターを弾くカートは、最高でたまらなくカッコいい。
 
 
Nevermind (Remastered)

Nevermind (Remastered)

 

 

 

12.Aero Zeppelin (Incesticide)

Aero Zeppelin

Aero Zeppelin

  • ニルヴァーナ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
B面集的なインセスティサイドからも一曲。
エアロスミスとレッドツェッペリンから来るタイトル。
不穏でドープなサウンドがサビを超えて、グライムするアグレッシブな音に変わり、気の触れたかの様に茶化すカートの声に暴力的にギターソロが雷雲の中の雷の様に弾けて広がる。
憧れだったロックスターと一緒に自分達もこき下ろすかの様な苛烈な曲、だからこそ心に残る。
 

13.Serve The Servants (In Utero)

Serve the Servants

Serve the Servants

  • ニルヴァーナ
  • オルタナティブ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
ラストアルバムになったインユーテロの一曲目。
曲通して落ち着いている分、よりミステリアスに光るシンガーとしてのカートが堪能できるし、肌がざわめくようにビリっと来る肌触りの音が、ブルースロックの様な艶っぽい光沢を感じる。
止まった時の中でも、彼らの時計が進んでいた、と当たり前の事がわかる様な、大人な音は、淫靡で美しい。
 

14.Heart-Shaped Box(In Utero)


Nirvana - Heart-Shaped Box

アルバム、インユーテロからの代表曲。

奇妙な色の空の別世界に居るような、不安感を煽るオープニング。

カオスをカオスのまま、速度とエネルギーを帯びてくる奇妙なバランスに、ニルヴァーナが好きだと思える瞬間がある。

ちょっと待てよ、まだまだ言いたいことがあるんだぜ、って皮肉たっぷりのメッセージも人間らしくていい。

 

15.Rape Me (In Utero)

Rape Me

Rape Me

  • ニルヴァーナ
  • オルタナティブ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

最大級に問題作で最もピュアな彼らを感じられる、アヴァンギャルドな彼ららしい一曲。

カートの想いを音と詞で形にした苛烈な芸術。

どこかスメルズにも似た必殺のリフ、ノイジーで攻撃的なエナジーをヘヴィーさで無理やり押さえつけた反発の美しさは飛びぬけてる。

過激で苛烈な歌詞も様々な憶測を呼んだ、その事でカートは苦悩したのか、むしろニヒルに笑ってたのか。

 

16.Very Ape (In Utero)

Very Ape

Very Ape

  • ニルヴァーナ
  • オルタナティブ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

タイトルからしてすごいサルというぶっ飛んだ一曲。

灼熱のリフの沸騰感に、UFO飛んでるみたいなメロディーがフワフワしてるトリップ感。

異色でもバランスが取れる、不協和音を自在に操る感じが、このアルバムにはある。

乾いた音で時折煌めくギターが聞こえる度、ちょっと楽しくなる。

 

17.Where Did You Sleep Last Night (MTV Unplugged In New York)

Where Did You Sleep Last Night

Where Did You Sleep Last Night

  • ニルヴァーナ
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

MTVのアンプラグドライブで披露した1940年代に活躍したレッドベリーというブルースアーティストの曲のカバー。

虚無的な感情を紡ぐ乾いて美しいギターの音が、なんとも言えない荒廃的な寂しさを呼ぶ。

その世界にカートの声しかない様な、圧倒的な存在感。

ラストにつれて、箍が外れたように爆発する展開は、鳥肌がたった。


Nirvana - Where did you sleep last night - Unplugged in new york {{Best Sound Quality}}

 

 

18.All Apologies (In Utero)


Nirvana - All Apologies (Live at Reading 1992)

最後のオリジナルアルバムの最後の曲。

色彩豊かで少しサイケなんだけど、それを滲ませるくらい眩しく柔らかい音、辞世の句的で、遺書のようなメッセージを優しく語る暖かい声。

この歌を歌い終わった後には、死しか辻褄が合わない様な、悲しく涅槃的な曲になった。

心のどこかピュアで柔らかい部分を感じられて、僕らに降り注ぐ。

 

 

In Utero

In Utero

 

 

Mtv Unplugged In New Y

Mtv Unplugged In New Y

 

 

 

今響くニルヴァーナ

カート・コバーンが生きていて、ニルヴァーナがまだあって、みたいな想像は初めて聴いてから10年以上経っても全くできない。

既に今あるこれらの曲達が、ロックミュージックの中でも明確な違いを感じ、例え時を経てもその時その時の音楽とは、一線を画したオルタナティブなものであるからなのだろうと思う。

ヴィンテージになったら後は消え去るだけ、それを良しとせず燃え尽きる選択を選んだ事に、起因するのかもしれない。

多分、僕もひょっとしたらまだ解ってないんだろう。

少しだけ見えてきてこんなにもカッコいいんだから、絶対まだまだ特別な感情を引き起こしてくれるバンドなはず。

みんなだから聴き続けて掘り下げ続けてるのかな、とも思う。

あの衝撃を日常のプレイリストにして、まだまだ聴いて行くのだ。

 

それではまた別の記事で。