Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

【長編バンドレビュー】MXPXに想いを馳せて【エムエックスピーエックス】

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一生モノのバンドになった!MXPXに想いを馳せて

iPhoneのロック画面の壁紙って生活において結構重要なウェイトを占めるんじゃないかと思う。この人センスあるな、と思わせたい部分。
結局のところ、僕の場合迷いに迷って、直近で心の琴線を震わせた何かをしばらく使う事が多い。
僕の今のロックの画面はポキナッチャ君だ。
 

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彼はMXPXのロゴキャラクター。
今年で最後となったPUNKSPRING2017に行って、初めて見れたMXPXのライブに大いに心奪われた。
結構日本に来てるベテランバンドにも関わらず、タイミングが合わず、また見れるからいっか、と行けてないまま彼等は20周年を迎えた。
最後のパンスプだし、豪華目のラインナップの中、1番目をひいたのは彼らだったのだ。
40分足らずのステージだったが、その膨大気味な期待感ごと沸騰させたステージ。
終始、ついに生で聴いたぜ感がたっぷり。
熱狂の根拠が100%理解できる様なパンクロックのシンプルなアツさを感じた最高のライブだった。
 

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良いライブを見た後はヘヴィ気味にそのバンドをしばらく聴くってのは良くあるけど、僕は今MXPXを絶賛引きずっている
ロック画面だって、何かこう敬意を評したくなる崇高な気持ちで設定してた自分がいるのだ。
多分これは一生引きずるだろう。
一生モノのバンドという事で少し彼らの事を考えてみた。
今回はそんなMXPX に想いを馳せる。

 

 
 

The Broken Bonesを知っているか

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好きにならずにいられない曲なのだ。
確かにCMで使われてちょっとずるい感じもある。
知ってる人向けに言うと、ちょっとした玄人レビューならサラッと触れるだけなんだけど、やっぱりThe Broken Bonesの名曲感はどうしたって揺るぎない所であり、CMで使われてメジャーでどうのこうの、の前にそのCMのにパンクロックの爽快さを際立たせる様な起用をした側を褒めるべきだと思うのだ。
 
The Broken Bones

The Broken Bones

  • MXPX
  • クリスチャンミュージック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

日本版のみのボーナストラックだったThe Broken Bonesという曲は、日産のエクストレイルという車のCMで起用され全国的に耳に入り、格好良すぎ具合でボーダー達が集まる雪山でもBGMとして定着する事になる。
雪山の中、ボーダー達が次々と気持ち良さそうにクラッシュする中、赤いエクストレイルが颯爽と雪煙を上げ疾走する。
太くメロディックなギターリフがしなり良く颯爽と奏でられ、ラフだけど威勢いい好感だらけのポップパンクボーカルで、思わず歌ってしまう様なキャッチーなフレーズを歌うのだ。
すげぇカッコいい、音楽もエクストレイルも。
そもそもエクストレイルのCMってクラプトンのChange The Worldだったり、クラッシュのI FoughThe Lowだったりオフスプだったり、ケミカルブラザーズだったり、ブラックサバス、メガデスと、選んだ人絶対ロック好きだろってセレクトでアツい別のファンを獲得してきた。MXPXはその最高傑作だったわけだ。
 

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この起用のたった30秒の音楽のメロディック濃いめのストリートな要素が、ここ極東の地でこの上なくキャッチーな形で世に広まり、元々の音の間口の広さも相まって局地的な大爆発を起こした。
知らない人があの曲いいよねってなると、元からのファンは嬉しさ2割とこっちは前から知ってる嫉妬心8割の感情を持つものなんだが、The Broken Bonesのフィット感はどうしたって抗えない抜群のものだった。
 
それでも少しの嫉妬心が残るのは、The Broken Bonesだけオムニバスで手に入れて満足がちな人々へ向けてだ。
「元気の出るヒットソング!」みたいなCDにたくさん入っている通り、どうしてもここで終わりがちだ洋楽ってのは
The Broken Bonesだってキャンディーボックスに入ってた一個のキャンディーで、それ以外のキャンディーもすっごい煌めいてる
どころかもっと美味いのもあるじゃん。ここで満足してちゃもったいないぜ。
その先の満足は間違いなく約束できる。それがMXPXってバンドなのだ。
 

高校の時からアルバムを出し続けるスーパーパンクロックバンド

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不思議なバンドなのだ。
いつの間にか僕らの耳に馴染んでて、ベテランみたいに骨太で、若手のエネルギッシュさもある。
彼らのキャリアをちょっと追ってみる。
 
マイク・トム・ユーリのクリスチャンでパンク大好き高校生三人がバンドを組んだのは1992年。
1994年には1stアルバム'Pokinatcha'で高校在学中にデビューする。この頃にポキナッチャくんも誕生したようだ。
粗めのハードコアに爽やかな声のアンバランスさ、それが若さと相まって猛烈な突進力に変わり、レーベルで最高の売上を起こすスマッシュヒットとなり、新世代のパンクバンドとして知られる事になる。
グリーンデイやオフスプリングのパンクニュージェネレーションの風を起こすメジャーシーンもあったし、そういう流れの中にいたバンドだったのだ。
 
Pokinatcha

Pokinatcha

  • MXPX
  • ロック
  • ¥1600

 

1995年には2nd’TEENAGE POLITICS’をリリースし、ラフでしなるメロディックな音を肩の力を抜いて歌える爽快なナンバーと’Punk Rawk Show’という猛烈キラーチューンを振りかざし、インディーポップパンク界にその名を根付かせた。
 

1997年3rd'Life Is General'でいよいよメインストリームに躍り出る。

1998年のメジャーデビューアルバム’Slowly Going The Way Of The Buffalo’の時点でアルバム4枚目の大ベテランでありながら、断然に若いエネルギッシュなパフォーマンスが、よりスーパーなイメージを加速させる事になる。
2002年に出した区切りのベストアルバムのタイトルが’Ten Years And Running’な通り、彼らにとっても激動で走ってきた10年間であり、それが彼らをタフなバンドにしたのだ。
 
メロコアに沸く日本との相性も良く、何回か来日を果たしている。
高校生バンドという原石感の粗さそのままに、スケールを瞬く間に大きくした、鮮やかでスピーディーな成功物語は、彼らの曲の様に妬み疑いなしの爽やかなテイストを持っていたのだ
 

カッコよくてスカしてないパンク ソングレビュー12曲

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キャリア的にも音楽的にも僕らの琴線に触れるバランスをしてるのだ。
 
カッコいいんだけどスカしてるとか、凄いんだけど偉ぶってるとか、全くそういう嫌なところを1ミリも感じない
ライブの彼らからも、その曲からも、チルでナチュラルな爽やさが急速に流れ込み、実はそれが超絶的にスタイリッシュなバランスを保っている事に気づく
マイクの緩く粗いボーカルがそうさせるのかもしれない。
潔いメロディアスでアンセミックなサウンドと、メロコア燃える高速ビートの順風を受け、大海に滑り出すように爽快に、力強く音を引っ張っていく。
 
はみ出し者のパンク感もありながら、ハッピーでクリアな彩りもある。
一通り味わったパンクのメロディーの中でも、群を抜くみんな大好き感がにじみ出てる。
自然とアイコニックさが出る、あざとさゼロのポップパンクバンド。
彼らがナチュラルに音を鳴らし続ける事は、スカしてて偉ぶってるやつをスイスイと渡りぬけて、いつの間にか楽しい音だけを届けてくれる。
この自然なジャストフィット感自体がとてつもなくスゴいバンドなんだが、そこに阿ることなくパンク臭く音を鳴らせるスタンスがライブの無双ぶりにもつながるんだろう。
とってもミラクルなバンドだと、一回りしてそう思うのである。
それでは何曲かピックアップしてレビューしていきます。
 
1.The Broken Bones
The Broken Bones

The Broken Bones

  • MXPX
  • クリスチャンミュージック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
ブロークンボーンズ。説明不要に近い名曲。
聞いたら雪の光景が目に浮かぶ位の刷り込みだったけど、ライブでやってくれてその光景を塗り替えてくれた。名曲ってのは思い出が次々と増えるのだとしみじみ思う。
キャッチーなリフがパチパチと弾けるメロディーはさり気ない隙のなさを感じさせつつも、何の考えもなく全力で走ってくる様な無鉄砲感もある。
 
2.Punk Rawk Show
今まで何百回聴いて、これから何千回聴こうとも鳥肌立つ様なポップパンクアンセム。
走りに走るメロディーも、ザクザクのキャッチーなサウンドも、100%楽しいシンガロングも、合言葉的フレージングな「俺たちが行くところなんて無いんだ、パンクロックショーに行こうぜ!」も、全てを満たし無駄なもの一切なしの弾けるヤングアンセム感。
これを一緒に歌いたくて僕等はライブに行くし、彼らもライブをやるんだろうと思える繋がりすら意識できる一曲。
 
3.What Ad


MxPx - Want Ad

1stのポキナッチャくんに入ってる初期の名曲。勝手に彼のイメージソングにしてる大好きな記念碑的な一曲だ。
反射的に身体を動かされるショートで速くてラフなパンクナンバー。
ローファイ&ライオットそしてメロディックという、完璧なポップパンクを体現した曲だと思うのだ。
 
4.My Life Story
My Life Story

My Life Story

  • MXPX
  • クリスチャンミュージック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

スピーディーメロディックパンク。ライブでも定番の代表曲。
突風みたいなドラムに、メロディックな旋風が心地よく吹き抜ける爽快感高めのナンバー。
彼女に遅刻の言い訳をするっていうテーマも最高にファニーである。

 

5.Middlename
Middlename

Middlename

  • MXPX
  • パンク
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

文句なしのメロコアアンセム。

耳から脈々と伝わり心臓の奥の方からアツい衝動が滲んでくる。
ドカドカのビートに、ザクザク刻まれるギターが、混ざり合って伸びやかに耳元まで滑ってくるコースター感は彼らの中でも珍しいくらいストレートな感触。
男らしくちょっとシリアスな声も一瞬のノスタルジーを呼ぶ、いい感じ。
 
6.Chick Magnet
Chick Magnet

Chick Magnet

  • MXPX
  • クリスチャン・ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

明るく楽しいグルーヴィーなポップパンクブギ的な一曲。

ハッピーなグルーヴに、引っかかりの良いなだらかなメロディーがクラウドサーフを呼ぶのだ。
超代表曲ではないパンクバンドのこういう曲って好き。
 
7.Lonesome Town
Lonesome Town

Lonesome Town

  • MXPX
  • オルタナティブ
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

Fat wreckから出した真のファンへ向けた一枚の一曲。

シンプルなインディーサウンドだからより、耳の近くで鳴ってるような頼もしい感覚。
カラフルさよりもシンプルに陽性のマインドが全面に出たすっごい自然な曲。
緩くメロディアスで柔らかいサウンドがナチュラルに馴染む。
 
8.Heard That Sound
Heard That Sound

Heard That Sound

  • MXPX
  • オルタナティブ
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

スケールを増したポップロックチューン。人気高い中期の代表曲。

彩度の強い爽快さは残しながら落ち着きはらった音、そしてちょっぴりアダルトな枯れ具合。
極めてナチュラルなスケールアップを感じる納得の一曲だ。
 
9.Responsibility


MxPx - Responsibility

伝説的人気のファニーなパンクソング。

変則的な曲構成の中にキャッチーなフレーズが乱れ飛ぶ、ちょっと忘れがたい一曲。

シンプルなリフレインにもアグレッシブさが凝縮されている。

この歌で責任という単語を覚えた。

 

10.Secret Weapon 


MxPx - Secret Weapon

ストイックな近年屈指のメロコアナンバー。
厚みを増した音はライブの中でも変化をつけられる強い一曲。
ギターソロもあるのだ。
瑞々しさよりワイルドさ際立つハードな魅力もベテランらしい。
 
11.Sad Sad Song
Sad Sad Song

Sad Sad Song

  • MXPX
  • オルタナティブ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 個人的に好きなミドルナンバー。

ちょっとレトロなコーラスにグッときた。
田舎っぽいポカポカした気持ち良さ。
こういう淡い曲が得意な事も彼らの魅力だと思う。
12.Linda Linda (English version)
Linda Linda (English Version)

Linda Linda (English Version)

  • MXPX
  • ポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 どぶねーずみ、ブルーハーツのカバー。

ブルーハーツの凄さも心に来るけど、彼らの日本語の暖かさはそれだけで涙が出そう。
僕らの英語はきっとこう聞こえてない。
アレンジも彼ららしい躍動感とほんのりの哀愁があってベストだ。
 

ポキナッチャ君は永遠に

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パンクロックに限らずだが、音楽のスタイルは時に窮屈になり得る時がある。
ゴリゴリのパンクは不良の音楽だと白い目で見られ、聴きやすいのはファッションだと唾を吐かれる。
周りで怒ってる人がなんて言おうが好きな物を信じてれば良いと思うんだが、MXPXってバンドはすっごいバランスであんなにも楽しい音を鳴らす。
間口の広いというか懐も深く、難しくない様に鮮やかにパンクを表現して魅せた。
イカした事なしには生きてられない、けどヤバい感じはしない爽やかさは、ちょっとだけ顔が変なポキナッチャ君の感じまさにそのもの。
多分、僕はここ何日かで言えば、彼の顔を見た回数で世界トップクラスだ。
その度にMXPXのパンクロックショーにまた行きてぇなと想いを馳せながら日々暮らすのが、幸せなのだ。
 
 
MXPX Album List
ティーンエイジ・ポリティクス

ティーンエイジ・ポリティクス

 

 

Life in General

Life in General

 

 

Panic

Panic

 

 

 

Let It Happen

Let It Happen