Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

【今月の新譜③】Beck 'Colors'

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ハイスタに続き、リアムに続き、オルタナ王子ベックの新作カラーズに想いを馳せる!

いつもご覧いただきありがとうございます!

今月の新譜3枚目は、オルタナ王子のベックの新作を聴きました!

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前作の’モーニング・フェイズ’の幻想世界でグラミー賞も獲得し、次ノーベル賞を獲るロックアーティストはベックだと思っていた所、制作に取り掛かったと噂がたった新アルバム。

それから待ちに待たされていた所、難航か?みたいな情報もあり、気持ちが薄れかけていた所、急に発表された新作カラーズ。

ハイスタの巨大なバンドスコアとか、リアムを待ちわびてるとかの所に、ぶっこまれたベックの新作情報は、前者のアーティスト達とは全く違う高揚感が既にあった。

ふわふわと、浮かびながら消えていく様な期待感。

だいぶ待った甲斐があった鬼才の新作。

途方も無いほどの思考とパワーが込められたカラーズ、これはハマる。

今回はベックの新作に想いを馳せる。

 

その他豪華な今月の新譜はこちら!

www.footballsoundtrack.com

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Beck 'Colors'

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カラーズ

カラーズ

 

 

iTunes
Colors

Colors

  • ベック
  • オルタナティブ
  • ¥1650

 

完璧なポップアルバムだ。

アルバムごとに幻想とか電脳の世界と、現実世界を行き来する様な癖のあった彼の作品。

今回はモダンでリアルな世界に鳴らす、オルタナティブでパワフルなポップアルバムだ。

抜群の聴きやすさと底知れないオシャレな音の洪水。
あらゆる音楽を融合させた化学反応のポップな煌めき。
色々増えてるだろうこういうトラックを操るアーティストの中でも、ずば抜けた存在感であり続けるベックの才能を堪能できるし、それを10曲に詰め込んだというこの作品の芸術性にも驚愕する。

 


Beck - Dreams (Official Audio)

 

ロックのジャンルを自在に往来しつつ、ドリミーでダンサブルなモダンなポップ。

様々な音が入り混じり、その中で圧倒的にポップなフォルムを描くベック流の最新モードは、軽い聴きやすさと共に、広く深く広がる音世界に引き込まれる引力もある。

1つ1つの音を、どこ行った?と探してしまう変幻自在な音世界のワクワク感。

 


Beck - Wow (Lyric Video)

 

とにかく一曲一曲がパワフルで、フワフワした浮遊感よりも、ロック的な音の振動を感じる。

芸術的で、更にその温度が高く、直に聞いた時のパワーを想像させるライブ向きの楽曲が多いかもしれない。

1人とは思えない。言うなれば2人。
デュオっぽいのだ 。ベックと、もう1人のベックが重ねて作った重厚な厚みを感じるのである。

カラフルなトラック達、それでもどんな音のカラーも、境界を淡くぼやかせるベックの声により、アルバム全体で一枚の絵画になっている様な一体感もあるのだ。

RPGとかのラスボス近辺で、マップを切り替えるたびに今までのマップがゴチャゴチャになるとこ。

世界観は変わらず、時間も光景も空気も全部入り混じる様な、そんな印象を受けた快作。

これはしばらくヘヴィに浸っていたい。

 

ソングレビュー

1.Colors
Colors

Colors

  • ベック
  • オルタナティブ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

潤いに満ちたナンバーで数分で陶酔させられるタイトルトラック。

どう感性を働かせても、現実世界のどこともリンクしないファンタジーな光景が浮かぶ。
笛の音がすごく好き。
 
2.Seventh Heaven 
Seventh Heaven

Seventh Heaven

  • ベック
  • オルタナティブ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

流行りとも言うべき瑞々しいメロディーを圧倒的な音のクオリティで。

優美なギターラインとモダンなリズム。
キラキラと水面に反射する様に、見渡せばどこまでも続く輝きがシンプルに美しい。
 
3.I'm So Free
I'm So Free

I'm So Free

  • ベック
  • オルタナティブ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

モダンジャズ的ピアノメロディーから、刻まれるギターと焦燥的なサウンド。

強めのビートと、スタイリッシュなムード、これぞベックらしい変態的なオルタナソング。

 

4. Dear Life


ベック 「Dear Life」 リリック・ビデオ

カラフルポップロック。
麗しのピアノリフがどっかに行ったと思ったら超絶的にメランコリックなギターリフ炸裂する。
ガラッと音を変えても、ベックの曲だと言うべき記名性は変わらない高次元のアート性は一貫した一曲。
 
5. No Distraction
No Distraction

No Distraction

  • ベック
  • オルタナティブ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

くぐもって枯れたカラフルなファンク。

ファンキーで突拍子のないベースラインに跳ねるぼやっとしたメロディー。

一瞬ゴリラズっぽい音が混ざる荒野感。
乾いたギターが最後には爽やかな風の様にまとまって心地いい。
 
6.Dreams


Beck - Dreams (Official Audio)

この先行で公開されてたリードトラックに全世界のベックファンは期待を高まらせていたと思う。 
ドリーミーなダンスポップナンバーで、不可思議でフワフワしたカラフルなリフとメロディーのリズムが、ゆらゆらしつつもパワフル。
転調の瞬間の歪むギターの異次元さ、マジで曲が変わったのかと思う。
嵐の様に巻き込みながら何事もなかった様に元に戻る飄々とした一曲だ。
 
7.Wow


【日本語字幕Ver】 ベック 「WOW」 リリック・ビデオ

ヘヴィでドリーミーなポップ。
物凄い自然の奥地にいて、それが全部幻想のようなモダンで力強い色付け。
ヒップホップ的感性がにじむ、チカラ強い不思議なナンバー。
 
8.Up All Night


ベック 「Up All Night」 ミュージック・ビデオ

ギター&ピアノポップ。
叩きつけられる様なギターから、ストリングスも映える、PVの様にめちゃくちゃな混ざり具合。
躍動的なビートに高揚感を引っ張られる。
混ざってぼやける瞬間の幻想性が美しい。

 

9.Square One
Square One

Square One

  • ベック
  • オルタナティブ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
パキッとしたピアノナンバー。
ジャジーでブルージーなビッググルーヴ。
駆け抜ける様に鮮やかな一曲。
 
10.Fix Me
Fix Me

Fix Me

  • ベック
  • オルタナティブ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

ラストトラックは艶やかな幻想的なナンバー。

壮大な世界観を作る様々な音もごちゃつかず1つの物語にまとまる、安息に収束していく心地よさ。
もう一回最初から聞きたくなる、そんなリセット的な要素もある、ホワイトなナンバーだ。