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Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

【バンド&ソングレビュー10】Beady Eyeに想いを馳せて-オアシスの先のインディーロック【リアム・ギャラガー】

ソロ発売前、リアムを振り返りBeady Eyeに想いを馳せて

今、最も僕が待ち遠しいのはリアムギャラガーのソロアルバムだ。
今年の夏、サマソニとソニマニへの出演が決まり、ますますその期待は高まる。
 
 
ノエルがやらないオアシスの楽曲もやる予定があるそうだ。
噂ではBe here nowをやるらしい。

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さてBeady Eyeというバンドをご存知だろうか?
オアシスの解散はノエルの脱退という意味合いが強く、オアシスという名前を捨てる事を残ったメンバーが選択した事で、逆にオアシスの名前を永遠なものに閉じ込めた。
Beady Eyeはノエルを除いたメンバーで始めた新しいバンドだ。
2枚のアルバムのみで活動を終えてしまったが、リアムの声に触れたくてふと聞いてみると意表を突かれるくらい素晴らしい
リアムの声に対する熱が上がっている今だからかもしれないが、凄くいいぞこの音は
オアシス後の不条理な期待に飲み込まれた格好になったけど、それすら包み込むような優しい音を奏でるバンドだった。
今回はそんなBeady Eyeに想いを馳せたい。
知らない人も是非、読んでみてくれたら嬉しいです。
 

Beady Eyeとは

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2009年にオアシスはノエルの脱退で終焉を迎えた。
その後に残ったメンバーはBeady Eyeと改名しレコーディングをスタートする。
ボーカルのリアムギタリストのゲム・アーチャーとアンディー・ベルドラマーのクリス・シャーロックの元メンバーとベースを加え、ソングライティングはリアムとベルとゲムが曲を持ち寄っていた。
2011年に1stアルバムを発表。2013年2ndアルバムを発表し、その翌年2014年に早くも解散を発表する5年足らずの活動だったが、精力的にツアーも周り、オアシスの楽曲を披露する事もあり局地的に話題をさらっていた。
 
早い話、何度も言うがノエルが抜けたオアシスのメンバーの新しい音楽であり、世間的にはオアシスに近いサウンドを期待されていたバンドだった。
リアムがビッグマウスで何を言おうが結局は彼等Beady Eyeの楽曲よりも、オアシスの楽曲を歌うリアムを求められていた中、それでも絶妙なバランスでオルタナティブに曲を作り、リアムは自分の声に新たなアイデンティティを見出した、その結晶がBeady Eyeだった。
 
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1stの音源が発表された時のリスナーの反応は、なんだオアシスの延長のメロディーをやってるだけじゃないかいや全く違うインディーロックじゃないか、とか結構2分していた。
そんな中で、なんだかんだ凄いセールスを記録する辺りは流石だけど。
僕はすなわち、それがオアシスの名残も残しながら、新しいオルタナさも感じる絶妙な瞬間の結晶なのだと思う。
変化を求めてた人にとっては、唖然とするくらいにベーシックなサウンドで、それでもその彩りと深さみたいなものはさすがと頷かされるクオリティーを持っていた。
 
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ノエルのギターがない寂しさも存分にありながら、そこからミニマムに振り切りセピアなインディーの香りが漂う。
リアムのボーカルの一点突破ではなく、曲全体でそれを後押しする雰囲気があった。
ボロボロだったリアムの声も、落ち着きを取り戻し、躍動感よりも深みを増して染み入るように響く。
音域が狭まった事を見事に逆手にとって、表現力を増す円熟のボーカルを魅せたリアムは、このバンドでも唯一無二の音だった。
 
ソングライターのアンディーとゲム、そしてリアムの曲を織り交ぜる事で表情を変えながら彩りを加えられる事も大きいポイントだった。
よりオルタナティブでロックサウンドだけにとらわれない幅の広さを魅せる事になる。
 
全体通して大人の叙情的で枯れた空気、瑞々しさとはかけ離れた所でも確かな生命力を感じる思慮深い音を感じる。
ブリットポップの死、オアシスの死をもう一度噛み砕いた、オルタナティブな空気感は時代背景も反映し、それを彼らがやることに大きな意味があった。
過去にすがる様な気持ちが感じられたとしても、それはそれでokで、それでも彼らの曲にあった魅力は強烈だった。
 
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オアシスは超えなくとも、その先を見せる事に成功したBeady Eyeは存分に良いバンドだった.。
オアシスという巨大なモノに押しつぶされそうでも、ある意味リラックスしたようなナチュラルな音は、凄みを感じるオルタナティブロックを創り上げていたと思うのだ。
新しい伝説ではない、全く違う別の語り継ぎたいバンド
是非聴いてみてほしいバンドだ。
 

ソングレビュー 10

軽い気持ちでリアムの声が聴きたいなって聴いてたところ、そんな気持ちを吹き飛ばし深く深く曲に引き込まれてしまう名曲達。

10曲を厳選してまとめてみました。是非聴きながらご覧ください。

 

1.The Rollar


Beady Eye - The Roller

1stのリードトラックでバンドの始動のシンボルにもなったキャッチーなロックナンバー。
くぐもった木漏れ日の中の様な音の中、ゆらゆらした歌い方でも、エッジの効いた声のリアムは健在。
インディーでビッグメロディーという新たな側面が、親しみやすいリズムで心躍りやすい。
王道から一本だけ奥に行ったような、いいバランスの音。
 
2.Four Letter Word


Beady Eye - Four Letter Word

アルバムのファーストトラック。アンディー・ベルが書いた。
性急なビートに残響の濃いずしっとくるロックサウンド。
合わせる様にリアムの前のめりな声の迫力が凄い。
オアシスの続きだと思ってたら頰つらを叩かれるような新鮮なエモーショナル加減だ。
 
3.Beatles And Stones 
Beatles and Stones

Beatles and Stones

  • Beady Eye
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes
テンション上がるタイトル。リアムが書いた曲だ。
グルーヴはUKロックのそれでザ・フーに近い。
セピアなメロディーの中で、跳ねるような声。
モチーフに恥じないくらい無駄を削ぎ、尖らせたシンプルで美しいロックンロールだ。
 
4.Millionaire


BEADY EYE - 'MILLIONAIRE'

アンニュイで心地よいギターメロディーが流れていく代表曲。
優しさを増したリアムの声と相まって、開放感溢れる音の重なりが気持ちいい爽快感。
全体のポップな中のインディーな音のひっかかりが心地いいポップロックだ。
 
5.Kill For A Dream
Kill for a Dream

Kill for a Dream

  • Beady Eye
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes
しっとりしたミドルチューン。
冒頭の柔らかい旋律から優しく凛としたリアムの声が細部まで響き渡る。
大きな見せ場よりも淡々と進むスロージャムで耳に触れる心地の良さは彼らの中でも随一だ。
 
6.The Beat Goes On


Beady Eye - 'The Beat Goes On'

オアシスのサウンドに近い、そしてそれ以上の切なさを感じるロックバラード。
かつてない程の光に満ちた暖かみで、混じりっ気のないピュアなハートフルさ。
オアシスの事も、ロックの事も、きっと僕らの事も、この曲が全て包んでくれる。
 
7.Flick Of The Finger


Beady Eye - Flick of the Finger

2ndアルバムから荘厳なブラスビートの目立つミドルロックチューン。
地を這うような音が、じわじわと滲み寄ってくるような巨大なスケール。
飾り気のない、そっけないくらいのストーレートなリアムの声。
それがいい、と頷きたくなる巧みな一曲。
 
8.Soul Love


Beady Eye - Soul Love

2ndのリアムが作ったミステリアスなロックナンバー。
マイナーで不穏なメロディーの真っ暗闇をリアムの声が漂うような 展開。
デジタルの信号音の様な音がさらに焦燥感を煽る。
艶やかにしっとりと、肉感的に温度をもったリアムの歌い方が曲に息を吹き込んでいるみたい。
 
9.Second Bite Of The Apple
Second Bite of the Apple

Second Bite of the Apple

  • Beady Eye
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes
色んな音が弾むミクスチャーポップロック。
ベックとかのオルタナに通ずるワクワク感。
表情がある起伏に富んだリアムの声が楽しい。
アッパーにポジティブに色鮮やかな色彩が浮かんでは消えていく。
 
10.Don't Brother Me


Beady Eye - Don't Brother Me

丸くなって淡く揺らめく様なのに、何故こんなにも鋭く心に響く声なのか。
優しさに溢れたメロディーはリアムのピュアさの一端だ。
この音に引き込まれていつの間にかリアムの声とギターの音以外がセピアになっていく。感覚はオアシスで感じたものと同じだ。
 
 
以上、ご覧いただいた皆様ありがとうございます。
リアムのアルバムを待ちつつ、かつてのバンドの良さも再解釈できる、書いていていい時間でした。
こういうバンドこそ、広めていきたい。
それではまた別の記事で。