Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

【音楽雑記】雪に寄せるコラム

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音楽と共に、東京の雪に、子供の頃を想いを馳せる

都心が大雪である。

”ユグドラシル”の頃から比べて、僕が思い描いていた姿とは違う感じにでっかくなりすぎて、何となく聴いていなかったバンプの’スノースマイル’を久々に聴きながら街を歩く。

こういう日には絶対的に合う。

スノースマイル

スノースマイル

  • BUMP OF CHICKEN
  • J-Pop
  • ¥250
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都心のウリであるハズの交通はあっという間に麻痺してプチ混乱が起きる。

迷惑な部分もあるんだが、そのしんしんとした抱擁感もあって、何か特別な日という印象が物凄く強い。
というか迷惑だと思う辺りに歳をとってしまったんだなって今日そんな気が巡った。
 
真夏の太陽のもとで、夏休みの自分たちで作った秘密基地があったり自転車で冒険したりとか、そういう想い出を思い出す事は多々あるが、こういう雪の日にこそ子供の頃を思い出すのかもしれない。
 
 
東京で生まれ育った僕にとって雪は特別なものだった。
夏の太陽は、子供心にもういいよって位しつこい時もあったが、雪は本当に数えるほどしか思い出の中にない。
ちょっとでもチラつけば友達と一緒に大騒ぎで、半袖に手袋というわけわかんない格好で走り回る。
もっともっと積もれと心から願い、真夜中まで起きていた。
ふと全く音がなくなり止んじゃったのかなとカーテンを開ければ、世界は真っ白に染まっていた。
公園も向かいの家も道路も。
言葉を呑む。
本当に美しいモノを見て、息を呑むという原体験をしたのは、実はこの時の雪かもしれない。
ホワイトストライプスのこの曲の様にポツリポツリとした孤独感が襲う怖さすらあった。
 
いつもの夜よりも明るくて、学校で歌わされた蛍の光の歌詞ってこういう事かと理解し、明日の雪合戦の約束を心待ちに床に着く。
あれだけ眠れなかったのに、あっさり寝付けたのも、白い世界があまりにも圧倒的で、良いものを見れたという抱擁的達成感に包まれてたんだと思う。
 
Wish It Was Snowing Out

Wish It Was Snowing Out

  • MONOEYES
  • ロック
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大人になって、その存在が変わってきた。
寒いし滑るし電車なんて遅れまくるし、仕事の関係で職場の施設は大丈夫かとか、そういう不安が常によぎる。
子供の頃、留まるところ知らないテンションの僕らの横で雪国出身のヤツが、あぁうんそうだね、位の反応だったのが何か大人だったのは、きっとそういう事だ。
雪がどれだけ大変で、冷たくて、重いかって事をわかってたんだろう。
今日僕の上に降る雪は何にも変わっちゃいない。
僕がきっと変わった。
何となくいつもの日常以外の事がメンドくさかったり怖かったりしてんだろう。
凄く大変な目にあうかもしれないし、きっとそういう人がたくさんいる事も慮る事は大事な事だ。

 

Lover In the Snow

Lover In the Snow

  • リヴァース・クオモ
  • ロック
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それでも心のどっかで、子供の頃を投影して、面を上げてワクワクするのも大切なことだ。

強烈な高揚感では無いにしろ、穏やかな気持でしんしんとワクワクを重ねるのも、いいじゃないか。

またかよ、と思うかどうかは、僕次第だ。
だから雪は白いのかもしれない。
大人になって持ってるものとか知ってることとかも増えて、きっとどう思うかも、その時自分の周り次第というのもあるかもしれないが、一瞬でもスイッチの様に子供の時のような想いを持っていきたいな、と思う。
 
明日までにはだいぶ積もりそうだ。
子供の頃を敢えてなぞる様に、窓の外を眺めてから、床につくとするのだ。
 
 
それでは、また別の記事で。