Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

アルバムの1曲目特集!至極のオープニングトラック25選【洋楽ロック 音楽コラム】

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ROCKアルバムのオープニングを飾る1曲目の名曲を集めたコラム!

日本と洋楽のアルバムの違いを知ってるか、と先輩からドヤ顔で受け継がれてた豆知識がある。

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世界のROCKアルバムは1,2曲目にキラーチューンを持ってくるのだ。

必ず地元か学校の音楽に詳しい先輩がドヤ顔で教えてくれて、それをすぐ下の奴にひけらかす。

だからロックは洋楽は凄えんだ、と何も根拠も考えずに言いふらしていた。

ホントは色んな理由がある。

アルバムの出し方やシングルの出し方が日本とは違ったり、星の数ほどのアルバムがある中、実に合理的なトラックリストになっていったというわけだ。

確かにだ、余程知ってる曲が無けりゃトラック1から聞くだろう。

 

そのアルバムのオープナーに相応しい印象的な1曲目に過去沢山出会ってきたのだ。

そのままタイトルトラック、又はそれに準ずるキラーチューンだったり。

コンセプチャルな作品の場合、ストーリーテリングな一曲だったり。

まさしくそのアルバムのバンドの名刺がわりの一発

今回はそんなアルバムの強烈な一曲目、リフの1音目から世界感たっぷりのスーパーなオープナー達を集めてみました。

デジタルにどっからでも聞く事が出来て、CDショップでアルバムを買う事が無くなってきた昨今、今こそ想いを馳せたいオープニングトラックの重要性。

CDショップの店頭の試聴機を聞いてる心持ちで聞いて頂けると幸い。

それでは行きます。

 

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1.Cage The Elephant 'In One Ear' アルバム Cage The Elephant

まずはヒップでオルタナティブな唯一無二のロックスタイルで、モダンロックに風穴空けたケイジ・ザ・エレファントの傑作1stアルバムのオープナーから。

ロックファンであればあるほど期待をそそられる、激烈な高揚感が必ず待ち構えてると思えるリフ。

限界まで引き付けられた後、スタイリッシュに弾けるエキセントリックなギターの応酬と、ヒップでファンキーかつガレージなボーカルのラッシュに心を奪われる。

唯一のロックスタイルの幕開けに相応しい起爆的な要素と、それがモダンでポップだというアイコニックさで、見事に彼らのベクトルを決定付けていた。

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2.Get Up Kids 'Coming Clean' アルバム Four Minute Mile

エモいって言葉がロックを知らない若者に定着した昨今、これがエモじゃと投げつけたいゲット・アップ・キッズの一曲。

洪水のようなギターメロディーの音塊に捉えきれない量の感情を込めてラフに叩きつけられる。

目まぐるしい程のパンキッシュなスピード感で鋭くチクチクと刺さる。

この心を掻き回されるほどの圧倒的な量の哀愁こそ、エモなのだ。

 

3.The Strokes 'Machu Picchu' アルバム Angles

天才バンドのネクストステージはいつも予測できない。
継続か破壊か、只ならぬ期待を寄せられつつ、華麗に予測を上回ってきたストロークスのオープナー。
マチュピチュというタイトル通り空中都市にいるような浮遊感と不可思議さ、そこに宇宙的な近未来感もミックスした次元の違うサウンド。
別世界のトリップ感をものの数秒で味あわせてくれるコンセプチャルな世界観。
それでいてざらつくギターのガレージ感とボーカルの揺らぎから感じるセクシーさ、ストロークスならではのエッセンスも感じる驚異的な一曲。
 

4.Hi-STANDARD 'Maximum Overdrive' アルバム Growing Up

ハイスタのパンクアンセムも名盤’グローイングアップ’の1曲目だった。

これぞパンクのオープナーというマキシマムな高揚感。

キッズがワクワクしながら買って、1曲目その最大の期待を軽々凌駕する爆発するようなパンクサウンド。

このやんちゃなギフト感はこの頃から卓越していて、だから僕らの世界で一番のロックバンドになったのだ。

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5.The Kooks 'See The Sun' アルバム Konk

シュッとしたバンドの多いモダンUKロックの中でも、特にシュッとしていて更に玄人もうならせるサウンドクオリティーを誇っていたザ・クークスの1曲。

まるでラストトラックの様なしっとりと聴かせる感触は見事に心を掴ませる魅惑的なもので、そのタイドな感触を残したまま燦めくように輝き出すメロディーも実に美しい。

卓越した技術からくる艶やかな音色とハスキーなボーカル、一際目を惹く、眩く暖かい輝き方をした彼ららしい優しい手触りの職人芸、穏やかに燦めくオープナー。

 

6.New Found Glory 'Understatement' アルバム Stick And Stones

ニュー・ファウンド・グローリーの大名盤にしてポップパンクシーンのド真ん中にあった最大のアルバムのオープナー。

ELLEGARDENの細美武士がDJを務めていたのインターネットラジオ番組’ライオットオンザレディオ’のオープナーにも途中まで使われていた良い想い出。

しがらみも余計な思いも全部すっ飛ばして、キッズの心にダイレクトに刺さるパワフルなパンクビート。

ラフな感触で投げつけられる様なパワーとクリアでハイトーンなボーカル&グッドメロディーの浸透性で、目が覚めたような開放感に包まれる屈指のオープナー。

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7.The All-American Rejects 'My Paper Heart' アルバム The All-American Rejects

ポップパンク旋風の中、オシャレにエモいスタイリッシュなバンドの走りだったオール・アメリカン・リジェクツのセルフタイトルアルバムの1曲目。
しかもこれでデビューという中々の重要度の1曲。
どんな奴らだ?を閉じ込めた軽快なワンダーサウンドを爽やかに披露。
ドリーミーなサウンドエフェクトと爽快なアコースティックメロディーの相性は抜群で、スタイリッシュに刻まれるビートと少しこじれたボーカルのセクシーさもあって弾けるようなクールな魅力になっている。
 

8.Sugarcult 'You're The One' アルバム Start Static

世界で一番エロくスモーキーなポップパンクバンド、シュガーカルトの1stの1曲目。

アンプにコードを繋いだような音から先行するドラムのパワフルでキャッチーなビート。

程よく歪んだメロディアスなギターがメランコリック気味に滑空して、ティムのエロい声を聞いた僕は10秒とたたずにこのバンドと一生を添い遂げようと決めた。

ロックンロール的なスピード感にメランコリーな質感もシャウトもあり、ショートトラックながら見せ場も一杯。

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9.Good Charlotte 'Little Things' アルバム Good Charlotte

精力的な活動を再開した重鎮ポップパンクバンド、グッド・シャーロット

’ディスイズグッドシャーロット’のMCで始まるデビューアルバムのオープナー

ポップでパンクなグルーヴに乗せるラップは、陽気でちょっとワルそうで若いエナジーに満ち溢れていた。

ベンジー兄弟の掛け合いが不敵でカッコイイ、強烈なアイコニックさを持つバンドとしての名刺代わりとして存分に機能した一曲だ。

 

10.Sum41 'Underclass Hero' アルバム Underclass Hero

いつまでもソリッドで危ない雰囲気を持ったポップパンクバンド、サム41の重要な一曲。
実は自らの楽曲’Subject To Change’の焼き直しの曲であり、メタリックな原曲からポップパンクリメイクを施した。
ギターのデイブの脱退(現在は復帰)と共に、ポップパンクムードを引き戻すキャリアでも重要なナンバーだ。
もっと尖ったままでいてほしい、という声も決して100%裏切ってはいない重厚さも持った濃厚なメロディアスさは、単純な原点回帰を超える姿だった。

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11.All Time Low 'This Is How We Do' アルバム  So Wrong, It's Right 

モダンロックの中において、どこまでもわかりやすくポップパンクシーンの旗手となったオール・タイム・ローがブレイクした2ndのオープナー。

出て来てはいなくなるのはポップパンクの新星の常、それでもそうとはならないパンチ力と只事じゃないアイドル性を持っていた。

チリチリしたリフから溌剌でエッジーで超楽しいパンキッシュな時間の幕開け、高速回転のビートから滑り出すドラマチックなポップパンクのエンターテイメント性。

彼等が本当の超新星だった事に間違いなかった、そんな今聞くとそのパワーをひしひしと感じるグッドトラックだ。

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12.Foo Fighters 'All My Life' アルバム One By One

世界最強でありながら世界最高のパフォーマンスを続けられるカリスマ、フー・ファイターズの最強ロックオープナー。

2017年サマソニで初めて観て、この曲で始まった瞬間は僕の人生で最もロックな時だった。

暗がりからジリジリと導火線に火が点いていくような引きつけで星5つのロック的な期待度の中、一瞬にして引き込まれる超引力のデイヴのロックボーカル。

全くもって期待を裏切らないパワフルな彼らの姿のオリジナルな部分が尖りまくった強度も鋭さの満点の爆発。

まさにハードにソリッドにグランジーなアンセムは一挙手一投足、細部の細部までカッコイイ脅威の頼もしさだ。

 

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13.Green Day 'Nice Guys Finish Last' アルバム Nimrod

僕らがグリーンデイだからこそアルバムへの期待度は計り知れなくて、彼らもそれに抜群のオープナーで応えてきた。

玄人好みの名盤ニムロッドのオープナーのこの曲もライブのハイライトになる存在感を放っていた。

トレのドラムを皮切りに弾ける強力なパンキッシュバンドサウンドは、やっぱコレだと本能を掴まれる。

ガツンと来るベースがうねりを作り、骨太に疾走る最も愛着を持ちやすい形で途轍もない爆発力を産む。

ややニッチなアルバムを越えてファンに愛されるキラーナンバーだ。

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14.Travis 'Writing To Reach You' アルバム The Man Who

スコットランド発UKロックの良心の粋を極めた、トラヴィスの一曲。
彼らのキャリアの分岐点となった超重要なアルバムのオープナー。
社会批判的なロックのハードな部分は他のバンドに任せ、超自然的で穏やかで雄大なメロディーをオーロラの様に輝かせた。
麗らかで少しだけ鬱な絶妙に優しいサウンドで、彼らの唯一無二のバンドになった輝かしい一曲。
 

15.Beck 'Elevator Music' アルバム The Information

自らを掴ませない様に音楽性を行き来させるベックのオープナーはとても重要。
今回のアルバムはどっちだ?その代わり一発目でわかる様になってる、というアルバムというアート作品を司る根源的なオープニングトラック。
無機質で近未来的な奥行きのサウンドエフェクトにバキバキのブレイクビーツ。
ベック流のパッチワークを施したミクスチャーがベックらしい気怠げなヒップホップグルーヴのライムに独創的に集約される究極のストリートアート的オープナーだ。

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16.Arctic Monkeys 'Brianstorm' アルバム Favourite Worst Nightmare

ロック界に燦然と輝く脅威のデビューを果たした後のアークティック・モンキーズの2作目のオープナー。

恐るべき1stからの2ndで更にノリノリの彼ら。

彼ら史上最高のリフをここで持ってくるクリエイティビティ、今やライブでも大合唱のリフでモダンロック界のアンセムになっている。

刺激的で魅力的なロックの甘美な嵐でどこまでも記憶に残るオープナーだった。

 

17.Kula Shaker 'Hey Dude' アルバム K

インディーでオルタナでサイケに世界を染めたキラーバンド、クーラ・シェイカーの衝撃のオープナー。

変化球でありながら豪速球という異常な完成度。

シャープなロックサウンドと広がっていくサイケな空間とクールでソリッドな質感が同居するサイケデリック・ロックの一種の最高峰をここに持ってきた。

唯一無二のフリーキーなロックの嵐の気配はギンギンで、彼らはこのアルバムのみで世界を倒してみせたのだ。

 

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ポップパンク/ストリートシーンの中心に居て素っ裸でBMX乗ってた頃と明らかに変わったブリンク182の新境地セルフタイトルアルバムのオープナー。

パンクをベースにストリートカルチャーを反映したミクスチャーで、この曲は音の眩しさはそのままにオルタナティブなニューウェーブポップパンクになっている。

曲の終わり際の音の重なりが良い味。

大好きな一曲で、パンク/ストリートバンドとして突っ走り、この瞬間ゴールラインすら付け抜けきった革新的な一曲だった。

 

19.Lagwagon 'After You My Friend' アルバム Let's Talk About Feelings

超ベテランストリートパンクバンド、ラグワゴンの名オープナー。

ライブと一緒のテンポで振りかざされる。 

個人的に、このバンドを知るのが遅過ぎたのだ、パンクスプリングかなんかのライブで知って格好良くて初めて買ったアルバムだった。

パンクのアグレッシブな男らしさ、だからこその哀愁と味わいあるメロディー、それを変幻自在に躍動させるビートと、このレジェンダリーなパンクバンドを知るにはうってつけの一曲。

 

20.Nirvana 'Blew' アルバム Bleach

ニルヴァーナの1stのオープナー。

世間的に2ndネヴァーマインドが先に出るからこそ、きっと誰もが通る道の一本隣の道の暗がりで輝くインディーなパワーと美しい衝動が際立つ。

ダークでヘヴィーなグランジサウンドの異常な切迫性、荒廃的なだけでないスリルと高揚が鈍く光り容赦なく刺さる。

重く沈んだ境地でのアングラでパンク的な熱はラフであるからこそ、暴力性も垣間見えて1stらしい抑えきれない勢いも感じて素晴らしいのだ。

 

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21.Radiohead '15 Step' アルバム In Rainbows

レディオヘッドはロックとは、を粉々にし続けてきて、全く何をするかわからない。

インターバルを空けた事が更に謎で不安感が一杯で聞いたアルバムでの衝撃。

ただただ漂流するサウンドに異様にテンション高いトムのファルセット。

ロックでもポップでもなく、明るくも暗くもない超越的芸術のサウンド。

遥か未来、それこそ1000年単位で未来でも聞かれてそうな無機質なアート感とドライヴ。

値段をリスナーが決めるというどエライ方法で売られたこのアルバムの手法も凄かったが、このオープナーの世界観は驚異的だった。

 

22.Jimmy Eat World 'Bleed American' アルバム Bleed American

世界一美しいエモーショナルロックバンド、ジミー・イート・ワールドの名盤のオープナー。

美しいメロディーを激情的に迸るように歌う彼らの真骨頂で、ギターサウンドが渦巻きながら次々に炎に感情を入れ込み燃え盛る大火にしていく。

アルバムの名前は9.11以降、ジミー・イート・ワールドに変更したが、アルバムタイトル通り痛みすら感じるエモーショナルに響いたキラーチューンだ。

スリリングな音圧、炎が燃え盛るようでも、全て真っ白に染める様な美しい音影は後世にも残る。

 

23.The Beatles 'Taxman' アルバム Revoler

ビートルズのサイケな名盤7thアルバム・リボルバーのオープニングトラック。

きっとオルタナティブロックの始まりはここなのだ。

不可思議なリズムを作るベースラインとリフ、美しくソリッドに泳ぎ雑多なサウンドは混雑せず音色の綾がある。

今聴いても全然こんな歌あるし、ビートルズの偉大さとかは時が経つほど・僕が年を取れば取るほどわかる。

 

24.Weezer 'My Name Is Jonas' アルバム Weezer(Blue Album)

心のバンド、ウィーザーの1stのオープニングトラック。

個人的には世界一のオープナーで大切にしたい一曲。

このボーカル、ジョナスって言うんだ。としばらく思っていた。

キラキラと眩しく反射するギターメロディーから、ヘヴィな属性のパワーポップメロディーが振り下ろされる経験したことない類の快感。

このアルバムと出会ったからこそ僕があると、ファンはみんなそう思える彼らとの大切な絆となっているグッドメロディー&グルーヴの来世でも出会いたい屈指のオープナー。

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25.Oasis 'Rock 'N' Roll Star' アルバム Definitely maybe

世界一のオアシスの世界一のオープナーで締める。

デビューアルバムの1曲目で俺はロックンロールスターだ、と言って様になるという奇跡の貫禄。

ソングライター・ノエルが’全てを込めた’と言うメッセージ性、大らかで不遜でふてぶてしいまでに爽快で何処までもついていきたくなるビッグな引力を持ったド王道でスペシャルな歌。

名刺代わりというか名刺に書いて有りそうな、俺達こそロックンロールスターという事実を、後は僕らが受け入れるだけだった最強のオープナーだ。

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アルバムの一音目を聞き逃すな

以上個人的に心に刺さった25曲のアルバムのオープナーをセレクトしました。

お楽しみいただければ幸い。

アルバムの一音目を聴き逃してはいけない。いくら音楽の聴き方が便利になってもだ。

ジャケットで心躍り、ワクワクしてヘッドホンを耳にかけ、試聴機で1音目を聞いた衝撃は何時迄も心に跡を残すし、たまらない快感なのだ。

 

それではまた別の記事で。