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Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

【名選手・名監督】監督・名波とジダンに想いを馳せる【似てる同い年】

同い年の若手監督、かつてのレジェンドの監督に想いを馳せる

フットボールには浪漫が必要だ。
野球ゲームみたいなもので、全ての能力がオールAの選手より、Cが中心で良くてBだけどプラスαで能力な上がる特殊能力をたくさん持っていた方が魅力的な選手な気がするのだ僕は。
 
 
それは監督においても同じ事が言えるのだと最近思う事があった。
レアル・マドリードの監督ジネディーヌ・ジダンとジュビロ磐田の監督名波浩である。
名選手から名監督を目指す険しい道を進みだし、シーズンを戦い抜いてファンをある程度安堵させる様な成績を残した。
突出したクリエイティブさを持つフットボーラーが描くサッカーは、ミニマムなリアリズムの中にも鮮やかな浪漫溢れる光景を見出そうとしている。
 
今回はジダン、名波、両監督に想いを馳せる。

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同い年のレジェンド

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ジダンは2006年あのW杯決勝の退場劇で引退。
名波はジュビロ磐田を去った後、いくつかのチームでプレーした後、最後にジュピロ磐田に舞い戻り2008年引退を表明した。
選手としてもピーク時に代表の10番同士対戦経験があり、ポジションもボランチとトップ下でかち合う事もあった。
実は2人とも同い年だ。
 

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その後2014年終盤に名波はジュビロ磐田の監督を引き継ぎ、ジダンも2014年にセカンドチームの監督に就任した。
何かと経歴のタイミングが被る両者だが、タイミングが一緒ということはもれなく、その境遇も考えなければいけないタスクも一緒だと言うことだ。
 
名波はJ2シーズンの終盤戦でチームを引き継ぎ、ジダンもシーズン途中からトップの監督に引き上げられた。
どちらも燻るチームの起爆剤として、かつてのバンディエラにチームを託した格好で、満を持して、というタイミングではなかった。
そういうスタートであったからこそ、彼等の監督としての船出は現状でのマキシマムを探すリアリズムなフットボールに終始する事になる。
 

リアルな戦い

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2017シーズンを前にしたカンファレンスで名波は、自チームのスルーパスからのシュート数というデータを持ち出した話を展開していた。
元イングランド代表長身のターゲットマンFWジェイを中心としたクロスボール主体のサッカーを展開しJ1総合中位で終えた昨シーズン、そのスルーパスからのシュート数はシーズンで5本に満たない数字だったという。
逆説的に言えば、ジェイという大型の得点源、クロスボールの精度、サイドの厚み、という自らのチームの素材を活かしたフットボールを迷うことなく突き進んだ結果だと言える。
ジダンにおいてもトップチームを途中で引き継いだシーズンで同じことが言えて、結果的に早々にシーズンの優勝はなくなり、CLに専念できる環境の中、スペシャルになりきれず融合すればロマンあふれるフットボールに成りえたピースの10番ハメス・ロドリゲスをあきらめ、スタメンの固定とジョーカーとしてのサブ組の融合を果たし、魅惑的というよりはより鋭いサッカーで欧州制覇を成し遂げた。
 
クラブの停滞を打破するため、「丁度いいか」くらいの感覚で、絶大な人気を誇るクラブの英雄を監督に据える。
その無茶振りに応えるために、リアリズムの一点突破を図る必要があったのだ。
 

名選手が監督に、その特殊さ

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名選手が名監督になるという事のロマンはどこにあるのか。
それもレジェンドと呼ばれるレベルの選手で、引退から何十年も経っているわけではなく、そのプレーが選手たちの目に焼き付いている。
想像するだけで、愉悦的になれるロマンの多くがそこにある。
 
選手目線での多大なる経験がモチベーターとして、的確に選手の心の根を抑え、そのカリスマを持って選手に前を向かせることができる。
ギリギリの瀬戸際に陥っても、勝ち取った栄光の軌跡を選手の目線で反芻し伝える事が出来る。
 
そして何よりプレーヤーとしての絶対的な技術が、あらゆる場面で選手の助けとなる大きな金言になる。
プレーの本当に細かい感覚的な部分にフォーカスし、チームとしてというかその選手個人にとって生涯モノのアドバイスを得れるのだ。
プレーヤーなら誰だってジダン・名波のボールタッチや創造性の源は知りたいものである。
 
その何気ないアドバイスにファンとしては最もロマンを感じる。
もちろんそれだけで名将扱いは出来ないが、技術が受け継がれる様な楽しみは持っていいと思うし、他の名将が持っていない特殊な部分だ。
名波の元で性根から鍛え上げられ飛躍した同じレフティーの小林、ジダンから自信を得たモドリッチやクロースは屈指から世界最高のレベルのミッドフィルダーまで成長した。
そのプレーヤーの飛躍の手ごたえ胸に、チームとして大きな飛躍の為に準備していると言っていい両者に更に期待が広がる。
 

浪漫に満ちたチームを

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先の名波のインタビューの通り戦術のバリエーションの少なさを自覚していた中、中村俊輔という願ってもいないピースを手に入れた。
 
 
かつて代表の10番のリレーを経て、お互いをリスペクトし合うゲームメーカー同士の先輩後輩が同じチームでと言うのも既に湧き上がるものがある展開だが、確実にチームの戦術の幅を広げるピースとなる。
名波の目指す理想のサッカーがどのようなものなのか、まだわからないが、それはN-BOX時代のジュビロであり、自身の黄金時代にゲームメイクをしていたチームなのだと思う。
それが日本で類を見ない突出したゲームメイカーを10番に据え、どういったフットボールが展開されるのかが楽しみだ。
 

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ジダンの場合も骨格と肝になる部分は、既に見えてきている。
自身の経験の中から、魅惑の攻撃の裏仕事を一手に引き受けたマケレレのポジションにカゼミーロを抜擢し、レアルに欠かせない選手として確立。
ギャラクティコの最初から最後までを知る存在として、レアルが近年最も輝いていた時代の教訓を活かした人選である。
爆発力のある3トップの個人能力を活かしながら、リアリズムとロマンティシズムのバランスを取った戦術は既に成した。
そこにこの夏で補強禁止が解けるレアル。ジダンがどんな選手を欲しがるのか。
実に興味深いシーズンになりそうである。
 

かつてのアツさを今のチームで

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90年代~00年代を最もフットボールがアツかった時代と信じきっている僕にとって、この2チームは注目の存在なのである。
あの時代の鮮やかさを引き継いだフットボールが見たい。
そこにスーツを着た名波とジダンなんて、ロマンがあるじゃないか。