Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

【ロシアW杯の見方のススメ】サッカー日本代表 攻撃のデュオに想いを馳せる

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W杯の見方のススメ サッカー日本代表を攻撃ユニット、黄金コンビとデュオで考えてみる

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www.footballsoundtrack.com

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W杯イヤーだ。
本番三ヶ月前にして日本代表はかつてない程ヤバいという風潮が強めだ。

ありとあらゆるメディアでどう上手く貶すかという批判合戦が繰り広げられている。
監督に従いすぎ、個人の問題、チームの幅の無さ、選手層の薄さ、決定力不足、テストにビビって縮こまっている。
メディアの批判を集めて一個にすれば、最低最悪のチームが出来上がりそうだ。

考えてみると確かに個人でも力を発揮できず、チームとして日本の良さを活かす戦術もない。
そしてその辺りに関しては、この時期ではもうどうしようもない。
というかまだまだテストしてる段階で何となくのベスト11すら決まらない。

では何を期待して僕らファンはどう希望を見出せばいいか?
考えた結果個人個人よりも、攻撃のユニット/デュオにあると見た。

W杯の私的な楽しみ方その3。
今回は日本代表のデュオ、ユニットについて想いを馳せる。

 

なぜそう至ったか?

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スポーツには個人単位の戦術'個人戦術'という考え方がある。

サッカーでいうボールコントロールのテクニック的な部分を個人技として、そうではない部分。

オフザボールの動きだとか、ポジショニングだったり、サッカーヴィジョンに関わる部分だ。ウイイレとかパワプロとかでざっくり言えば能力値以外の特殊能力的部分も含まれるのかもしれない。

その一人一人の個人戦術の特徴を捉え、その上でチーム戦術が機能するのが理想で、実際細かい部分にフォーカスした時に各チームの心臓部分にこういう特別な個人の戦術が活きているチームは実に強い。

バルセロナに置けるシャビやイニエスタだったり、卓越した個人戦術で場面を変えられる力もあり、チーム戦術にも溶け込む。

チームと個人が自然と同じ向きを向いているのだ。

 

日本代表の問題点もここにある。

チームとしての戦術で、ボールを相手に持たせ奪い速く攻撃する、というコンセプトが高いレベルであまり機能していない。

それを活かす・実現する個人戦術を持った選手が確立していないまま、その戦術を行う事で、見ている方としての違和感・不信感に繋がっているのだ。

今からサッカーを変えるのは難しいし、個人戦術だけ見て理想論を語ってもバランスを崩し崩壊する。

ではそのバランスみたいなものを取るにはどうすればいいか。

今回はグループ戦術にフォーカスをしてみる。

攻撃のユニット・相性のいいデュオ・グループで考えるのはどうだろうか。

 

一人で相手を崩し切る事は出来ない、チームとして動くほど成熟していないなら、

2-3人の攻撃のユニットに希望を見出してみるのだ。

翼くんと岬くんまでは行かないが、この2人を一緒に使えば何か起こるかもしれない。

その背景・プレーヤーとしての特徴が魅力的なコンビがいくつか見つかった。

そういうケミストリーの可能性を追ってみるのも面白いかと思うのだ。

僅かな時間でもいい。

そんな少しでもこの組み合わせが実現すれば、ワクワクとした攻撃ができるんではないかと思うユニットをまとめてみました。

 

1.トップ下・清武 弘嗣 とワントップ・大迫 勇也

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清武は天才的なMFだ。

広大な視野と卓越した技術、それに阿らないスピーディーな状況判断を下せるサッカーヴィジョンも有る。

現在は怪我で離脱中だが、欧州遠征の時点で居ない事で逆に評価を上げた選手の一人だろう。

もし間に合うのであれば、不動のワントップ・大迫とのデュオの時間を極力多く取る事が必要だろうと思う。

アジア予選でも日本の最も攻撃が機能していたのは彼ら二人が健在の時間だった。

大迫のフィジカルを最も活かせるタイミングで縦パスを入れられる清武は、だからこそ正確なポストプレーで確実にリターンをもらうことが出来、縦の二人で大きなダイナミズムを産むことが出来るのだ。

 

2.トップ下・香川 真司 と ウィング・乾 貴士

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セレッソ時代の若き2人はJ2ながら圧倒的な攻撃デュオを形成しリーグを席巻、知る人ぞ知る日本の未来だった。

海外リーグに身を置く様になった2人でもその感触は忘れていないはずだが、コンディションのタイミングが合わなかったりで、同時出場はほぼない。

鋭く仕掛けるタイプのと、ゴール前の微妙な位置でボールを扱える香川が近くでプレーすれば、相手DF には対応に追われるはず。

ポジションチェンジやダイレクトプレーを駆使し、捕まえきれないスピードとテクニックを発揮できれば大いにかき回せるコンビなはずだ。

何よりもゴールデンコンビ的なお互いを必ず見ている見えない信頼感みたいなものが、最も僕らの期待をふくらませるデュオである。

 

3.ウィング・本田 圭佑 と サイドバック・長友 佑都

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長い間代表に名を連ね、責任とともにプレーする彼ら。

多くのコミュニケーションを重ね、連携を高めてきた。

本来、得意とするポジションは両極になるが、アジア予選でゴールに繋がったシーンでは本田長友のサイドまで流れてきて、鮮やかなワンツーで長友が抜け出してクロスに繋げた。

そういう僅かな一瞬を、事前に話し合って狙ってやれるコンビは中々いない。

スタメンで同時出場の可能性もあるし、そういうプレーを一緒に出ている時間には期待したいし、ベテランらしい潮目の読み方で勝負に出る瞬間を作って欲しい。

 

4.フォワード・小林 悠 と ボランチ・大島 僚太

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Jリーグ制覇の原動力になった2人は代表では新鋭だ。

定位置を確保しているとは言えない小林は絶妙なオフザボールの技術を代表で出しても、全くパスが出てこないジレンマを抱えている。

絶対に相手DFはここにパスが出てれば危なかったと、肝を冷やしているはずなのだ。

フロンターレでは中村憲剛がそういう役割を担っている背景もあるが、現代表の攻撃のタクトを期待される大島も後ろから見ていて歯がゆいはず。

大島の怪我があり、小林も途中出場が多い背景もあって、今のところあまり同時プレー機会はない。

仮に大島が理想的な高い位置で前を向けたとしたら、絶対に小林は動き出すはずだ。

それを逃さない大島ではないはず。

お互いが同じチームで日本一になったからこそ生まれる信頼関係は絆は強い。

 

5.ウィング・宇佐美 貴史 と ボランチ・柴崎 岳

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プラチナ世代の筆頭の2人。

足りないのは場数だけで、本来は代表で全権を握るべき世代だ。

安定的でこそないが、才能は強烈な可能性を秘めているのは周知の事実のまま、W杯を前にようやくそれが少しずつ芽を出してきた。

柴崎がリズムを作り、最適なタイミングで宇佐美に渡る、そういうお互いの長所を活かした狙いを共有出来る高次の絡み合いが見たい。

この2人のプレー時間は、このW杯後も考えた時大きな意味を持つはずだ。

 

デュオの相乗効果

お互いの力を何倍にもする様なご都合の良いコンビなどはいない。

それでもお互いを必ず見ている確信があるからこそ、彼らにしか出来ないグループ戦術が生まれる事がある。

そしてそれは背景も含めて実にロマンのあるシーンになる可能性があるのだ。

一人では勝てない、全員は統一仕切れない。

それでも確かにあるデュオの絆が、チームを動かし相手を崩す楔になり得ると思う。

この中の幾つかのデュオが結成する瞬間を楽しみにしつつ、W杯を見るのもいいのかな、と思うのだ。

 

それではまた別の記事で。