Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

曲の中にバンド名が出て来るロックソング11選 【音楽ファンを悶絶させるバンド間の浪漫飛行コラム】

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溢れる思いを歌詞に載せて 曲の中にバンド名が出てくるロックソング特集

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曲の中の歌詞に、他のバンドの名前が、単語として出て来る事がある。

こういう曲のジャンルに、誰か格好いい名前をつけて欲しい。

聞いてて分かるとドキッと心が躍り、その関係性にゾクゾクしてくる音楽ファン悶絶の瞬間。

彼らも、あの彼らを聴いてたのか。

大体想像通りのバンド名が出てくると、感動の電流が流れじわーっと胸に幸福感が広がる。

バンド名というワードだけで音楽ファンにとっては一般的なワードより多くの情報量を詰めることが出来るし、’ロックバンド’という単語が何よりもロマンのあるモノなのだ。

横の繋がり、縦の憧れ、たまにディスり、彼らもあの時聴いてたあのバンド、単純に強い意味を込めた単語として使用する、色んな形で出て来る。

曲の中にバンド名が出て来る、それだけでスペシャルに鳴るロックソングの11選。

今回は歌詞も覚えてて、思い入れのある曲を1987年生まれロック好き的にピックアップしました。

きっとまだまだあるはずなので、見つけ次第追記していきます。

音楽ファン垂涎の浪漫飛行コラム。

素敵な暇つぶしになれば幸いです。

 

 

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1.Simpleplan 'Grow Up'


Grow Up

永遠のポップパンクアイドルSimple Planの1stの最後の曲に収録され彼らのライフアンセムになったナンバー。

'This is Who I Am and This Is What I Like.GC,SUM and BLINK and Mxpx Rock'n My Room.'とキャッチーでロールなリフに載せて、その瞬間は冒頭から訪れる。

「これが僕の好きなモノ、グッドシャーロットにサム41にブリンク182にMXPXが僕の部屋でなるのさ。」

と、憧れのポップパンクバンド達の名前が、小気味よく畳み込まれる。

彼らより少しだけ先輩のポップパンク旋風のド真ん中にいたヒーロー達。

それが鳴り続ける暮らしを選ぶのだ。
親や教師が眉をひそめる事に気を配って、その部屋から出る、ライブハウスに行かなくなるっていうあんたらの言う成長はクソだ。

ポップなパンクの蒼いエネルギーが純度100%でキャッチーに鳴り、シンプルプランならではのファニーな朗らかさが満点、それを相乗して加速させるパワーワードのバンド達には、’そんな生活最高だよな’って途轍もない説得力が有るのだ。

 

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2.Mxpx 'The Way We Do'


MxPx - "The Way We Do"

今度はMXPXからSimple Planへ向けて。

'When Face To Face destroyed our van Our freezing balls, crossed Canada with Simple Plan Or stealing third, from Bad Religions dressing room''とメロコアパンク神バッド・レリジョンの名前も出てくる。

クラウドファンディングで制作費を募り実現した、2018年のモダンなパンクアルバムに入った一曲。

彼ららしい爽やかなスケートサウンドのMXPX版これが俺の生きる道。

リフとビートとボーカルが箒星の様に火花引きつつ流れていき、ナチュラルに枯れた良いムードがポップになりすぎずどこまでもリアルで、ほんの少しだけ立ち止まり振り返る事の出来るベテランならでは味わいすらある。

こんなに年取ってちょっと弱音が溢れそうだけど、 でも今これだけ爽やかに高らかに宣言できるポップパンクライフストーリーは間違いなく本物で、絶対に自分たちだけじゃ出来なかった。
数多くのバンドがきっといるはず、もちろんシンプルプランとの関係性は飛び抜けて良くても、このお互いたくさんの年を過ごしたタイミングで名前が出てくる事は両バンドのファンとしては嬉しいし、どこか上のGrow Upに対するお返しみたいな想像までしてしまう。

 

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3.Green Day 'Amy'


Green Day - Amy [Unofficial Video]

27才の若さでこの世を去った稀代の歌姫Amy Winehouseへ捧げるグリーンデイのバラッド。

ポツリポツリと鳴るアシッドで艷やかなギターメロディーに優しく抱きしめる様で大きな愛情に溢れる声。

パンクシンガーの攻撃性を脱いだナチュラルな姿、これぞビリー・アームストロングのシンガーとしての本領だ。

'Amy Don't You Go.I Want You Around'

グリーンデイより年下の後輩シンガーでありながら、その死に大きなショックを受け自らの公式サイトにいち早くこのリリックを載せた。

圧倒的な存在感の清涼な歌声を持っていつつ、パンクな姿勢でオルタナティブな存在だったエイミーと、パンクなアイコンでありながら稀代のロックシンガーであるビリーは、どこかシンパシーのある存在だったのかもしれない。

そう思わせるには十分な程優しいし、純粋な音楽家同士の愛が華麗なレトリックで彩られ降り注ぐ音は心に残る。

 

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4.Weezer 'Heart Songs'


Weezer - Heart songs + lyrics

Weezerのソングライター、リバース・クォモに影響を与えたハートソング「心の歌」を自伝的に振り返った1曲。

指の滑る音まで暖かく聞こえるギターのしらべに乗せた全キャリアにおいて最高のアコースティックバラッド。

穏やかなレイドバックからパワーポップビートを帯びてついに彼らの曲がハートソングとなるのだ。

アバからアイアンメイデン、ジューダスプリースト、プリンスマイケルに、ニルヴァーナと幅広くボーダーなど無い音楽愛に満ちた名前達。

焚火の前でCDラック眺めてるような、優しくオーガニックな浮遊感はリバースのメロディーセンスが冴えるし、徐々に熱を帯びるハードなサウンドも彼らの真骨頂的で、音的にもライフストーリーを彩るよう。

'Michael Jackson's in the mirror' 'Had a baby on it, he was naked on it'

「マイケル・ジャクソンは鏡の中に」「そこには裸の赤ん坊が映っていて」

こういうリバースらしい奥ゆかしい表現も凄く好き。

 

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5.Bowling For Soup '1985'


Bowling For Soup - 1985

アメリカを代表するポップロックバンド、Bowling For Soupの代表作となったキラーチューン。

もともとは同年代に活躍したちょっと先輩のSR-71というバンドの曲で、その曲の世界観に心を打たれたカバーを頼み込んで了承をもらったらしい。

デビーという名のしがない主婦を主人公に、彼女が1985年に青春時代を懐かしみ現実を嘆く姿を明快でちょっと切ないポップパンクサウンドに乗せる。

ブルース・スプリングスティーンマドンナニルヴァーナがMTVを席巻する少し前の時代。

U2ブロンディーワム!モトリー・クルーと、アメリカン・ロックの当時がわかるストーリーも僕らの知らない世界。

もう途轍もなく良いポップメロディーセンスと鮮やかにザラつくギター、そこにストーリーの相乗効果でセピアな色彩が信じられないほど鮮やかに広がり、それこそパーソナルな想いも投影し涙が出てくる様なエモーションが迸る名曲。

 

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6.NoFX 'I'm Sorry Tonny'


NOFX - I'm So Sorry Tony - with Lyrics

最もパンクを貫く現役最強パンクバンドNOFXが贈るNo Use For A Nameのボーカルで2012年急死したトニースライへの献歌。

’お前より凄いソングライターにあったことない’

’トニーの悪口を言ってる奴にあったこと無いよ。アイツが作った歌みたいだろ?’

いつも吐き捨てる様な中指立てまくりのリリックとは違う、本当に真っ直ぐで純情な友情は、社会のはみ出し者のパンクス同士だからこそ美しい何かがある。

ファット・マイクの涙も枯れた様な語りから、まるでNUFNの様な爽やかなポップパンクサウンドに乗せて、トニーへ届けと歌う。

残された子供達への描写や、自分も怖くなったって赤裸々な言葉、更には最後にもっと話したかったという後悔の念で、I'm Sorryという言葉になっている。

そういうマジな思いを言葉にするのも、パンクスならでは。

 

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7.ELLEGARDEN 'Cuomo'

Cuomo

Cuomo

  • ELLEGARDEN
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

ELLEGAREDENのボーカルでありソングライターの細美武士が敬愛してやまない、Weezerのボーカルギター、リバース・クォモへ捧げたショートチューン。

事ある毎にWeezer愛を語る細美にとって、最高級のリスペクトを結晶にしたこの歌は、クォモやウィーザーというワードこそ出てこないものの、ファンであれば心から頷ける鮮やかなトラック。

泣き虫ロックだ、弱虫だ、と言われてるけど、それは唯一無二で貴方だけしか持ち得ないめちゃめちゃ素敵なマインドだ。

ファンとして、そしてミュージシャンとなった時、ますます深まる愛を曝け出したメッセージ。

王道なんか無くてもいい、と教えてくれたのはWeezerであり細美武士だったのだ。

ざらつくギターと呆気にとられるほどのポップさ、Weezerっぽいパワーポップサウンドを凝縮したサウンドデザインも素敵。

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8.Sugar Ray 'Under The Sun'


Under the Sun - Sugar Ray

誰もがうっとりするサーフロック・バンド、シュガー・レイの夏にピッタリのレイドチューン。

Run DMCだったり、Culture Club,The Crash,Men Without Hatsといったレジェンドの名前が出てくる。

海沿いの道路に車を停めて、夕日を眺めて、その車から流れてくる美しいロック達。

あの夏の情景というテーマで歌わせれば、シュガー・レイは多分歴代最強かもしれない。
あらゆる人のパーソナルな情景にもリンクする、鮮やかなソングライティングは圧巻。

 

9.SR-71 'Axl Rose'


SR-71 - Axl Rose

上のボウリング・フォー・スープの'1985'の原曲を作った、SR-71のナンバー。

'1985'でもそうだったけど、あの頃に強烈な想い出を残してきた、という郷愁的・懐古的なテーマが得意なバンドなのだ。

まさしくガンズ・アンド・ローゼスのアクセル・ローズがタイトルになっていて、80年代に黄金期を迎えていた歌の主人公が、”アクセルはどこへ行った?”と、取り残された現状を嘆き、そして強がる一曲。

The VinesThe White Stripesについていけない、というワードも出てくる。気付いたら僕もそんな事言ってるかもしれない。
そんなセンチメンタルさを絶妙に倍増させるメロディーワークが伝えていきたい一曲。

 

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10.椎名林檎 '丸の内サディスティック'


丸の内サディスティック - 椎名林檎(フル)

日本のロック界を震撼させた、シンガーソングライター椎名林檎という存在を、歴史に刻みつけた最強の1曲。

ベンジーことBLANKEY JET CITYのボーカル/ギター、浅井健一が登場する。

どこまでも赤裸々で容赦のないワードの飛ぶ椎名林檎的シティロック、その象徴となる’そしたらベンジー、あたしをグレッチでぶって’というワード。
どこまでも淫靡でリアルで、衝撃的でロック的な愛情が、色んな人の目を覚まさせた「誰か」の歴史を動かし続ける驚異的な一曲だと思う。

11.斉藤和義 '僕の見たビートルズはTVの中'


「僕の見たビートルズはTVの中」斉藤和義

日本の誇るシンガー・ソングライター、斉藤和義の古き良きレトロな名曲。

ビートルズの名前が、怠惰で冴えない生活の対比、TVの中という憧れの先で出て来る。

「おじさんは言う。あの頃は良かったな。解る気もするけど、タイムマシンはない」

多分死ぬまで後100回くらいは思いそうな事、ズバッと鮮やかに言ってくれるじゃないか。

胸を締め付けつつ、爽やかに感情を煽る、斉藤和義の声は日本のシンガーとして後世に残したい。

 

バンド名に単語以上の想いを込めて

きっと、恐れ多くて、リスペクトが強すぎて、そのバンド名を使えないって事もあるだろう。

まとめながらそんな事も思った。

ただ、ここに出てくるバンド達も、並々ならぬ思いをそれぞれ言葉と音にしている。

それが僕らの耳にも、さり気なく届いた時、こっちも並々ならぬ幸福感で満たされるのだ。

 

それではまた、別の記事で。