Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

【ライブレポート】New Found Glory 20th anniversary tourに行って来た!

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2018.3.23 New Found Glory 20th anniversary tour In 新木場スタジオコースト

 

前編のスペシャルゲスト、YellowcardのRyan Keyのアコースティックステージはコチラ!

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バンドレビューはコチラ!

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New Found Glory 20週年のステージ

ライアンの声の余韻で微笑みながら、一旦フロアを出る。
出ればすぐバーがあるってのは、良い構造だ。
酒が無くなりゃすぐ行けば良いし、ちょっと疲れたらすぐ休める。
ライブハウスを使いこなしてる感ある人が多い印象だ。
 
再びフロアに戻り、静かに情熱を溜め込む。
19:25くらいに暗転。
ディスコかって程の登場SE'Never Gonna Give You Up'にミラーボールまで降りて来て雰囲気は最高潮に。
 
ミラーボールに気を取られてる内にいつの間に出て来てたNFGのメンバー。
喋る間も無く分厚いドラムとキラーリフの'Understatement'で幕を開ける。
 
デカイNFGタオルをマントの様に羽織ったジョーダンがステージを飛び跳ねながら煽る。
まずはステージの上の熱をフロアにも伝播させる様に、俺たちはあったまってるぜと、最適なオープニングアンセムぶりもきっと20年変わらないのだ。
ちっとも衰えないエネルギッシュなジョーダンが、マイクを持った右手を突き上げオーディエンスに向ける光景は、ポップパンクのアイコンとしてストリート・アート的に残る瞬間だ。

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鉄板のハードアンセム、'All Downhill From Here'に続き、普段中々聞けない'Never Give Up'、'Who Am I'を次々に演奏しステージもフロアも幸せなムード。
 
 
最初のMCでは28曲やるからストレッチしとけと力強く宣言し、'Somthing I Call Personality' 'Truth Of My Youth' 'The Great Houdini' を立て続けに演奏して、喋る時間がもったいないと言わんばかりのスピーディーでジェットコースターの様なライブ。
疾風の様なポップパンクなサウンドがその決意を情熱に変え、フロアを熱くする。
 
ミドルでエモーショナルな'Doubt Full'のギターワークは圧巻だった。
キャッチーでエネルギッシュなサウンドがアイコン化されているNFGは、すなわちポップパンク史に残るギターメロディーメーカーでとあるのだ。
元々のツインギターが5年前にチャド1人になったギターもそれ以来何か凄みを纏っていて、ライブで軽快になって届くギターサウンドは十分過ぎるほどポジティブに捉えられる。

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ジョーダンが俺はスーパーマリオだとマントにしてるデカいタオルに触れる。
日の丸を模し、真っ白な生地の真ん中にNFGのロゴ。
白い部分も数々のメッセージがサインペンで書かれている。
イエローカードのライアンで21回って言ってたから多分もっと日本に来てるであろうNFG、そういう繋がりを形に行動にし続けてくれる彼らに見えない絆みたいなモノを感じるのは、この日僕だけではなかったはずだ。
 
ライブで初めて聞いた'Sonny'' Your Biggest Mistake''Over The Head,Below The Knees''At Least I'm Known For Somthing 'みたいなナンバーも、メロウにハードに、ライブのエネルギッシュな波動を伴って十分過ぎるほど響かせる。
1,2,3枚目のメロディック/ポップパンクのまさに渦中のアルバムを横断するセットリストで、僕らの彼らの曲への思い入れをまた1つのずつ強いものにしていくかの様で、歌いっぱなし演りっぱなしの怒涛のライブの中でもかけがえやい想い出を増やしていくのだ。
 
 
何枚出したっけ?ってくらいのアルバムのタイトルを本人達も思い出しながら並べて、その最新モード2017年のアルバム'Makes Me Sick'から一曲だけ'Party On Apocalypse'を演奏する。
トロピカルでカラフルに弾けるポップネスは懐古的だったセットリストを一気に瑞々しくしつつ、しかしたしかに地続きであるサウンドっていうことをライブで実感するのだ。
 
新曲から往年の名曲まで、めくるめくポップパンクなのは変わらないんだが、その中でも硬軟織り交ぜた緩急自在のセットリスト。
ミドルチューンが眩く包む感じ、ハードなエッジでズシッとフロアが重力を感じる時、爽やかにライブハウスの爽快度を上げる瞬間。
そういうライブ的なシーンを確かに創り上げられるのもライブ巧者ぶりを感じる。
この日に限っていえば巧者的な一体感も観る側にはあったし、一回ビール買いに行こうかなとか何ならビールを口に運ぶタイミングまで隣の奴と一緒だったりもした。
玄人向けだと老け込みたくはないが、そういう親近感は割と悪くないなと思う。

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'No News Is Good News''Head On Collision''Forget My Name'のキラーチューンを振り回しつつライブは佳境に入る。
歌に没入しながらバンドとしてのフォルムに見とれる瞬間もあったり、やはり絶妙なバランスをマキシマムに鳴らせポップパンクは実にアイコニックな音楽だ。
 
 
手応えだらけのライブは一度'The Story So Far'で締めくくる。
手拍子にもう一度漲らせた顔で戻ってきて、アンコールは4曲。
ピーター・セテラのカバー'glory of love'、これもレアなバラードナンバー'Ending Is Tragedy'をしっとりと鳴らす。
まだまだ声も演奏もバリバリだが、敢えて飛ばさず、降り注ぐ様なメロディーに心が満たされる。
 
最後のMCで、ここはまだハーフウェイだと、力強く宣言する。
もう20年行くとなると、ホントに凄い事になる。
僕も彼らもオジサンじゃすまない。それもいい人生だろうな。
 
そのハーフウェイの最後の曲に選んだのは'My Friends Over You'


New Found Glory - My Friends Over You

最後の最後に歌いたいこと、聴きたいことはコレなんだと、そう集約される事が何にも不思議じゃない不滅のポップパンクアンセムは、これまでの20年と一緒に今後20年鳴り響くことに鳴るかもしれない。

そんな気持ちを精一杯声に乗せ、ともに拳を上げる。

それに応える様な彼らの音圧は実に頼もしかった。

 

全28曲。

ホントにあっという間に鳴らしきった2時間。

初めてライブで聞けた曲もかなり多いし、どの曲来ようがお構いなしのポップパンクに対する信頼感を再確認するとともに、後20年は聴き倒してやろうと心にガソリンを入れたような時間だった。

外は雨だ。

それでもジョーダンの拳を上げた写真をあしらったTシャツを少しでも見せびらかしたくてパーカーのファスナーは上げずに今日は帰る事にするのだ。

2018年3月23日

 

セットリスト

1.Understatement

2.All Downhill From Here

3.Never Give Up

4.Who Am I ?

5.Somthing I Call Personality

6.Truth Of My Youth

7.The Great Houdini

8.Doubt Full

9.Sonny

10.Your Biggest Mistake

11.It's Been A Summer

12.Over The Head, Below The Knees

13.Singled Out

14.Party On Apocalypse

15.At Least I'm Known For Something

16.Balated

17.No News Is Good News

18.Head On Collision

19.Failure's Not Flattering

20.This Disaster

21.I'd Kill To Fall Asleep

22.I Don't Wanna Know

23.Forget My Name

24.The Story So Far

Encore

25.The Glory Of Love

26.Ending In Tragedy

27.Intro

28.My Friends Over You