Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

ロックアルバムのタイトルに想いを馳せて【声に出して言いたい象徴的なタイトル20選】

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ロックアルバムのタイトルに想いを馳せる

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今思えばだが、小学校の作文の時からタイトルは難しかった。

小学校の時から見栄っ張りな僕は、文章の内容が上手い事要約されていて尚且つ格好いいタイトルを付ける事がイカしてると思っていた。

大抵面倒くさくなってズバッと閃かない限りある程度考え込んだら’もういいか’と何となく決めちゃうことも多い。

今回はそんなタイトルの話だ。

 

ロックなアルバムのタイトルを追うコラム。

ジャケ買いはあるが、あんまりタイトル買いってのは聞いたこと無いが、アルバムタイトルは買った後、知れば知るほど効いてくる。

ただ声に出して読みたい格好いいネーミング。それでもその奥に大きな意味があったりする。
文学的に捻られてニヒルでレトリックなアートな字面もあれば、取ってつけた様な題名が意外と的を射たりしていて想いを馳せるのには深いのだ。

音楽ファンは音楽談義の中でもアルバムタイトルをきっちり略さず言いたくなるもんだ。

 

今回はそんな象徴的で要約力に溢れ、格好良くてズバッと声に出して言いたくなるタイトルのアルバムを集めてみました。

是非音楽とともに聞いて頂けると幸い。

 

 

前回までの小企画

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1.'SYNCHRONIZED ROCKERS' VA(the pillows tribute)

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日本のオルタナ・ロックの重鎮ピロウズの15週年の際に彼らの結成日にリリースされたピロウズが選んだ名だたるバンド達(ストレイテナー・エルレガーデンからバンプ・ミスチルまで)によるトリビュート・アルバム。

いきなりトリビュート・アルバムってのもどうかと思ったが一位ってくらい口に出して言いたい'シンクロナイズド・ロッカーズ'という完璧なぐらいの響きの良さ。

選ばれたバンド達によるカバーもそれぞれの色が出て素晴らしいが、ピロウズの独特なオルタナ性とラインナップのバンド達のオルタナ性とシンクロする部分も感じる日本ロック史に残る超名盤だ。

 


ELLEGARDEN - Funny Bunny [HQ]

 

2.'No Pads,No Helmets...Just Balls' Simple Plan

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2000年代のポップパンクブームの中心にいた俺達のシンプルプランの1stアルバム。

ポップパンク旋風の中でもそのきっかけとなるようなエネルギッシュな爆発力のあるアルバムだが、そのタイトルもポップパンクの心意気を表してる様なタイトルだった。

肘当ても、ヘルメットもいらない。いるのは金玉だけ(度胸)さ!

キッズ大好きな下ネタにも直で結びつき、'バカ'になることが何より美徳で賢くなんてなりたくなかったモラトリアムな青春魂が詰まっているのだ。

もう15年たった今でも彼らはこのアルバムを胸に最前線でライブを続けるポップパンクバンドで、僕らもその姿にこの合言葉を思い出すのだ。


Simple Plan - I'd Do Anything (Official Video)

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3.'Hard Rock Bottom' No Use For A Name 

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誰もが好き、という不可能を成し遂げた奇跡のストリートパンクバンド、ノー・ユース・フォー・ア・ネームの大傑作アルバム。

’ハード・ロック’と’ロック・ボトム’がかかっている造語のようだ。

ハードロックは文字通りだが音楽業界での過度な成功を表していて、ロックボトムは段底の浮浪者という意味だ。

大きな成功とどん底な生活が紙一重にな音楽業界の異常さをジャケットの写真とともに表していて、そういう達観的なドライさは彼らの大人っぽさの一端でもあった。

美しいメロディーとダイナミックなパンクビートに、少し遠回しな表現ながら本質を突いた詩の内容が魅力的だった彼ら。

意味を含ませたエモーショナルだからこそ僕らも考え、何度もリフレインするメロディーだからこそ信頼して心を寄せられるのだ。

 


No Use For A Name - Dumb Reminders (Official Video)

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4.'Is This It?' The Strokes 

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21世紀の始まりに君臨したロックアイコン、ストロークスのその始まりの1枚。

その後10年に及ぶロックの方向性を決めた歴史的な1枚になったアルバムは、目を惹くジャケットともにタイトルもニヒルでロック的だった。

’これがそれかい?’というそのままの意味。

メディアが狂騒的に盛り上げたいガレージロックリバイバルムーブメントの急先鋒として1stアルバムの前から既に祭り上げられていたストロークスは、膨れ上がったヒーロー像に冷水を浴びせる様に’君たちが言ってんのはこれなの?’と冷たく言い放った。

そのクールでロウで振る舞いがまたガレージロックらしさを加速させる事になるのも、極めて簡素なロックサウンドが芸術的なまでに荒んで鳴ったからこそであり、圧倒的にガレージな1枚として歴史に刻まれたのだ。

 


The Strokes - Someday (VIDEO)

 

5.椎名林檎 '無罪モラトリアム'

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日本で最もロックな女性シンガー椎名林檎の衝撃の1枚。

このジャケットも衝撃的だったが、最近森友学園の取材の様子と完全に一致と話題になっていた。

「幸福論」をはじめ彼女が10代で作りあげた、世を震撼させた研ぎ澄まされ破廉恥なほどリアルな声の集大成的なアルバム。

誰もが持つ社会不適合な時期=モラトリアムに無罪と冠をつけ、そういう時期の真っ只中にいるような立場を守るべくしてできたタイトル。

僕なんか世代ではあるが、同世代の女の子の友達で彼女に救われただろうなという子は何人か思い浮かぶ。

そのぐらい影響力の高いヒロインだったのだ。


椎名林檎 - 幸福論

 

6.Green Day 'Dookie'

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世界最強のパンクロックバンドとなったグリーンデイのメジャーデビュー作であり世界で最も売れたパンクアルバム。

ドゥーキーは’糞’って意味のスラングでジャケットにもそのままの意味で描かれている。

通算3枚目のアルバムでインディーで爆発的な人気を誇っていただけあり裏切り者・セルアウトと罵られても自分たちのスケールを確信・理解していた彼らがメジャー行きを決断した、その苦心と反骨心からこんなタイトルを皮肉的につけたんじゃないか。

そんな風に想いを馳せられもするが、ビリーは後年’タイトル付ける時に大麻でラリってた’と明かしたりしている。

何にせよ思いっきり挑発的でダウナーな内容でも根っから明るく解き放ったサウンドは世界を駆け巡り、クソだろうが僕らの家に一家に1枚は必ずある宝物なのは変わりないのだ。

個人的には大麻でラリってたってのもちょっと照れ隠しで、ちょっと男らしい決意の現れでもあるように感じる。


Green Day - Basket Case [Official Music Video]

 

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7.'In Utero' Nirvana

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ニルヴァーナ最後のスタジオ・アルバムとなった3作目のイン・ユーテロ。

作成中の仮タイトルが'I HATE MYSELF AND I WANT TO DIE'であったように、死ぬほど嫌な生活の中で何かを見出す為の3作目だった。

直訳すると'子宮内'という意味になる。

'NEVERMIND'のジャケットも水中出産がモチーフだったように、カートの芸術的趣向にも沿いつつ、生死を超えた真の原点回帰をイメージしたのかもしれない。

全てを経験して打ちひしがれたメロディーはそのままにノイジーなディストーションとブラックな聖書的な世界観は、他のどの作品よりも美しく、今となってはコレ以降のニルヴァーナを想像させない凄みすらある1stアルバムの様な傑作。

 


Nirvana - Serve The Servants

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8.Beck 'Mellow Gold'

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90sが生み出した天才オルタナ王子ベックの1stアルバム。

人々を煙に巻くような発言を繰り返し、お前は何だというレッテルをひょいひょい交わしながら、結局誰も理解できない所から超かっこいい音楽を鳴らすベック。

そのセンスは何重にも芸術的な仕組みが張り巡らされていそうで、この’豊潤’という意味にのタイトルも、たっぷり滴るほどの音楽性がつめこまれた作品を表しながらどこか皮肉的にあざ笑っているようにも読める。

この、むむむ・・・?って混乱させたままヴァイヴを感じる事こそベックの真髄であり、何だかわからない世界へ連れて行ってくれるのも豊潤な音楽センスがなせる業なのだ。


Beck - Loser

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9.'Milo Goes to College' Descendents 

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地球上の全てのパンクバンドに影響を及ぼしたディセンデンツの伝説的な名盤。

桐島、部活辞めるってよ。の大元をたどればここだ。

1982年リリース当時、パンクレコードと大学なんぞ全く結びつかなかったが、ホントにマイロはカリフォルニア大学に進学したのだ。

全然知らない人からみたら’だから何だ’って感じだが、字面から伝わる素朴さが彼らのキャラクターとシンクロする。

およそパンクを鳴らさなそうな純朴な奴が信じられないほどメロディックにタフにパンクを鳴らし、その等身大さを持ったまま伝説として残った奇跡は、このタイトルからも読み取れるのだ。


Descendents - Bikeage

 

10.'OK Computer' Radiohead 

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ロックに凍結させバラバラにしてただそれを見つめているような、そんなレディオヘッドの怪作OKコンピューター。

肉体的な音を排し、電子的な音に傾いた象徴としてコンピューターという言葉を使っているのではなく、そういうミキシング作業中にもただOKとしか言わないと、強烈にコンピューターさえも皮肉ったタイトル。

じゃあ彼らには何が残るんだ?と思いたくなってしまうほど、虚無的で冷たく寂しい。

そうやって心を凍らせた先に、一筋だけ優しさが首をもたげる。そんなメロディーがこのアルバムにはある。


Radiohead - No Surprises

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11.'Blood Sugar Sex Magik' Red Hot Chili Peppers 

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世界最強のレッチリが世界最強になった時に鳴らした伝説の名盤。

過激な変態ファンクロックバンドだった彼らが、その唯一の道を圧倒的なパフォーマンスで専有し王道とした飛躍的な1枚。

全く意味のわからない卑猥さだけは抜群のタイトルは、聞くと同時にムクムクと高揚感が勃興してどろどろに身体から欲望が垂れ流されるような強烈なパンチ力。

根源的な欲望を開放するためのロックなヴァイヴと激烈な下ネタを噛み合わせることでのズバ抜けたファンキーさは最早堂々としていて、怪訝な顔をしてる人すらも踊らせるマジックだった。


Red Hot Chili Peppers - Funky Monks

 

12.Weezer 'Death To False Metal'

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僕らのウィーザーが突如リリースした未発表曲集的なアルバム。

捨て曲なしの全てがウィーザーなアルバムで、どうして日の目を浴びなかったのか?と詮索してしまうくらいウィーザークオリティに優れたアルバムだ。

レコード会社移籍の際の置き土産とも言われる。

'似非メタルには死を'という伝説のメタルウォーリアー、Manowarのスローガンが掲げられる意味。

メタル大好きなリバースがふと自分のディスコグラフィーを振り返った時に、弱気に思った自虐的な彼なりのジョークなんだろうと思う。

そして常に自信満々でパワーポップを鳴らされるよりは、こういう憂鬱も見え隠れしたほうがウィーザーらしいのだと改めて思うのだ。


Weezer- Trampoline

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13.'Definitely Maybe' Oasis 

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オアシスが最初に世界を制したデビューアルバム、ディフィニトリー・メイビー。

巧みに引用を使う彼ららしく、ジェフベックの曲の引用だと思われる。

100%そうだというディフィニトリーと、多分というメイビーを組み合わせ何か断定できない感じを表してる。

史上最高のロックバンドになるとデビュー前から騒ぎ立てたオアシスにとって、この1枚のタイトルの付け方は凄く面白い。

まだ史上最高とは断定できないが、どうだい?

不遜で純粋な思いは、イギリスから世界の隅々まで鳴り響いた今、結果は明らかなのだと心より思う。


Oasis - Supersonic

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14.'Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band' The Beatles

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世界最古にして最高のロックバンド、ビートルズの金字塔。

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド。実に声に出して言いたい。

史上最高のアルバムにも度々輝く、技術的・芸術的・革新的にも最良のアルバム。

コンセプトアルバムとしての威力もさながらに、サージェント・ペパーという奇跡的な語呂の良さを全くの創作から産み出すという事が凄い。

ソルトとペッパーから来ているらしい。やはり台所から全ては産まれるのだ。


The Beatles - Lucy In The Sky With Diamonds

 

15.'Blink182' Blink182

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ポップパンクをカルチャーにまでした最強バンド、ブリンク182のセルフタイトルアルバム。

このアルバムを最期に活動休止に入った節目のアルバムだ。

やはりセルフタイトルはここぞと言う時に使うべきであり、彼らはこの内容このタイミングで使ったからこその飛躍があった。

ポップパンクを捨て、パッショナブルなエモーショナルは軸のままにニューウェーブ色の強いパンクサウンドにチャレンジした意欲作で区切りとし、セルフタイトルをつけた大胆さこそが彼らの本質的な魅力でもある。

’エニマ・オブ・アメリカ’でポップパンクを極めた彼らが、これ以上はないと思っていた自分たちを更に消化させた最強のアンタイトルドアルバムだ。


blink-182 - I Miss You

 

16.Zebrahead 'Panty Raid'

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ぶっ飛んだ下ネタとスピーディーなファンキーラップパンクを鳴らすシマウマ軍団ゼブラヘッドのカバーアルバム。

女性ミュージシャンの楽曲ばかりを集めたカバー集のタイトルが’パンティー泥棒’という、いかにも彼ららしいタイトル。

と、ふざけまくってるのはジャケットとタイトルだけで、中身のカバーは超かっこいい。

PVまでパロっている。


Zebrahead - Girlfriend [Avril Lavigne Cover] (Official Music Video)

 

17.'Sentimental Trash' Ken Yokoyama

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ジャパニーズ・パンクスの誇りで象徴なKEN YOKOYAMAのリアルな最新の1枚。

ハイスタを経て、ケンバンドを経て、復活もして、思えば遠くに来たもんだ。

そう想う気持ちを、センチメンタルに浸るクズ、として自虐的なタイトルに秘める。

まだまだ、という想いと、こんなにやってきたんだ、という想いが交錯するリアル過ぎるタイトルは彼らしくパンクスらしく歳を取ったということの証明なのかもしれない。

ホントに音楽やめてしまうかと思った、それでもこのアルバムがKEN史上最高に聞こえてくるのは、だんだん歳を取ってしまったからなのかもしれない。


Ken Yokoyama- I Won't Turn Off My Radio- from DEAD AT BUDOKAN RETURNS

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18.'A World Of Pandemonium' The HIATUS

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日本で最も美しいロックバンド、ハイエイタスの進化を見せつけられた脅威の3rdアルバム。

レトリックや高次の音楽的表現を組み合わせた穏やかながら空想性溢れた音世界。

大混乱の世界、というタイトルは、日常の世界を嘆く意味としても捉えられるが、むしろこのアルバム内の音世界も混乱を巻き起こすほど多様で壮大なもの。

そういう音が耳元で鳴りながら、狂ったように普通に世界が回っているという強烈な違和感を孕んだ意味にも思えてくる。


Deerhounds / the HIATUS

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19.'Riot On The Grill' ELLEGARDEN

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僕らの時代の旗手エルレガーデンの4作目のアルバム。

鉄板の上の暴動、という享楽的で刹那的な夏の光景をギュッとつめた洒落たフレーズ。

現実から盲目的に目を背けず闘う為に、今この場所だけは飲んで暴れてという、今にも続く彼らの方法論のはじめの部分かもしれない。

エルレはタイトルを作品中の曲のフレーズから取ってるのも一種のパターンで、このタイトルもBBQ Riot Songの中に出てくる。


ELLEGARDEN - BBQ Riot Song(live)

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20.'A Different Sade Of Green' VA(Green Day Tribute)

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海外バンドによるグリーンデイのトリビュート・アルバム。

元々このアルバムとの出会いはWeezerがGreen Dayをカバーしている音源が何処かにあるという噂から始まった。

今ほどネットを使いこなせていなかった10数年前にこのアルバムを掘り当て、まずはタイトルのシンプルなカッコよさにちょっと心を打たれた。

物凄い言い易さと端的に言い表した表現の妙。

この時点で聞く前に達成感があったが、WeezerによるメロウなWorry Rockも大好きな一曲になりました。必聴。


Weezer - Worry Rock (Green Day Cover)

 

名は体を表す

以上、ご覧いただきありがとうございました。

タイトルってのは、その作品を表してるものでなくてはならない。

それのみならず、端的なフレーズでもストーリーや背景を感じさせるのがまた乙ってもんだ。

ジャケ買いならぬタイトル買いも、そう悪くはないのかもしれない。

 

それではまた別の記事で。