Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

【嫌な事があった時】理不尽なモノへ怒りのパンクソング12選【怒りを忘れずモチベーションに変えるパンクスの凱歌】

抜群に嫌な事があった時、怒りに任せて聴いたパンクソング12選 2019.9.19 リライト

 

とびきりに理不尽で嫌な事が降り掛かってきた。

事を納めたつもりだがまだ何か尾を引きそうだし、完全に余計な体力を使い死ぬほどムカついた帰り道怒りに任せてパンクを爆音で聞いて帰ってきた。

もの凄く個人的な理由だが、その勢いのままに記事を書いちまおうと思ったまでだ。

怒りを納めないと生活なんて出来ない。それでも怒りを忘れちまうのも何か違う。

拳を握ったアツさを忘れない為には、サウンドトラックが必要なのだ。

と、言う事で怒りを忘れずに、少しでもストレスを感じている人に聞いてもらえたら幸いのパンクソング12選。

是非聴きながら読んで頂けると幸いです。

 

Spotify Playlist

 

 

1.Bad Religion 'Fuck You'

メロコアの始祖でありジーサンになってもパンクスの生けるレジェンド、バッド・レリジョンの高速メロコアナンバー。

真っ先にこっから聴いてやる!となったこれ以上ない直接的なタイトル。

焦燥感高ぶるアグレッシブでメロディアスなギターリフから、高速のメロコアビートに乗せ、情熱的にまくしたてるボーカルが電撃的に襲う。

コーラスの鮮やかさもあってどこか歌声は冷静でヒステリックにならず、それが核心を付くような鋭いアングリーパンクは、存分に反射的に心を怒りの感情の赴くままに動かしつつ、聞き入ってしまうメッセージも伝わってくるのだ。

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2.No Use For A Name 'I Want To Be Wrong'

美しくエモーショナルを爆発させる最高のストリートパンクバンド、ノーユース・フォー・ア・ネームのハードコアナンバー。

まさにメロディックなハードコアらしく、絶対的に蔓延する叙情的さに尾を引かれながら、抗えないスリリングな疾走感で突き進むサウンドと、燃えている様で美しいトニーのボーカル。

どこかもう突き放した様な悲壮感、達観してしまっても遠く遠くから叫ぶようなエネルギッシュさは、こみ上げる物があって怒りを噛み締められる荒廃的で、下らねぇ時間を美しくしてくれる。

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3.The Offspring 'Staring At The Sun'

心から頼りになるパンクス達の兄貴分、オフスプリングのタフでストレートなパンクチューン。

導火線に迫られるチリチリしたギターの助走から、ノイジーなパンクサウンドで超高速で畳み掛け、アイコニックでキャッチーなフックを残しつつユーモラスにダイナミックに刻みつける様な王道っぷり。

日常へのヒリヒリとした違和感を、'間違ってねえ!'とタフなパッションで燃えるように火を点けネガティブをポジティブにひっくり返す、陽性で攻撃的なパンクアンセムだ。

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4.Pennywise 'Same Old Story'

ストリートパンクの大ベテラン大御所ペニーワイズのキラートラック。

シンプルなスケートパンクサウンドに、あっけらかんと伸びるように歌うボーカル。

怒りを抑えるというか小馬鹿にして走り出したくなるような爽快さは、攻撃性を溶かして濾過して、前を向けるようなエネルギーをもらえる一曲だ。

これこそストリートパンクの流儀。

 

5.NOFX 'The Separation Of The Church & Skate'

これまでも、きっとこれからも怒りをパンクに乗せて僕らにぶちまけるノーエフエックスのキラーパンクソング。

パンクって何?ってヘラヘラ顔で聞かれたらこの曲を顔面にぶん投げる完璧なフォルムのパンクソング。

攻撃本能を刺激し続けるパンクギターの極致を行くサウンドに、絶対に風化しない怒りをぶち撒けるように叫ぶ。

例え誰も聴いていなくともそうする事に意味があるのだ。

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6.Nirvana 'Stayaway'

史上最もピュアにパンクだったニルヴァーナから屈指のパンクチューン。

猛烈なドラミングと、コミカルなベースラインを滑空するようなギターが暴れまわるアンタッチャブルなパンク&グランジサウンド。

フラストレーションごとめちゃくちゃにダークにイカれた色に染め上げるサイケなパンクの炎は唯一無二の快感。

何もかも壊してくれそうなカートの声に酔える、逆に怒りがスパイスにもなってしまう様な曲本位の3分半だ。

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7.Rise Against 'Give It All'

苛烈でハードコアなストリートパンク・バンド、ライズ・アゲインストのキラーチューン。

過密なほどに濃縮されたハードコアサウンドが凶暴でもしなやかに打ち付けられ、叫ぶだけではないめちゃくちゃ男の色気ある情感的なボーカルに心掴まれる。

物凄い引力と、この有無を言わせない説得力。

鋭いアグレッシブなロックの貫通力で心に風穴を空け、通り過ぎない様にフックでがっしりと刻み込まれるトラックに、絶対に炎を絶やさない様に心に決めるのだ。

 

8.Rancid 'Time Bomb'

世界で最もパンクスで有り続けるパンクバンド、ランシドの穏やかなパンクソング。

ささくれていても、どこか陽性のパンクサウンドは彼らのお手の物。

めちゃくちゃ土砂降りの雨の中、この曲さえあれば全裸で踊っていられる。

怒り渦巻く自分の心と化学反応を起こし、炎は残しながら晴れやかにさせてくれる唯一の音。

 

9.Lagwagon 'Coffee And Cigarettes'

王道のサウンドを変則的に揺らすオルタナティヴで唯一のパンクバンド、ラグワゴンのキラーナンバー。

卒倒しそうなくらい痺れるパンクリフに、ジョーイのアイコニックでトリッキーなボーカルが映えまくる、彼ららしい独特のテンションのうねるパンクチューン。

常に疾走しながらリズムを変えつつうねるグルーヴは陶酔感すらあるし、何よりコーヒーとタバコさえあれば何もいらないって、そういうドラッギーなテーマに物凄く合っていて、下らない感情を超えた境地で聴けるのが最高な疾走ナンバー。

 

10.Pinhead Gunpowder 'Life During Wartime'

グリーンデイのビリーが在籍したイーストベイパンクの伝説バンド、ピンヘッドガンパウダーのパンクアンセム。

ビリーの声を、もっと擦れてインディーに聴きたい心に靄を抱える時は、このバンドの疾走アルバムを聴くのが良い。

弾丸の如きメロディックなサウンドに、飾らず自然体でむしろ純度の高いパンクボーカルを最大限楽しめるショートフォルムは、まさに完璧。

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11.Hi-STANDARD 'Fighting Fists, Angly Soul'

日本が誇るパンクス、ハイスタンダードのアングリーパンクス。

何か怒りに震える事があれば、必ずこの曲を心に持ち続ける僕らの凱歌だ。

毎日使うノートの裏表紙にこの歌詞を刻み込んだ。

明るいパンクサウンドでも、ライトなメッセージにはならない胸に響くストレートなパンクメロディー。

怒りを胸に、それでも目線は上に上げられるのも、彼らの持つ底抜けのパワーがあるからだ。

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12.MXPX 'Punk Rawk Show'

大好きポキナッチャ君、大好きエムエックスピーエックスのパンクアンセム。

頭よりも心と身体が真っ先に反応するポジティヴィティーとファニーさ溢れたストリートパンクの爽快さ。

最後には、こうやって笑顔になるんだと、呆れたように思った。

つまんねえ事ばっか起こっても、ムカついた時間の最期にはこの曲を一緒に歌ったことを忘れないでいれば、万事オッケーなんだろう。それだけで僕は幸せだ。

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怒りを僕の力に

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以上、ご覧いただきありがとうございました。

帰り道の妙なテンションに勢いで書き殴ったサウンドトラック。

なんかこういう事のおかげで概ね清々しいし、切り替えというよりは上手いこと変換できている気もする。

今はもう割りと気分は良いし、何回だって闘ってやるぜと、胸に炎の余韻を残しつつまた前を向けているのだ。

 

それではまた別の記事で。

 

ぐちゃぐちゃになるほど疲れた時に聞くRock Song16【捻くれ者のバラッド】

ぐちゃぐちゃになる程疲れた時の突発的なサウンドトラック集 2019.9.12リライト

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ドン底の限界まで疲れた時。

カラッカラになるまで体力は尽き、楽しいことも喜ばしいことも何も考えられないほど心荒むどん底の景色。

一滴のエネルギーすら無くて乾ききった体の底には、何か納得いかない気持ちが凝縮された黒いモノすら渦巻いていてる気がする。

こういう気持ちも忘れちゃいけないと思った。

そう言う時に聞く音楽は爽やかさなんていらねぇ、かと言って陰に入るとホントに死にそうだ。

ロウでドープで、時に狂ったようにアグレッシブ

ぐちゃぐちゃになる程疲れた時の景色を覚えておくため、最悪のコンディションの心身に響いたロックサウンドトラックを、黒い欲望の赴くままにまとめてみました。

今、私は疲れているのだ。疲れたロックファンによる捻くれ者のバラッド達。

素敵な暇つぶしになれば幸い。

 

  • ぐちゃぐちゃになる程疲れた時の突発的なサウンドトラック集 2019.9.12リライト
    • Spotify Playlist
    • 1.The Vines 'Outtathaway'
    • 2.Cage The Elephant 'Ain't No Rest For The Wicked'
    • 3.The Cribs 'One Bovine Public'
    • 4.Beck 'Where It's At'
    • 5.Red Hot Chili Peppers 'Naked In The Rain'
    • 6.The Offspring 'Self Esteem'
    • 7.Royal Blood 'Out Of The Black'
    • 8.Nirvana 'School'
    • 9.Baby Shambles 'Delivery'
    • 10.Blur'Country Sad Ballad Man'
    • 11.Soundgarden 'Burden In My Hand'
    • 12.Alice In Chains ' Heaven Beside You'
    • 13.Nine Inch Nails 'The Collector'
    • 14.Black Rebel Motorcycle Club 'White Palms'
    • 15.Foo Fighters ' Something From Nothing'
    • 16.Kula Shaker 'Start All Over'
    • 空っぽの心に、擦れたロックを

 

Spotify Playlist

 

1.The Vines 'Outtathaway'

ノイズにまみれ無理矢理捻り出したような歪みから、気怠くロウでも自然と超セクシーなタイド感を産むギターリフが漂えば、身体の底のフラストレーションを掬い上げる様なシャウトがつんざく。

クレイグのボーカルの逸脱感は唯一無二のヴァインズのキラーチューン。

なんでなんだ、と疲れた体に渦巻くドス黒い怒りを曝け出させる、ロックンロールのシンプルで凶暴で利己的なドライヴ感は、どこまでもぐっちゃぐちゃでそれでもどん底な気持ちには心地いいのだ。

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2.Cage The Elephant 'Ain't No Rest For The Wicked'

音に当てられるだけで何だかわからない類の麻薬的なトリップ感にまみれる、ミステリアスでタイトな音とグルーヴ。

ファンキーなベースライン&ギターサウンドとチャカチャカした音がサイケなリズム感を産む高揚感のまとわりつくスティッキーなロック。

突き抜けないグルーヴだからこそ、彼らが僕の周りを回転しつつヴァイヴを叩きつけるように感じる空間の共有感は凄い。

ごちゃごちゃときらびやかな中、空っぽな空虚さがいつのまにか支配する音の歪みみたいなものは、空っぽな身体に効く。

 

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3.The Cribs 'One Bovine Public'

クルクルと回るローファイで軽快なガレージ・ロックサウンド。

頭で考える必要なく身体を直接踊らせる純粋な衝動・無防備な開放感はクリブスならでは。

ペンキをぶちまけるような狂った爽快さに、ぐちゃぐちゃに踊ってみるのも悪くなくて、傍から見て多少痛かろうがかまわないのだと思わせてくれる。

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4.Beck 'Where It's At'

ジャジーでメロウなBECKのスタイリッシュ・オルタナティヴナンバー。

今の僕の頭の中よりももっとぐちゃぐちゃになりながらキマってる、メロウなものが混雑していきいつしか魔法の様に鮮やかに解ける超快感。

肉体疲労と脳内アドレナリンがせめぎ合い、荒も憂もどちらもの思いが浮かんでは消える心象風景にぴったりだ。

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5.Red Hot Chili Peppers 'Naked In The Rain'

ファッキンファンキーに。

そういう言葉すら出て来てしまう。

それを地で吐き出してくれて、その上超かっこいいレッチリは疲れたコンディションの時こそ頼りになる。

トリッキーにのたうつようでもビシビシキマるビートに雨の中、半裸のアンソニーが奇怪に踊る光景がドロドロに爽やかだ。

6.The Offspring 'Self Esteem'

即効的でドラッギーなヘヴィパンクチューン。

開幕シャウトは体力ない時こそ爆音で聴くべき。

大振りなビートの中、雷鳴のように降るノイジーなディストーションギター、それを切り裂くデクスターの高音ボーカル、そのタフさ男らしさは、きっと疲れ切ってる今の僕の先の先まで闘えるんだろうと思わせる。

汲めども汲めども尽きないマイナスなもんを、もうほっぽり出して拳をぶん回せる無敵のパッションがオフスプにはある。

 

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7.Royal Blood 'Out Of The Black'

近代ロックを象徴するミニマルなロックデュオ、ロイヤルブラッドの代表的ナンバー。

ドロドロのまま深く眠りに落ちれる様で、黒く渦巻くメロディーラインは不穏で粗暴ながら深い余韻があるのだ。

一発が重い強烈なスネアも痛快に身体を突き抜けて、空っぽな身体にこそよく響く。

 

8.Nirvana 'School'

こういう時しか見えない黒いモノを心に刻みつける為にニルヴァーナは最適だ。

消えない傷痕になって、きっと魂が消えそうな最後の所で失ってはいけない狂気になる。

どこまでもどす黒いリフを振り回す破壊的なサウンド。

暴走的なギターソロからカートのボーカルの爆発は世界で最も荒々しくも美しくて、いつもは沸かない得体の知れない感情が火を点けるのだ。

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あのバンドの秀逸なサイドプロジェクト15選【サイドバンド・ソロ・プロジェクト・スーパーグループ】

本来のバンドから離れた秀逸なサイドプロジェクト、そこでしか見られない違った影を楽しみたい 2019年9月6日リライト

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自分なりのスタイルルールこだわりでも何でもいいが、周りの人からお前はこーゆー奴だと固定的に思われる軸みたいなモノがある人は多い。

なかなかそう周りから求められているモノは変えづらいし、押し付けでなく自発的なものだと本人も自然とそうなっている事が多いし、しっくりきている事が多いだろうから貫く事にストレスはあまりないだろう。
ただ、ふとそうじゃなかった時の自分はどうなんだろう?
と、それを知りたい欲求が湧いてきたりする。
自分の中の小さな自分はきっと何人かいて、その内の少数の何人かは今自分が向いてる方向にちょっと燻りながら、前ならえしてるのだ。
たまにはそいつをフォーカスしてやると、結局みんなにとって良かったりして、全てが上手く回り出したりする。
人には言わない自分との対話をして、ガス抜きしたり、ちょっとキャラ変えしたり、普段やらない事をやる欲求。
その姿は、割と人から見ても美しいもんだ。
今回はロックなバンド/アーティスト達のそういう話。

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本来のバンド、アーティスト活動とは離れたロックバンド/アーティストのサイドプロジェクトを今回は集めてみました。
本来のバンドでは出来ないこと、メンバーのソロだったり、別のメンツで集まった新バンドだったり。
真逆を行くもの、或いは延長戦発展系、デモ集的な役割。
始まりのアイデンティティーはきっちり存在しつつ、振り返って聴いてみると、そのオルタナ性が良く気づけば本家より耳に心にひっかかる、なんて事も多々ある。
肩の力を抜いたり、ギアを入れ替えた別の表情は、ロックは多彩である様に対比的に見ても面白く聴ける。
そんな秀逸なサイドプロジェクト集
知ってるもの、そうでないものどっちも、聴きながら読んで頂けると幸いです。
 
 

Spotify Playlist

 

1.Foxboro Hot Tubs

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Green Dayによるサイドプロジェクト。

2007年、突如としてWEBサイトが立ち上がり、覆面バンドながらバレバレのほぼグリーンデイのメンバーで行われる苛烈でナチュラルなガレージロックバンド。

60sのパブで飲んだくれながらバンドを組んでギターをかき鳴らし歌い散らす、ドランキーなロックンロールを爆笑しながら大量の酒を投げつけてくる様なハチャメチャな快感。

グリーンデイのキャッチーなロックンロールを爆音で、という演奏/ボーカルスタイルはそのままでも、よりルーツミュージックに近いストッパーの外し方で、奔放さが強めなのが大きな特徴だ。

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ビリー・ジョー・アームストロングは2018年、The Longshotというサイドプロジェクトもスタート。こちらもストレートに爽やかなロックが聞けて新鮮。

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2.The Last Shadow Puppets

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アークティック・モンキーズのフロントマン、アレックス・ターナーと、UKインディーロックバンド、ラスカルズのマイルズ・ケインによるデュオバンド。

ロックのモダニズムの体現者であるアレックスのボーカルで演じる、古き良きブリッティシュロックの香りを再現する様なスタイリッシュで古風なサウンド。

モダンなスピード感と格式高いサウンドをミックスし、アレックスのボーカルとケインのコーラスのハーモニーと共に、艷やかでアイロニーな世界観はどこか神聖。

見た目も凄いキリッとしつつアートで何だか根源的にカッコイイ2人が映える音楽性だ。

 

3.Me First and the Gimme Gimmes

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NOFXのファットマイクが発起人のファットレックコーズ近辺のパンクバンドが集まったパンクスーパーグループ。
ロック・ポップス・カントリーあるいはJ-Popのパンクカバーをファニーに行うアツい男たち。

男気あふれるコアなパンクとは離れ自然体にカッコイイ姿で、耳馴染みの良い名曲のカバーを音楽を楽しむかのように歌うのだ。

メンバーは時折入れ替わるがラグワゴンノーユースまでストリート界隈のパンクレジェンドばかり名を連ねる。

Swingin' Uttersのスパイクのボーカルが何ともハスキーで超絶セクシーで、馬鹿らしく突っ走るパンクなアイディアバンドを鮮やかに彩る。

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4.Atoms For Peace

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Radioheadのフロントマン、トム・ヨークRed Hot Chili Peppersのベーシスト、フリーがタッグを組んで発足したスーパーグループ。
そもそもこの2人が音楽界でも至宝の2人なのに、BECKやREMのプロジェクトに参加するジョーイ・ワロンカー、ブラジル人のパーカッション、マウロ・レフォスコ、そしてレディオヘッドのプロデューサー、ナイジェル・ゴドリッチという大物が脇を固める世界最強のポストロックバンドになった。
トムの音楽観が淡く揺らめく様に、それでもフリーのベースでエネルギッシュに。
ロックではない何かを鳴らす、何もかもから逸脱したドープな音楽。
理解の範疇を超えた怖さと畏敬、圧倒的な迫力に上下左右もわからずただ深く呑まれるタイプの音楽だ。
 
 

5.The Raconteurs

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ジャック・ホワイトブレンダン・ベンソンのツインボーカル/ギターとグリーンホーンズのリズム隊が結集したオルタナロックシーンが震え上がるメンバーの揃ったデトロイト発のスーパーバンド。

奇才の集まったスーパー・グループは、独特のリフを振り上げつつどストレートなガレージロックを鳴らす、漲るホンモノ感。

ジャックやブレンダンらしリフワークやボーカルが中心に存在しつつも、同窓会的なノリで集まりそれぞれがやりたい事が手に取るようにわかる類の抜群の信頼感が産むバンドのグルーヴもまた粋な部分。

6.Chickenfoot

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ハードロック界の頂きを極めたヴァン・ヘイレンの元メンバーとレッチリのドラマーのチャドが偶然どこかのパブでセッションし、そこから生まれた漫画みたいな出会いの漫画みたいなバンド。

ギタリストとして招聘されたジョー・サトリアーニのギターが歌うように鳴り、チャドとマイケル・アンソニーのパワフルなグルーヴに、サミー・ヘイガーのハードロック界の国宝級のボーカル。

数々のニセモノの王道を脇道に蹴っ飛ばし、自分たちだけの王道を闊歩する超かっこいいオジサン達の超絶ハードロック。

 

7.Rivers Cuomo

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大好きWeezerのフロントマン、リヴァース・クオモもソロで3枚アルバムを出している。

曲作りの中で生まれたデモ集を1人でレコーディングした文系の彼らしいソロ活動。

ウィーザーらしいパワーポップでエモーショナルな瞬間もありつつ、ナチュラルでもっと心の穏やかで暖かい部分に触れたような心地。

同時にソングライター、リバースの底の深さと音楽性の純度に恐れ入る瞬間も多々ある。

剥いて剥いても結局はリバースの良さが胸に染みるし、ウィーザーより再生回数が多い名曲もちらほらある実に名盤なのだ。

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8.Box Car Racer

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Blink182の絶頂期、ボーカルのトムとドラムのトラヴィスが始めたサイドプロジェクト。

ポップ・パンクムーブメントの過渡期、自らの音楽の進化を求め、トム自身のヘルニアというブリンクの活動休止時期を活かして作ったバンドで、ベースのマークも何曲か参加していたりする。

ストリートなムードを残しながらオルタナティヴに練られたこの時期の彼らにしか見いだせないバランス感覚のサウンドデザインは見事。

ブリンクがその後辿るポップ・パンクの進化の最初の一歩は、このバンドなのかもしれない。

 

9.Them Crooked Vultures

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クイーンズ・オブ・ストーンエイジのジョシュ・オム、フーファイターズのデイヴ・グロール、なんとレッドツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズ
仲良しのジョシュ・オムに加え、スーパー大先輩のジョン・ポール・ジョーンズを引き入れてしまう発案者デイヴの人柄が目立つ、史上でもネームバリュー的には屈指のロックスーパーグループ。
それぞれの妙技が色濃く鮮やかに反映されたロックサウンドは、高揚感に満ちてカラフルなのにズシッと重厚。
名前負けしないというか、聞いて初めてわかるこのバンドの凄さもあるのだ。

 

10.Tinted Windows

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時を超えロック界のポップ職人たちが集まったスーパーグループ。

グランジをオルタナティヴにわたりきったスマッシング・パンプキンズのギター、ジェイムズ・イハ、3兄弟ポップ・ロックバンドのハンソンのメンバー、テイラー・ハンソンがボーカルを取り、パワーポップ職人ファウンテンズ・オブ・ウェインのベースのアダム、さらには大御所チープ・トリックのドラマー、バン・E・カルロスで組んだ泣く子も笑うポップネス最強連合。

1ミリでもズレればダサいと切られかねないポップロックを極限まで突き詰め、ずば抜けた瑞々しさは甘くて物凄いキレのある音を響かせ続けるまさに職人技なんだろう。

 

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11.Baby Shambles

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世界を制したガレージロックバンド、リバティーンズの酩酊詩人こそピート・ドハティーによるバンド。

ピートはドラッグの常習問題によりライブパフォーマンスを出来る状態ではなく、実質クビの様な扱いでリバティーンズも活動休止に入る。

その中メンバーを集めサイドプロジェクトとして始めたのがベイビー・シャンブルズだった。

最盛期にパンクだったピートは、バンドの初ギグの日にリバのカールの家に泥棒に入ったり、オアシスのサポートの日に結婚式に行ってたりとやりたい放題のニュースが目立つ活動だった。

それでも上手さとはかけ離れた何かは失っていない、ギザギザなギターとあと少しで壊れそうなボロボロな歌声はガラスのように美しくアイコニックな魅力に溢れていた。

 

12.Beady Eye

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オアシスは兄であるリーダーのノエルの脱退によって終焉を迎え、残されたメンバーはリアムを中心としてビーディー・アイを立ち上げた。

ノエルがいないだけで、その他のメンバーは楽器を持ち替えたりしているが全くのオアシスメンバー。

単なる引き算ではなく、いなくなったからこその空間を(本人たちが望まなくとも)しっかりと感じつつ、ある種ミニマムにストレートなロックメロディーを奏でた。

ちょっとこのスモーキーな空気感は、時の経った今いっそう輝いている気がしてならないのだ。

13.The Voidz

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彗星のような登場以降、ロックンロールという人体の心臓部を担い再びロックの血流を熱くたぎらせたストロークスのカリスマ的フロントマン、ジュリアン・カサブランカスのソロプロジェクト。

当初はジュリアン+ヴォイズという名前だったが2018年のアルバムではヴォイズの名義になりよりバンドとしてのメッセージが濃くなった。

全員パンチのあるファッションと髪型とヒゲ。凄く奇天烈な見た目通りの強烈にアンタッチャブルな音楽。

難解というよりは痛快にぶっ飛んだ劇薬的なロックは、込み入った感じはなくナチュラルにサイケに楽しめるのだ。

 

14.BNQT

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インディーロックバンド、ミッドレイクのメンバーを中心にフランツ・フェルディナンド、トラヴィス、バンド・オブ・ホーセズ、グランダディという極上のバンドから世にも美しいメンバーの揃ったスーパーグループ。

ロックの響き方みたいなモノを熟知した文句なく鮮やかなサウンドは、眩くて厚みあるパワフルさ。

奥ゆかしくも強靭なハーモニーは、神聖な雰囲気までする極上の一品的な高貴さすらあるのだ。

 

15.Gorillaz

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ブラーデーモン・アルバーンが立ち上げた本家も凌駕しそうな超有名バーチャルバンド。

世界で最も売れたバーチャルバンドとして名を残し、その世界観とキャラクター達の個性はすっごい魅力的。

最早ベテランのバンドになった彼らに何の違和感もなく、ミステリアスさよりもその楽曲のクオリティー+世界観のパーフェクトな景観が彼らが世界一になった要因でもあるのだ。

 

少しだけ違う秘密めいた響き

以上いかがでしたでしょうか?

こういうバンド、知らなかった!って言われた時の快感が半端なくデカイ。

秘密めいていながら、そう留めておきたくはないし、なんとも絶妙でオルタナティヴなサイドプロジェクト達。

本家があってこそ、というのは重々理解しつつも、何年か経てばかなり聴き込んでいるなんて事もある。

果敢でナチュラルで美学的で、一発でソレとわかる必殺技だったり、粋なバンド達なのである。

 

それではまた別の記事で。

夏に合うオルタナロック涼の22選【Best Summer Cool Rock Song of 1987 Born】

1987年生まれが選ぶ夏に合うサマーロックソングサウンドトラック!涼の22曲!2019年8月リライト

  • 1987年生まれが選ぶ夏に合うサマーロックソングサウンドトラック!涼の22曲!2019年8月リライト
    • 前回はコチラ!
    • Spotify Playlist
    • 1.Jack Johnson 'Monsoon' 
    • 2.Jason Mraz 'I'm Yours'
    • 3.Tahiti 80 'Heartbeat'
    • 4.Circa Waves 'T-Shirt Weather'
    • 5.Blur 'Parklife'
    • 6.Third Eye Blind ’Wake For Young Souls’
    • 7.Brendan Benson ’What I'm Looking For (Ad Version)’
    • 8.Nada Surf 'Mustang'
    • 9.The John Butler Trio 'I'd Do Anything'
    • 10.Simple Plan 'Summer Paradaice'
    • 11.Sublime 'Santeria'
    • 12.Oasis ’Champagne Supernova’
    • 13.the HIATUS ’Catch You Later’
    • 14.Catfish And the Bottlemen 'Cocoon'
    • 15Weezer ’Island In The Sun’
    • 16.難波章浩 -AKIHIRO NAMBA- ’LOVIN' YOU’
    • 17.NICOTINE 'SUNRISE BEACH'
    • 18.東京事変 ’雨天決行’
    • 19.Sugar Ray 'Every Morning'
    • 20.Incubus ’Summer Romance (Anti-Gravity Love Song)’
    • 21.Red Hot Chili Peppers 'Scar Tissue'
    • 22.Green Day 'Wake Me Up When September Ends'
    • 涼の22曲 もうすぐ夏が終わる

 

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もう一生分暑いって言った今年の夏。いくら暑さを憎んでも僕らを幸せにはしない。

そろそろ慣れてきたし、永遠に続くかと思われた纏わり付く暑さも8月という事は折り返しなのだ。

皆様はどうお過ごしだろうか?

前回の陽の30曲に続き、今回は涼の曲、という事でまとめてみました。

 

前回はコチラ!

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引き続き暑い夏も折り返しを終え、徐々に慣れてくるのもあり、次第にその姿を変えてくる。

焦がす様な太陽、揺らめく熱気の裏には、実に美しい涼感に溢れる瞬間があるのだ。

ビジーな音を一端置いて、オーガニックでアコースティックでダヴな音楽に身を任せたい。

涼しさを感じる良曲達。

Jack Johnson、Jason MrazにTahiti 80もThird Eye BlindもWeezerもOasisも。

1987年生まれの僕的に集めたベストサマーソング今回は涼の22選。

こちらも是非、聴きながら読んで頂き、素敵な暇つぶしになれば幸いです。

 

Spotify Playlist

 

1.Jack Johnson 'Monsoon' 

サーフ音楽の第一人者的レジェンドで現代最高峰のサーフロックシンガーソングライター、ジャックジョンソン

頬を撫でるような優しい声と王道のオーガニックなサウンド。月・海・潮の歌詞が言霊みたいに漂う。

跳ねるようなピアノにショウアップされて、ドライヴィンなビートに落ちて行き、穏やかさを心に宿し、一曲聞いたら前を向いて歩き出せそうな涼の名曲だ。

 

2.Jason Mraz 'I'm Yours'

多彩なメロディーを操るシンガーソングライター、ジェイソンムラーズ

警戒で超涼的な質感、このダヴさに加えて心に電流を起こせる群を抜いた美しい、まるで小鳥の囀りの様な歌声。

ミニマムでアコースティックな音が歌い手の感情まで巻き込み、歌とともに鮮やかに流れ込んでくるダイレクトさがある。

 

3.Tahiti 80 'Heartbeat'

フランスの誇る最高のサマーグループ、Tahiti 80

爽やかに潤う芸術性高めのサウンドは一味も一癖も違うアーティスティックな清涼感。

シンプルにしっとりと涼感漂うが、どこかグラマラスな美しさすら持ったクールな曲だ。

 

4.Circa Waves 'T-Shirt Weather'

今最もモダンで涼しいロックバンド、サーカ・ウェイブスのキラーチューン。

太陽に溶けてしまいそうな繊細なギターメロディーが涼しい風を巻き起こし、体感温度は5度ぐらい下がる。

Tシャツを着ようが暑いもんは暑いが、少しでも気分を上げられそうな何処までも繊細で爽やかなエモーショナルは夏には欠かせない。

 

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5.Blur 'Parklife'

オルタナティヴなポップセンスが炸裂したブラーのキラーソング。

噴水のありそうな公園をマイペースに歩けそうな、極めて陽気ながらオルタナティヴなサウンドデザインはどこか涼的。

不可思議さが大輪の華を咲かせたブラーポップネスのカラフルさは、クールに夏を染め上げるセンスがあるのだ。

 

6.Third Eye Blind ’Wake For Young Souls’

オルタナティブなギターグルーヴを奏でるサードアイブラインドのミディアムなギターロック。

澄みきったグルーヴと甘いロマンシチズムに溢れたナンバー。

波の様なギターメロディーが弾けそうで弾けずキラキラとバンドサウンドに溶けて輝く。
メロディーが眩く跳ね上がるシーンが波しぶきの様に鮮やかに光って、穏やかなメロウは抜群の安定感を感じゆったりと身体を預けられる。

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7.Brendan Benson ’What I'm Looking For (Ad Version)’

超実力派パワーポップシンガーソングライター、ブレンダン・ベンソンの涼の名曲。

海ってよりは木の香りがしそうな暖かく優しい声。

優しく賑やかに広がるオーガニックな音の輪が清涼的な空間を作り出してくれるのだ。

割と季節は選ばないかもしれないが、繊細なギターの高鳴りは木陰の涼風を感じさせるので選んだ 。

 

8.Nada Surf 'Mustang'

NY出身の文学系ロックバンド、ナダ・サーフによるアジカンのカバー。

親交のあるアジカンやスピッツのカバーも同じアルバムでやってるんだが、どちらも超優しいテンダーロックカバーに様変わりしている。

どこまでも繊細な音で、サラリとした抜群の耳触り。

音楽以外では得難い浮遊感を存分に味あわせてくれるのだ。

 

9.The John Butler Trio 'I'd Do Anything'

ギターレジェンド、ジョン・バトラー率いるジョン・バトラー・トリオのメロウでクールなギターナンバー。

サーフでダブなグルーヴを漂うようなギターから畳み掛ける分厚いサウンドは力強く涼しくもエネルギッシュ。

焼け焦げてしまった心も身体も癒やすようなオーガニックさを保ったまま力を溜めて走り出せそうな強靭さもある。

 

10.Simple Plan 'Summer Paradaice'

僕らが誇るポップパンクバンド、シンプルプランのヒットサマーナンバー。

オーガニックなサウンドに乗せた極上のキャッチーさ、ピエールのサラッとした抜群の美声が映える。

儚げな歌に反してとてつもなく分厚い音楽的要素に彼らのセンスを感じる。

艶やかに爽やかに、夢心地に浸れるある意味ベタと言っても良い、魔法のポップセンスを前面に出せるアイコニックさこそ彼らの真骨頂だ。

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11.Sublime 'Santeria'

数々のフォロワーを持つ殿堂入りのレジェンド、サブライムの名曲。

最強のサマーバンドでサブライム節と呼ばれる後世に続くスタイル。

甘くメロウなサウンドに乗るエキセントリックな魂に響く声。

降り注ぐメロディーの質は夏そのもの。

泣かせるギターソロを跳ね上げるビートに更に上から落ちてくるような声は唯一無二だ。

 

12.Oasis ’Champagne Supernova’

オアシスのスタジアムアンセムから。

スタジアムロックアンセムでありグッドバラード。これを両立できるのが彼らの凄さ。

無数の泡に包まれる様な幻想のギターメロディーが浮遊する、その曖昧な輪郭を壊すことなくノイジーなパワーに満ちたリアムの信じられないくらい美しい声をその中心に据える。
ドリーミーな超清涼的空間で包む、彼ら屈指の涼の名曲。

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13.the HIATUS ’Catch You Later’

Catch You Later

Catch You Later

  • the HIATUS
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

ハイエイタスのスタイリッシュロックバラード。

森の中で木漏れ日が差している様なシンセに、堂々としたギターリフ、鮮やかなのピアノとハイセンスなドラミング。

それらを様々な音を、鮮やかな色彩で花開かせるロックバラッド。

常に清涼な風を感じるのは、どんな空間でも中心的存在になれる細美の声が大きい。

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14.Catfish And the Bottlemen 'Cocoon'

モダンオルタナティヴロックバンド筆頭のキャットフィッシュ・アンド・ザ・ボトルメンのキラーチューン。

サマーチューンというわけではないが、身を焦がすようで逆にクールにクールに覚ましていく類の深く淡いメロディーは実に涼しく聴ける。

 

 

15Weezer ’Island In The Sun’

ウィーザー最高のサマーチューン。

ミディアムなテンポに、幻想的で穏やかな夏の霧雨の様なギター。

リズムをつけるベースの歪みに、ヘッヘッ の特徴的なコーラス。

霧雨をまとい浮遊する様なリバースの声は夏、僕らの目にも彼等の目にも映った奇跡の光景を作った。

ローリングストーン誌の選ぶオールタイムサマーソング50にも選ばれていた名曲。

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MONOEYES'Two Little Fishes'は僕らの'Don't Look Back Angar'だ-僕らのロックに想いを馳せる-

僕らが再び集まる為のパワーアンセム 2019年8月リライト

2017年7月発表のMONOEYESの2ndアルバム'Dim The Light'に入った'Two Little Fishes'は、冒頭のリフを聴いた瞬間から鳥肌ものの名曲だった。

2年以上経った今、時間が経ってもまるで色褪せず、むしろ回数聴く度に日常とリンクさせられる部分が増えて鮮やかに世界を染め上げてくれるこの曲は、単なる一過性の良曲という域を完全に超えた感覚があるのだ。

歴史的な状況に直面している時って、意外と当事者はピンときていない事が多いが、ロックの長い歴史の中で、数多くの名曲を超えたアンセムと呼ばれる存在の曲が世に出た時もこんな感覚で広まっていったのかもしれない。

 

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どこかの機関の研究結果の記事を読んだが、音楽を聴いてその音に反応し、鳥肌が立ったり泣けるというのはある種の才能らしい。

ホントかよ割と泣きまくりだぞ、と思ったが偉い人に言われると、泣ける自分が何か誇らしいのでそう思う事にした。

有り難い事にそういう才能を持てた僕は、小さい世界でも自分の音楽世界をそういう曲が溢れる人生にしたいなと思って、ここまで来た。

最初は小さかった世界も、自分なりに大きくなってきて偏って薄っぺらくとも僕のRockな世界が出来上がってきたと、少しずつ思う。

 

'Two Little Fishes'はそういう世界の幅を少し押し広げる類の名曲だった。

美しいとか、かっこいいとか、その前に嬉しい気持ちが胸を締め付ける圧倒的な一曲だ。

リリース後数年経っても、まるで色褪せずにツアーを経て完全にアンセム化したこの曲は、まだ今後何十年経っても意味を持つ様な予感すら有る。

彼らと僕らが完璧にシンクロするアンサーソング的で真骨頂かつ集大成的な曲。

そういう要素の全てが、僕らのロックという少し小っ恥ずかしい言葉すら誇らしげに使える原動力になるのだ。

今、その必要性を考える。名曲に想いを馳せて。

 

'Two Little Fishes'


MONOEYES - Two Little Fishes(Music Video)

名曲の条件は人それぞれ指標が有ると思う。

ただアンセム化するためには、わかりやすさと親しみやすさとメッセージが不可欠だ。

インスタントに口ずさめて、でも丹念に紡がれた事がわかるとてもロマンチックな'Two Little Fishes'のメロディーは、一生聞き続けられるであろう確信と手放しの喜びに満ちていた。

一音目から祝福に満ちた様な旋律を繰り返すアンセミックなギターリフは、ここから放課後の俺たちの時間が始まる終業のチャイムを思わせ、曲の幕を開けと共に世界観へと飛び込んでいける引力がある。
電撃的だけど優しいギターが鳴った瞬間から聴き進めて行けば行くほど、心が潤い満たされていく類のキラキラしたメロディーが何度も折々に繰り返され、そういう音像を噛みしめる様なハードなリズムギターがジワジワと温度を上げ、瑞々しく跳ね上げるリズム隊が更に高揚感を煽る。
キラキラした水の中に飛び込む様な爽快なサビになれば、一度潜って水面に顔を出した瞬間に眩しいメロディーに再度迎え入れられる様で、何重にも鮮やかな光の音が折り重なり、それぞれリスナーがパーソナルに輝いている光景を思い馳せられる様な空間的なものになっていくのだ。
メロディーの重なりだけでこの域まで達するロックソングの中心には、世界一のボーカルだと、僕の世界が小さかった頃から思わせる細美の声がある。

その声を中心に広がる純粋でクリーンでも、全てを甘い感傷で浸り切らず大切な事を歌に乗せていると直感できる確かなアツさ。

細美武士のアンセムがまた出来た。
彼の存在の大きさを年々ひしひしと感じるエルレ世代の1人からしてみれば、そんな喜びを筆頭に色んな思いが溢れるし、多分目を瞑れば、リスナー各々が思い浮かべる光景に音が映える、曲が持つ透明感と浸透性がパーソナルに燦めく要因になっているのだ。
 
年月が経ってもいなくなるわけない、と変わらずに有り続ける事に声を上げつつも、歌に込められたメッセージはそれでも終わりがある事がわかっている
楽しかった後の時間を眩しいほどに描写しながら、そこに物悲しさを覚えるのと同時に、次の約束をすればいいというシンプルな生き方を提示する。
破れかぶれな理想論ではなく、終わりがある今この瞬間を、立ち止まって共に声を上げる。
難しい構成はまるでなく、バンドの織りなすハーモニーと僕らのとのシンガロングだけの美しさで構築されたインスタントな輝きだからこそ、絶対に違えない約束を絆として持ち続けられるのだ。
 

長くバンドで走り続け追い続けた人達の帰る場所

日本最高レベルのロックバンドながら予定調和を嫌悪し、インディー的な活動に終止するMONOEYES。

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長くバンド活動をやってる人物こそファンも幅広くなるし、カルト的な人気すら出てくる。
細美武士に限った話で言えば、ELLEGARDENThe HiatusMONOEYESという3つのバンドで、それぞれにリスナーがいて全てを横断するファンもいる半面、どうしても昔或いは今がいいって人もいるはずだ。
そういうモノすら一旦フラットにしてしまうナチュラルなアンセムとして'Two Little Fishes'は響くのかもしれない。

これの元に再び集まろう。時代を射抜くよりは幅広く僕らを射抜いた曲。
目下キッズな連中も昔キッズだった大人も、同じ目線で同じ感覚で浸透しやすいビッグメロディーの眩さに飲み込まれ、SNSなんか無くとも言いたい事がわかる理想的な状態を創れる聖歌の性質を持っている。
誰もが口ずさめて音楽そのものの力で穏やかに心を満たす。
その曲が瞬間切り取った光景が鮮やかであるほど曲自体は残っていく。
ツアーを経て、そういう光景は幾つも幾つも作ってきたはず。
しきりに、細美はライブハウスの扉から一歩出ればまた闘いの日々だ。
でもまた帰ってこよう。
そういう話を繰り返し、何回も約束する。
 
僕らの'Don't Look Back Angar'の様な歌かもしれない。
世界中の誰もが口ずさみ、時には世界を癒す事になったロックの魔法が詰まった時代のアンセムは、その偉大さに畏怖して広まったわけではない。
そのメロディーの掴みやすさとそれに反比例していく様に、掴みやすければ掴みやすいほど深まっていく美しさ。
そのバンド、この曲で言えばオアシスのノエルらしい音の紡ぎ方と彼らのキャラクターとの対比や反映などを通し、彼らの歌として強固なものとなる事で絶対的なものになっていく。
だからこそ、みんなふと'Don't Look Back Angar'を聴きたくなり、歌いたくなり、世界中みんなの歌として広まっていった。
 
'Don't Look Back Angar'はテーマも、歌うバンドも、その関係性も、メロディーもアンセムとして万全に機能してここまできた。
'Two Little Fishes'がそれを超える名曲という事が言いたいのではない。
ただそのメロディーの美しさによる癒やしの風と、パーソナルに一人ひとりの胸の奥にに灯されるロックな灯の感覚は、僕らの'Don't Look Back Angar'だと言えるのかもしれない。
 
才能なんか無くても何度聴いたって涙は出るさそりゃ。こんなにいい曲なんだ。
僕らのロックは、'Don't Look Back Angar'が癒やしてくれるように、いつだって僕らを動かす原動力だし、再び集まる為の約束なのだ。
こういう曲が溢れる人生は、他の何よりかけがえのないもので、その中でもあまりにも重要な存在として'Two Little Fishes'は僕の中で流れ続けるんだろうと、そう強く思ったのだ。
 
是非聴いてみて下さい。
それではまた別の記事で。

ロックアルバムの1曲目特集!至極のオープニングトラック25曲【洋楽ロック音楽コラム】

ROCKアルバムのオープニングを飾る一曲目の名曲を集めてみたコラム!2019年8月リライト

日本と洋楽のアルバムの違いを知ってるか、と先輩からドヤ顔で受け継がれてた豆知識がある。

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世界のROCKアルバムは1,2曲目にキラーチューンを持ってくるのだ。

必ず地元か学校の音楽に詳しい先輩がドヤ顔で教えてくれて、それをすぐ下の奴にひけらかす。

だからロックは洋楽は凄えんだ、と何も根拠も考えずに言いふらしていた。

ホントは色んな理由がある。

アルバムの出し方やシングルの出し方が日本とは違ったり、星の数ほどのアルバムがある中、実に合理的なトラックリストになっていったというわけだ。

確かにだ、余程知ってる曲が無けりゃトラック1から聞くだろう。

そのアルバムのオープナーに相応しい印象的な1曲目に過去沢山出会ってきたのだ。

そのままタイトルトラック、又はそれに準ずるキラーチューンだったり。

コンセプチャルな作品の場合、ストーリーテリングな一曲だったり。

まさしくそのアルバムのバンドの名刺がわりの一発

今回はそんなアルバムの強烈な一曲目、リフの1音目から世界感たっぷりのスーパーなオープナー達を集めてみました。

デジタルにどっからでも聞く事が出来て、CDショップでアルバムを買う事が無くなってきた昨今、今こそ想いを馳せたいオープニングトラックの重要性。

CDショップの店頭の試聴機を聞いてる心持ちで聞いて頂けると幸い。

それでは行きます。

 

その他の音楽ネタ記事はコチラ!

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1.Cage The Elephant 'In One Ear' アルバム Cage The Elephant

まずはヒップでオルタナティブな唯一無二のロックスタイルで、モダンロックに風穴空けたケイジ・ザ・エレファントの傑作1stアルバムのオープナーから。

ロックファンであればあるほど期待をそそられる、激烈な高揚感が必ず待ち構えてると思えるリフ。

限界まで引き付けられた後、スタイリッシュに弾けるエキセントリックなギターの応酬と、ヒップでファンキーかつガレージなボーカルのラッシュに心を奪われる。

唯一のロックスタイルの幕開けに相応しい起爆的な要素と、それがモダンでポップだというアイコニックさで、見事に彼らのベクトルを決定付けていた。

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2.Get Up Kids 'Coming Clean' アルバム Four Minute Mile

エモいって言葉がロックを知らない若者に定着した昨今、これがエモじゃと投げつけたいゲット・アップ・キッズの一曲。

洪水のようなギターメロディーの音塊に捉えきれない量の感情を込めてラフに叩きつけられる。

目まぐるしい程のパンキッシュなスピード感で鋭くチクチクと刺さる。

この心を掻き回されるほどの圧倒的な量の哀愁こそ、エモなのだ。

 

3.The Strokes 'Machu Picchu' アルバム Angles

天才バンドのネクストステージはいつも予測できない。
継続か破壊か、只ならぬ期待を寄せられつつ、華麗に予測を上回ってきたストロークスのオープナー。
マチュピチュというタイトル通り空中都市にいるような浮遊感と不可思議さ、そこに宇宙的な近未来感もミックスした次元の違うサウンド。
別世界のトリップ感をものの数秒で味あわせてくれるコンセプチャルな世界観。
それでいてざらつくギターのガレージ感とボーカルの揺らぎから感じるセクシーさ、ストロークスならではのエッセンスも感じる驚異的な一曲。
 

4.Hi-STANDARD 'Maximum Overdrive' アルバム Growing Up

ハイスタのパンクアンセムも名盤’グローイングアップ’の1曲目だった。

これぞパンクのオープナーというマキシマムな高揚感。

キッズがワクワクしながら買って、1曲目その最大の期待を軽々凌駕する爆発するようなパンクサウンド。

このやんちゃなギフト感はこの頃から卓越していて、だから僕らの世界で一番のロックバンドになったのだ。

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5.The Kooks 'See The Sun' アルバム Konk

シュッとしたバンドの多いモダンUKロックの中でも、特にシュッとしていて更に玄人もうならせるサウンドクオリティーを誇っていたザ・クークスの1曲。

まるでラストトラックの様なしっとりと聴かせる感触は見事に心を掴ませる魅惑的なもので、そのタイドな感触を残したまま燦めくように輝き出すメロディーも実に美しい。

卓越した技術からくる艶やかな音色とハスキーなボーカル、一際目を惹く、眩く暖かい輝き方をした彼ららしい優しい手触りの職人芸、穏やかに燦めくオープナー。

 

6.New Found Glory 'Understatement' アルバム Stick And Stones

ニュー・ファウンド・グローリーの大名盤にしてポップパンクシーンのド真ん中にあった最大のアルバムのオープナー。

ELLEGARDENの細美武士がDJを務めていたのインターネットラジオ番組’ライオットオンザレディオ’のオープナーにも途中まで使われていた良い想い出。

しがらみも余計な思いも全部すっ飛ばして、キッズの心にダイレクトに刺さるパワフルなパンクビート。

ラフな感触で投げつけられる様なパワーとクリアでハイトーンなボーカル&グッドメロディーの浸透性で、目が覚めたような開放感に包まれる屈指のオープナー。

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7.The All-American Rejects 'My Paper Heart' アルバム The All-American Rejects

ポップパンク旋風の中、オシャレにエモいスタイリッシュなバンドの走りだったオール・アメリカン・リジェクツのセルフタイトルアルバムの1曲目。
しかもこれでデビューという中々の重要度の1曲。
どんな奴らだ?を閉じ込めた軽快なワンダーサウンドを爽やかに披露。
ドリーミーなサウンドエフェクトと爽快なアコースティックメロディーの相性は抜群で、スタイリッシュに刻まれるビートと少しこじれたボーカルのセクシーさもあって弾けるようなクールな魅力になっている。
 

8.Sugarcult 'You're The One' アルバム Start Static

世界で一番エロくスモーキーなポップパンクバンド、シュガーカルトの1stの1曲目。

アンプにコードを繋いだような音から先行するドラムのパワフルでキャッチーなビート。

程よく歪んだメロディアスなギターがメランコリック気味に滑空して、ティムのエロい声を聞いた僕は10秒とたたずにこのバンドと一生を添い遂げようと決めた。

ロックンロール的なスピード感にメランコリーな質感もシャウトもあり、ショートトラックながら見せ場も一杯。

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9.Good Charlotte 'Little Things' アルバム Good Charlotte

精力的な活動を再開した重鎮ポップパンクバンド、グッド・シャーロット

’ディスイズグッドシャーロット’のMCで始まるデビューアルバムのオープナー

ポップでパンクなグルーヴに乗せるラップは、陽気でちょっとワルそうで若いエナジーに満ち溢れていた。

ベンジー兄弟の掛け合いが不敵でカッコイイ、強烈なアイコニックさを持つバンドとしての名刺代わりとして存分に機能した一曲だ。

 

10.Sum41 'Underclass Hero' アルバム Underclass Hero

いつまでもソリッドで危ない雰囲気を持ったポップパンクバンド、サム41の重要な一曲。
実は自らの楽曲’Subject To Change’の焼き直しの曲であり、メタリックな原曲からポップパンクリメイクを施した。
ギターのデイブの脱退(現在は復帰)と共に、ポップパンクムードを引き戻すキャリアでも重要なナンバーだ。
もっと尖ったままでいてほしい、という声も決して100%裏切ってはいない重厚さも持った濃厚なメロディアスさは、単純な原点回帰を超える姿だった。

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11.All Time Low 'This Is How We Do' アルバム  So Wrong, It's Right 

モダンロックの中において、どこまでもわかりやすくポップパンクシーンの旗手となったオール・タイム・ローがブレイクした2ndのオープナー。

出て来てはいなくなるのはポップパンクの新星の常、それでもそうとはならないパンチ力と只事じゃないアイドル性を持っていた。

チリチリしたリフから溌剌でエッジーで超楽しいパンキッシュな時間の幕開け、高速回転のビートから滑り出すドラマチックなポップパンクのエンターテイメント性。

彼等が本当の超新星だった事に間違いなかった、そんな今聞くとそのパワーをひしひしと感じるグッドトラックだ。

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12.Foo Fighters 'All My Life' アルバム One By One

世界最強でありながら世界最高のパフォーマンスを続けられるカリスマ、フー・ファイターズの最強ロックオープナー。

2017年サマソニで初めて観て、この曲で始まった瞬間は僕の人生で最もロックな時だった。

暗がりからジリジリと導火線に火が点いていくような引きつけで星5つのロック的な期待度の中、一瞬にして引き込まれる超引力のデイヴのロックボーカル。

全くもって期待を裏切らないパワフルな彼らの姿のオリジナルな部分が尖りまくった強度も鋭さの満点の爆発。

まさにハードにソリッドにグランジーなアンセムは一挙手一投足、細部の細部までカッコイイ脅威の頼もしさだ。

 

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13.Green Day 'Nice Guys Finish Last' アルバム Nimrod

僕らがグリーンデイだからこそアルバムへの期待度は計り知れなくて、彼らもそれに抜群のオープナーで応えてきた。

玄人好みの名盤ニムロッドのオープナーのこの曲もライブのハイライトになる存在感を放っていた。

トレのドラムを皮切りに弾ける強力なパンキッシュバンドサウンドは、やっぱコレだと本能を掴まれる。

ガツンと来るベースがうねりを作り、骨太に疾走る最も愛着を持ちやすい形で途轍もない爆発力を産む。

ややニッチなアルバムを越えてファンに愛されるキラーナンバーだ。

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14.Travis 'Writing To Reach You' アルバム The Man Who

スコットランド発UKロックの良心の粋を極めた、トラヴィスの一曲。
彼らのキャリアの分岐点となった超重要なアルバムのオープナー。
社会批判的なロックのハードな部分は他のバンドに任せ、超自然的で穏やかで雄大なメロディーをオーロラの様に輝かせた。
麗らかで少しだけ鬱な絶妙に優しいサウンドで、彼らの唯一無二のバンドになった輝かしい一曲。
 

15.Beck 'Elevator Music' アルバム The Information

自らを掴ませない様に音楽性を行き来させるベックのオープナーはとても重要。
今回のアルバムはどっちだ?その代わり一発目でわかる様になってる、というアルバムというアート作品を司る根源的なオープニングトラック。
無機質で近未来的な奥行きのサウンドエフェクトにバキバキのブレイクビーツ。
ベック流のパッチワークを施したミクスチャーがベックらしい気怠げなヒップホップグルーヴのライムに独創的に集約される究極のストリートアート的オープナーだ。

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16.Arctic Monkeys 'Brianstorm' アルバム Favourite Worst Nightmare

ロック界に燦然と輝く脅威のデビューを果たした後のアークティック・モンキーズの2作目のオープナー。

恐るべき1stからの2ndで更にノリノリの彼ら。

彼ら史上最高のリフをここで持ってくるクリエイティビティ、今やライブでも大合唱のリフでモダンロック界のアンセムになっている。

刺激的で魅力的なロックの甘美な嵐でどこまでも記憶に残るオープナーだった。

 

17.Kula Shaker 'Hey Dude' アルバム K

インディーでオルタナでサイケに世界を染めたキラーバンド、クーラ・シェイカーの衝撃のオープナー。

変化球でありながら豪速球という異常な完成度。

シャープなロックサウンドと広がっていくサイケな空間とクールでソリッドな質感が同居するサイケデリック・ロックの一種の最高峰をここに持ってきた。

唯一無二のフリーキーなロックの嵐の気配はギンギンで、彼らはこのアルバムのみで世界を倒してみせたのだ。

 

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ポップパンク/ストリートシーンの中心に居て素っ裸でBMX乗ってた頃と明らかに変わったブリンク182の新境地セルフタイトルアルバムのオープナー。

パンクをベースにストリートカルチャーを反映したミクスチャーで、この曲は音の眩しさはそのままにオルタナティブなニューウェーブポップパンクになっている。

曲の終わり際の音の重なりが良い味。

大好きな一曲で、パンク/ストリートバンドとして突っ走り、この瞬間ゴールラインすら付け抜けきった革新的な一曲だった。

 

19.Lagwagon 'After You My Friend' アルバム Let's Talk About Feelings

超ベテランストリートパンクバンド、ラグワゴンの名オープナー。

ライブと一緒のテンポで振りかざされる。 

個人的に、このバンドを知るのが遅過ぎたのだ、パンクスプリングかなんかのライブで知って格好良くて初めて買ったアルバムだった。

パンクのアグレッシブな男らしさ、だからこその哀愁と味わいあるメロディー、それを変幻自在に躍動させるビートと、このレジェンダリーなパンクバンドを知るにはうってつけの一曲。

 

20.Nirvana 'Blew' アルバム Bleach

ニルヴァーナの1stのオープナー。

世間的に2ndネヴァーマインドが先に出るからこそ、きっと誰もが通る道の一本隣の道の暗がりで輝くインディーなパワーと美しい衝動が際立つ。

ダークでヘヴィーなグランジサウンドの異常な切迫性、荒廃的なだけでないスリルと高揚が鈍く光り容赦なく刺さる。

重く沈んだ境地でのアングラでパンク的な熱はラフであるからこそ、暴力性も垣間見えて1stらしい抑えきれない勢いも感じて素晴らしいのだ。

 

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21.Radiohead '15 Step' アルバム In Rainbows

レディオヘッドはロックとは、を粉々にし続けてきて、全く何をするかわからない。

インターバルを空けた事が更に謎で不安感が一杯で聞いたアルバムでの衝撃。

ただただ漂流するサウンドに異様にテンション高いトムのファルセット。

ロックでもポップでもなく、明るくも暗くもない超越的芸術のサウンド。

遥か未来、それこそ1000年単位で未来でも聞かれてそうな無機質なアート感とドライヴ。

値段をリスナーが決めるというどエライ方法で売られたこのアルバムの手法も凄かったが、このオープナーの世界観は驚異的だった。

 

22.Jimmy Eat World 'Bleed American' アルバム Bleed American

世界一美しいエモーショナルロックバンド、ジミー・イート・ワールドの名盤のオープナー。

美しいメロディーを激情的に迸るように歌う彼らの真骨頂で、ギターサウンドが渦巻きながら次々に炎に感情を入れ込み燃え盛る大火にしていく。

アルバムの名前は9.11以降、ジミー・イート・ワールドに変更したが、アルバムタイトル通り痛みすら感じるエモーショナルに響いたキラーチューンだ。

スリリングな音圧、炎が燃え盛るようでも、全て真っ白に染める様な美しい音影は後世にも残る。

 

23.The Beatles 'Taxman' アルバム Revoler

ビートルズのサイケな名盤7thアルバム・リボルバーのオープニングトラック。

きっとオルタナティブロックの始まりはここなのだ。

不可思議なリズムを作るベースラインとリフ、美しくソリッドに泳ぎ雑多なサウンドは混雑せず音色の綾がある。

今聴いても全然こんな歌あるし、ビートルズの偉大さとかは時が経つほど・僕が年を取れば取るほどわかる。

 

24.Weezer 'My Name Is Jonas' アルバム Weezer(Blue Album)

心のバンド、ウィーザーの1stのオープニングトラック。

個人的には世界一のオープナーで大切にしたい一曲。

このボーカル、ジョナスって言うんだ。としばらく思っていた。

キラキラと眩しく反射するギターメロディーから、ヘヴィな属性のパワーポップメロディーが振り下ろされる経験したことない類の快感。

このアルバムと出会ったからこそ僕があると、ファンはみんなそう思える彼らとの大切な絆となっているグッドメロディー&グルーヴの来世でも出会いたい屈指のオープナー。

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25.Oasis 'Rock 'N' Roll Star' アルバム Definitely maybe

世界一のオアシスの世界一のオープナーで締める。

デビューアルバムの1曲目で俺はロックンロールスターだ、と言って様になるという奇跡の貫禄。

ソングライター・ノエルが’全てを込めた’と言うメッセージ性、大らかで不遜でふてぶてしいまでに爽快で何処までもついていきたくなるビッグな引力を持ったド王道でスペシャルな歌。

名刺代わりというか名刺に書いて有りそうな、俺達こそロックンロールスターという事実を、後は僕らが受け入れるだけだった最強のオープナーだ。

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アルバムの一音目を聞き逃すな

以上個人的に心に刺さった25曲のアルバムのオープナーをセレクトしました。

お楽しみいただければ幸い。

アルバムの一音目を聴き逃してはいけない。いくら音楽の聴き方が便利になってもだ。

ジャケットで心躍り、ワクワクしてヘッドホンを耳にかけ、試聴機で1音目を聞いた衝撃は何時迄も心に跡を残すし、たまらない快感なのだ。

 

それではまた別の記事で。

Beady Eyeに想いを馳せて-狭間になりつつあるグッドバンド【リアム・ギャラガー】

【バンド&ソングレビュー10】Beady Eyeに想いを馳せて 今もう一度聴くグッドバンド 2019年8月リライト

 
OASIS(オアシス)というバンドをご存知だろうか?
逆に凄すぎて言葉に詰まるくらい、近年で最もわかりやすく世界最強の座についたイギリスの国民的ロックバンドである。

ギャラガー兄弟を中心としたバンドサウンドとボーカルとソングライティング、数々のグッドメロディーと強烈・苛烈なカリスマ性でロックバンドとして規模も実力も影響力も、歴史的に見ても最高クラスまで上り詰めた近代ロックンロールの頂点

数々のムーブメントを引き起こし、彼らの曲は国歌よりも有名になり、今でもこれからも未来永劫響き続けるのは間違いがないだろうと思う。
2009年に活動を停止して以降2019年現在も、兄ノエル・ギャラガーは自身の理想のバンドを作り上げ伸び伸びと新たな境地に入った活動を続けているし、弟リアム・ギャラガーも満を持してのソロアルバムが驚異的なセールスを記録したばかりで、その影響力は留まることは知らず、常に再結成の声も高まり続けているのである。
 
さて、Beady Eyeというバンドをご存知だろうか?

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オアシスの解散はノエルの脱退という意味合いが強く、リアムを中心にオアシスという名前を捨てる事、を残ったメンバーが選択した事で、逆にオアシスの名前を永遠なものに閉じ込めた。
Beady Eyeはノエルを除いたメンバーで始めた新しいバンドなのだ
2枚のアルバムのみの発表にとどまったが、リアム好きな僕にとって、ふと聞いてみると意表を突かれるくらい素晴らしい凄く良い。
オアシス後の不条理な期待に飲み込まれた格好になったけど、それすら包み込むような優しい音を奏でるバンドだった。
そしてそのリード・ボーカルを取ったリアムのソロの結実~オアシス再結成の機運の流れも有り、キャリアの狭間として捉えられてしまう格好も否めなくなってきている。
今回はそんなBeady Eyeに想いを馳せたい。
知らない人も是非、読んでみてくれたら嬉しいです。
 

 

Oasisの記事はコチラ❕

www.footballsoundtrack.com

Beady Eyeとは

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2009年にオアシスは何千回目かの兄弟喧嘩がついに収まらず、ソングライターでありリードギターであり実質的なリーダーのノエルの脱退で終焉を迎えた。
その後に残ったメンバーはBeady Eyeと改名しレコーディングをスタートする。
ボーカルのリアムギタリストのゲム・アーチャーとアンディー・ベルドラマーのクリス・シャーロックの元メンバーにベースを加え、ソングライティングはリアムとベルとゲムが曲を持ち寄っていた。
2011年に1stアルバムを発表。2013年2ndアルバムを発表し、その翌年2014年に早くも解散を発表する5年足らずの活動だったが、精力的にツアーも周り、オアシスの楽曲を披露する事もあり局地的に話題をさらっていた注目を集めたバンド。
 
忌憚なく言ってしまえば早い話、ノエルが抜けたオアシスのメンバーの新しい音楽であり、世間的にはオアシスに近いサウンドを期待されていたバンドだった。
リアムが’オアシスを超える。ノエルは頭下げて戻ってくるはずだぜ’とビッグマウスを飛ばしたが、結局は彼等Beady Eyeの楽曲よりも、オアシスの楽曲を歌うリアムを求められていた。
それでも抜群の経験値を敢えて捨てきらず、自分のアイデンティティーとの狭間で曲を作り、リアムは自分の声に新たな価値を見出し、その僅かで貴重な瞬間を閉じ込めたのがBeady Eyeであり、今見ればリアムのソロの強靭さ・優しさに繋がる必要な過程であったとすら思うのだ。

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1stの音源が発表された時のリスナーの反応は、なんだオアシスの延長のメロディーをやってるだけじゃないかいや全く違うインディーロックじゃないか、とか結構2分していた。
そんな中で、なんだかんだ凄いセールスを記録する辺りは流石だ。
それがオアシスの名残も残しながら、オルタナティブでポジティブな変化も感じる絶妙な瞬間の結晶を閉じ込められた結果なのだと思う。
変化を求めてた人にとっては、唖然とするくらいにベーシックなサウンドで、それでもその彩りと深さみたいなものはさすがと頷かされるクオリティーを持っていた。
 
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ノエルのギターがない寂しさも存分に感じつつ、そこからミニマムに振り切りセピアなインディーの香りが漂う。
リアムのボーカルの一点突破ではなく、曲全体でそれを後押しする雰囲気があった。
オアシス後期にはボロボロだったリアムの声も、落ち着きを取り戻し、躍動感よりも深みを増して染み入るように響く。
音域が狭まった事を見事に逆手にとって、表現力を増す円熟のボーカルを魅せたリアムは、このバンドでも唯一無二の音だった。
どこか慎重でも、穏やかで眩い自然な振る舞いに徹したナチュラルなモードが、十分すぎるほど伝わってくる。
 
ソングライターのアンディーとゲム、そしてリアムの曲を織り交ぜる事で表情を変えながら彩りを加えられる事も大きいポイントだった。
そもそも個々人がイギリスの音楽シーンをレジェンドと言ってもいいメンバーだ。
逆に解き放たれた開放感も感じられつつロックサウンドだけにとらわれない幅の広さを魅せる事になる。
全体通して大人の叙情的で枯れた空気、瑞々しさとはかけ離れた所でも確かな生命力を感じる思慮深い音を感じる。
ブリットポップの死、オアシスの死をもう一度噛み砕いた、スモーキーな空気感は時代背景も反映し、それを彼らがやることに大きな意味があった。
過去にすがる様な気持ちが感じられたとしても、それはそれでOK
 
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オアシスは超えなくとも、その先を見せる事に成功したBeady Eyeは存分に良いバンドだった。
オアシスという巨大なモノに押しつぶされそうでも、ある意味リラックスしたようなナチュラルな音は、凄みを感じるオルタナティブロックを創り上げていたと思うのだ。
新しい伝説ではない、全く違う別の語り継ぎたいバンド
是非聴いてみてほしいバンドだ。
 

ソングレビュー10

ふと歩いていたら足を止め、深く深く曲に引き込まれてしまう名曲達。

10曲を厳選してまとめてみました。是非聴きながらご覧ください。

 

1.The Rollar
1stのリードトラックでバンドの始動のシンボルにもなったキャッチーなロックナンバー。
超絶シンプルなギターの調べにリアムの声がど真ん中で響く。
穏やかでゆらゆらした歌い方でも、エッジの効いた声のリアムは健在。
親しみやすいリズムで展開するアンセム的なサウンドも、どこか王道から一本だけ奥に行ったような、いいバランスの音が鳴っていた。
 
2.Four Letter Word
アルバムのファーストトラック。
アンディー・ベルが書いた性急なビートに残響の濃い、ずしっとくるロックサウンド。
合わせる様にリアムの前のめりな声の迫力が分厚くて、オアシスの続きだと思ってたら頰つらを叩かれるような新鮮なエモーショナル加減だ。
 
3.Beatles And Stones 
イギリス人じゃ無くともロック好きならテンション上がるタイトルに思いは募る。
リアムが書いた曲。
モチーフに恥じないくらい無駄を削ぎ、尖らせたシンプルで美しいロックンロール。
クラシカルなグルーヴはUKロックの伝統を重々感じ、割りとフリーキーに歌い散らすリアムが楽しそうなのが何よりうれしい。
流麗な節回しのボーカルはレンジの広さも感じるし、解き放つ様な開放感も香るパワーソング。
 
4.Millionaire


BEADY EYE - 'MILLIONAIRE'

アンニュイで心地よいギターメロディーが流れていく彼らの代表曲。
優しさを増したリアムの声と相まって、開放感溢れる音の重なりが気持ち良くちょうどいい爽快感。
サビでどかーん、ではないグッドメロディーが吹き抜ける爽やかさを終始感じられるデザインは、より遥かさを感じるのだ。
 
5.Kill For A Dream
穏やかでゆったりとしたミドルロックチューン。
ストリングスの柔らかい旋律から優しく浮遊感すらあるリアムの声が細部まで響き渡る。
大きな見せ場よりも淡々と進むスロージャムで耳に触れる心地の良さ、曲全体でただただ実直に声を重ねていくリアムは、敢えてそうしているようで何とも儚いのだ。
 
6.The Beat Goes On
オアシスのサウンドに近い、そしてそれ以上の切なさを感じるロックバラード。
かつてない程の光に満ちた暖かみで、混じりっ気のないピュアなハートフルな響き。
オアシスの事も、ロックの事も、きっと僕らの事も、この曲が全て包んでくれる。
彼ら最大のアンセム。
 
7.Flick Of The Finger
2ndアルバムから荘厳なブラスビートの目立つミドルロックチューン。
地を這うような音が、じわじわと滲み寄ってくるような巨大なスケールを感じる新しい一面だった。
素のリアムの声がストーリーテラー的にも指揮者の様にも聞こえ、無機質ながら明らかにバンド・サウンドを引っ張る存在感を感じる。
 
8.Soul Love
2ndのリアムが作ったミステリアスなロックナンバー。
マイナーで不穏なメロディーの真っ暗闇をリアムの声が漂うような展開。
デジタルの信号音の様な音がさらに焦燥感を煽るダークな心地。
実に艶やかに、どこか乾いたリアムの声は漂う様に、でも物凄い近くで響く。
ソウルの女王、アレサ・フランクリンに敬意を表し、リアムがソロのツアーでも披露した。
 
9.Second Bite Of The Apple
色んな音が弾むミクスチャー的要素の強いポップロック。
ベックとかのオルタナに通ずるワクワク感。
表情が移ろい変わる起伏に富んだリアムの声が楽しい。
アッパーに色鮮やかな色彩が浮かんでは消えていくが、鮮烈に耳に残る強靭なオルタナパワーを感じる。
 
10.Don't Brother Me
丸くなって淡く揺らめく様なのに、何故こんなにも鋭く心に響く声なのか。
優しさに溢れたメロディーはリアムのピュアさの一端だ。
この音に引き込まれていつの間にかリアムの声とギターの音以外がセピアになっていく。感覚はオアシスで感じたものと同じだ。
 

Beady Eyeは狭間で穏やかに漂うように響く

以上、ご覧いただいた皆様ありがとうございます。
オアシスが今後どうなるかは、予測不可能な領域にあるし、ソロ作品の強靭さも凄いレベルに有る。
ただ今後そういう狭間にあってこそ、穏やかに輝いたBeady Eyeは、絶対に響くはずなのだ。
先を見越していたわけではないと思う。自由にやり切った音楽でもないと思う。
それでもこの瞬間に、今センシティヴに音を鳴らす事、それが数年先にも意味を持ち、オアシスとも、ソロ・アルバムとも違う、実にグッドな音楽を鳴らしていたと感じる事が、今実際にあったのだ。
Beady Eye、僕は好きなバンドだ。
こういうバンドこそ、広めていきたい。
 
それではまた別の記事で。