Football soundtrack 1987-音楽とサッカーに想いを馳せる雑記‐

1987年生まれサッカー・音楽(ROCK)好きがサッカー・音楽・映画などについて思いを馳せる日記

【MONOEYES】エルレの45号線とモノアイズの'Interstate 46'に想いを馳せる

2019年11月6日 MONOEYES新曲  'Interstate 46'の数字に想いを馳せる

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ELLEGARDENも復活し、the HIATUSは突抜けたロックバンドとなり、細美武士は結婚し、そんな2019年も暮れに差し掛かる11月、もう1つの僕らの超重要バンドMONOEYESも新曲をリリースした。

 


Interstate 46(Music Video)

きっと、僕らの想像通り細美武士って男は全力な男だ。

3つのバンド、どれもサイドプロジェクトにすること無く、最前線に自分が立って曲を作りライブをやるからこその今、どのバンドの曲も彼の色がいいカンジにはみ出してきて、相互的に作用している様な良さもある。

ぶっ倒れちまわないかとファンならずっと心配してるけど、結婚したからきっと大丈夫だ。なんだかんだ女の人がいた方が男は頑張れる。

 

tower.jp

 

ロードムービーの様なMVの世界観通り、悪い意味でないレトロ感というかオルタナティヴであり続けるシンプルなロックなギミックのみを使用した、直球勝負のピュアなロックサウンドの美しさに心打たれる、絶対に期待を裏切らない一曲

こういうどっから歌い始めてもどこで辞めても、素晴らしい調べになる’口ずさみやすい’ロックメロディーがモノアイズの真骨頂で、ハイエイタスのエルレの歌モノにもないインスタントながら大切なロックという軽快さを変わらず実現している。

その内容もツアーの最終日の彼らの気持ちを歌ったような、長い旅を共有してきた人へ向けてユートピアっていうフックのあるフレーズもとても大切に響く、ロードムービーのエンディングに相応しい内容だ。

必ず同じ旅に戻ってくるという約束で、こんな気持ちになっているのが俺だけなんて言うなよなってフレーズが鮮やかに心を染める様に、きっと一緒にまた歌えれば再開を祝すアンセムはそれまで僕らの寄り所になって心で鳴り続けパーソナルな世界でも一歩一歩歩ける事ように背中を押して貰える。

 

そして、やっぱり気になるのは数字だ。

'Interstate 46'という46という数字はすごく目を引くし、ただ単に曲を思いついた時に走っていた道路なだけかもしれないけど、エルレからの記憶が鮮やかに残る僕としては凄くつながりを感じざるを得ない数字だった。

 


New Year's Day

 

2003年リリースのELLEGARDENのシングル'ジターバグ'のカップリングに入っていた'New Year's Day'

毎年新年1発目にはこの曲を聞かねーと1年が始まらない。

'Interstate 46'よりもう少しパンキッシュなギターチューンで、ロードムービーってよりもう少し8ミリビデオに近いチープな良さがある映像が浮かぶ、それももしかしたら今聴くとだからなのかもしれない。

そして、”Driving 45 to see fireworks on New Year's Day”の歌詞の通り、この曲で彼らは45号線を走っているのだ。

カラッとしたセンチメンタルっていうエルレの真骨頂を閉じ込めたメロディアスなギターサウンドを中心に、速めのビートに想いを乗せる前のめりな一曲だ。

7年間早かったな、楽しかったし絶対あの頃変わらないって言い続けてやる、おんなじ星も輝いてるぜ、ってアツい想いを少し熱入りすぎてロマンチックに言っちまったみたいなそんな若さと、もっと若かった時の事もどこか俯瞰で見えるようになってきて、もう一回決意を固めとこうってそんな年の始まりの想い。

そんな時に走っていた45号線は、今16年経ってモノアイズのEPで46になった。

 

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考えすぎかもしれない。

でもバンドは違えど、シンガーもライターも一緒だ。

どっちの曲も好きだし、根本のメロディーの良さの部分では絶対的な信頼感は揺るぎない。

生き急いでほんの少しだけ振り返って、また決意を固めたっていう'New Year's Day'に対して、'Interstate 46'は少し穏やかで艷やかで少し壮大だ。

新年っていうスタートと、旅の終わりっていうテーマで違いはあるかもしれない。

それでも新年って事は前の年が終わったばっかって事でもあるし、その時に先の世界に向けて決意を新たにして、アン時は楽しかったでも人生は短い出番は待ってられない、反抗を始めた事を忘れないしバカな俺は変わらないって宣言するような、そういう前のめりな生き方がこういうテーマになったんだろう。

それに対し'Interstate 46'はきっと、余裕ってよりは、そうやって前のめりにやって来たからこその自信と信頼みたいなものがあって、だからこそ思いっ切りに楽しかったなぁって感傷に浸れる時間を大切にする。

絶対にその場所に戻れるより強い自信があるからだ。

45号線でもインターステート46でも、高らかに絶対にこの日を今までの風景を忘れないって歌っている。

その言葉の強さとか重さは、聴いてりゃビシビシ伝わってくるのは変わらないが、ほんの僅かに歩いてるスピードが違うのかもしれない。

'New Year's Day'のアンサーソングとして'Interstate 46'があるのかもしれないし、それは言いすぎなのかもしれないって程、言ってることはブレてない。

それでもきっと見えないトコで45号線とインターステート46は地続きで、数字だってブレずにずっと一緒だと思ってたけど、1つだけ違うってとこにも45号の時には想像もできない素晴らしい世界が広がってたってことなんだろう。

深読みしすぎな偶然かも知んないけど、それが偶然だったら余計格好いいだろ?

この2曲を口ずさみながらそんな事を考える。

また口ずさめる歌が1曲増えたよ。

 

それではまた別の記事で。

 

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American Hi Fi の風は今1番心地いい【バンド&ソングレビュー10】

アメリカンポップロックのオルタナティヴな宝石の様なバンド、American Hi Fiに想いを馳せるショートコラム

こういう曲の魅力がわかんない人とは、友達になれないなって思う類の曲達がある。

売れてる売れてない、メジャー/インディー、ロック/パンク/ポップ、そういう分類からちょっと離れた、自分のパーソナルな所の近くで鳴る、自分に感性にハマった曲たち。

大体は自分の甘く酸っぱい青春時代に聴いていたとか、何か特別な思い入れがあるお気に入りの事が多く、良いと言える確信を未来永劫持っていられる自信があるし、数多くの批評にさらされる歴史的超ドメジャーじゃないバンドの時は、秘密めいていて更に良い。

彼らを褒められると、まるで自分が褒められたかのような勘違いすら起こしちまう。

SugarcultとかFountains of Wayneとかまさにそうなんだが、このAmerican Hi Fiってバンドもそこにハマるナイスなバンドなのだ。

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アメリカの地で、遠くチープ・トリックから脈々と受け継がれるアメリカンなポップ・ロックを、2000年代当時オルタナティヴにモダンに鳴らしたバンド。

練り上げられたメロディーにひねりの効いたポップさと、かっこよ過ぎでも難解でもないストレート&スマートなロック。

甘いメロディーの匂いもロックな風当たりも、乾いて澄んだ色もメランコリックな情緒も引っくるまっていた。こういう風を感じ続けて生きていきたい。

今なぜか、こういう風が最高に心地良く感じる。

そんなアメリカン・ロックの秘めた宝石的な、大切なバンド、アメリカン・ハイ・ファイに想いを馳せる。

素敵な暇つぶしになれば幸い。

 

 

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ポップとロックのバランスを極めるとここまで優しい風が吹く

どんな物事にも、心地良いバランスを見つける事は、人生において最も大切なファクターである。ちょうど中立というワケではなく。

情報もモノも体験も錯乱し、どんどん趣肴が複雑化する昨今、中途半端を避け、その紙一重で自分らしい側にある微妙なラインを見つけるのが、楽しい人生を歩むコツだ。

人生語りをするなんて嫌な大人まっしぐらであるのでこの位にしたいが、そういう癖は実は音楽探しから来ていて、特にロックとポップのバランス感覚というのは、その中でも最難関だった。

そういう意味で言えばAmerican Hi Fiの音楽は、僕の中のロックもポップも綺麗に撃ち抜いた稀有なバランスであり、それを強烈に意識させる且つナチュラルにやってくれたバンドだったからここまでフェイバリット感があったのだ。

 

歪んだロックギターが最初に耳に入るロックさ、それにぐいっと引っ張られる様にして大衆性も残したビッグなメロディーが跳ねる。

ライトさとヘヴィーさ。

メジャーとインディー。

ストレートとマニアック。

そういうものの外側からの一撃、という訳ではなく、両対岸に居ても聞き取れるようなビッグメロディーを、ただただ良い歌であるようにと高品質で届けた結果の絶妙なバランス感。

オルタナティヴ・ロックのぎりぎりポップ側、或いはパワーポップのぎりぎりポップ・パンク側みたいな、微妙なラインをいとも簡単についてきた。

唐揚げにレモンかけていい?うるせぇ俺の食うトコに絶対かけんなって奴が、あれ?レモンかかったとこちょっと美味しいかもってなるような、固定観念を少しだけ捻らせる爽快な風。

もちろん強引に論破して引き寄せる訳ではなく、自然となびかせる様な鮮やかに香る優しいポップとロックのスマートなバランスに、自然と心が動くようなナチュラルな聴き心地だったのだ。

今、しっかりと思いを馳せてみるとAmerican Hi Fiには、そんなサウンドを創り上げられる下地があった。

 

ポップ・ロックの真ん中で鳴ったアメファイ

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ジージャンもジーンズもバカみたいに似合うアメリカンイケメンなアメリカンハイファイ。

そもそものバンド発足者はVo&Gのステイシー・ジョーンズ(左から2番め)で元は、Veruca Salt(ヴェルーカ・ソルト)という女子ツインギター・ツインボーカルのバンドでドラムを叩いていた。

ヴェルーカ・ソルトもオルタナロックと言うか、キャッチーなサウンドのロックを鳴らすバンドで、この音楽経験はアメファイにも活かされる事になる。

ヴェルーカ・ソルトを抜けたジョーンズは、何の気なしに別のバンドをやってた音楽仲間たちとバンドを組み、最初に誘ったのがドラムだったため、自らギターを持ち気ままにバンド活動を行っていた。

次第にその方向性が自然と固まっていき、American Hi Fiは2001年にデビューを果たす。

時はポップ・パンクの最盛期。今ポップパンクレジェンドと言える数々のバンドがデビューした黄金期。

彼らを最初に知ったのも、女の子とHな事をしたくて奔走しまくる男子達誰もが通り笑ったアメリカの青春映画”アメリカン・パイ2”の挿入歌だった。

Blink182Green DaySUM413 Doors Downという名だたるバンド達と共に、ポップでパンクでおバカな映画を最高に彩っていた彼らの楽曲は、ポップ・パンクと並んだ中でも存在感はこの頃から顕著だった。

2001年のセルフタイトルアルバム'American Hi Fi'でデビューしスマッシュヒット。

このジャケットもシンプルで凄く格好いい。

そのシンプルさも相まってストレートで抜群に伸びやかなロックサウンドは、デビューアルバムながら、あのヴェールカ・ソルトのステイシー・ジョーンズ?ギター持って歌ってもイケるじゃん!って元々の知名度+納得の完成度を誇っていて、チャートも上々だったようだ。

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2003年に評価も高い2ndアルバム'Art Of Losing'、2005年には3rdアルバム'Hearts On Parade'を発表し、さらに盤石で骨太なロックサウンドとポップセンスを披露し、既にポップ・ロックの達人的な存在感を放っていた。

バンドの活動を落ち着かせた後もステイシーはその音楽的センスをプロデュース業で活かす。

オルタナポップなモダンバンドPlain White T'sや女性ボーカルのポップロックバンドHey Mondayをプロデュースするなど手腕を発揮。

さらにはちょっと前にブームになってアメリカびいきの女子高生がかぶりついて見ていたマイリー・サイラス主演の「ハンナ・モンタナ」の音楽監督も努めていた。

全く僕の人生と交わること無いハンナ・モンタナだったが、ふと何の気なしに目にした制作クレジットで彼の名前を見つけた時は嬉しかった。

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ポップ・パンクムーブメントのド真ん中で立ち上がったAmerican Hi Fiだから、ポップパンクバンドとカテゴライズされることも多い。

それでもこのステイシーの絶妙なバランス感覚はバンドのメロディーメーカー・フロントマンとしても、もちろん機能していて、軽快な中にもハードな重量感があって少し大人に見えたバンドだった。

そういうポップ・パンクのお兄ちゃん的な存在であり続け、自然とリスペクトが生まれてくる。そういう時代背景もあったのだ。

 

アメリカン・ロックの宝石 ソングレビュー10

ステイシーが語っていたが、「インディーだとマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、メインストリームだとフー・ファイターズ。その間の音楽が全部好き」そういう趣向も思いっ切りサウンドに活かされている。

ドラムからフロントマンに転向、というデイヴ・グロールとの共通点もちょっと影響的にざわざわさせるが、ハードめなギターの鳴り音が全面に出ながら、聴き心地の良いメロディーを煌めかせたポップ・ロック、言うには簡単な絶妙なサウンドをナチュラルにやってのけた。

聞こえだけ見ればポップ・ロック職人的なアーティスティックな1面も見えるかもしれないが、実際はもっとライトなものな気も聴いてる感触からするのだ。

ここからは想像だがAmerican Hi Fi結成時のフラットに音を鳴らしている時の自由なロックの横断によって、マイブラからフーファイまでという彼らの肝が極めてナチュラルな形で十分に練られていった結果がこのサウンドにはある気がしているのだ。

凄く顕著にそれが表れているのが2016年のベストトラックのアコースティックアルバム。

全てのキラーチューンでプラグを抜いた時、こんなにも鮮やかに歌世界が広がるバンドって時点で、メロディーメイク・サウンドデザインのセンスは確信的にすげぇって印象になるだろうと思う。

 

それこそフーファイとか、もっと言うとヴェルベット・リヴォルヴァーとかのギターのキレ味と重みに十分にインスパイアされつつも、チープトリックやウィーザー、或いはポップパンクバンド達のポップネスの輝かせ方にも刺激を受け、その全部を自分たちのアルバムに入れようとしたのだ。

もちろん全部は到底無理だが、卓越したバランス感覚によって楽曲ごとに散りばめたり、絶対的なポップ・ロックの風に様々な色めきの香りを感じるのも凄く粋。

あらゆるギターサウンドが花開いたオルタナ全盛のアメリカロック・フィールド。

当時だからこそ鳴り得たポップネスとハードネスの融合は、今むしろ時代の力を借りずに響く真っ当なロックのバランスを持って、ふとどんな他のバンドよりも強烈な引力を放つの時がある。

これだから音楽はわからないのである。

 

1.'Flavor Of The Weak'

彼等のシグネイチャーナンバーとして君臨する1stアルバムのリードトラック。

骨太なギターと爽快なドライヴ感のハイブリットサウンドの質感は、メロディーのキラキラさを上手く浮かび上がらせる絶妙なさじ加減。

ジョーンズのボーカルもエッジーで味があって◯。

好きな子が最低な野郎にめちゃくちゃにされてる、男からしたらめちゃくちゃ悲しい歌詞を軽やかにちょっと切なく歌うポップパンク的なムードも時代を感じるが、きっと何年経ってもどこかの男の子に刺さるだろう。

どっしりしたベースメロディーで歌うからこそわかりやすく彼らの特徴をつかみやすい。

 

2.'The Art Of Losing'

バウンシーなリズムとカラッとしたサウンドの2ndアルバムのタイトルトラック”負け犬の美学”

コーラスに熱の篭もる、ギザギザで爽やかなポップパンクチューンで、ハイホーレッツゴー・ワンツーファックユーの語呂が最高な様にテンポも良く畳み掛けられる。

ハードなナンバーだが、全く粘着性ゼロのボーカル&コーラスに、カラッとポジティヴにそしてアツいエナジーが滑るように四散されているから、とてつもなく聴きやすい。

 

3.'Beautiful Disaster'

ラウドで甘美なヘヴィロックチューン。

ド派手に歪んだギターリフと太目のベースにガシガシのビートで攻撃的に炸裂するタイプのこの曲。

シャウトもあるジョーンズのボーカルは、危うくセクシーで鳥肌モノ。

ハードなポップロックのど真ん中を撃ち抜くデザインから逸脱せず、聴きやすさは残すものの、肌を震わすようなヘヴィネスが時折発動する強烈なナンバー。

 

4.'Hi Fi Killer'

その名の通りの1stからのキラーチューン。

グランジーなギター渦巻く真っ黒な背景に、白くまばゆい光を放つボーカルのメロディーのポジティヴさ。
凄くアンバランスでありながら、サビの瞬間にはメランコリックな色合いにしてしまう一瞬のキャッチーさが鮮やかに全面でフラッシュするように光る。
こういう曲中にもオルタナティヴにあらゆる要素がミックスされた曲が彼らの真骨頂。
 
5.'Another Perfect Day'

彼ら必殺のバラードは、彼らの良さが全面に出るから必殺足り得るのだ。

枯れたアコギの美しさ、メロディーの温かみ、スモーキーかつ透明な声、胸を締め付けるコーラスの全てが鮮やかに広がる完成されたバラード。

意外とシンプルな構成も、強いフレーズを何度も言葉にすることで、なんだか口ずさみたくなるし曲にエナジーが与えられている。

ロックを帯びてからの電磁性も実にエモい。

 

6.'Nothing To lose'

あれGood Charlotte?って聴く度に思うミックス風味のポップパンクチューン。

聴き進めていきゃ、ベンジーよりいくらかスタイリッシュでスマートに歌い上げるし、

メロディーの多重感はアメファイならでは。

少しミクスチャー風味でキャッチーは微塵も損なわれていない、彼らの中でもちょっと変わったド真ん中のナンバー。

 

7.'The Break Up Song'

2ndアルバムのリードトラックにもなったパワーポップチューン。

大振りなグッドメロディを、ロックの爆音で歌うということ。

それをスマートにまとめることで聴きやすい強度を誇ること。

彼らの楽曲の中でも、屈指のキャッチーさは超良質。

 

8.'I'm A Fool'

鮮やかなギターに彩られるポジティブなパワーポップナンバー。

ちょっと落ち込んだ時、見上げた空に映えそうなギターの高音。

オールアメリカンリジェクトとかそういうバンドに広がっていくだろうエモーショナルなサウンドは、今聴いてもフレッシュなパワーポップとして永遠に蒼い。

 

9.'Teenage Alien Nation'

ややオルタナよりなギターロックナンバー。

常にギラギラのギターが側に鳴る中で、綺麗な歌モノにしてしまうポップセンス。

火花散るようなアツさと、陽光の鋭さと暖かさが混ざった強烈に眩しいポップチューンだ。

 

10.'This Is The Sound'

最後は鮮やかなバラッド。

真っ直ぐに何にもウソを付くことも、取り繕うこともせず、ただ正直に気持ちを吐き出したい時、アメファイの素直な伸びやかなメロディーは1つの大きな正解だ。

オアシスばりにデカく鳴くギターに涙腺を緩ませつつも、ビリっと来るロックなアクセントに、何か大切なものを守り抜く気持ちを持てるかのような、切なくもポジティヴな気持ちになる最良のバラッドだ。

 

ひょっとしてアメファイ?やっぱりそうだ

以上、American Hi Fiに想いを馳せてみました。

誤解を恐れずに端的に言ってしまえば、ポップとロックなだけに、似ているバンドは曲は枚挙に暇がないだろう。

それでも、あれ、アメファイかな?とキラキラ&歪みのメロディーで浮かび、やっぱりそうだ!とステイシーの声を聴いて風を感じる確かな記名性があるのだ。

願わくばこういう風が吹いている場所で、ずっと暮らしていたい。

それほどまでに凄く心地良いバンド。

 

それではまた別の記事で。

 

 

ストリートなパンクは永遠。パンクロック界のバンディエラ達【ここ40年の洋楽パンクロックバンドまとめ】

パンクロックを支えてきたバンド達のまとめ!2019年10月20日リライト

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パンクロックとは何か?

1960年代後半から、加速度的に巨大化・商業化していったロックを良しとせず、アンダーグラウンドシーンで「自分たちで自分たちみたいなヤツのために」というDIY精神を持った、ロックミュージックの1つの形である。

もう勃興から50年以上も立つ。

いくらロック史を彩ってきた鮮やかな曲でも、時代と共に眠りについて少しレトロに聴こえる年月を経ても、パンクロック、例えばSex Pistolsはクラシカルさは感じられても、どこまでも'アツさ'みたいなものが残っている。

きっともう50年経ってもそうなんじゃないか。

 
パンクロックはそのアツさをもって、1つの方法論としてロック史に残り続けてきた。
アンダーグラウンドシーンで攻撃性を帯びたり、オルタナティヴに様々なスタイルと結びついたり、近年では音楽性というよりはアーティストのスタイルとしてのパンク、という捉えられ方もする。
そういう広義なカルチャーとして、間口が広がれば広がる程、濃度が落ちてしまうんじゃないか?という危惧や反発があるのも、ストリートから生まれたパンクロックの常。
実は僕もほんの少しそっち寄り。
 
1987年生まれ的に、パンクロックを聴く事にとても幸せな時代だった。
間口の広いポップパンクが青春とともに加速し、オーセンティックなストリートパンクバンド達もガンガン来日していた。
だからこそ、ピストルズの様に僕の時代のレジェンド達も50年経ってもアツさを保ってるんじゃないかと、今そう思う。
 
現代のパンクの良さは、そのシンプルさ故に考える前に高揚感を感じれる事。
反抗を扇動するプロテストソングではなく、もっとパーソナルな問題まで踏み込んで、お前らどうするんだって後押ししてくれる。
そのメッセージと攻撃的なだけでなく、メロディアスな音の彩りがある事で浸透性を増す。
メインストリームに対するオルタナティブとして、タフでストイックでバラエティーで時にぶっ飛んだアツいバンド達の煌めきをご紹介する今回の記事。
黙って聞けと硬派なパンクスは言う。こっちは良すぎて伝えたくて黙っていられないのだ。
 
結成から20年近く、ライブを重ねアルバムを作り、パンクバンドの在り方を示し続けてきた誇るべき旗手たち。
濃度は薄くなること無く、それでもアツさを感じるバンドを幅広く。そんなまとめになってます。
素敵な暇つぶしになれば幸い。
 
 

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1.The Offspring

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1990年代前半の爆発的なヒットでメインストリームに出てからも、パンクの誇りを胸にストイックに活動し続け現代パンクを引っ張り続ける、近年で最もビッグなストリートパンクバンド。
タフでエッジの効いたパンクサウンドとコミカルに世相を茶化すスタイルの融合で、キャッチーでもストリートの精神を持った開放的なアンセムを数多く創り上げ、売れたものは認めないなんて言うおカタい奴らも抗えず踊ってしまう、そんな突出した域まで到達したレジェンドだ。
TVにゲームにスケート場にスタジアムに、所かしこで流されまくるスーパーキャッチーなエッジ含んだ一面もあるから、メインストリームにすら溶け込めるバカデカイバンドなのだ。
パンク界でも屈指のギターリフ'The Kids Aren't Alright''All I Want''Hammerhead'に代表されるタフなメロコアソング、'Pretty Fly''Original Prankster''Come Out Play'の様なユーモアなパンクソング、'Want You Bad'の様なポップ・パンク、'One Fine Day'のスカパンクまで、幅広く強靭なアンセムの数はパンクバンドでも随一で、もちろんその全てがシンガロング級の名曲だ。
 
 

2.Bad Religion

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速くシンプルな音にメロディックな旋律を組み合わせ現代パンクの礎にもなったメロディックハードコアの立役者であり、パンクの進む道を示した今やゴッドファーザー級の威圧感もったおじいちゃんたち。
アングラでコアなだけだったパンクが、限りなく理想を守りながら完璧に近い姿で世に姿を現せたのは、彼らの様なバンドのおかげだった。
もはや紳士的なイメージすらある粋なスーパーおじいちゃん達、パンク界のローリング・ストーンズと言っても過言ではない。
アングラなリフをスピーディーなメロディーで炸裂させた'American Jesus'はメディックハードコアのレジェンダリーな1曲。
'Punk Rock Song''Supersonic'のようなパンクキラーチューンも鮮やかだが、'Sorrow''Infected'の様なパンクソングに尋常ならざる哀愁を纏わせた曲こそ、彼らのオリジナリティーに近い。レキシコンパンクって呼ばれる様な難解で知的な言い回しを鮮やかに使いこなし、パンク=頭が悪いってマウント取ってくるやつをぶっ飛ばしてるのも注目ポイント。
 

3.NOFX

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パンク界最強のボス、ノーエフエックスはベテランの域に入っても、パンク界の大きな指針でもある。

超重要なインディーパンクDIYレーベル、フェットレックコーズを立ち上げ、パンクギターの極致とも言えるサウンドで、政治家やTVスター、体制をこき下ろす内容、時には甘っちょろくなったパンク自体を危惧する様な問題提起を振り回し続ける。
見た目通りの純度の高いパンクスタイルが最大の魅力。
それでも極限まで磨き上げれらたパンクメロディーは、もはやパンクの範疇を超えキャッチーさにも触れるレベルの域で、彼等はキラーチューンメーカーでもある。
パンクって何?って言われれば'The Separation of Church and Skate'を投げつけるし、'Seeing Double at The Triple Rock''Stickin In My Eye''Linoleum'も火花散るような強烈なパンクスの凱歌、'Franco Un-American''Don't Call Me White'の様に”言わないほうが…”って事もパンクソングに載せる反骨精神、'Bob'の様なトランペットが美しいダヴな曲まで、バラエティーに富んだ曲に驚かされる。
 

4.Rancid

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現代パンクロックにおいて聖地となったバークレーのギルマンストリートにおいて、カルト的な人気をもったOperation Ivyの中心メンバーがその後に立ち上げたパンクロックバンド。同期のグリーンデイがメジャーを飲み込んでいく中、インディーでアングラで居ながらメインストリームすら制した超絶硬派なカリスマバンドだ。
誇らしいほどパンクな風貌。怒髪天。指のPUNKのタトゥーも初見は衝撃的だった。
スカやレゲエの要素も含むミクスチャーパンクスタイルは、太陽の様な陽性なポップエナジーとベキベキのベースラインのエッジの鋭さに、フリーキーでラフボーカルスタイルが楽しさを押し出し、全くもってスタイルを変えないこだわりを超えた俠気はパンクスの憧れであり続ける。
青春臭いメロディックさと男らしさのミクスチャー'Ruby Soho''Fall Back Down'や、'Time Bomb''Maxwell Murder'の様なスカのリズムとパンクのザラつきが融合した、心が燃えていく様な感覚は実にカリスマティック。
 

 

5.Mxpx

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蒼さと激情を、メジャーとインディーをどちらも感じさせる、速さ、勢いだけではないメロディックなパンクを地で行くスタイルが、好感を呼ぶストリートパンクの良心的バンド。
全員敬虔なクリスチャンだからか真っ直ぐな爽やかさと、真っ当なストリート精神をもった凄く愛されるバンドとなって今やベテランとなった。
バンドのイメージキャラ、ポキナッチャくんも有名だし、それに負けないくらいアイコニックでクリアな歌声も魅力。
'The Broken Bones'は日産エクストレイルのCMで起用されスノーボーダーのキラートラックとなり、'Punk Rawk Show''What Ad''Doing Time'の様な突貫的なスケートパンクの王道のキラーチューン、'Middlename''Responsibility'の様なビッグ・サウンドもオルタナティヴに操るセンスが素晴らしい。
あのブルーハーツの'リンダリンダ'の日本語カバーもあるパンクカバー曲集も凄くお勧め。
 

6.Lagwagon

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玄人好みって言葉を具現化したかの様な、独特な味を出すベテランバンドだ。
トリッキーな転調を繰り返すデザイン、野太くも泣きのメロディアスなサウンドが歌として成立する確かなパンク職人の技術、ボーカルのジョーイ・ケープの丸く柔らかい味のある声が涙腺を撫でるように優しく触れる。
こういった彼ら独特の色も存分に作用して、哀愁は現存するパンクバンドでもトップクラスだし、彼らを聞かずして何がパンクか、って程にブレずオーセンティックな存在感を醸すシーンの中でも最重要なバンドと言って良いかもしれない。
颯爽としていながら哀愁満載のパンクソング'May16'は彼らの真ん中で鳴る名アンセム。
'Coffee and Cigarettes''Heartbreakingmusic'の様なTHEメロディック・ハードコアも強力に変則的だし、'Sleep''Automatic''After You My Friend'のような独特なスピードメイクによるクセのある疾走感が新しくも本物感に溢れてる。
 

 

7.Descendents

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1978年結成の近代パンクの祖と言っていいレジェンドバンド。
カリフォルニアパンクの伝説は活動休止もあったが、近年大復活しアルバムも出してくれたしツアーもやってくれた。
心に抗えない躍動感を、耳に爽やかな残響を、目には少しの涙を感じさせるモダンパンクメロディーの礎となった。
時代を感じる硬質なサウンドが、メロディーのハーモニズムで鮮やかさに情感を産む、激しくパワフルでも永久に暖かさを感じさせる特別な音が、その後40年パンクの根底にあった。
''Merican''Hope''I'm Not A Loser'という最初期のパワフルでメロディックなパンクチューンから、最新アルバムの'Shameless Helo'の洗練された姿まで、進んできたベクトルは全く一緒。
 

 

8.No Use For A Name

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尖ろうと思えばどこまでも尖れるパンクリスナーにおいても、このバンドを嫌いって奴に会ったことがないし、そんな奴らは何にもわかっちゃいない。
権力とか腕っ節とかじゃなくて、自然とその人の魅力で最も尊敬される地元の有名な先輩のように、スケートパンク界隈で圧倒的にカリスマ的で、ボーカルのトニー・スライの死によって時間を止めた事で、その存在感は永遠になった。
彼らのバンドサウンドは満点の夜空の様に美しくて、今でも隣で聴いているかのように情熱的だ。
抜群にロマンチックでメロディックなメロディーラインでも、全く媚びちゃいないメロコア具合。
世界で最もストリートなトニーの声と、メロコアスピリッツを持ちながら滑り出すキャッチーなメロディーが、美しいバランスで火花を散らす、これをメロディックパンクと言うのだ。

ささくれだったパンク感性と美しいメロディーの融合したスケートパンクの金字塔'Soulmate'を筆頭に、'Dumb Remiders''Let Me Down''Internatiol You Day'など宝石のような珠玉のメロディックナンバーだけでなく、'Justified Black Eye''The Answer is Still No'のようなタフでコアなメロコアチューンもオーセンティックな魅力をしっかり持つ。

 

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9.Pennywise

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バッドレリジョンのメロコア、古くはマイナースレットやブラックフラッグと言ったハードコアパンクのスピリットを継承し現代でも鳴らし続ける重鎮バンド。
オリジナルメンバーのベースの死、エピタフ・レコード脱退、ボーカルの脱退(今は復帰)など、パンクなバンドバイオグラフィーでも変わらずブレずにパンクを鳴らし続ける。
挙げたバンドの中でもパンクの濃度は随一で、ストイックさに説得力を持たせるような速く安定したパンクプレイに関しては、歴代1かもしれない。パワーを貰える漢の姿。
時にセンチメンタル<ストイックさって構図がないと男じゃない。
’Fuck Authority'の真っ直ぐにシリアスなパンク、大谷翔平の所属するエンゼルスの球場でよくかかる'Bro Hymn'だったり'Alien'が代表的なナンバーで、パワフルさとほんの少しの情緒が絶妙。あの名曲'Stand By Me'のカバーも素晴らしく良い。
 

 

まだまだ続くパンクバンド集

以上ここまでをメジャーどころの前篇とさせていただきます。
まだまだ更新していきますので、後編もお楽しみいただければ幸い。
 
 
 

Blurの10曲【ブラーの名曲10】

エポックでマジカルなメロディーワーク。英国唯一無二のオルタナティヴ・ロックバンド、Blurの名曲に想いを馳せる。

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今じゃあんまり聞かれなくなったが、10年ぐらい前までは音楽好きでUKロックも聴く、なんて言ったもんなら、
「じゃOasisとBlurどっち好き?」
っていう質問がコミュニケーションの入り口だった時代が確実にあった。
イギリスで90年代メディアが千切れるほど腕を振り回し、煽りに煽ったブリットポップどっちが凄い論争はもう20年以上前でも、その余波は10年位前までは日本の音楽好きにも普通に日常会話に使われるくらいアツかった。
 
僕はサッカーのスコアで言うと2-1くらいでオアシスが好き。
それでも超気になるのはブラーの独自性。
やたらファッキンファッキンいう兄弟をスカして、もっとヒートアップさせる天使のような悪魔の笑顔みたいな構図も凄くカッコよかった。
音楽なんてものは数字で測れるもんじゃないし、どっちが凄いかは1人1人が決めりゃ良い。
2番手という意識もないし、そもそもブラーってバンドは、番手ってのが当てはまらないオルタナな存在感で存在し続けていると思う。
オアシスの方がちょっと聴いてる時間は長いけど、より深く異色に心に刺さっているのはブラーの曲たちだ。
 
マッドチェスターを引き継ぐような形でデビューした英国期待のバンドは、アメリカでの挫折を受け、英国らしさを考え直し、ブリットポップを創り上げた。
狂騒的なブームのド真ん中でもどこか冷ややかに、クールでストレンジャーな雰囲気は醸しまくり。そこが尚、格好良かった。
 
狂騒が終わったと見るやブリットポップを殺す音楽を自ら掻き鳴らすという先駆者であり続け、その後のバンド以外の音楽活動を見てもアーティスティックな才能は奇妙ですらあった。
だがソングブックにしてみれば、彼らの幅広い音楽的豊潤さは多彩であり、エポックでマジカルなメロディーワークだからこそ、その分シニカルさが突き刺さってきて格好良かった。
英国らしくありつつ、同国唯一無二のオルタナティヴなロックを鳴らした、時代の過渡期に降り立った、誰もが認める王者の対極に居る、天使か悪魔みたいなバンド。
そんな彼らの10の名曲を個人的にセレクトしてみました。
初めての人も触れやすく、知ってる人はコレコレ!と膝頭を叩けるような、そんなソングブックになっていればと思います。
聴きながら、素敵な暇つぶしになれば幸い。
 

Spotify

 

何となく同じく秋に想いを馳せたいthe pillowsの10曲はコチラ❕

www.footballsoundtrack.com

 

1.'Song2'

90年代イギリス音楽で最高最大のリフを炸裂させた本曲は、ブラーの名曲普遍のNo1として未来永劫語り継がれるはずだが、この曲が炸裂したのは彼らにも特異的な瞬間の到達点だった事も、実にオルタナティヴな名曲。

ラフでシンプルなビートとアイコニックなリフがブーミーに揺れ、ウーフーのコーラスと謎の歌詞の羅列で起こしたオルタナ大爆発は、イギリスのみならず初めてアメリカでも大ヒットを飛ばした。

ブラーらしいマニアックなロックンロール感はそのまま醸しながら、そしてポップに跳ねられるムードを埋める異様なアンセムは、彼ららしくも彼らの中でも特異な名曲として1番輝いているのだ。

 

2.'Girls and Boys'

ブラーがブラーである確固たる地位を築いたダンスポップチューン。

チープなだからこそ馴染むビートに、コミカルでキャッチーなベースラインと擦れ擦れのギターと浮遊的なエフェクト、肩の力が抜けたボーカルとコーラスをただただ繰り返すメロディー。

最終的にはごった煮の雰囲気でも、ストレンジロマンチックにフェードのかかるダンスナンバーは、世界的にも異質でそのポップセンスに誰もが憧れて各国のアーティストがそれを真似た。

変則的で不可思議なアンセム、ただ今聴くと載せている音はシンプルにポップで実に伸びやかな物にしているからこそ、ブリットポップっていうトレンドを超えた普遍性を持って、今聴いても古くなくオルタナティヴに光る。

 

3.'Park Life'

'さらば青春の光'にも出演し、自らもバンド活動をするイギリス人俳優フィル・ダニエルズをストーリーテラーに加えた異色のオルタナポップナンバー。

心地いいヴァースに載せてフィル・ダニエルズの喋りが続き、デーモンのサビに続く見たこともないスタイル。

眩いコーラスとカラフルなシャッフルギターは、健全に肘も膝も少し上げて公園をウォーキングするには適してるし、どこかシニカルでマイナーなシェードのかかる雰囲気を産むエッジーな瞬間もあって、公園にいる変な人をウォッチングするような捻くれた散歩に最高だ。

 

4.'Coffee & TV'

世界で最もキュートでロックなMVとして名を馳せる、YouTube時代の今再興が華々しい1曲。

このギターグルーヴが歴史上最も一番心地いいと、誰もが体感できるメロディーライン。

MVの主役のギターのグレアムもボーカルを取り、ハートフルな音空間が中心にあるのが良い。

絶妙にタイトで聴き心地が完璧、聴き方で如何ようにも変化する無限のロウエモーショナルがところどころで刺さってくる、ブラーのアザーネスも光るポップソングだ。

 

5.'On Your Own'

いくつかの電子音にオルタナギターとアコギが、様式無く混ざるロウな雰囲気のイギリス版BECKみたいな1曲。
冒頭のかすれたギターとごちゃつきに現代芸術をみている様にあっという間に心を奪われる、もうどこまでもこの音を次々に浴びていたい、というオルタナ的な快感。

いよいよブラーがインスピレーションを解放した、って時代の個人的には最もブラーの変わり者&天才っぷりがわかって大好きな一曲。

ぶっ飛んだ登場人物が多くてもオズの魔法使いが面白いように、過密な音の構築性は何回聴いても新しい発見があるほどすごく緻密で、カオスにならないポップネスも強烈。

6.'Popscene'

ぴょんぴょん跳ねるデーモンが眩しい初期の重要な1曲。
グランジーな轟音ギターと野太いベース、そこに楽しげなブラスが乗っかりマッドマジカルな音空間になる。
ここからブリットポップは始まったともっぱらの噂だが、それもそうだってほど時代錯誤?いや先取り?と今でもなる超越性があった。
再結成後もライブでやってる様に、彼らにとってもお気に入りなキラーチューンのようだ。
 

7.'Losesome Street'

2015年の最新アルバムの必殺のキラーギターチューン。

切り方のリズムとか角度とかで魅せ方抜群のギターグルーヴが、奇妙さとキャッチーさのオルタナティヴなラインでゆらゆら揺れて、ゆっくりとオーディエンスの耳に浸透させていく。

復活したブラーの1曲目からこういう曲で本当に嬉しく思った。

香港からインスピレーションを受けた世界観も不思議。

 

8.'This Is A Low'

壮大な渦の中で歌ってる様な、大規模なロックバラッド。

美しく旋律が広がりながらドープに沈んでいくギターサウンド。

この曲ライブを締めくくる事も多い、彼ららしい美しい終わり方。

'Low'はロンドンに覆いかぶさる低気圧の意味で、ラジオ番組が注意報を発令し、それを1人で聞いてる様な深い孤独感を感じられる。

 

9.'To The End'

超越的陶酔感のラブソング。

クラシック的なベースラインに、木琴的な音が更に浮遊的で心地よくモノクロームな世界観で、眩しく泡のような光に包まれる。

その中で艶やかなデーモンの声が鮮やかで、シンガーとして彼に最も整合した一曲かもしれない。

愛に落ちて、まるで上手くいっている様に見えて、やりきった様に見えた。

聞けば聞くほど、その言葉は泡のように心に浮かび続ける。

 

10.'End Of A Century'

マジカルでカラフルなポップネスワールドが世紀末という100年に1回のキラーワードで弾けたキラーチューン。

ギターポップ調のさらっと聴ける心地の良さは曲全体から常にあり、多重に折り重なるコーラスとギターが降り積もって重厚なメロディーを漂わせる。

艶やかで淡々としたボーカルは、冷たくはないが無温度で、特別な事なんてない、ぽっかりとした世紀末にこそ響く声。

無機質×マジカルなポップという、カラフルな虚無感を創り上げられるインスピレーションの発現力は見事。

叶うことなら100年後も響いて欲しい。

 

イギリス最大のアザーネス

以上、ブラーの10曲をピックアップしてみました。

お楽しみいただいていれば幸い。

どこまでも異質なポップセンスは、誰もが分かり得て誰もがちょっと外れたオルタナティヴな光景に浸れる、最高のアザーネスを持ったバンドだった。

シニカルでマジカルなブリットポップとロックのワンダーランド。こういう世界だけに浸れる時間は貴重だ。

 

それではまた別の記事で。

the pillowsの10曲【ピロウズ ソングレビュー10】

少しひねくれた、一人きりの長い都会の夜に口ずさむべき日本のロックバンド、ピロウズに想いを馳せる

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日本のシティロックの芸術であり、本当の愛好家にこそ強烈に愛される、ひっそりとしたビックバンド、the pillows

2019年に30週年を迎えた’ヒットチャートに乗らないバンド’は、実にオルタナティヴな存在感のままヴェテランの域にきた。

2019年秋には、彼らの30週年アニバーサリー映画の’王様になれ’も公開される。

いまこそ聴きたいこのクセの強さ。

ousamaninare.comピロウズは日本で1番、知る人ぞ知るバンドであり、その中でずば抜けて日本で1番格好いい。

それって実は凄いこと。

やり場のない虚しさも、過去にこめた深い想いも、ちょっとドランクにスタイリッシュにキマる、スマッシュなシティーロック。

ミスチルとスピッツとウルフルズとほぼほぼ同期で、ミッシェルの先輩。

次々と売れてくバンドを尻目に、あらゆる試行錯誤を捻くれさせ、結果好き勝手やってきた今、ポップもロックも撃ち抜く唯一無二のオルタナティヴとなって響くのだ。

スーパー売れてるわけじゃなくて、それでも心地よさそうにロックを鳴らす。

売れてるバンドと、ちょっとだけ違ってすげぇ良い。

そんな10曲を、彼らへのお祝いも込めて纏めてみました。

秋の夜に聴きながら読んで頂き、素敵な暇つぶしになれば幸いです。

 

 

Spotify Playlist

 

1.'Funny Bunny'

日本ロック史に刻まれたオルタナティヴロックの金字塔でありながら、色褪せずひっそりとロック好きに未来永劫響き続ける、そういう趣肴の彼らのキラーナンバー。

洒落たギターロックの佇まいながら、渇いた唇のように擦れていて、それがマジカルにロックなフェードがかかるバンドの世界観が作るサウンド。

誰かのおかげじゃなく、こういう歌を響かせるバンドになったピロウズだからこそ、この曲は羽ばたいて、ロックな世界で飛び回り続ける。

飄々としているが揺るぎない確固たるポップネスに昇華された彼らの存在感が、混み合った人生が、ほんの少しだけひらけるような上を向いて歩ける一曲。

エルレのカバーも秀逸でした。

 

 

2.'ターミナル・ヘヴンズ・ロック'

シティーロックって言葉があるならば、きっとその最高峰だし、この曲のためにそんな言葉があるべきだ。

こんなん狙って出せないピロウズだけのナンバー。

古く言うとモッズだし、バーチャルな未来都市でも鳴ってそうな、スタンダードながら時代概念から外れた音。

ダンサブルなロックンロールの出で立ちに、荒んでスタイリッシュなムードでピロウズ節とも言える’~ぜ’って語尾が映えまくる。

演技じみたショーマン的なボーカルがアイコニックなポイントでもある。

 

3.'バビロン天使の詩'

ピロウズのロックの中心で鳴り、その方向性みたいなものを永遠にブレず指し続けるメッセージロック。

一発で酔わされる強めのドランキーなギターの歪みと歌謡曲的な揺らぎ、そして語感の良さとダサいPV。

これぞ日本のロックでピロウズのロックの全てを詰めたキラーチューン。

バベルの塔になぞらえて、翼を燃やされ地に落ちても、僕に合うシンプルスカイを探して世界を変えても、再び空を目指す冒険者で居続けたい。

どこまでもアツい歌詞も、野心的というよりは淡々と荒んだビートで呑み込みやすく、ダサいPVでユニークに語られるからこそ、めちゃめちゃ歪んで心に残る。

 

4.'ストレンジカメレオン'

彼ら最大の曲は、知ってる人は知ってるって知名度ながら、だからこそ秘密めいた響きで永遠に僕の中では鳴る。

センチメンタルな歌声の横で、寄り添う様に付かず離れずで絶妙な距離で歌うギターが美しい。

いつか懐いてた猫は、お腹空かせていただけで。

未練がましくて煮え切らなくて、だから生々しく素晴らしい。

カメレオンの様に、リスナー一人一人の体験や経験と深く繋がる可能性が常にある、パーソナルなバラッド。

 

5.'スケアクロウ'

暮れ行く空、からかう風の吹くこれからの季節最高に映える絶品ロックバラッド。

アコースティックギターが歌う枯れたメロディーにグルービーなベースラインが艷やかで、憂いと躍動感を行き来する。

元々は’案山子’という意味の単語だが、ジーン・ハックマンとアル・パチーノの50年前の映画からインスパイアされた一曲。

ロクデナシの2人の男の友情、男女の恋愛の詩にも見えなくないが、そういう2人を想像した方が涙腺が緩む最高の世界観を創り出せるのは、鳴らす音で感情を描くのがどこまでも自然で上手いピロウズだからだし、彼らとシンクロする部分があるんだろう。

男臭くてどこまでも切ない至高のバラッドだ。

6.'Thank You, my twilight'

一度聞いたら離れない電子音のリフレインが恐ろしくキャッチーなオルタナナンバー。

まだかなと次を待ってしまう電子音と、振り下ろされるギターロックサウンドは絶妙の相性で、お互いを助長しながら深くリスナーに沈み込んでいく。

ガツンとくるギター、優しく撫ぜる様な声、そこにきて電子音は最後少しだけ切なく聞こえる。

ハイファイな音響を使うんでも彼らのブレないロック感性の上で炸裂させられるからこそ、彼らの曲の中でも未曾有のセンチメンタルを産んでいる鮮やかな一曲。

 

7.'サード・アイ'

ミッシェルばりのギターグルーヴのロックンロール。

オルタナに渦巻くギターリフと反目する様で成立する爽快な疾走メロディーは、サビで相まって恐ろしくむき出しな弾丸の様に錐揉んでダイレクトに届く。

爽快で目まぐるしいロックサウンドの中に、ドラマチックな舌回しでサードアイという言葉を中心にした物語性の強い歌詞を宿して、ポップでありながら擦れる、自然な違和感を出すのだ。

明日が来ないような重い空って表現は他で聞いたことが無い。

聴けば聴くほどハマっていく中毒性の高さは、こういうロックチューンこそ目立つ。

 

8.'この世の果てまで'

どストレートにぶっ飛ばされる開放的なロックンロールソング。

何処かで聞いた事ありそうなロックンロールスタンダードなメロディーとリズムを、ここまでピロウズ節で練り上げ見た事も無い光景を作り出せる。

淡く揺らめく眩しいメロディーと、メッセージ性の強い躍動感は、とてつもない風通しの良さで僕らにぶつかってくる。

この世の果てまで連れて行ってもらえる音楽は、やっぱりこういうロックンロールなのだと確信を持てるような一曲。

 

9.'Ride on shooting star'

絶妙な語呂の良さと癖のあるギターリフとダサかっこいいPVのピロウズの三拍子揃ったナンバー。

世界的にコアな人気のアニメOVAのテーマ曲に使われた背景もあり、アメリカツアーのライブでの興奮した観客がステージに登り、山中がブチ切れるという事件が伝説的になっている。

1音目を聞いた時のフックと、山中さわおの1声目を聞いた時の開放感だけでもうヤバイ快感が疾走る、オルタナなトロピカリズムで魅了する嵐の様なロック。

 

10.'ハイブリットレインボウ'

日本のロック史に残るべきオルタナティヴな名曲でありつつ、ひっそりとパーソナルに鳴り続けられる彼らと僕らだけの大切な名曲。

BUMP OF CHICKENが大好きだった小学生の時、彼らのカバーこそで凄い曲だと思っていたが、今、この原曲こそ自分には相応わしいと、そう思える擦れた大人になれた事がちょっと嬉しい。

メインストリームに対するオルタナティヴとして、確実に目の前に具現化する壁にぶち当たった時の魂の在り方みたいなものを、グランジーにオルタナティヴに爆発させる芸術的な音世界。

形容しがたい世界観は、RPGの世界の様でも、この世界の見たことのないどこかの島のようでもある。

 

今日も簡単そうに回る世界でpillowsを

以上、大好きなピロウズの10曲を選んでみました。

音楽で涙することは良くある。

でもその中でも特にアツい涙なのは、いつだってピロウズだった。

なんてこと無くいつもの様に回る世界が、ほんの少しだけ突抜けてよく見えるのはピロウズがこういう距離感で教えてくれたからだ。

 

それではまた別の記事で。

All Time Lowの15曲【ポップ・パンク直撃世代によるソングレビュー15曲】

新世代の先頭を行く、現代最強のポップパンクバンド、オールタイムローに想いを馳せる!ソングレビュー15曲!

1987年生まれ、オーバー30歳ポップパンク直撃世代にとって、同い年バンドであり新世代ポップ・パンクの旗頭となった、All Time Lowへの期待とか愛着とか信頼感とかは計り知れないもんがある。

ここにまとめた15曲は、僕にとってGreen DayとかBlink182とかOffspringとかのレジェンド・アンセム達と何ら変わらずに一生聴くだろうって15曲。

勝手に親友みたいな親近感のフェイバリットなバンドなわけだが、好きの贔屓目なしに見ても時代の先頭を行った極上のポップ・パンククオリティーは疑う余地はない。

今、もう一度ポップ・パンクに誇りを持って聞きたい15曲。

是非、聴きながら読んで頂けると幸い。

 

前回のバンドレビューはコチラ!!

www.footballsoundtrack.com

 

 

Spotify Playlist

 

ソングレビュー15曲

1.This Is How We Do


All Time Low - This Is How We Do

スマッシュヒットを記録し彼らが大きく音楽の世界に一歩観に出した2ndアルバムのオープニングトラック。僕もこの曲で好きになったのだ。

キラキラほとばしりながら胸を焦がしていくように、ギザギザに刻まれるメロコアギターリフの瞬間着火ぶりは衝撃的。

リズムは大ぶりに振り下ろされつつも、爽やかさを一切失わない黄金のメロディーに高いボルテージをキープするアレックスのボーカルが凄い。

この精度の高いメロディックなサウンドが何よりもキーになっていて、これが俺たちさって名刺代わりには十分過ぎるほどポジティブに鳴るビッグトラックだ。

 

2.Coffee Shop Soundtrack


All Time Low - Coffee Shop Soundtrack (Official Music Video)

1stのEPにも入った最初期の代表的なキラートラック。

クリアで澄んだメロディーが重なる、心地いいくらい清々しい重量感。

まだ荒々しい跳ねっ返りなサウンドでも、スウィートなボーカルは爽快感を損なわない安定感があり片鱗は十分に見せている。

アッパーでポジティヴに走り抜けられる持久性、Fall Out Boyばりのエモーショナルな音の揺れみたいなものも感じる大器な一曲である。

 

3.Heroes


Heroes

大きな飛躍を遂げた4rdアルバムのキャッチーでパワフルなポップロックチューンは、さまぁ~ずの深夜番組のオープニングでも使われてたおなじみ感のある一曲。

さまぁ~ずも好きなので、そういう好きなもん同士が関連無く急にくっつくと超楽しい。

洒落てモダンでフレッシュなエネルギーを凝縮したパワートラックで、未だにライブの突破口にもなる鋭さとキャッチーさを兼ね備えたアンセム的な存在感。

ロールしていくメロディックなパンクサウンドの中でも、しっかりとした歌心が軸にあるからこそ抜群の歌モノになる彼らの凄さが詰まった曲だ。

 

4.Damned If I Do Ya (Damned If I Don't)


All Time Low - Damned If I Do Ya (Damned If I Don't) (Official Music Video)

歌って踊れてシンガロングよろしくな彼らのリードアンセム。

厚みのあるポップ・ロックサウンドに究極的に映えるエヴァーグリーンな爽やかさ。

テンションが跳ね上がる様なサビのシンガロングとコーラスの聞かせ方がもうずっと楽しくて楽しくてしょうがない。

ワクワクする様な楽しさと仰け反るようなクオリティーこそ、レッテルを超えた彼らの音だし、ラストのサビの展開の変え方や美しいファルセットも圧巻。

 

5.Dear Maria, Count Me In


All Time Low - Dear Maria, Count Me In (Official Music Video)

彼ら最大のキラーアンセムであり最もエモーショナルなパンクチューン。

あるストリッパーへ宛てたというこの曲は、スピード感もポップセンスもエモーショナルも完璧にハマったポップ・パンク史に残る名曲と思ってやまない。

メランコリアを残しつつ疾走するメロディーは、ボーカルの力強い美しさとコーラスの蒼さで強力にポジティヴさを維持し、ポップパンク正攻法を美しくなぞる。

今聴いても思いっきりイノセントな輝きのまま響くし、今彼らが歌おうがそのピュアさはこの華麗なるサウンドに閉じ込められていて永遠に損なわれない。

そういう恒久性すらもった、彼ら必殺の型を濃縮したアンセム。

 

6.Somewhere In Neverland


All Time Low - Somewhere In Neverland (Official Music Video)

インディー帰還後の原点回帰的なビッグポップ・ロックナンバー。

こんなイケメンのサラリーマン居てたまるか。

真夏の陽光の如きギター、波の様に躍動するビートのサマーチューンに近い。

キラーフレーズを随所に散りばめた桁外れのポップネスを鋭くまとめ上げるデザインは流石。

眩しく心地がいい夏の日差しを浴びてる様な爽快感に目を細めたくなる。

 

7.I Feel Like Dancin'


All Time Low - I Feel Like Dancin'

とびきりキャッチーでダンサブルなモダンポップナンバー。

バンドサウンドだけを中心に、ここまでギラギラに身体を揺らせるグルーヴを創り出せるのは、共作者のWeezerのリバース・クォモの仕事っぷりの比重も大きい。

とは言えリバースが歌ったらここまでモテそうなリア充オーラは出ない。

それこそ彼らのカリスマ性と歌の強さであり、きっとリバースの願望みたいなものも具現化できてるんだろうと想像してしまう1曲。

 

8.Six Feet Under The Stars


All Time Low - Six Feet Under the Stars (Official Music Video)

大好きな2ndから際立つ存在感のロマンチックパンクチューン。

ただのエモロックとは一線を画す、今にも落ちてきそうな満開の星空の様な燦めくメロディー。

どこまでも鮮やかな夜空が広がっていくような、尽きることのないロマンチックなエモーションは、そのベースメロディーでポップ&パンクなラフなエッジがキラキラと迸るからこそ、甘く美麗に際立つ。

こういうロマンな一曲を歌い上げられるのも、歌い手としてポップパンクバンド最強の証。

 

9.Something's Gotta Give


All Time Low - Something's Gotta Give (Official Music Video)

自身達のキャパシティーに併せて大きくモダンに変化した時期のロックナンバー。

アグレッシヴなギターサウンドを、レンジを広く響きを増幅させるモダンなアプローチ。

の割にはMVはグロエグい。

スタジアムクラスのバンドとなった彼らには必須の1曲だったし、質の違うエモーショナルサウンドでもすんなりと聴かせるのは見事。

 

10.Dirty Laundry


All Time Low: Dirty Laundry (LIVE from London)

2017年、最新のアルバムで見せた圧巻の進化を象徴する1曲。

最新鋭のエレクトロサウンドを思いっ切り取り入れ創り上げた、ダークでアンビエントな世界観は明らかなネクストレベルだった。

それでもどこかポップで、アンバランスに見えるほどアレックスがアレックスらしく歌い上げる力強さが、逆にオルタナティヴで素晴らしく、同じバンドとは思えない曲でも確実にオールタイムローだとわかる深化でもあった。

 

11.Time-Bomb


All Time Low - Time-Bomb

ちょっとシリアスな大人っぽいセクシーなポップナンバー。

同じスタジオにいたSimple Planが制作に絡んだらしい。逆にアレックスがSimple Planの曲にゲストで参加していたりもする。

Simple Planらしいキャッチーなリズム感とビートが渦巻いて、エモーショナルさを加速させるデザインは鮮やかで本家さながら。

クールでセクシーな深く青い色、彼らの大人っぽさをポップ・パンクで昇華した1つの到達点的代表曲だ。

 

12.Poppin' Champagne


All Time Low - Poppin' Champagne (Official Music Video)

彼らの享楽性とポップ・パンク的なエッジが鮮やかに結びついた2ndの名パワーポップ。

渇いてキラキラしたメロディー、高らかに響くハイトーンでセクシーなボーカル、踊り出しやすい性急なビート、挑発的でアイコニックな見栄え。

自分たちの真髄を呑みこんだ上での弾けっぷりは圧倒的に華がある。

どこまでもセクシーながら口ずさんでしまう、これがAll Time Lowの魅力。

 

13.Weightless


All Time Low - Weightless (Official Music Video)

彼らのシングルの中でも屈指のプレイ回数を誇るキラーソング。

期待感たっぷりの導入から、期待通りのポップでパンクなサウンドデザイン。

こういう歌は、きっとたくさんある。

それでもこの曲を聴きたい。

そう思えるツボを抑えた超代表曲。

 

14.Let It Roll


All Time Low - Let It Roll

最後は初期のメロディックパンクアンセム。

シャープでフック満載のギターサウンド、クリアでエモーショナルなボーカルがエキゾチックに響く抜群のアンセム感。

キャッチーだけで済ませない、アヴァンギャルドな個性の際立つ彼らのエッセンスが詰まった曲。

青い空と、冷えたコーラと、ポップ・パンクがあれば他に何も要らない。

知らない人にはこれから聞かせたい彼らの初期衝動が詰まった名曲。

 

 

ポップパンクは死なず新世代は続く

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顔がイイのは見ればわかる。

音がアツいのは聴けばわかる。

多分良い奴なのは同い年の僕が保証します。

王道太文字のポップパンクは死なず、フォルムを変えながら時代を超えていく。

誇るべき同世代ではそれが彼らなのだ。少しイケイケなのは時代なんだと思う。

グリーンデイに衝撃を受け、ブリンクに憧れ、シンプルプラン・ニューファウンドグローリーを聴きながらここまで来た。

僕らと極めて近い位置からのポップパンクは、かつて無いほど響きやすい。

素直に聴ける僕は割と恵まれてるかもしれない。

ポップだパンクだロックだイケメンだリア充だとか関係なく一度聴いてくれ。

All Time Lowはカッコいいぞ。

【嫌な事があった時】理不尽なモノへ怒りのパンクソング12選【怒りを忘れずモチベーションに変えるパンクスの凱歌】

抜群に嫌な事があった時、怒りに任せて聴いたパンクソング12選 2019.9.19 リライト

 

とびきりに理不尽で嫌な事が降り掛かってきた。

事を納めたつもりだがまだ何か尾を引きそうだし、完全に余計な体力を使い死ぬほどムカついた帰り道怒りに任せてパンクを爆音で聞いて帰ってきた。

もの凄く個人的な理由だが、その勢いのままに記事を書いちまおうと思ったまでだ。

怒りを納めないと生活なんて出来ない。それでも怒りを忘れちまうのも何か違う。

拳を握ったアツさを忘れない為には、サウンドトラックが必要なのだ。

と、言う事で怒りを忘れずに、少しでもストレスを感じている人に聞いてもらえたら幸いのパンクソング12選。

是非聴きながら読んで頂けると幸いです。

 

Spotify Playlist

 

 

1.Bad Religion 'Fuck You'

メロコアの始祖でありジーサンになってもパンクスの生けるレジェンド、バッド・レリジョンの高速メロコアナンバー。

真っ先にこっから聴いてやる!となったこれ以上ない直接的なタイトル。

焦燥感高ぶるアグレッシブでメロディアスなギターリフから、高速のメロコアビートに乗せ、情熱的にまくしたてるボーカルが電撃的に襲う。

コーラスの鮮やかさもあってどこか歌声は冷静でヒステリックにならず、それが核心を付くような鋭いアングリーパンクは、存分に反射的に心を怒りの感情の赴くままに動かしつつ、聞き入ってしまうメッセージも伝わってくるのだ。

www.footballsoundtrack.com

2.No Use For A Name 'I Want To Be Wrong'

美しくエモーショナルを爆発させる最高のストリートパンクバンド、ノーユース・フォー・ア・ネームのハードコアナンバー。

まさにメロディックなハードコアらしく、絶対的に蔓延する叙情的さに尾を引かれながら、抗えないスリリングな疾走感で突き進むサウンドと、燃えている様で美しいトニーのボーカル。

どこかもう突き放した様な悲壮感、達観してしまっても遠く遠くから叫ぶようなエネルギッシュさは、こみ上げる物があって怒りを噛み締められる荒廃的で、下らねぇ時間を美しくしてくれる。

www.footballsoundtrack.com

3.The Offspring 'Staring At The Sun'

心から頼りになるパンクス達の兄貴分、オフスプリングのタフでストレートなパンクチューン。

導火線に迫られるチリチリしたギターの助走から、ノイジーなパンクサウンドで超高速で畳み掛け、アイコニックでキャッチーなフックを残しつつユーモラスにダイナミックに刻みつける様な王道っぷり。

日常へのヒリヒリとした違和感を、'間違ってねえ!'とタフなパッションで燃えるように火を点けネガティブをポジティブにひっくり返す、陽性で攻撃的なパンクアンセムだ。

www.footballsoundtrack.com

 

4.Pennywise 'Same Old Story'

ストリートパンクの大ベテラン大御所ペニーワイズのキラートラック。

シンプルなスケートパンクサウンドに、あっけらかんと伸びるように歌うボーカル。

怒りを抑えるというか小馬鹿にして走り出したくなるような爽快さは、攻撃性を溶かして濾過して、前を向けるようなエネルギーをもらえる一曲だ。

これこそストリートパンクの流儀。

 

5.NOFX 'The Separation Of The Church & Skate'

これまでも、きっとこれからも怒りをパンクに乗せて僕らにぶちまけるノーエフエックスのキラーパンクソング。

パンクって何?ってヘラヘラ顔で聞かれたらこの曲を顔面にぶん投げる完璧なフォルムのパンクソング。

攻撃本能を刺激し続けるパンクギターの極致を行くサウンドに、絶対に風化しない怒りをぶち撒けるように叫ぶ。

例え誰も聴いていなくともそうする事に意味があるのだ。

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6.Nirvana 'Stayaway'

史上最もピュアにパンクだったニルヴァーナから屈指のパンクチューン。

猛烈なドラミングと、コミカルなベースラインを滑空するようなギターが暴れまわるアンタッチャブルなパンク&グランジサウンド。

フラストレーションごとめちゃくちゃにダークにイカれた色に染め上げるサイケなパンクの炎は唯一無二の快感。

何もかも壊してくれそうなカートの声に酔える、逆に怒りがスパイスにもなってしまう様な曲本位の3分半だ。

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7.Rise Against 'Give It All'

苛烈でハードコアなストリートパンク・バンド、ライズ・アゲインストのキラーチューン。

過密なほどに濃縮されたハードコアサウンドが凶暴でもしなやかに打ち付けられ、叫ぶだけではないめちゃくちゃ男の色気ある情感的なボーカルに心掴まれる。

物凄い引力と、この有無を言わせない説得力。

鋭いアグレッシブなロックの貫通力で心に風穴を空け、通り過ぎない様にフックでがっしりと刻み込まれるトラックに、絶対に炎を絶やさない様に心に決めるのだ。

 

8.Rancid 'Time Bomb'

世界で最もパンクスで有り続けるパンクバンド、ランシドの穏やかなパンクソング。

ささくれていても、どこか陽性のパンクサウンドは彼らのお手の物。

めちゃくちゃ土砂降りの雨の中、この曲さえあれば全裸で踊っていられる。

怒り渦巻く自分の心と化学反応を起こし、炎は残しながら晴れやかにさせてくれる唯一の音。

 

9.Lagwagon 'Coffee And Cigarettes'

王道のサウンドを変則的に揺らすオルタナティヴで唯一のパンクバンド、ラグワゴンのキラーナンバー。

卒倒しそうなくらい痺れるパンクリフに、ジョーイのアイコニックでトリッキーなボーカルが映えまくる、彼ららしい独特のテンションのうねるパンクチューン。

常に疾走しながらリズムを変えつつうねるグルーヴは陶酔感すらあるし、何よりコーヒーとタバコさえあれば何もいらないって、そういうドラッギーなテーマに物凄く合っていて、下らない感情を超えた境地で聴けるのが最高な疾走ナンバー。

 

10.Pinhead Gunpowder 'Life During Wartime'

グリーンデイのビリーが在籍したイーストベイパンクの伝説バンド、ピンヘッドガンパウダーのパンクアンセム。

ビリーの声を、もっと擦れてインディーに聴きたい心に靄を抱える時は、このバンドの疾走アルバムを聴くのが良い。

弾丸の如きメロディックなサウンドに、飾らず自然体でむしろ純度の高いパンクボーカルを最大限楽しめるショートフォルムは、まさに完璧。

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11.Hi-STANDARD 'Fighting Fists, Angly Soul'

日本が誇るパンクス、ハイスタンダードのアングリーパンクス。

何か怒りに震える事があれば、必ずこの曲を心に持ち続ける僕らの凱歌だ。

毎日使うノートの裏表紙にこの歌詞を刻み込んだ。

明るいパンクサウンドでも、ライトなメッセージにはならない胸に響くストレートなパンクメロディー。

怒りを胸に、それでも目線は上に上げられるのも、彼らの持つ底抜けのパワーがあるからだ。

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12.MXPX 'Punk Rawk Show'

大好きポキナッチャ君、大好きエムエックスピーエックスのパンクアンセム。

頭よりも心と身体が真っ先に反応するポジティヴィティーとファニーさ溢れたストリートパンクの爽快さ。

最後には、こうやって笑顔になるんだと、呆れたように思った。

つまんねえ事ばっか起こっても、ムカついた時間の最期にはこの曲を一緒に歌ったことを忘れないでいれば、万事オッケーなんだろう。それだけで僕は幸せだ。

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怒りを僕の力に

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以上、ご覧いただきありがとうございました。

帰り道の妙なテンションに勢いで書き殴ったサウンドトラック。

なんかこういう事のおかげで概ね清々しいし、切り替えというよりは上手いこと変換できている気もする。

今はもう割りと気分は良いし、何回だって闘ってやるぜと、胸に炎の余韻を残しつつまた前を向けているのだ。

 

それではまた別の記事で。